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第一話 始まりの一織り
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──風が熱った心地よい
「いい?あなたの戦い方はめちゃめちゃだし、何より自分の体に負担をかけすぎるわ」
──空も真っ青だ
「あと、戦いの最中はいつでも気を張って!手を止めたらそこを突かれるんだから」
──腹減った…
「ちょっと聞いてる?いつまでも倒れてないで聞きなさいよ」
ザードは石畳に仰向けに倒れていた。先程の戦いで首にナイフ…と思っていたゴム製レプリカが当たり、気を失った。
目を開けるとヒルデが腕を組み、仁王立ちしながらこちらを見下ろしていた。
完敗である。
「っくそ…こんな女に負けるなんて…!」
「はぁ…あなた、まだ女だからとか言ってるの?」
やっと喋ったザードの言葉にヒルデは溜め息を吐いた。そのまましゃがみ、ザードに目線を合わせる。
「そりゃ、女が力で男に勝てるわけないわ。でも、それをテクニックで補なって戦っているのよ。今回だって、あなたの力を利用して避けたり、弾いたりしたんだもの。…女だって、本気を出せば男に勝てるもんなのよ」
ヒルデはザードのおでこを指で弾き、そのまま手を掴んで立ち上がらせた。
ザードは改めてヒルデを見つめる。
自分と大して歳も変わらないはずなのに、相手はずいぶんと大きく感じられた。使い込まれた装備に佇まい。手もマメだらけだ。
「そんなに強いなら、俺の護衛なんてやらないで戦場に行けば良いじゃねぇか」
ザードは思わず呟いてしまった。
武の国の戦士にとって戦場は第二の故郷であり、生きた実感を湧かせる場所である。少女とはいえ、ヒルデのように強い者ならば日常茶飯事に起こる戦いに引っ張りだこなはずだ。
そんな疑問を投げ掛けられたヒルデは一瞬言い淀み、目を逸らした後俯いた。
「…レオ様が……だから」
「は?」
ヒルデはボソリと言った。
ザードは首を傾げて、聞き返すがヒルデは苦笑しながら否定した。
「なんでもない!弱い貴方が心配なだけよ。それに、私の実力なんてまだまだよ。戦場なんか出たらすぐやられちゃうわ」
そう言うと、不自然に笑って部屋へと歩き出した。
──何かを隠している。
そう感じたが、ザードは黙っていた。
否、言葉に出来なかった──
「いい?あなたの戦い方はめちゃめちゃだし、何より自分の体に負担をかけすぎるわ」
──空も真っ青だ
「あと、戦いの最中はいつでも気を張って!手を止めたらそこを突かれるんだから」
──腹減った…
「ちょっと聞いてる?いつまでも倒れてないで聞きなさいよ」
ザードは石畳に仰向けに倒れていた。先程の戦いで首にナイフ…と思っていたゴム製レプリカが当たり、気を失った。
目を開けるとヒルデが腕を組み、仁王立ちしながらこちらを見下ろしていた。
完敗である。
「っくそ…こんな女に負けるなんて…!」
「はぁ…あなた、まだ女だからとか言ってるの?」
やっと喋ったザードの言葉にヒルデは溜め息を吐いた。そのまましゃがみ、ザードに目線を合わせる。
「そりゃ、女が力で男に勝てるわけないわ。でも、それをテクニックで補なって戦っているのよ。今回だって、あなたの力を利用して避けたり、弾いたりしたんだもの。…女だって、本気を出せば男に勝てるもんなのよ」
ヒルデはザードのおでこを指で弾き、そのまま手を掴んで立ち上がらせた。
ザードは改めてヒルデを見つめる。
自分と大して歳も変わらないはずなのに、相手はずいぶんと大きく感じられた。使い込まれた装備に佇まい。手もマメだらけだ。
「そんなに強いなら、俺の護衛なんてやらないで戦場に行けば良いじゃねぇか」
ザードは思わず呟いてしまった。
武の国の戦士にとって戦場は第二の故郷であり、生きた実感を湧かせる場所である。少女とはいえ、ヒルデのように強い者ならば日常茶飯事に起こる戦いに引っ張りだこなはずだ。
そんな疑問を投げ掛けられたヒルデは一瞬言い淀み、目を逸らした後俯いた。
「…レオ様が……だから」
「は?」
ヒルデはボソリと言った。
ザードは首を傾げて、聞き返すがヒルデは苦笑しながら否定した。
「なんでもない!弱い貴方が心配なだけよ。それに、私の実力なんてまだまだよ。戦場なんか出たらすぐやられちゃうわ」
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否、言葉に出来なかった──
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