ボクのことが嫌いな彼らは、10年後の僕を溺愛する

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現在編2

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「悪いけど、僕は竹内の気持ちには応えられない」


「わかってるよ。アンリの中の1番になれてないのはわかってた。だけど、一緒にホテルに行ってくれるくらいには心を許してくれてるんだろ」


「僕は初めて会った人とでもホテルに行くからね」


「そうだな。でもそれは、お金のためだ。今は、お金のために俺とここにいるわけじゃない」



竹内は立ち上がって、僕の腰に手を触れた。

僕の身体を引き寄せて、抱きしめる。

僕よりも大きな竹内の身体に包まれて、お互いの力の差を頭の中で計算した。


本気になったら敵わない。


本気にさせないために、僕は冷静じゃなければいけない。



「ここに来たのは、竹内に諦めてもらうためだよ」


「どうやって?」


「僕の身体を見て」


「誘ってるの?アンリもその気だったんじゃん。大丈夫だよ。アンリがどれだけビッチでも今更嫌いになったりしないから」



身体をくっつければ、竹内の興奮が伝わってきた。


早い息。熱い肌。服越しにあたっている、硬いもの。


僕が抵抗しないでいると、竹内は僕の唇の端に軽くキスをした後にペロペロと舐め出した。

唇を割って舌を入れようとしてきた時、初めて竹内の背中を叩いてやめさせた。



「僕の身体を、見てよ」



僕が改めて言うと、竹内は素直に頷いた。


最後までやれると確信して、急ぐことはないと思ったのか。


竹内は僕を優しくベッドに導いて、僕の上着を脱がせた。


キスをしながら、ゆっくりと、身体に触れるちょっと温かい手の感触にぞわぞわする。


Tシャツの隙間から、右手で背中を、左手でお腹を直接触れた数秒後、竹内の動きが止まった。




竹内は触れ慣れないその感触の正体をなんだと思っただろうか。




僕は動かなくなった竹内を無視して、自分からTシャツを脱ぎ捨てた。




「僕の身体を見て、気持ち悪いと思ったら、一生好きなんて言わないでよ」




病気や事故で、身体に傷がある人もいるだろう。

だけど、僕のは、そういう傷ではない。

だからこそ見た人に、普通じゃない恐怖を与える。




傷をつけるのが目的で刻まれた傷は、僕の身体から消えることは一生ない。



竹内は手を震わせながら僕のお腹に再び触れようとして、だけど、途中でやめてしまった。



「・・・なんなんだよ、これ。どうしたら、こんな、こんな・・・」



竹内が呟いた時、僕の足にあたっていた熱は冷めてしまっていた。
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