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第三章 暴風のコロッセオ
第210話 アルフェの秘策
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武侠宴舞・カナルフォード杯を明日に控えたその夜、ホムと部屋を交換したアルフェが僕の部屋に泊まりに来た。
ベッドの上で真なる叡智の書を広げた僕の気配に、アルフェがつと顔を上げる。
「ごめんね、机借りちゃってて……」
「僕は読み返しているだけだし、構わないよ」
アルフェの気遣いに僕は頭を振り、明日以降の戦いで使う魔法の目星を付ける。真なる叡智の書には膨大な魔法が簡易術式に変換されて描き込んであるので、こうして読み返すことで僕も知識の振り返りが必要なのだ。
アルフェはというと、僕の羽根ペンを使って大事にしている日記帳になにかを綴っているようだ。部屋が別々なこともあり、こうしてアルフェが日記を綴っている姿を見るのは始めてだったが、日記のページはもう随分と進んでいるようだ。
「……その日記帳、随分まめに書いているみたいだね」
「日記帳だってわかるの?」
声をかけた僕に、アルフェがキラキラとした笑顔を見せて振り返る。
「もちろん。入学前に買い出しに行った時に、アルフェが嬉しそうに抱えていたものだからね」
その時のことは良く覚えている。金色の花が、龍樹の葉っぱの色の表紙に描かれた日記帳を見つけた時に、アルフェが僕の瞳の色とアルフェの瞳の色のようだと表現したのが嬉しかったからだ。
ああ、それで思い出した。その時、アルフェが自分の浄眼を嫌いにならなくて良かったと安堵したというのに、角膜接触レンズの卒業に思い至らなかったのが今となっては少し悔やまれるな。
「この日記帳ね。入学してからずっと書いてるの。いつかリーフと振り返ったときに、色んなことを思い出せるといいなって」
「それはいいね」
アルフェらしい発想に僕は目を細めて頷いた。
「……それともう一つね、ワタシがリーフに秘密にしていたことを、後で教えてあげられるように」
そう言ってアルフェは立ち上がり、日記のページをぱらぱらと戻した。
「リーフ、ちょっといい?」
「いいよ」
日記を抱えたアルフェの申し出に頷き、ベッドの端に移動する。アルフェは笑顔で僕の隣に座り、膝の上に載せた日記帳を僕の方にずらした。
「明日からの武侠宴舞・カナルフォード杯、ワタシは絶対メルア先輩に勝ちたいの。誰にも負けたくない」
「僕もそのつもりで準備してきたよ」
アルフェの強い決意を感じ取りながら頷き、一緒に日記を支える。
「ここ、一緒に読んでほしいの」
アルフェが開いたページに描かれていたのは、氷炎雷撃についてだった。
原理をメモしているだけではなく、きちんとアルフェなりにその構造を理解して自分ならばどう使いこなすべきかを考え尽くしてあることが、アルフェの字で綴られている。
「氷炎雷撃……これを特訓していたのかい?」
「うん。そのつもりでメルア先輩から魔導書を借りたから」
氷炎雷撃と多層術式は、本質的には同じ原理で行われる。だが、二手先を見据えるよりも三手先を見据える方が当然困難であるし、魔法の発動手順も一層複雑になる。
「ワタシね、考えたの……。多層術式で二種類の魔法を使いこなせるようになっても、両眼が浄眼のメルア先輩には及ばない。リーフの作ってくれた魔導杖で威力を増幅できるのはわかっているけど、それに頼るだけじゃなくてワタシの力でちゃんと勝ちたいなって……」
アルフェがそう言いながら、ゆっくりと無詠唱で多層術式を手のひらの上で披露してくれる。
「これくらいならね、全部無詠唱で出来るくらいに制御できるようになったんだよ」
アルフェが造り上げた透明なガラス玉のような空気の防壁の中で、氷の魔法に火の魔法が加わり、雷が轟く。アルフェは氷炎雷撃のつもりみたいだけれど、無意識に風魔法まで制御しているのが驚きだ。これを短期間で習得し、こうして再現出来るようになるまで、アルフェはどれだけの努力を重ねてきたのだろう。
戦うことさえ想像できなかったあの小さくてか弱かったアルフェの成長はもちろんのこと、そのアルフェが勝利に拘る姿勢には素直に驚いた。
「想像力に些かの不安がある僕でも、明日の戦いがありありと想像できるよ」
本当にそれが楽しみでならない。目を閉じればその光景を思い描ける気がした。
アルフェは初手で無詠唱の下位魔法を放ち、それを維持しながら、詠唱を要する中位魔法で追撃する。そして要である氷炎雷撃は、その中位魔法の詠唱中に上位魔法の詠唱を行うという複雑な手順だ。それを可能にするのは、豊かな想像力でその世界を実現し、現実世界に表すことが出来るアルフェならではだろう。
メルアも氷炎雷撃を習得しているが、実戦向きではないと切り捨てている以上、自身の想像力の限界を決めてしまっているも同然だ。
「アルフェの魔法は、きっと敵を討ち果たしてくれるね」
「うん、きっとリーフを守るからね」
氷炎雷撃の詠唱になぞらえた僕の発言に、アルフェが微笑んで頷く。その強い意志が本当に頼もしいと心から思えた。僕はもう守るだけじゃない、守られる側に入ってもいいんだろうな。
機兵製造でアイザックとロメオの力を借りたように、プロフェッサーの知識を借りて、科学技術を錬金術に応用したように。
ああ、思い返してみれば、僕だってずっと小さな頃は両親に守られてきたんだ。
自分では首を動かすことさえ出来ない、あんなか弱い存在の頃から、たくさんの人に守られ、支えられ、今日の僕として成長してきたのだ。
物心ついて、前世の記憶を頼りに動けるようになってからは、その意識が薄らいでいたけれど、今世では本当にたくさんの人に守られて支えられているのだな。
その恩を僕なりに返していく――。それを幸せと呼ぶことが出来るのが、今の僕の幸せでもある。
「……リーフ……?」
アルフェに頬に触れられて、初めて自分の目から涙が零れていることに気がついた。ほんの一筋の涙だったけれど、それは温かくて幸せだと思える証だと感じた。
「……なんでもないよ。ただ、嬉しくてね」
「ワタシも、すっごく嬉しいよ。リーフがこんな風に喜んでくれて……ワタシとずっと一緒にいるって約束も忘れないでいてくれて……」
アルフェの目にも見る間に涙が溜まっていく。大きくなっても、感情が昂ぶると涙が出てしまうのはアルフェらしいな。前世ではこんなことが一切なかった僕がこうして自身の感受性を実感できるのも、アルフェの影響が大きいだろう。
「きっとアルフェと一緒だから、こんなふうに思えるんだ。ありがとう、アルフェ」
なんだか急にアルフェに感謝を伝えたくて想いを口にすると、アルフェは少し驚いたように目を瞬いて、それから僕をぎゅっと抱き締めた。
「ワタシも、リーフと一緒で幸せだよ。ありがとう……大好き」
「僕もだよ」
アルフェを抱き締め返し、その温もりに頬を埋める。こうして二人きりで抱き締め合うと、心臓の音が聞こえて、なんだかとても安心するな。目を閉じたら眠ってしまいそうなくらいに。
「……そろそろ休もうか。明日は早いよ」
「うん」
囁くような僕の言葉に、アルフェが頷いて身体を離す。僕も起き上がって明かりを落とすと、日記帳を机の上に置いたアルフェが当然のように僕のベッドに潜り込んだ。
「リーフのベッドは、広くていいね」
「こうして二人で眠れるからかい?」
成長しない僕の身体には大きすぎるベッドだけれど、アルフェと一緒ならば丁度いい。
「うん」
アルフェは頷くと僕を抱き締めて、頬を寄せた。
「あのね、寝る前にお願いがあるんだけど……」
「アルフェのお願いなら、なんでも聞くよ」
いつものように答えると、アルフェは目を閉じて額を指先で示した。
「寝る前に、おでこにちゅってしてほしいの」
「いいけど、どうしてだい?」
そうった習慣がなかったので、ふと気になって訊ねるとアルフェが目を開けて僕を見つめた。薄闇にアルフェの金色の浄眼がキラキラと煌めいて、まるで星を近くで見ているかのような感覚になる。
「リリルルちゃんが教えてくれたの。不思議な力をくれるおまじないなんだって」
「リリルルが言うなら効きそうだね。僕にも頼んでいいかい?」
「もちろん」
アルフェが微笑んで頷き、僕の前髪を避けてそっと口付けてくれる。柔らかいアルフェの唇が触れると、少し痺れるような不思議な感覚を得た気がした。
「リーフも」
アルフェが自分で前髪を分けて催促してくる。僕もアルフェを真似て彼女の額にそっと口付けた。ひんやりしたアルフェの額に触れると、自分の唇が温かかったんだなと、不意に感じた。
「……これでいいかな?」
「うん。なんだか不思議な力が湧いてくるみたい」
アルフェがもじもじと身を捩ってくすぐったそうな笑みを浮かべている。その笑顔を見ると、胸のあたりがぽかぽかと温かくなった。
「そうだね。なんだかくすぐったいけれど、あたたかい感じがする」
「このまま一緒に寝てもいい?」
「そうするつもりだと思っていたよ」
アルフェの背に手を回し、そっと抱き寄せる。アルフェも僕の身体を包み込むように抱き寄せた。薄く吐息がかかるほどの距離に顔を寄せ合って目を閉じると、アルフェの静かな寝息が僕も同じ眠りの中へと誘った。
ベッドの上で真なる叡智の書を広げた僕の気配に、アルフェがつと顔を上げる。
「ごめんね、机借りちゃってて……」
「僕は読み返しているだけだし、構わないよ」
アルフェの気遣いに僕は頭を振り、明日以降の戦いで使う魔法の目星を付ける。真なる叡智の書には膨大な魔法が簡易術式に変換されて描き込んであるので、こうして読み返すことで僕も知識の振り返りが必要なのだ。
アルフェはというと、僕の羽根ペンを使って大事にしている日記帳になにかを綴っているようだ。部屋が別々なこともあり、こうしてアルフェが日記を綴っている姿を見るのは始めてだったが、日記のページはもう随分と進んでいるようだ。
「……その日記帳、随分まめに書いているみたいだね」
「日記帳だってわかるの?」
声をかけた僕に、アルフェがキラキラとした笑顔を見せて振り返る。
「もちろん。入学前に買い出しに行った時に、アルフェが嬉しそうに抱えていたものだからね」
その時のことは良く覚えている。金色の花が、龍樹の葉っぱの色の表紙に描かれた日記帳を見つけた時に、アルフェが僕の瞳の色とアルフェの瞳の色のようだと表現したのが嬉しかったからだ。
ああ、それで思い出した。その時、アルフェが自分の浄眼を嫌いにならなくて良かったと安堵したというのに、角膜接触レンズの卒業に思い至らなかったのが今となっては少し悔やまれるな。
「この日記帳ね。入学してからずっと書いてるの。いつかリーフと振り返ったときに、色んなことを思い出せるといいなって」
「それはいいね」
アルフェらしい発想に僕は目を細めて頷いた。
「……それともう一つね、ワタシがリーフに秘密にしていたことを、後で教えてあげられるように」
そう言ってアルフェは立ち上がり、日記のページをぱらぱらと戻した。
「リーフ、ちょっといい?」
「いいよ」
日記を抱えたアルフェの申し出に頷き、ベッドの端に移動する。アルフェは笑顔で僕の隣に座り、膝の上に載せた日記帳を僕の方にずらした。
「明日からの武侠宴舞・カナルフォード杯、ワタシは絶対メルア先輩に勝ちたいの。誰にも負けたくない」
「僕もそのつもりで準備してきたよ」
アルフェの強い決意を感じ取りながら頷き、一緒に日記を支える。
「ここ、一緒に読んでほしいの」
アルフェが開いたページに描かれていたのは、氷炎雷撃についてだった。
原理をメモしているだけではなく、きちんとアルフェなりにその構造を理解して自分ならばどう使いこなすべきかを考え尽くしてあることが、アルフェの字で綴られている。
「氷炎雷撃……これを特訓していたのかい?」
「うん。そのつもりでメルア先輩から魔導書を借りたから」
氷炎雷撃と多層術式は、本質的には同じ原理で行われる。だが、二手先を見据えるよりも三手先を見据える方が当然困難であるし、魔法の発動手順も一層複雑になる。
「ワタシね、考えたの……。多層術式で二種類の魔法を使いこなせるようになっても、両眼が浄眼のメルア先輩には及ばない。リーフの作ってくれた魔導杖で威力を増幅できるのはわかっているけど、それに頼るだけじゃなくてワタシの力でちゃんと勝ちたいなって……」
アルフェがそう言いながら、ゆっくりと無詠唱で多層術式を手のひらの上で披露してくれる。
「これくらいならね、全部無詠唱で出来るくらいに制御できるようになったんだよ」
アルフェが造り上げた透明なガラス玉のような空気の防壁の中で、氷の魔法に火の魔法が加わり、雷が轟く。アルフェは氷炎雷撃のつもりみたいだけれど、無意識に風魔法まで制御しているのが驚きだ。これを短期間で習得し、こうして再現出来るようになるまで、アルフェはどれだけの努力を重ねてきたのだろう。
戦うことさえ想像できなかったあの小さくてか弱かったアルフェの成長はもちろんのこと、そのアルフェが勝利に拘る姿勢には素直に驚いた。
「想像力に些かの不安がある僕でも、明日の戦いがありありと想像できるよ」
本当にそれが楽しみでならない。目を閉じればその光景を思い描ける気がした。
アルフェは初手で無詠唱の下位魔法を放ち、それを維持しながら、詠唱を要する中位魔法で追撃する。そして要である氷炎雷撃は、その中位魔法の詠唱中に上位魔法の詠唱を行うという複雑な手順だ。それを可能にするのは、豊かな想像力でその世界を実現し、現実世界に表すことが出来るアルフェならではだろう。
メルアも氷炎雷撃を習得しているが、実戦向きではないと切り捨てている以上、自身の想像力の限界を決めてしまっているも同然だ。
「アルフェの魔法は、きっと敵を討ち果たしてくれるね」
「うん、きっとリーフを守るからね」
氷炎雷撃の詠唱になぞらえた僕の発言に、アルフェが微笑んで頷く。その強い意志が本当に頼もしいと心から思えた。僕はもう守るだけじゃない、守られる側に入ってもいいんだろうな。
機兵製造でアイザックとロメオの力を借りたように、プロフェッサーの知識を借りて、科学技術を錬金術に応用したように。
ああ、思い返してみれば、僕だってずっと小さな頃は両親に守られてきたんだ。
自分では首を動かすことさえ出来ない、あんなか弱い存在の頃から、たくさんの人に守られ、支えられ、今日の僕として成長してきたのだ。
物心ついて、前世の記憶を頼りに動けるようになってからは、その意識が薄らいでいたけれど、今世では本当にたくさんの人に守られて支えられているのだな。
その恩を僕なりに返していく――。それを幸せと呼ぶことが出来るのが、今の僕の幸せでもある。
「……リーフ……?」
アルフェに頬に触れられて、初めて自分の目から涙が零れていることに気がついた。ほんの一筋の涙だったけれど、それは温かくて幸せだと思える証だと感じた。
「……なんでもないよ。ただ、嬉しくてね」
「ワタシも、すっごく嬉しいよ。リーフがこんな風に喜んでくれて……ワタシとずっと一緒にいるって約束も忘れないでいてくれて……」
アルフェの目にも見る間に涙が溜まっていく。大きくなっても、感情が昂ぶると涙が出てしまうのはアルフェらしいな。前世ではこんなことが一切なかった僕がこうして自身の感受性を実感できるのも、アルフェの影響が大きいだろう。
「きっとアルフェと一緒だから、こんなふうに思えるんだ。ありがとう、アルフェ」
なんだか急にアルフェに感謝を伝えたくて想いを口にすると、アルフェは少し驚いたように目を瞬いて、それから僕をぎゅっと抱き締めた。
「ワタシも、リーフと一緒で幸せだよ。ありがとう……大好き」
「僕もだよ」
アルフェを抱き締め返し、その温もりに頬を埋める。こうして二人きりで抱き締め合うと、心臓の音が聞こえて、なんだかとても安心するな。目を閉じたら眠ってしまいそうなくらいに。
「……そろそろ休もうか。明日は早いよ」
「うん」
囁くような僕の言葉に、アルフェが頷いて身体を離す。僕も起き上がって明かりを落とすと、日記帳を机の上に置いたアルフェが当然のように僕のベッドに潜り込んだ。
「リーフのベッドは、広くていいね」
「こうして二人で眠れるからかい?」
成長しない僕の身体には大きすぎるベッドだけれど、アルフェと一緒ならば丁度いい。
「うん」
アルフェは頷くと僕を抱き締めて、頬を寄せた。
「あのね、寝る前にお願いがあるんだけど……」
「アルフェのお願いなら、なんでも聞くよ」
いつものように答えると、アルフェは目を閉じて額を指先で示した。
「寝る前に、おでこにちゅってしてほしいの」
「いいけど、どうしてだい?」
そうった習慣がなかったので、ふと気になって訊ねるとアルフェが目を開けて僕を見つめた。薄闇にアルフェの金色の浄眼がキラキラと煌めいて、まるで星を近くで見ているかのような感覚になる。
「リリルルちゃんが教えてくれたの。不思議な力をくれるおまじないなんだって」
「リリルルが言うなら効きそうだね。僕にも頼んでいいかい?」
「もちろん」
アルフェが微笑んで頷き、僕の前髪を避けてそっと口付けてくれる。柔らかいアルフェの唇が触れると、少し痺れるような不思議な感覚を得た気がした。
「リーフも」
アルフェが自分で前髪を分けて催促してくる。僕もアルフェを真似て彼女の額にそっと口付けた。ひんやりしたアルフェの額に触れると、自分の唇が温かかったんだなと、不意に感じた。
「……これでいいかな?」
「うん。なんだか不思議な力が湧いてくるみたい」
アルフェがもじもじと身を捩ってくすぐったそうな笑みを浮かべている。その笑顔を見ると、胸のあたりがぽかぽかと温かくなった。
「そうだね。なんだかくすぐったいけれど、あたたかい感じがする」
「このまま一緒に寝てもいい?」
「そうするつもりだと思っていたよ」
アルフェの背に手を回し、そっと抱き寄せる。アルフェも僕の身体を包み込むように抱き寄せた。薄く吐息がかかるほどの距離に顔を寄せ合って目を閉じると、アルフェの静かな寝息が僕も同じ眠りの中へと誘った。
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