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名門御三家
第三話
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「はぁ……」
全く、余計な目にあった。
妖とは無縁の生活に憧れながらそれが叶わない。
それどころか大学の学科、コースからして真尋が自ら進んで妖の世界に飛び込んでいることに漸く気付いたくらいだ。
それを利音にポツリと漏らした時は、君ってバカなのか天然なのかどっち?と尋ねられた。
天然とはたまに言われるが、本人は天然と思っていないらしく否定している。
「ただいま~」
宗像骨董店に帰ると利音はいつものように店の奥の居間で寛いでいる。
「お帰り」
「客入りは今日はどうなんですか?」
「ん?まぁ、一応4品売れたよ。
骨董好きのおっちゃんが買ってくれて長話しして話疲れて今休憩中」
「そうなんですか。
てか利音さん聞いてください!!」
「ねぇ聞いてる?俺話疲れたって」
疲れたと訴える利音を無視し、今日大学で出逢った栗郷と言う男の事を話した。
すると利音は彼を知っているのか、あ~と力の無い返事をした。
「栗郷蓮ね……
へぇ、同じ大学だったんだ」
「知ってるんですか?
確か天明道って言ってましたね」
「知ってるってか、栗郷家は天明道の御三家の一つだよ。
秋人さんといたとき話したの覚えてる?」
「う~ん、なんとなく」
曖昧に答える真尋に覚えていることを前提に話を進めた。
「俺の実家の宗像家、栗郷家、そして鹿北家が御三家ね。
その三家は特に代々強い霊力を有してる名門。
その分プライドやらしがらみやら、ほんっと面倒。
なるべく関わんないよう気を付けなよ。
特に君の身体は特殊だし、目を付けられると厄介だ」
そう忠告を受けるも、既にその御三家の栗郷家の人に出逢ってしまったのだがと真尋は思う。
更に言うと宗像家の人間と一つ屋根の下、暮らしている。
計らずも御三家コンプリートまであと一つとなった。
その御三家の一つも今後接触する事になるのだが、それはまた少し先の話である。
全く、余計な目にあった。
妖とは無縁の生活に憧れながらそれが叶わない。
それどころか大学の学科、コースからして真尋が自ら進んで妖の世界に飛び込んでいることに漸く気付いたくらいだ。
それを利音にポツリと漏らした時は、君ってバカなのか天然なのかどっち?と尋ねられた。
天然とはたまに言われるが、本人は天然と思っていないらしく否定している。
「ただいま~」
宗像骨董店に帰ると利音はいつものように店の奥の居間で寛いでいる。
「お帰り」
「客入りは今日はどうなんですか?」
「ん?まぁ、一応4品売れたよ。
骨董好きのおっちゃんが買ってくれて長話しして話疲れて今休憩中」
「そうなんですか。
てか利音さん聞いてください!!」
「ねぇ聞いてる?俺話疲れたって」
疲れたと訴える利音を無視し、今日大学で出逢った栗郷と言う男の事を話した。
すると利音は彼を知っているのか、あ~と力の無い返事をした。
「栗郷蓮ね……
へぇ、同じ大学だったんだ」
「知ってるんですか?
確か天明道って言ってましたね」
「知ってるってか、栗郷家は天明道の御三家の一つだよ。
秋人さんといたとき話したの覚えてる?」
「う~ん、なんとなく」
曖昧に答える真尋に覚えていることを前提に話を進めた。
「俺の実家の宗像家、栗郷家、そして鹿北家が御三家ね。
その三家は特に代々強い霊力を有してる名門。
その分プライドやらしがらみやら、ほんっと面倒。
なるべく関わんないよう気を付けなよ。
特に君の身体は特殊だし、目を付けられると厄介だ」
そう忠告を受けるも、既にその御三家の栗郷家の人に出逢ってしまったのだがと真尋は思う。
更に言うと宗像家の人間と一つ屋根の下、暮らしている。
計らずも御三家コンプリートまであと一つとなった。
その御三家の一つも今後接触する事になるのだが、それはまた少し先の話である。
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