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肆.厳しくも優しく、優しくも厳しく
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入学してから間もなく、夏休みが来る
私たちの学校は夏休みが長い
今は六月の半ば
夏休みに入る
私と天音の他四人は体育館に来ていた
先生達を何度か説得してやっと借りれることになった
「さて、まずは何を知りたいのじゃ?」
「力のことと妖について」
そう言ったのは上原陽介だった
私はその言葉に対して頷くと黒炎を出す
「私達は元々神だった、だから力が使えると言う事は分かったかの?」
四人は頷いた
「次に妖についてですが」
妖には良き者悪しき者がいる
例えば良き者の例えは座敷童やぬらりひょん、又は龍など
悪しき者の例えは悪鬼や化け狐などだ
「分かったかの?」
「俺達が視えるのは悪しき者と言う事ですか?」
伊藤陣がそう言う
私は頷き
「だからと言って私たちが常にいられる事はないが故それを持たせてのじゃよ」
「じゃあどうやって闘えば………」
飯島凪は泣きそうになる
私は一息吐く
「これこれ、まだ話の続きがあるでの」
「妖が視えると言う事は場所も分かると言う事じゃ」
「視えるなら、払えと?」
水戸部裕也は顎に手を当て、そう言った
「その通りです」
天音が話を始める
「俺たちには力はあります、だが人である貴方方にはないですよね」
各々に頷く
「ならば簡単な事じゃ」
「秘めている力を大きくするだけです」
四人は青ざめる
その言葉の意味を訳せば
死ぬほど鍛える
あわよくば
一度死ねば良いと言っている様なものだ
「さぁ、頑張るよの?」
「ふふ、楽しみですね」
体育館から悲鳴が聞こえたとか無いとか………
二週間が経った時、私は皆を見て思った
「上原陽介、其処で何をする」
「邪気を払う」
「伊藤陣、妖を払う時何をする」
「手を合わせ、願う」
「飯島凪、その時何を言う」
「どうか来世でも幸せになって下さい」
「水戸部裕也、妖を払い終わったら何をする」
「掃除と祀る」
天音と顔を見合わせる
答えは合っているのに力が乱れていたからだ
「四人は何を迷っておるのかの?」
「「「「っ」」」」
四人は顔を逸らす
天音も気になっている様だ
「実際、払えるのか」
「それが不安なのと」
「妖を殺すと言う事が」
「怖いんだ」
払うのが不安
妖を殺す………か
「妖は元は人じゃった」
私の言葉に四人はえ………と顔を上げた
天音も黙りその話を聞く
「人がその者を呪い、憎しみそうして悪しき者は出来る」
負の感情によって妖についた悪が広がる
「殺すと言うが、私達は神じゃった」
そんな妖を払い、私達は天国か地獄が決めた
「神は決して優しくない、残酷なのじゃよ」
私は目を伏せ、そう呟いた
「厳しいことを言うが、人は弱く脆い」
それはどの世界でもそうだ
「たかが人の子が我々に叶うと思うかの?」
我々に勝つことなどできないが
「答えは否じゃ、その力に秘めたものがない限りの」
四人の目は怒りなどなく
ただ、志と悲しみが宿っていた
「厳しくないです」
飯島凪はそう言った
私の身体を飯島は抱き寄せる
「!?」
「貴方は優しいです」
何を言うかと思えば、優しいですとな
「あり得んな」
「「「あり得る!」」」
「おやおや、一対五なので負けですね」
クスリと笑う天音に溜息をつく
「何故天音も優しいの方へ入っているのじゃ」
私は厳しいはず
彼らにしてきたのはものは過酷だった
腹筋や背筋を鍛え続け、食生活も厳しくした
勿論、刀や武器の使い方もの
厳しくも優しく
優しくも厳しく
そうしたかったはず
まさか
「出来てますよ」
帰り道
天音に言われた
「そうか………なら良いのじゃ」
せめて少しでも
あやつらが成長するのならばの
私と天音は互いに顔を見合うと笑い合った
私たちの学校は夏休みが長い
今は六月の半ば
夏休みに入る
私と天音の他四人は体育館に来ていた
先生達を何度か説得してやっと借りれることになった
「さて、まずは何を知りたいのじゃ?」
「力のことと妖について」
そう言ったのは上原陽介だった
私はその言葉に対して頷くと黒炎を出す
「私達は元々神だった、だから力が使えると言う事は分かったかの?」
四人は頷いた
「次に妖についてですが」
妖には良き者悪しき者がいる
例えば良き者の例えは座敷童やぬらりひょん、又は龍など
悪しき者の例えは悪鬼や化け狐などだ
「分かったかの?」
「俺達が視えるのは悪しき者と言う事ですか?」
伊藤陣がそう言う
私は頷き
「だからと言って私たちが常にいられる事はないが故それを持たせてのじゃよ」
「じゃあどうやって闘えば………」
飯島凪は泣きそうになる
私は一息吐く
「これこれ、まだ話の続きがあるでの」
「妖が視えると言う事は場所も分かると言う事じゃ」
「視えるなら、払えと?」
水戸部裕也は顎に手を当て、そう言った
「その通りです」
天音が話を始める
「俺たちには力はあります、だが人である貴方方にはないですよね」
各々に頷く
「ならば簡単な事じゃ」
「秘めている力を大きくするだけです」
四人は青ざめる
その言葉の意味を訳せば
死ぬほど鍛える
あわよくば
一度死ねば良いと言っている様なものだ
「さぁ、頑張るよの?」
「ふふ、楽しみですね」
体育館から悲鳴が聞こえたとか無いとか………
二週間が経った時、私は皆を見て思った
「上原陽介、其処で何をする」
「邪気を払う」
「伊藤陣、妖を払う時何をする」
「手を合わせ、願う」
「飯島凪、その時何を言う」
「どうか来世でも幸せになって下さい」
「水戸部裕也、妖を払い終わったら何をする」
「掃除と祀る」
天音と顔を見合わせる
答えは合っているのに力が乱れていたからだ
「四人は何を迷っておるのかの?」
「「「「っ」」」」
四人は顔を逸らす
天音も気になっている様だ
「実際、払えるのか」
「それが不安なのと」
「妖を殺すと言う事が」
「怖いんだ」
払うのが不安
妖を殺す………か
「妖は元は人じゃった」
私の言葉に四人はえ………と顔を上げた
天音も黙りその話を聞く
「人がその者を呪い、憎しみそうして悪しき者は出来る」
負の感情によって妖についた悪が広がる
「殺すと言うが、私達は神じゃった」
そんな妖を払い、私達は天国か地獄が決めた
「神は決して優しくない、残酷なのじゃよ」
私は目を伏せ、そう呟いた
「厳しいことを言うが、人は弱く脆い」
それはどの世界でもそうだ
「たかが人の子が我々に叶うと思うかの?」
我々に勝つことなどできないが
「答えは否じゃ、その力に秘めたものがない限りの」
四人の目は怒りなどなく
ただ、志と悲しみが宿っていた
「厳しくないです」
飯島凪はそう言った
私の身体を飯島は抱き寄せる
「!?」
「貴方は優しいです」
何を言うかと思えば、優しいですとな
「あり得んな」
「「「あり得る!」」」
「おやおや、一対五なので負けですね」
クスリと笑う天音に溜息をつく
「何故天音も優しいの方へ入っているのじゃ」
私は厳しいはず
彼らにしてきたのはものは過酷だった
腹筋や背筋を鍛え続け、食生活も厳しくした
勿論、刀や武器の使い方もの
厳しくも優しく
優しくも厳しく
そうしたかったはず
まさか
「出来てますよ」
帰り道
天音に言われた
「そうか………なら良いのじゃ」
せめて少しでも
あやつらが成長するのならばの
私と天音は互いに顔を見合うと笑い合った
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