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間話 掟と話し合いと…集合?
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「…まぁ、ここまでは良い。ヤラセ処刑の時点で分かってた事だ。問題は…」
「女神は…大丈夫として。ナルセスやな」
安堵から二拍程置いて、ヒイラギとラルゴはお互いに目配せしつつ言った。
しかしアテナは、唐突に分からない名前と単語が出され、話の梯子が外されたような奇妙な感覚を感じてしまう。困ったようにレオへ目線を送った。
「…アテナ、まず"ナルセス"は知国ケフラーの国王の名だ。……息子よりも厳しいぞ」
アテナの目線の意味を察して、レオは助け舟を出してくれた。
知の国の王…ということは、あの正論で詰めて来たフェルナンドの父親ということになる。アレよりも厳しいと言われると…恐ろしくなる。
「そして"女神"だが…」
「僕達の麗しき女王陛下だよ」
──いつのまにかチーズケーキと紅茶を完食したようだ。リーフはアテナの顔を覗きこんで、答えた。
大陸の五つの国の中心にはとても高い塔が一つ建っている。
出入口もなく、窓もなく、頂上は雲の上に隠れて見えないほど遥かな高さで、不思議と人を惹き付ける幻想的な白亜の塔である。
その塔を人々は『天』と呼び、信仰の対象でもある『女神』の居城ともなっている。
『女神』は五つ国の全てを司る"神"である。木の葉を繰るそよ風の一つ、川の水滴一つ、五つ国の人々の命と運命──その全てを女神は自由に出来る。
女神は架空の人物ではなく実際に実在しており、五つの国の国王をまとめる"五つ国の頂点"…という事は世間に疎いアテナも知っている常識だ。国王のみが謁見を許されており、例え次期王位継承者でさえその姿を見る事は許されない。
国王が"国の全て"を決めているが、女神は"五つ国の全て"を決める事が出来る。
国王が白と言えば黒も白になるが、女神がそれをピンクと言えば黒色は全てピンクになってしまう。
女神とはそんな存在だ。
「女神ちゃんは…まあ、言葉で説明すると難しいけれど、とにかく僕たち王様のリーダーのような感じ。僕たちで決めかねる事とかを相談したり報告しなくちゃいけないんだ」
「それで今ナルセス…知国王が今回の事やらザードとお前の処遇を女神に聞きに行ってんだよ。ご苦労なこった」
「……リーフ、ヒイラギ少し横に移動してくれ」
何か新しい取り決め等がある場合、一度女神の許可が必要となる。今回も掟をどうするか…それを聞きに行ったらしい。
──とうとう大変な事になった。
ザードとアテナの件は王族だけでなく、五つ国の頂点"女神"も動かしてしまったのだ。
自分のせいで王国の掟も変わってしまうかも知れない。ついこの間まで森の奥にある塔で軟禁されつつものんびり機織りをしていたというのに…信じられず眩暈を感じてしまう。
「そんな重く考える事ないで」
圧倒的重圧でガチガチになってしまったアテナへ農王ラルゴは小さな声で話しかけつつ、腕を引いて立ち上がらせた。
「そんな掟なんて、20年前には無うなってるんやからな」
「──えっ?」
「アテナっ!!!!」
アテナの疑問を遮り、唐突に部屋の扉が蹴破られた。
「女神は…大丈夫として。ナルセスやな」
安堵から二拍程置いて、ヒイラギとラルゴはお互いに目配せしつつ言った。
しかしアテナは、唐突に分からない名前と単語が出され、話の梯子が外されたような奇妙な感覚を感じてしまう。困ったようにレオへ目線を送った。
「…アテナ、まず"ナルセス"は知国ケフラーの国王の名だ。……息子よりも厳しいぞ」
アテナの目線の意味を察して、レオは助け舟を出してくれた。
知の国の王…ということは、あの正論で詰めて来たフェルナンドの父親ということになる。アレよりも厳しいと言われると…恐ろしくなる。
「そして"女神"だが…」
「僕達の麗しき女王陛下だよ」
──いつのまにかチーズケーキと紅茶を完食したようだ。リーフはアテナの顔を覗きこんで、答えた。
大陸の五つの国の中心にはとても高い塔が一つ建っている。
出入口もなく、窓もなく、頂上は雲の上に隠れて見えないほど遥かな高さで、不思議と人を惹き付ける幻想的な白亜の塔である。
その塔を人々は『天』と呼び、信仰の対象でもある『女神』の居城ともなっている。
『女神』は五つ国の全てを司る"神"である。木の葉を繰るそよ風の一つ、川の水滴一つ、五つ国の人々の命と運命──その全てを女神は自由に出来る。
女神は架空の人物ではなく実際に実在しており、五つの国の国王をまとめる"五つ国の頂点"…という事は世間に疎いアテナも知っている常識だ。国王のみが謁見を許されており、例え次期王位継承者でさえその姿を見る事は許されない。
国王が"国の全て"を決めているが、女神は"五つ国の全て"を決める事が出来る。
国王が白と言えば黒も白になるが、女神がそれをピンクと言えば黒色は全てピンクになってしまう。
女神とはそんな存在だ。
「女神ちゃんは…まあ、言葉で説明すると難しいけれど、とにかく僕たち王様のリーダーのような感じ。僕たちで決めかねる事とかを相談したり報告しなくちゃいけないんだ」
「それで今ナルセス…知国王が今回の事やらザードとお前の処遇を女神に聞きに行ってんだよ。ご苦労なこった」
「……リーフ、ヒイラギ少し横に移動してくれ」
何か新しい取り決め等がある場合、一度女神の許可が必要となる。今回も掟をどうするか…それを聞きに行ったらしい。
──とうとう大変な事になった。
ザードとアテナの件は王族だけでなく、五つ国の頂点"女神"も動かしてしまったのだ。
自分のせいで王国の掟も変わってしまうかも知れない。ついこの間まで森の奥にある塔で軟禁されつつものんびり機織りをしていたというのに…信じられず眩暈を感じてしまう。
「そんな重く考える事ないで」
圧倒的重圧でガチガチになってしまったアテナへ農王ラルゴは小さな声で話しかけつつ、腕を引いて立ち上がらせた。
「そんな掟なんて、20年前には無うなってるんやからな」
「──えっ?」
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アテナの疑問を遮り、唐突に部屋の扉が蹴破られた。
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