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第二章
外伝 オルトの怒り ~side オルト~
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「チッ、どういうことだ!!」
ボーマンの屋敷で、オルトは苛立ちを見せていた。
「そ、それがよく分からなくてだな」
「分からないわけ無いだろう!! 加護が消えたんだぞ!!」
既に力関係はすっかりと逆転していた。
当然だ。今のボーマンには加護が無い。
その事が露呈すれば、ボーマンの人生はお終いだ。
「さっさと思い出せ。昨日、何があった」
「そ、その記憶が曖昧なのだ。気絶させられたみたいで」
「それでも何かあるだろうが!! 死にたいのか!?」
オルトは蒼炎をちらつかせる。
「ひっ!? あ、お、思い出した。何かナイフを突き立てられたんだ。そして、傷口に触れられたような……」
「それで? その後は」
「力が抜けるような感覚がしたと思ったら、気絶させられたのだ」
「仮定としては、相手の傷口に触れると加護を消滅させる、あるいは奪い取る能力という訳か」
「そ、そんな加護が存在するのか?」
「聞いたことはない。だが、あると仮定して考える」
激昂する様子を見せながらもオルトは冷静に思考を巡らす。
「計画の邪魔をしている人間がいるのは間違いない。クライドは……あの様子じゃ候補を外して良いだろう。アイリスとミレイユにもそんな加護は確認されていない」
加護の内容は教会の聖職者の手によって明かされている。
そこに改ざんの余地は基本的にない。
「そうなると、第三者の仕業か……そう言えばさっき、ミレイユが妙なことを言っていたな」
――教団のアジトで言っていたのはどういう意味ですか?
「その時は意味が分からなかったが、絶対にあり得ないという固定観念を外せば、その言葉が意味せんとすることが分かってくる……か」
オルトは薄々と、自分を邪魔する人間の正体に気付き始める。
「どうやって生き延びたのかは知らんが、まさかこうしてまた僕の前に立ちはだかるとはな」
「ジ、ジーク君、君は一体何を言っているのかね?」
「黙れ。加護を失ったお前が僕の思案を乱すなよ」
オルトは苛立ちを隠そうともせず、ボーマンを黙らせる。
「既に奴はミレイユに接触した。恐らくは、俺の計画を阻止するために利用するつもりだろう。ここは網を張って置くとしよう」
オルトはニヤリと口元を歪ませた。
「お前はミレイユに揺さぶりを掛けたつもりだろうが、それを利用させてもらうぞ」
*
オルトはラフィリア家の屋敷へと戻っていた。
「ミレイユ」
そして、ミレイユを呼び止める。
「ジーク様? どうしたのですか?」
「単刀直入に言う。僕によく似た人物を見なかったか?」
「!?」
その言葉にミレイユが動揺した。
その反応が答えであった。
「やっぱりか……さっきの言葉妙だと思ったんだ。多分、僕に似た人物に何か吹き込まれたんだね」
「そ、それは……」
ミレイユは混乱していた。
今のオルトの言葉によって、二人のジークが居ることが確信に近付いたからだ。
「正直に話そう。彼は僕の弟で、名はオルトという……」
オルトはゆっくりと〝真実〟を打ち明ける。
邪悪な性格を持ち、人を陥れることを好むオルトという存在を生みだした、レイノール家の闇を。
「では、そのオルトという方が……?」
「ああ、恐らく君をアジトにおびき寄せたんだろう」
「信じても良いのでしょうか?」
「混乱するのも無理はない。だが、俺がオルトだったら、とっくにアイリスが見抜いているだろう?」
これはオルトのはったりだ。
アイリスには既に気付かれ始めているが、アイリスはその事をミレイユに相談はしていないだろうという確信から、押し通そうとしているのだ。
「確かに。婚約者であれば、分からないはずが無いですものね」
オルトは笑いそうになるのを堪える。
『婚約者であれば、分からないはずが無い』――それはオルトにとってあまりにもお花畑な発想であった。
「もう一つ。証拠を示そう」
最後の一押しと、オルトはミレイユを連れて地下へと向かう。
*
「この、薄汚れた〝加護なし〟が!! わしの娘に手を出しおって!!」
「ぎゃあああああああああああ!!!!!!」
そこでは、一人の〝加護なし〟がラフィリア伯の壮絶な拷問を受けていた。
教団のアジト跡地で、ミレイユに襲いかかろうとした〝加護なし〟だ。
「も、もう許してくれ……」
「黙れ。貴様とライを許すつもりは無い。明日、貴様らには〝加護なし〟殲滅の犠牲となってもらう」
地下牢の隣には、全身を鞭で叩かれ瀕死の状態に陥ったライが鎖に繋がれていた。
「ラフィリア伯」
その時、オルト達が地下に足を踏み入れる。
「ライ!!」
ライの様子を見たミレイユが側に駆け寄る。
「ミレイユ、何故ここに来た」
「お祖父様こそどうしてこんな……」
「そやつはレックスを殺した。当然だろう!!」
「で、ですが……」
「ミレイユ……これは仕方の無いことだ。ラフィリア伯はレックスを大層、大事にされていた。その悔しさを無視してはいけない」
ミレイユはその言葉に黙り込む。
「ま、待て……オルト、テメエなんでここに。俺はテメエに騙されて……!!」
拷問を受けていた〝加護なし〟が鎖を引きちぎらんといった勢いで暴れ出す。
「待ってください、今なんて呼びました?」
「あ? そいつはオルトだろうが!! クソッ、女一人犯すだけで金がもらえるって聞いたのによ。何だってこんな目に遭わなきゃいけねえんだ!!」
「ミレイユ聞いた通りだ。今回の事件を企てたのはオルトだ。僕は許せないよ。一体、何の恨みがあってこんなことを……」
「えぇ……分かりました。オルトという方、最低のクズですね」
オルトはこの男に依頼をする時に、今となっては捨てた名前であるオルトを名乗った。
その時はこうして役に立つ時が来るとは思わなかったが、まさかこんな展開になるとは。
この状況が愉快で仕方が無かった。
「待たれよ、ジーク君。これは一体どういうなのかね?」
オルトはラフィリア伯に伝える。
この事態の裏で暗躍する〝オルト〟というもう一人のジークの存在を。
(ジーク、お前は何かを企んでいるようだが無駄だ。もう一度、お前を地獄の底に叩き込んでやるからな)
オルトは口元を歪ませる。
邪魔者が現れた事へのうっとうしさよりも、もう一度ジークを苦しませることができる愉悦に打ち震えていた。
ボーマンの屋敷で、オルトは苛立ちを見せていた。
「そ、それがよく分からなくてだな」
「分からないわけ無いだろう!! 加護が消えたんだぞ!!」
既に力関係はすっかりと逆転していた。
当然だ。今のボーマンには加護が無い。
その事が露呈すれば、ボーマンの人生はお終いだ。
「さっさと思い出せ。昨日、何があった」
「そ、その記憶が曖昧なのだ。気絶させられたみたいで」
「それでも何かあるだろうが!! 死にたいのか!?」
オルトは蒼炎をちらつかせる。
「ひっ!? あ、お、思い出した。何かナイフを突き立てられたんだ。そして、傷口に触れられたような……」
「それで? その後は」
「力が抜けるような感覚がしたと思ったら、気絶させられたのだ」
「仮定としては、相手の傷口に触れると加護を消滅させる、あるいは奪い取る能力という訳か」
「そ、そんな加護が存在するのか?」
「聞いたことはない。だが、あると仮定して考える」
激昂する様子を見せながらもオルトは冷静に思考を巡らす。
「計画の邪魔をしている人間がいるのは間違いない。クライドは……あの様子じゃ候補を外して良いだろう。アイリスとミレイユにもそんな加護は確認されていない」
加護の内容は教会の聖職者の手によって明かされている。
そこに改ざんの余地は基本的にない。
「そうなると、第三者の仕業か……そう言えばさっき、ミレイユが妙なことを言っていたな」
――教団のアジトで言っていたのはどういう意味ですか?
「その時は意味が分からなかったが、絶対にあり得ないという固定観念を外せば、その言葉が意味せんとすることが分かってくる……か」
オルトは薄々と、自分を邪魔する人間の正体に気付き始める。
「どうやって生き延びたのかは知らんが、まさかこうしてまた僕の前に立ちはだかるとはな」
「ジ、ジーク君、君は一体何を言っているのかね?」
「黙れ。加護を失ったお前が僕の思案を乱すなよ」
オルトは苛立ちを隠そうともせず、ボーマンを黙らせる。
「既に奴はミレイユに接触した。恐らくは、俺の計画を阻止するために利用するつもりだろう。ここは網を張って置くとしよう」
オルトはニヤリと口元を歪ませた。
「お前はミレイユに揺さぶりを掛けたつもりだろうが、それを利用させてもらうぞ」
*
オルトはラフィリア家の屋敷へと戻っていた。
「ミレイユ」
そして、ミレイユを呼び止める。
「ジーク様? どうしたのですか?」
「単刀直入に言う。僕によく似た人物を見なかったか?」
「!?」
その言葉にミレイユが動揺した。
その反応が答えであった。
「やっぱりか……さっきの言葉妙だと思ったんだ。多分、僕に似た人物に何か吹き込まれたんだね」
「そ、それは……」
ミレイユは混乱していた。
今のオルトの言葉によって、二人のジークが居ることが確信に近付いたからだ。
「正直に話そう。彼は僕の弟で、名はオルトという……」
オルトはゆっくりと〝真実〟を打ち明ける。
邪悪な性格を持ち、人を陥れることを好むオルトという存在を生みだした、レイノール家の闇を。
「では、そのオルトという方が……?」
「ああ、恐らく君をアジトにおびき寄せたんだろう」
「信じても良いのでしょうか?」
「混乱するのも無理はない。だが、俺がオルトだったら、とっくにアイリスが見抜いているだろう?」
これはオルトのはったりだ。
アイリスには既に気付かれ始めているが、アイリスはその事をミレイユに相談はしていないだろうという確信から、押し通そうとしているのだ。
「確かに。婚約者であれば、分からないはずが無いですものね」
オルトは笑いそうになるのを堪える。
『婚約者であれば、分からないはずが無い』――それはオルトにとってあまりにもお花畑な発想であった。
「もう一つ。証拠を示そう」
最後の一押しと、オルトはミレイユを連れて地下へと向かう。
*
「この、薄汚れた〝加護なし〟が!! わしの娘に手を出しおって!!」
「ぎゃあああああああああああ!!!!!!」
そこでは、一人の〝加護なし〟がラフィリア伯の壮絶な拷問を受けていた。
教団のアジト跡地で、ミレイユに襲いかかろうとした〝加護なし〟だ。
「も、もう許してくれ……」
「黙れ。貴様とライを許すつもりは無い。明日、貴様らには〝加護なし〟殲滅の犠牲となってもらう」
地下牢の隣には、全身を鞭で叩かれ瀕死の状態に陥ったライが鎖に繋がれていた。
「ラフィリア伯」
その時、オルト達が地下に足を踏み入れる。
「ライ!!」
ライの様子を見たミレイユが側に駆け寄る。
「ミレイユ、何故ここに来た」
「お祖父様こそどうしてこんな……」
「そやつはレックスを殺した。当然だろう!!」
「で、ですが……」
「ミレイユ……これは仕方の無いことだ。ラフィリア伯はレックスを大層、大事にされていた。その悔しさを無視してはいけない」
ミレイユはその言葉に黙り込む。
「ま、待て……オルト、テメエなんでここに。俺はテメエに騙されて……!!」
拷問を受けていた〝加護なし〟が鎖を引きちぎらんといった勢いで暴れ出す。
「待ってください、今なんて呼びました?」
「あ? そいつはオルトだろうが!! クソッ、女一人犯すだけで金がもらえるって聞いたのによ。何だってこんな目に遭わなきゃいけねえんだ!!」
「ミレイユ聞いた通りだ。今回の事件を企てたのはオルトだ。僕は許せないよ。一体、何の恨みがあってこんなことを……」
「えぇ……分かりました。オルトという方、最低のクズですね」
オルトはこの男に依頼をする時に、今となっては捨てた名前であるオルトを名乗った。
その時はこうして役に立つ時が来るとは思わなかったが、まさかこんな展開になるとは。
この状況が愉快で仕方が無かった。
「待たれよ、ジーク君。これは一体どういうなのかね?」
オルトはラフィリア伯に伝える。
この事態の裏で暗躍する〝オルト〟というもう一人のジークの存在を。
(ジーク、お前は何かを企んでいるようだが無駄だ。もう一度、お前を地獄の底に叩き込んでやるからな)
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