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伊達さんの恋
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二人の話し声が聴こえそうな距離まで近づき声をかける。
「伊達さん!お待たせしました~!」
「....................」
結構大きめの声を出して呼びかけたのにも関わらず、伊達さんは気付いてくれずにまだ二人で話している。
仕方がないので伊達さんの後ろに回り、ちょっとだけ意地悪してやろうと思い黙って肩をポンポンと軽く叩くと。
「ぬうおぉーーーっ!?」
「ひゃっ!?」
伊達さんが身体をビクーッ!と大きく動かし予想以上に驚かれたものだから、逆にわたしも声を上げて驚いてしまった。
「お、お嬢様でしたかぁ。も~、びっくりさせないでくださいよ~」
「こっちもびっくりしましたけどね。ところで、その方はどちら様ですか?」
伊達さんには失礼ながら、不釣り合いなほどの着物美人に視線を送って訊いてみた。
「あれ?紹介したこと無かったですかねぇ。こいつは俺の彼女ですよ~。付き合ってもう一年以上経ちますかねぇ」
何ですと!?まさかこんな清楚な美人さんが強面でゴリゴリの筋肉男と...
わたしの伊達さんに対する男性としての評価を大幅に見直す必要がありそうだ。
「加賀美家のお嬢様ですね。お初にお目にかかります。わたしは鮫島江(さめじまこう)と申します」
おっと、先に挨拶されてしまった。
その上品なお辞儀の仕方からして、何処かのお嬢様のようにも見える。
「挨拶が遅れ申し訳ございません。初めまして、加賀美司と申します」
お辞儀で返すと江さんがニッコリと笑いかけてくれた。
「恒彦さん、では、わたしはこの辺で」
「あ、ああ、そうかい。明日の夜にでも江の家へ遊びに行くよ!」
江さんは仕事中の伊達さんに気を遣ったのか、早々とその場を立ち去ってしまった。
「あんな美人の彼女がいるなんて、伊達さんも隅におけないですねぇ」
「いやぁ、照れますから止めてください」
フフフ、止めません。突っ込んで話しを聞かせてもらいますよ。恋愛未経験者としては経験談をより多く聞いて参考にしたいのです。
「屋敷へはゆっくりで良いので、是非とも彼女との馴れ初めを聞かせてください!」
「お、俺の恋愛話なんて面白くも何ともないですけど良いんですか?」
「良いんです!今のわたしにはどんな恋愛話も貴重ですから」
「そうですか、なら話しますけど...」
それから、伊達さんは人力車をゆっくりひきながら江さんとの馴れ初めを話してくれた。
彼女と知り合ったのは加賀美家の仕事が休みの時に、別のところからの仕事を受けたことが発端らしい。
「伊達さん!お待たせしました~!」
「....................」
結構大きめの声を出して呼びかけたのにも関わらず、伊達さんは気付いてくれずにまだ二人で話している。
仕方がないので伊達さんの後ろに回り、ちょっとだけ意地悪してやろうと思い黙って肩をポンポンと軽く叩くと。
「ぬうおぉーーーっ!?」
「ひゃっ!?」
伊達さんが身体をビクーッ!と大きく動かし予想以上に驚かれたものだから、逆にわたしも声を上げて驚いてしまった。
「お、お嬢様でしたかぁ。も~、びっくりさせないでくださいよ~」
「こっちもびっくりしましたけどね。ところで、その方はどちら様ですか?」
伊達さんには失礼ながら、不釣り合いなほどの着物美人に視線を送って訊いてみた。
「あれ?紹介したこと無かったですかねぇ。こいつは俺の彼女ですよ~。付き合ってもう一年以上経ちますかねぇ」
何ですと!?まさかこんな清楚な美人さんが強面でゴリゴリの筋肉男と...
わたしの伊達さんに対する男性としての評価を大幅に見直す必要がありそうだ。
「加賀美家のお嬢様ですね。お初にお目にかかります。わたしは鮫島江(さめじまこう)と申します」
おっと、先に挨拶されてしまった。
その上品なお辞儀の仕方からして、何処かのお嬢様のようにも見える。
「挨拶が遅れ申し訳ございません。初めまして、加賀美司と申します」
お辞儀で返すと江さんがニッコリと笑いかけてくれた。
「恒彦さん、では、わたしはこの辺で」
「あ、ああ、そうかい。明日の夜にでも江の家へ遊びに行くよ!」
江さんは仕事中の伊達さんに気を遣ったのか、早々とその場を立ち去ってしまった。
「あんな美人の彼女がいるなんて、伊達さんも隅におけないですねぇ」
「いやぁ、照れますから止めてください」
フフフ、止めません。突っ込んで話しを聞かせてもらいますよ。恋愛未経験者としては経験談をより多く聞いて参考にしたいのです。
「屋敷へはゆっくりで良いので、是非とも彼女との馴れ初めを聞かせてください!」
「お、俺の恋愛話なんて面白くも何ともないですけど良いんですか?」
「良いんです!今のわたしにはどんな恋愛話も貴重ですから」
「そうですか、なら話しますけど...」
それから、伊達さんは人力車をゆっくりひきながら江さんとの馴れ初めを話してくれた。
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