神の愛子は溺愛される

蒼葉縁

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14:戦闘訓練2

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隼人さんと手を繋いで連れて来られたのは大きな闘技場・道場・武器が並べられた所
私は目を輝かせ隼人さんを見る
「可愛らしい人ですね」
よしよしと私の頭を撫でる隼人さんに私は赤くなりそっぽを向く
隼人さんがいきなり私を蹴ろうとしたので私はそれを避ける
なるほどもうすでに訓練は始まっていた
私は力を使わずじっと避けるを繰り返す
「避けていては戦えませんよ?」
「それはどうかな」
私はただ見ていた訳では無い
全ての動きを見ていただけ
隼人さんの癖は右からの回し蹴りとそれと同時に来る左の拳
私はそれを左手で右足を掴み背負い投げをした

隼人さんは見事にそれを防ぎ着地する
両者構えお互いがお互いの目を見つめていた
その目は
鋭く
まるで
獲物を見つけた
そんなような
目だ
「癒しはなかなか戦いに不向きですなので体術なら私がいくらでもお教え出来ますよ」
にこりと微笑み
私に近付く隼人さん
「それは………嬉しい」

警戒しつつも近付く隼人さんを受け入れる
その刹那
隼人さんは刀を私に投げると同時に斬りかかって来た
私は刀を鞘に入ったまま防ぐ
「奇襲もまた戦闘の一種」
「知ってます」
回し蹴りをして間合いを取る
そっと目を閉じて相手の呼吸音を聞く
隼人さんの癖,呼吸,鼓動
全てが一致した時
私は隼人さんの首に刀を当てる
「降参するか?」
私の睨みに隼人さんが笑い
「はい,降参です」
両手を挙げた
今回の戦闘訓練
師匠隼人さん
弟子 私
勝者 神楽
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