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現在編3
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僕は、いつも見張られている。
自由に行動しているようで、制限されている。
ママ活は人生になんの楽しみもない僕の生き甲斐なのであんまり妨害されることはないけれど、明らかに怪しいママと連絡を取っていると響から注意された。
アプリの通信記録を明らかに覗いてるのを隠そうとしない響。
通信記録を覗いているのはたぶん響だけではないだろう。
高宮家はそれぞれの思惑を抱え、懸命にニアミスを防ごうとしている。
僕がママと接触するのを。
僕があの子と出会ってしまうのを。
優斗という少年から、僕とあの子の繋がりができてしまいそうになったことを、誰か気づいてくれているだろうか。
あれから、僕はちょっとだけ緊張して過ごしていた。
ニアミスを防いでほしいのは、僕も一緒だった。
『こっちでちょっとした問題が起きた、しばらくママ活はやめろ。既に繋がりがあるママにもなるべく会わないほうがいい。新規メッセージには反応するな」
響から電話があり、なにを言われるのかと思ったら警告だった。
「どんな問題が起きたのか、具体的には聞かないほうがいい?」
『聞いたところで死にたい死にたいって言い出すだけだろうな』
「そっか。じゃあ聞かないことにする」
『そうしとけ。マジで大人しくしとけよ。心配なら、蓮の家に行っとけ』
「その蓮も父親に強襲されて泣いてたけどね」
『じゃあ、俺の家に来るか?』
「選択肢にないよ。自分の部屋に引きこもる。しばらく家を出ない」
『賢明だ。知らない人間が来ても簡単にドアを開けるなよ。反応する必要もない』
「子どもじゃないからね」
僕が言うと、電話越しに響が鼻で笑ったのがわかった。
その後電話が切れ、僕はちょっとただ事ではないのかもしれないと思った。
蓮のこともあるし、響に余裕がなさそうだったのも気になる。
ママになにかあったのか。
もしもそうならば、流石に直ぐに教えてもらえるだろう。
だったら、高宮三兄弟の誰かがついに動き出したのか。
霞さんや、菫さんならまだいい。
高宮奏の存在を意識しただけで、心臓が止まりそうになる。
ぐるぐる考えていると、突然チャイムが鳴った。
誰かが階段を上ってくる足音に気づかなかった。
だから余計に、驚いた。
響の電話を切った後で、どうして直ぐに応答できるだろうか。
僕は動きを止めて、じっと玄関のほうを見つめた。
チャイムが、もう一度鳴る。
それでも反応しないでいるとドンドンと扉を直接叩かれた。
僕は恐る恐る扉に近づいて、ドアスコープを覗いた。
そして思わず、ヒッと声を漏らしてしまった。
その声が扉の外にいる人物に届いてしまったのだろうか。
「お兄ちゃん、開けて」
あの子は、扉越しに、僕に言った。
自由に行動しているようで、制限されている。
ママ活は人生になんの楽しみもない僕の生き甲斐なのであんまり妨害されることはないけれど、明らかに怪しいママと連絡を取っていると響から注意された。
アプリの通信記録を明らかに覗いてるのを隠そうとしない響。
通信記録を覗いているのはたぶん響だけではないだろう。
高宮家はそれぞれの思惑を抱え、懸命にニアミスを防ごうとしている。
僕がママと接触するのを。
僕があの子と出会ってしまうのを。
優斗という少年から、僕とあの子の繋がりができてしまいそうになったことを、誰か気づいてくれているだろうか。
あれから、僕はちょっとだけ緊張して過ごしていた。
ニアミスを防いでほしいのは、僕も一緒だった。
『こっちでちょっとした問題が起きた、しばらくママ活はやめろ。既に繋がりがあるママにもなるべく会わないほうがいい。新規メッセージには反応するな」
響から電話があり、なにを言われるのかと思ったら警告だった。
「どんな問題が起きたのか、具体的には聞かないほうがいい?」
『聞いたところで死にたい死にたいって言い出すだけだろうな』
「そっか。じゃあ聞かないことにする」
『そうしとけ。マジで大人しくしとけよ。心配なら、蓮の家に行っとけ』
「その蓮も父親に強襲されて泣いてたけどね」
『じゃあ、俺の家に来るか?』
「選択肢にないよ。自分の部屋に引きこもる。しばらく家を出ない」
『賢明だ。知らない人間が来ても簡単にドアを開けるなよ。反応する必要もない』
「子どもじゃないからね」
僕が言うと、電話越しに響が鼻で笑ったのがわかった。
その後電話が切れ、僕はちょっとただ事ではないのかもしれないと思った。
蓮のこともあるし、響に余裕がなさそうだったのも気になる。
ママになにかあったのか。
もしもそうならば、流石に直ぐに教えてもらえるだろう。
だったら、高宮三兄弟の誰かがついに動き出したのか。
霞さんや、菫さんならまだいい。
高宮奏の存在を意識しただけで、心臓が止まりそうになる。
ぐるぐる考えていると、突然チャイムが鳴った。
誰かが階段を上ってくる足音に気づかなかった。
だから余計に、驚いた。
響の電話を切った後で、どうして直ぐに応答できるだろうか。
僕は動きを止めて、じっと玄関のほうを見つめた。
チャイムが、もう一度鳴る。
それでも反応しないでいるとドンドンと扉を直接叩かれた。
僕は恐る恐る扉に近づいて、ドアスコープを覗いた。
そして思わず、ヒッと声を漏らしてしまった。
その声が扉の外にいる人物に届いてしまったのだろうか。
「お兄ちゃん、開けて」
あの子は、扉越しに、僕に言った。
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