16 / 46
3話①
しおりを挟む
階段を降り、終え新たなフロアに着くと前と同じように、階段はすぅーと消えた。ゴブゾは、それに驚いた。
「マスター。か、階段が!!」
「あー消えたねぇ」
冷静な俺を見てゴブゾは、「えっ。リアクション薄い。」と聞こえるかギリギリの声で言っていたがスルーことにした。
洞窟の先から光が漏れだしている。熱源感知や魔力感知には、何も引っ掛からない。とりあえず、まわりには敵はいないらしい。
「マスター。早く行きましょうよ!」
「わかったよ。」
ゴブゾは、フロアの出口付近までもう行っていた。わくわくが止まらない子供のように、はしゃぐゴブゾを見ていると心が暖かい。
なんだろうこの気持ち。やたら心が暖かい。子供がいたらこんな暖かい気持ちになるのだろうか。ゴブゾは子供には、見えんな。いい大人が趣味に熱中し、子供に戻っているようにしか見えん。
「マスター。明るいですよ!。広いですねぇ!。マスター、この緑は、何ですか!。」
フロアからでるとゴブゾは、興奮が抑えきれないらしく。あちらこちらに興味を持って探索する。全てが新鮮なんだろ。本当にデカイ子供だ。
俺もフロアを出るとこの世界で初めての日の光を全身に受けた。そして、柔らかい地面。土の感触。やっと外に出れたのか。迷宮を踏破したのか。
見渡すと草木が生い茂る草原だった。
自然と深呼吸をするが空気が吸えない。そもそも呼吸をしていない。肺すら無いんだし当たり前か。俺、スケルトンだったわ。
ふっと俺は、空を見上げる。
空なんてなかった。
普通ならありもしない土の天井があった。そして、明るい原因は、太陽に燃えている石のせいだった。その石は、遥か上空で浮いている。・・・あ、なるほど。まだ、迷宮なのか。
俺は、そう結論付けた。
「マスター。どうしたんですか?」
「んー。何でもない。それじゃー。この階層の攻略するぞ!」
「わ、わかりました」
俺たちは探索を開始した。適当に歩いていると十メートルぐらい離れた位置にいる、額から一本角が生えた可愛らしい白い兎を見つけた。
兎は、可愛らしくちょこんと座っている。こちらを警戒しているのだろかこっちをじっと見つめている。すると一瞬にして居なくなった。
すでに俺の足元まで来ており、角を利用した頭突きを真下からしてくる。その頭突きをギリギリで避けたが顎を少し削った。
ゴブゾは慌てて太刀を抜き戦闘体勢に俺も盾と剣を構え戦闘体勢にはいる。
弾丸のように速い兎。しかも、最悪なことに熱源感知、魔力感知は、全く反応がない。
ゴブゾも追えないらしく苦戦している。だが、頬に掠めた傷は、瞬時に治っていく。
ゴブゾは、わざと掌に貫通させて頭を鷲掴みにして兎を捕らえ、このまま、貫通した手で握り潰す。何というか力業すぎる。前から思ってはいたがゴブゾの戦闘スタイルは脳筋だなぁ。・・・。慣れたけど。改めて見るとグロいな。
「マスター。やりました!!」
「うん。やったねぇ」
真っ赤な血で手を見て若干引いたのはゴブゾには、内緒だ。
ゴブゾは、頭の無い兎を抱え、何か思い詰めたように考えて事をしているように見えるが口元がからヨダレが出ていた。
「マスター。これって食えますか?」
「処理すれば食えると思うけど」
「・・・処理はどうやればいいですか?」
「じゃー、やるから見てて」
俺は、頭部が無いため血抜きがすんでいる兎の腹を剣で捌き内臓を取り出し皮を剥がし、肉を部位ごとに分けて皮の上に置いていく。さすがに火は通すか。知っている薬草もあるかも知れんな。俺は、ゴブゾに乾いた木材を探すように指示をして、俺は、薬草を探した。
数分後。ハーブを見つけて戻るとゴブゾも丁度、木の枝を持って来た。
火を起こし、ハーブをすりおろして兎肉に刷り込み枝に刺して焼く。こんがりと焼けた肉。にしても焼いている肉を見ても食欲が湧かない。
たぶんいい匂いがしているのだろ。ゴブゾは、だらだらとヨダレが出ている。
焼き上がった肉をゴブゾに渡す。
「マスター。いいんですか?。」
ゴブゾは、食欲を我慢しているのがわかる。
「あーいいよ。この身体じゃ。まず食えんしな。俺に遠慮しないでじゃんじゃん食え!お前が仕留めた兎なんだからよ」
「はい!」
ゴブゾは、唾を飲み込み、がぶっと噛むと目をキラキラさせ無我夢中で食べていく。
あっという間に一羽、完食した。
「マスター!こんな美味しい物初めて食べました!また、食べさせてください!!」
「あーいいよ、じゃー後片付けして攻略再開しますか。」
「はい!マスター!」
俺たちは後片付けして攻略を再開した。
「マスター。か、階段が!!」
「あー消えたねぇ」
冷静な俺を見てゴブゾは、「えっ。リアクション薄い。」と聞こえるかギリギリの声で言っていたがスルーことにした。
洞窟の先から光が漏れだしている。熱源感知や魔力感知には、何も引っ掛からない。とりあえず、まわりには敵はいないらしい。
「マスター。早く行きましょうよ!」
「わかったよ。」
ゴブゾは、フロアの出口付近までもう行っていた。わくわくが止まらない子供のように、はしゃぐゴブゾを見ていると心が暖かい。
なんだろうこの気持ち。やたら心が暖かい。子供がいたらこんな暖かい気持ちになるのだろうか。ゴブゾは子供には、見えんな。いい大人が趣味に熱中し、子供に戻っているようにしか見えん。
「マスター。明るいですよ!。広いですねぇ!。マスター、この緑は、何ですか!。」
フロアからでるとゴブゾは、興奮が抑えきれないらしく。あちらこちらに興味を持って探索する。全てが新鮮なんだろ。本当にデカイ子供だ。
俺もフロアを出るとこの世界で初めての日の光を全身に受けた。そして、柔らかい地面。土の感触。やっと外に出れたのか。迷宮を踏破したのか。
見渡すと草木が生い茂る草原だった。
自然と深呼吸をするが空気が吸えない。そもそも呼吸をしていない。肺すら無いんだし当たり前か。俺、スケルトンだったわ。
ふっと俺は、空を見上げる。
空なんてなかった。
普通ならありもしない土の天井があった。そして、明るい原因は、太陽に燃えている石のせいだった。その石は、遥か上空で浮いている。・・・あ、なるほど。まだ、迷宮なのか。
俺は、そう結論付けた。
「マスター。どうしたんですか?」
「んー。何でもない。それじゃー。この階層の攻略するぞ!」
「わ、わかりました」
俺たちは探索を開始した。適当に歩いていると十メートルぐらい離れた位置にいる、額から一本角が生えた可愛らしい白い兎を見つけた。
兎は、可愛らしくちょこんと座っている。こちらを警戒しているのだろかこっちをじっと見つめている。すると一瞬にして居なくなった。
すでに俺の足元まで来ており、角を利用した頭突きを真下からしてくる。その頭突きをギリギリで避けたが顎を少し削った。
ゴブゾは慌てて太刀を抜き戦闘体勢に俺も盾と剣を構え戦闘体勢にはいる。
弾丸のように速い兎。しかも、最悪なことに熱源感知、魔力感知は、全く反応がない。
ゴブゾも追えないらしく苦戦している。だが、頬に掠めた傷は、瞬時に治っていく。
ゴブゾは、わざと掌に貫通させて頭を鷲掴みにして兎を捕らえ、このまま、貫通した手で握り潰す。何というか力業すぎる。前から思ってはいたがゴブゾの戦闘スタイルは脳筋だなぁ。・・・。慣れたけど。改めて見るとグロいな。
「マスター。やりました!!」
「うん。やったねぇ」
真っ赤な血で手を見て若干引いたのはゴブゾには、内緒だ。
ゴブゾは、頭の無い兎を抱え、何か思い詰めたように考えて事をしているように見えるが口元がからヨダレが出ていた。
「マスター。これって食えますか?」
「処理すれば食えると思うけど」
「・・・処理はどうやればいいですか?」
「じゃー、やるから見てて」
俺は、頭部が無いため血抜きがすんでいる兎の腹を剣で捌き内臓を取り出し皮を剥がし、肉を部位ごとに分けて皮の上に置いていく。さすがに火は通すか。知っている薬草もあるかも知れんな。俺は、ゴブゾに乾いた木材を探すように指示をして、俺は、薬草を探した。
数分後。ハーブを見つけて戻るとゴブゾも丁度、木の枝を持って来た。
火を起こし、ハーブをすりおろして兎肉に刷り込み枝に刺して焼く。こんがりと焼けた肉。にしても焼いている肉を見ても食欲が湧かない。
たぶんいい匂いがしているのだろ。ゴブゾは、だらだらとヨダレが出ている。
焼き上がった肉をゴブゾに渡す。
「マスター。いいんですか?。」
ゴブゾは、食欲を我慢しているのがわかる。
「あーいいよ。この身体じゃ。まず食えんしな。俺に遠慮しないでじゃんじゃん食え!お前が仕留めた兎なんだからよ」
「はい!」
ゴブゾは、唾を飲み込み、がぶっと噛むと目をキラキラさせ無我夢中で食べていく。
あっという間に一羽、完食した。
「マスター!こんな美味しい物初めて食べました!また、食べさせてください!!」
「あーいいよ、じゃー後片付けして攻略再開しますか。」
「はい!マスター!」
俺たちは後片付けして攻略を再開した。
0
あなたにおすすめの小説
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。
黒ハット
ファンタジー
前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。
異世界転生したので森の中で静かに暮らしたい
ボナペティ鈴木
ファンタジー
異世界に転生することになったが勇者や賢者、チート能力なんて必要ない。
強靭な肉体さえあれば生きていくことができるはず。
ただただ森の中で静かに暮らしていきたい。
【完結】うさぎ転生 〜女子高生の私、交通事故で死んだと思ったら、気づけば現代ダンジョンの最弱モンスターに!?最強目指して生き延びる〜
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
女子高生の篠崎カレンは、交通事故に遭って命を落とした……はずが、目覚めるとそこはモンスターあふれる現代ダンジョン。しかも身体はウサギになっていた!
HPはわずか5、攻撃力もゼロに等しい「最弱モンスター」扱いの白うさぎ。それでもスライムやコボルトにおびえながら、なんとか生き延びる日々。唯一の救いは、ダンジョン特有の“スキル”を磨けば強くなれるということ。
跳躍蹴りでスライムを倒し、小動物の悲鳴でコボルトを怯ませ、少しずつ経験値を積んでいくうちに、カレンは手応えを感じ始める。
「このままじゃ終わらない。私、もっと強くなっていつか……」
最弱からの“首刈りウサギ”進化を目指して、ウサギの身体で奮闘するカレン。彼女はこの危険だらけのダンジョンで、生き延びるだけでなく“人間へ戻る術(すべ)”を探し当てられるのか? それとも新たなモンスターとしての道を歩むのか?最弱うさぎの成り上がりサバイバルが、いま幕を開ける!
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
異世界転移物語
月夜
ファンタジー
このところ、日本各地で謎の地震が頻発していた。そんなある日、都内の大学に通う僕(田所健太)は、地震が起こったときのために、部屋で非常持出袋を整理していた。すると、突然、めまいに襲われ、次に気づいたときは、深い森の中に迷い込んでいたのだ……
悪役顔のモブに転生しました。特に影響が無いようなので好きに生きます
竹桜
ファンタジー
ある部屋の中で男が画面に向かいながら、ゲームをしていた。
そのゲームは主人公の勇者が魔王を倒し、ヒロインと結ばれるというものだ。
そして、ヒロインは4人いる。
ヒロイン達は聖女、剣士、武闘家、魔法使いだ。
エンドのルートしては六種類ある。
バットエンドを抜かすと、ハッピーエンドが五種類あり、ハッピーエンドの四種類、ヒロインの中の誰か1人と結ばれる。
残りのハッピーエンドはハーレムエンドである。
大好きなゲームの十回目のエンディングを迎えた主人公はお腹が空いたので、ご飯を食べようと思い、台所に行こうとして、足を滑らせ、頭を強く打ってしまった。
そして、主人公は不幸にも死んでしまった。
次に、主人公が目覚めると大好きなゲームの中に転生していた。
だが、主人公はゲームの中で名前しか出てこない悪役顔のモブに転生してしまった。
主人公は大好きなゲームの中に転生したことを心の底から喜んだ。
そして、折角転生したから、この世界を好きに生きようと考えた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる