スケルトンになりました

白野シャチ

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9話②

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「さぁー。古代竜王。もー足掻くのをやめないか?」
「御主は、何を言うか。」
「・・・お前は俺を殺す術が無くなった。対して俺は、お前を殺す術を見つけた。」
 古代竜王は、起き上がり俺を睨み付けて、はぁーと大きいため息を吐き、覚悟を決めた顔をする。
「御主は、この迷宮を攻略して何を成す?」
「・・・外に出てあるやつを探して救いだす。」
 俺は力強く拳を作る。
 古代竜王は、何処か悲しそうな顔をしているように見える。
「そうか。・・・御主が成そうとしていることは簡単ではない。この世界の運命は御主の行動一つで変わる。そのためにまずは世界を知れ。そして、次代の勇者を育てろ。御主を殺せる程。強くしろ。さもなければ、この世界はどちらにせよ滅ぶ。その事を肝に命じろ。・・・御主に名をつけよう。そうだなぁ【レブナント】そして我と御主の繋がりの証に【ベルフェゴール】をつけようか」
「ありがたくその名、貰うよ。今から俺はレブナント・ベルフェゴール。」
 魂にその名【レブナント・ベルフェゴール】が刻まれた。
 古代竜王は、首を下げて、俺に首を差し出す。斬れって事か。
「覚悟できたのか?」
「あー。御主の闘いは、楽しかったぞ。来世で会えたらその時はよろしくな。」
「よろしくな。じゃーなぁ!」
「あー。またなぁ」
 眠るように目を閉じる古代竜王の首を斬り落とす。とても巨大な魂が出る。
 その魂をゆっくりと食べる。今まで食べた魂の中で一番うまい。
「・・・こいつら消えるかなぁ?」
 指パッチンをするとスケルトンたちは、パンっと消えた。・・・え?こうやって消すの?。マジか。
「マスター」と遠くからゴブゾ達の声が聞こえる。あいつらは、無事だったか。良かった。
 ユキナが目の前に現れてそのまま抱きつかれた。ユキナの身体は、震えていた。
「マ、マスター。無事で良かった。」
 俺の胸で泣くユキナの頭を優しく撫でる。
「あー。無事だよ。お前達も無事で良かった」
 俺のところまで着いたゴブゾも泣き顔になっていた。クロキは、俺の頭の上に飛び乗りバシバシと叩かれる。
「・・・心配してくれてたのか。ありがとうな。」
「あの竜を倒したのですねぇ。」
 古代竜王を見るゴブゾは、ヨダレを垂らしていた。・・・心配よりも食欲が勝った。・・・捌いて食って貰うか。
 ぺしぺしと叩くクロキもヨダレを垂らしていた。ユキナはそれに気づき俺から慌てて離れる。それを見て笑うゴブゾ。
 古代竜王の鱗を剥がして捌く。各部位ごとに分けて火を起こし、焼きて行く。香ばしい匂いが漂っているのだろ。ゴブゾとクロキは、ヨダレが滝になっている。いつものようにユキナは、呆れている。
「ゴブゾ。クロキ。出来たよ。」
 鱗に竜のステーキをのせて二人に渡すとすぐに無くなった。・・・え?はや。
 次々と焼いたステーキを持っていく。あっという間に古代竜王の肉は無くなった。
 二人は腹を膨らませ、横になっている。
 古代竜王の骨を一ヶ所に集め、火をつけて両手を合わせ祈り埋葬する。
「さて。一休みしたら階段探すぞ!」
「わかったわ。マスター。」
「わ、わかりました!ま、マスター」
「ワ、ワン」
 苦しそうな二人は、ゲップをしてその場に眠った。ユキナも横になって眠ったわ。
 ・・・武器の手入れするか。古代竜王の鱗で盾作れんかなぁ?。やってみるか。試行錯誤してようやく盾が出来た。
 黒い鱗の盾。ズシッと重く耐久性もありそうで使い勝手が良さそうだ。防御力も、ありそう。力もいれやすい。よし。我ながらいい出来だ。
 剣の手入れも済ましてやることがなくなった。
 しばらくして皆が起きてこのフロアの探索を開始する。
 何もない。本当に何もない。広い空間。しばらく歩いているとポツンと大きな鉄製の扉がある。
「マスター。あれですかねぇ?」
「そうだなぁ。あれだよなぁ?」
「敵もいないから行ってみましょう。」
 ユキナは、扉の前まで走っていく。確かに敵の反応がない。
 鉄製の扉を調べても特に危険は無さそうだ。
 扉を開ける。

 続く
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