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片割れは傍らに在り(下)
第二話
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不本意ながらも開き直った真尋に改めて竜樹は質問した。
「何で人違いなんて嘘つくの?」
「だって人の世界で生きていくって決めて家出たのにここで竜樹さんに会ったらまたそっち行っちゃう気がしたから………」
「……またわけの分からない事を」
真尋が変わった子だと言うのは分かっていたが、今回もまた変なことを言っていると呆気に取られる。
「て言うか竜樹さんは何でここいるの?」
今度は逆に質問される。
「仕事で探し事があって……
そう言う真尋君はどうしてここに?」
「こっちも探し物。
見付けたんだけど………」
重々しい表情で真尋は利音を横目で見る。
すると先程遭遇した妖の少女の事を利音が竜樹に話した。
天明道なら何か知っているのではと思ってのことだ。
話を聞いた竜樹は願ってもない情報を手に入れた気持ちだ。
「それ、俺達が探してる悪鬼かもしれない」
今度は竜樹が自分の持つ情報を提供した。
その中で竜樹が言った心臓を抉り取られた警察官らの遺体について、二人は反応した。
こっちに欲しいと茂みの方へと入る真尋に竜樹は着いていくと、そこには血を流して倒れている人が二人。
しかもよく見ると二人とも胸から血を流している。
「多分その悪鬼と言うのと犯人は同じだと思う」
利音は竜樹にこの二人を天明道で引き取って欲しいと述べる。
天明道なら上手く処理してくれるだろうと言う思惑だ。
「別にそれは構わない。
取り敢えず先に本部に連絡するよ。
えーと……りお…と君、でいいのかな?」
「ん、どうぞお好きなように呼んで下さい」
呼び方は気にしないと言うと、分かったと竜樹は先ず遺体回収の為、天明道本部へ電話を掛けた。
その後電話を切ると利音へ向き直る。
「それでその悪鬼は何処へ?」
そう聞くと真尋が答えた。
「いや逃げた。
追おうとしたら利音さんが追うなって……」
「そりゃ追った所で返り討ちにされかねないわけだし」
そう答える利音に、ネコと白児を使い結構追い詰めていたようにも見えたのに何故と不思議に思った。
追い詰めてたから少女は逃げ去って行ったと思った。
「何で人違いなんて嘘つくの?」
「だって人の世界で生きていくって決めて家出たのにここで竜樹さんに会ったらまたそっち行っちゃう気がしたから………」
「……またわけの分からない事を」
真尋が変わった子だと言うのは分かっていたが、今回もまた変なことを言っていると呆気に取られる。
「て言うか竜樹さんは何でここいるの?」
今度は逆に質問される。
「仕事で探し事があって……
そう言う真尋君はどうしてここに?」
「こっちも探し物。
見付けたんだけど………」
重々しい表情で真尋は利音を横目で見る。
すると先程遭遇した妖の少女の事を利音が竜樹に話した。
天明道なら何か知っているのではと思ってのことだ。
話を聞いた竜樹は願ってもない情報を手に入れた気持ちだ。
「それ、俺達が探してる悪鬼かもしれない」
今度は竜樹が自分の持つ情報を提供した。
その中で竜樹が言った心臓を抉り取られた警察官らの遺体について、二人は反応した。
こっちに欲しいと茂みの方へと入る真尋に竜樹は着いていくと、そこには血を流して倒れている人が二人。
しかもよく見ると二人とも胸から血を流している。
「多分その悪鬼と言うのと犯人は同じだと思う」
利音は竜樹にこの二人を天明道で引き取って欲しいと述べる。
天明道なら上手く処理してくれるだろうと言う思惑だ。
「別にそれは構わない。
取り敢えず先に本部に連絡するよ。
えーと……りお…と君、でいいのかな?」
「ん、どうぞお好きなように呼んで下さい」
呼び方は気にしないと言うと、分かったと竜樹は先ず遺体回収の為、天明道本部へ電話を掛けた。
その後電話を切ると利音へ向き直る。
「それでその悪鬼は何処へ?」
そう聞くと真尋が答えた。
「いや逃げた。
追おうとしたら利音さんが追うなって……」
「そりゃ追った所で返り討ちにされかねないわけだし」
そう答える利音に、ネコと白児を使い結構追い詰めていたようにも見えたのに何故と不思議に思った。
追い詰めてたから少女は逃げ去って行ったと思った。
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