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第四章 絢爛のスクールフェスタ
第373話 襲撃の爪痕
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変わり果ててしまったカナルフォード学園を、蒸気車両が進んでいく。楽しかった建国祭の風景は無残に引き裂かれ、露店の残骸がそこかしこに散らばっている。
光魔法結界アムレートの浄化が、街を汚していたデモンズアイの血涙やレッサーデーモンや翼持つ異形の血を消滅させていなければ、もっと悲惨な状況に見えただろう。そういう意味では、人的被害が最小限に抑えられたことは幸運と言って良かった。
瓦礫が散らばる路面を走る蒸気車両が小刻みに揺れている。後部座席の一番後ろで、僕はアルフェとホムの間に座り、二人が身体を預けてくるあたたかな重みと、蒸気車両についてくる機兵四体の地響きのような足音を感じていた。
上空を見上げれば、そこに広がるのは夕闇に染まり始めた空だ。デモンズアイを初めとした魔族が侵略してきた転移門は、光魔法結界アムレートに浄化され、閉じて消えた。黒竜神ハーディアがデモンズアイに止めを刺したことで、魔族の脅威はなくなったのだ。
最後まで姿を見せなかった使役者も、デモンズアイの消滅以来、その気配を見せていない。まだ油断は出来ないが、魔界からの邪力の供給も断たれ、アムレートの展開が続く今となっては、消滅するのも時間の問題だろう。
そう考えながら、すっかり遠くなった大闘技場を振り返る。同時に護衛を兼ねて後ろからついてきているナイルの機兵、ヤクト・レーヴェと目が合ったような気がした。最後尾を歩くヤクト・レーヴェは、僕のアーケシウスを抱えて幾分か慎重に進んでいる。ナイルが、僕にアルフェの傍にいるようにと気を遣ってくれたのだ。
アルフェはほとんど全ての力を使い果たして、僕に身体を預けて静かに寝息を立てている。戦いの最中では気力だけで持ちこたえていたが、魔力はもちろんのこと、体力もすべて持って行かれたのだろうと思うと、アルフェの壮絶な覚悟を改めて感じられた。
それはホムにしても同じことで、いざという時に僕を守ろうと目を開けてはくれているものの、疲れ果てた身体は僕に甘えるように重さを預けてきている。甘えさせてやりたい気持ちもあったが、彼女の気力を削ぐのも憚られて僕はホムがしたいようにさせていた。
「……なんか、オレたちはお呼びじゃねぇってことはわかったけどよぉ。なんで今回の魔族の侵略が神事になるんだ? 訳わかんねぇ」
前方の座席に座るヴァナベルが、こちらを振り返ってぶつぶつと呟く。
「「リリルルもよくわからないが、異論が認められないということだけは理解できた」」
「ミネルヴァさん、すっごく怖かったからねぇ~」
すぐ後ろのリリルルが二度ほど頷きながら同意を示すと、ヴァナベルの隣に座っていたヌメリンも首を竦めた。
『あれぐらいで済んで、良かった方だぞ。見てるこっちが肝を冷やしたぐらいだ』
四人の声を拾ったグーテンブルク坊やが、拡声器で会話に混じる。
『黒竜神ハーディア様は、この帝国における神そのものだ。軽々しく口を利いていい相手ではないってことぐらいは理解してほしいものだがな』
「別にハーディアに言ったワケじゃねぇし……」
リゼルがヴァナベルの軽率さを咎めるように添えると、ヴァナベルは拗ねたように口を尖らせた。
『まあ、悪気はなかったにせよ、黒竜将のミネルヴァ様とプロフェッサーとの会話に割って入ったのは悪手だったな』
『本来、神様に拝謁してお言葉を賜るにはそれ相応の手順を踏む必要がありますからね』
グーテンブルク坊やの会話を補足するように、ジョストが言い添える。トーチ・タウンでは竜堂に代表されるように、黒竜教が広く信仰されているので二人の話には説得力があった。
「はぁ……。ただの変わった迷子だと思ってたのに、神様かよ……」
文句を言いたかっただけなのだろう。ヴァナベルが、がっくりと肩を落としながら溜息を吐く。
「でも、それって、黒竜神様が私たちを気遣ってくれたってことではありませんの?」
「そーそー! 本来の手順を踏んでないのは滅茶苦茶不敬なわけだけど、それって正体を明かしてなかったからって一応言い訳できるもん」
僕たちの前の席に座っているマリーとメルアが反応すると、眠っていたと思っていたアルフェの目が開き、僕の顔を見上げた。
「……そうなの?」
「そうだろうね。まあ、そうしないと本来は魔族の侵攻からこの街を守る義務があったのにそれをしなかったって理由付けも出来なくなるだろうし」
アルフェの髪を撫でてやりながら、問いかけに応える。
「……わたくしたちを試すために、そんなことを……」
ホムの呟きには、珍しく戸惑いが混じっていた。
「でも、負傷者はともかく、一人の犠牲も出していないのは奇跡的だわ」
「にゃはっ! これを奇跡と呼ぶか、神の加護と呼ぶか……というところだよな。まあ、多分黒竜神様の加護なんだろうけど」
エステアがホムの言葉を拾い、それにファラが付け加える。
「どうしてそう思うんです?」
僕たちの中で最も楽観的な感想を述べたファラに、運転席のプロフェッサーが不思議そうに問いかけた。
「だって、あんなタイミングで駆けつけたってことは、あたしたちの動向を見てたってことだろ? 試すったって、別に見殺しにようとは思ってなかったと思うんだよ」
ファラはそう言うと、身を乗り出すようにして後部座席の僕に視線を向ける。
ああ、その考えは確かに頷ける。
「きっとそうだろうね。神事にして収束させるのは、正体を明かしたのがあのタイミングだったからだ。……僕たちを試したことそのものも、黒竜神の判断――要するに、僕たちと力を合わせて魔族を撃退した、という事実を全面に出すためだろうね」
要するに最初に身分を明かさなかったのには別の理由があるのだろう。だからこそ、ハーディアは、その辻褄を合わせるために、後の行動を慎重に選んだに過ぎないのかも知れない。
「それじゃあ、帝国軍を排除しようとしているのはなんでなの? ししょー」
「そんなの決まってますわぁ! さっさと貴族の言いなりになって街を離れた帝国軍が……といっても、プロフェッサーたちの公安部隊は別ですわよ……が、戻って来て、自分たち軍の功績だって言い出したら癪ですもの!」
メルアは僕に問いかけたのだが、マリーが我慢ならない様子で口を挟む。
『まあ、そうでしょうね。プロフェッサーが二つ返事で承諾したのも、頷けます』
リゼルがうんざりした口調で同意を示して続ける。
『軍部としても、街を真っ先に離れたことが明らかですし、だったら避難を優先させたというところで非難を抑えたいところではありますね』
『貴族という身分に縋って甘えるだけのみっともない大人には、なりたくないものだな』
『それに引き換え、ライル様もリゼル様もご立派でいらっしゃいました』
グーテンブルク坊やが苦笑混じりに言うと、ジョストが誇らしげな声音で言い添えた。
『おいおい、俺も忘れないでくれよ!』
少し重くなった空気に、ナイルが軽口を叩くような口調で混じってくる。だが、それに応えるエステアの声も表情も真剣そのものだった。
「もちろん忘れていないわ。大闘技場で身を挺して皆を守った姿も、デモンズアイを倒すための希望になってくれたことも、本当に心強かった……。それから……あなたが生きていてくれて、本当に良かった」
『……おいおい、泣かせるなよ、エステア。お前に負けたままで、格好悪く死ねるかよ』
エステアの予想外の発言に意表を突かれたのか、拡声器にナイルが鼻を啜る音が混じってくる。多分、彼もエステアと同じように感極まって泣いてしまっているのかもしれない。
「……ええ、そうね」
『まあ、機体はまた整備に回さなきゃならねぇけど、腕のいい整備士を二人がついてるし、今度の武侠宴舞では絶対に負けねぇからな』
「わたくしも、戦うのを楽しみにしております、ナイル様」
ナイルとエステアの会話に、ホムが真っ直ぐに手を挙げて混じる。
『おっと! 好敵手が増えたんだったな。さすがにホムとエステアのチーム戦はやめてくれよ』
「にゃはっ! じゃあ、二人が組めば最強だな!」
戯けたように言うナイルに便乗して、ファラが茶化す。ナイルが噴き出したのにつられて、みんなが笑った。僕の隣のアルフェもホムも、楽しげな笑みを浮かべている。やっと日常が戻って来たという実感に、僕も安堵の笑みを漏らした。
光魔法結界アムレートの浄化が、街を汚していたデモンズアイの血涙やレッサーデーモンや翼持つ異形の血を消滅させていなければ、もっと悲惨な状況に見えただろう。そういう意味では、人的被害が最小限に抑えられたことは幸運と言って良かった。
瓦礫が散らばる路面を走る蒸気車両が小刻みに揺れている。後部座席の一番後ろで、僕はアルフェとホムの間に座り、二人が身体を預けてくるあたたかな重みと、蒸気車両についてくる機兵四体の地響きのような足音を感じていた。
上空を見上げれば、そこに広がるのは夕闇に染まり始めた空だ。デモンズアイを初めとした魔族が侵略してきた転移門は、光魔法結界アムレートに浄化され、閉じて消えた。黒竜神ハーディアがデモンズアイに止めを刺したことで、魔族の脅威はなくなったのだ。
最後まで姿を見せなかった使役者も、デモンズアイの消滅以来、その気配を見せていない。まだ油断は出来ないが、魔界からの邪力の供給も断たれ、アムレートの展開が続く今となっては、消滅するのも時間の問題だろう。
そう考えながら、すっかり遠くなった大闘技場を振り返る。同時に護衛を兼ねて後ろからついてきているナイルの機兵、ヤクト・レーヴェと目が合ったような気がした。最後尾を歩くヤクト・レーヴェは、僕のアーケシウスを抱えて幾分か慎重に進んでいる。ナイルが、僕にアルフェの傍にいるようにと気を遣ってくれたのだ。
アルフェはほとんど全ての力を使い果たして、僕に身体を預けて静かに寝息を立てている。戦いの最中では気力だけで持ちこたえていたが、魔力はもちろんのこと、体力もすべて持って行かれたのだろうと思うと、アルフェの壮絶な覚悟を改めて感じられた。
それはホムにしても同じことで、いざという時に僕を守ろうと目を開けてはくれているものの、疲れ果てた身体は僕に甘えるように重さを預けてきている。甘えさせてやりたい気持ちもあったが、彼女の気力を削ぐのも憚られて僕はホムがしたいようにさせていた。
「……なんか、オレたちはお呼びじゃねぇってことはわかったけどよぉ。なんで今回の魔族の侵略が神事になるんだ? 訳わかんねぇ」
前方の座席に座るヴァナベルが、こちらを振り返ってぶつぶつと呟く。
「「リリルルもよくわからないが、異論が認められないということだけは理解できた」」
「ミネルヴァさん、すっごく怖かったからねぇ~」
すぐ後ろのリリルルが二度ほど頷きながら同意を示すと、ヴァナベルの隣に座っていたヌメリンも首を竦めた。
『あれぐらいで済んで、良かった方だぞ。見てるこっちが肝を冷やしたぐらいだ』
四人の声を拾ったグーテンブルク坊やが、拡声器で会話に混じる。
『黒竜神ハーディア様は、この帝国における神そのものだ。軽々しく口を利いていい相手ではないってことぐらいは理解してほしいものだがな』
「別にハーディアに言ったワケじゃねぇし……」
リゼルがヴァナベルの軽率さを咎めるように添えると、ヴァナベルは拗ねたように口を尖らせた。
『まあ、悪気はなかったにせよ、黒竜将のミネルヴァ様とプロフェッサーとの会話に割って入ったのは悪手だったな』
『本来、神様に拝謁してお言葉を賜るにはそれ相応の手順を踏む必要がありますからね』
グーテンブルク坊やの会話を補足するように、ジョストが言い添える。トーチ・タウンでは竜堂に代表されるように、黒竜教が広く信仰されているので二人の話には説得力があった。
「はぁ……。ただの変わった迷子だと思ってたのに、神様かよ……」
文句を言いたかっただけなのだろう。ヴァナベルが、がっくりと肩を落としながら溜息を吐く。
「でも、それって、黒竜神様が私たちを気遣ってくれたってことではありませんの?」
「そーそー! 本来の手順を踏んでないのは滅茶苦茶不敬なわけだけど、それって正体を明かしてなかったからって一応言い訳できるもん」
僕たちの前の席に座っているマリーとメルアが反応すると、眠っていたと思っていたアルフェの目が開き、僕の顔を見上げた。
「……そうなの?」
「そうだろうね。まあ、そうしないと本来は魔族の侵攻からこの街を守る義務があったのにそれをしなかったって理由付けも出来なくなるだろうし」
アルフェの髪を撫でてやりながら、問いかけに応える。
「……わたくしたちを試すために、そんなことを……」
ホムの呟きには、珍しく戸惑いが混じっていた。
「でも、負傷者はともかく、一人の犠牲も出していないのは奇跡的だわ」
「にゃはっ! これを奇跡と呼ぶか、神の加護と呼ぶか……というところだよな。まあ、多分黒竜神様の加護なんだろうけど」
エステアがホムの言葉を拾い、それにファラが付け加える。
「どうしてそう思うんです?」
僕たちの中で最も楽観的な感想を述べたファラに、運転席のプロフェッサーが不思議そうに問いかけた。
「だって、あんなタイミングで駆けつけたってことは、あたしたちの動向を見てたってことだろ? 試すったって、別に見殺しにようとは思ってなかったと思うんだよ」
ファラはそう言うと、身を乗り出すようにして後部座席の僕に視線を向ける。
ああ、その考えは確かに頷ける。
「きっとそうだろうね。神事にして収束させるのは、正体を明かしたのがあのタイミングだったからだ。……僕たちを試したことそのものも、黒竜神の判断――要するに、僕たちと力を合わせて魔族を撃退した、という事実を全面に出すためだろうね」
要するに最初に身分を明かさなかったのには別の理由があるのだろう。だからこそ、ハーディアは、その辻褄を合わせるために、後の行動を慎重に選んだに過ぎないのかも知れない。
「それじゃあ、帝国軍を排除しようとしているのはなんでなの? ししょー」
「そんなの決まってますわぁ! さっさと貴族の言いなりになって街を離れた帝国軍が……といっても、プロフェッサーたちの公安部隊は別ですわよ……が、戻って来て、自分たち軍の功績だって言い出したら癪ですもの!」
メルアは僕に問いかけたのだが、マリーが我慢ならない様子で口を挟む。
『まあ、そうでしょうね。プロフェッサーが二つ返事で承諾したのも、頷けます』
リゼルがうんざりした口調で同意を示して続ける。
『軍部としても、街を真っ先に離れたことが明らかですし、だったら避難を優先させたというところで非難を抑えたいところではありますね』
『貴族という身分に縋って甘えるだけのみっともない大人には、なりたくないものだな』
『それに引き換え、ライル様もリゼル様もご立派でいらっしゃいました』
グーテンブルク坊やが苦笑混じりに言うと、ジョストが誇らしげな声音で言い添えた。
『おいおい、俺も忘れないでくれよ!』
少し重くなった空気に、ナイルが軽口を叩くような口調で混じってくる。だが、それに応えるエステアの声も表情も真剣そのものだった。
「もちろん忘れていないわ。大闘技場で身を挺して皆を守った姿も、デモンズアイを倒すための希望になってくれたことも、本当に心強かった……。それから……あなたが生きていてくれて、本当に良かった」
『……おいおい、泣かせるなよ、エステア。お前に負けたままで、格好悪く死ねるかよ』
エステアの予想外の発言に意表を突かれたのか、拡声器にナイルが鼻を啜る音が混じってくる。多分、彼もエステアと同じように感極まって泣いてしまっているのかもしれない。
「……ええ、そうね」
『まあ、機体はまた整備に回さなきゃならねぇけど、腕のいい整備士を二人がついてるし、今度の武侠宴舞では絶対に負けねぇからな』
「わたくしも、戦うのを楽しみにしております、ナイル様」
ナイルとエステアの会話に、ホムが真っ直ぐに手を挙げて混じる。
『おっと! 好敵手が増えたんだったな。さすがにホムとエステアのチーム戦はやめてくれよ』
「にゃはっ! じゃあ、二人が組めば最強だな!」
戯けたように言うナイルに便乗して、ファラが茶化す。ナイルが噴き出したのにつられて、みんなが笑った。僕の隣のアルフェもホムも、楽しげな笑みを浮かべている。やっと日常が戻って来たという実感に、僕も安堵の笑みを漏らした。
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