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河童の手のミイラ(下)
第一話
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兎に角呪いの術者を捕まえる。
話が纏まったところでこの部屋の襖の扉がバンと開かれた。
「ハイハ~イ、お菓子持ってきたヨ~」
この張り詰めた空気の中、栗郷の父が陽気に登場してきた。
彼の手にはどら焼きとお茶が乗せられたお盆。
それをテーブルの真ん中に置いた。
「レン、お客さんにお茶出さないとダメヨ。
だからトモダチ出来ない」
「うるせぇ!!余計なお世話だ!!」
空気を読まない父に声を荒らげる。
しかしそんな栗郷は無視してお茶とお菓子をどうぞどうぞと二人に差し出す。
「どうも……」
「俺丁度お腹空いてたんですよね。
ありがとうございます」
しかも二人はマイペースにどら焼きを食べ始め、お茶も啜る。
更には栗郷の父と世間話まで始める。
「ボクはロイと言います。
アメリカ出身です」
「へぇ~」
「思ったんですけどロイさんって妖とか視えるんですか?」
どら焼きを口いっぱいに頬張った真尋が聞くと栗郷の父、ロイがうんと頷いた。
「アメリカでもいっぱいゴースト視たね。
でも、日本は特殊。
アヤカシも神もこんなに近くに居るのは日本だけだと思う」
海外にも悪魔やヴァンパイア、狼男などのモンスターが存在する。
しかし日本の妖等とは全く違うとロイは言う。
「そもそも妖も外国の悪魔も人の心が生み出したもの。
文化や考え方が違えば生み出されるものの性質も違ってくる」
そう答えた利音に真尋はなるほどと納得した。
それから二人はロイとの会話に花を咲かせる。
ロイは元々日本に興味を持っていてたまたま観光で寄ったこの神社で栗郷の母と出会い、日本の神や妖の事を教えて貰う内に彼女を好きになり結婚したなど、プライベートな事も話してくれた。
そんな彼らに栗郷は呆気に取られていた。
何故二人が自分の父とこんなに仲良くなってるのか………
正直恥ずかしくて父には早く出てって欲しい。
しかしそんな彼の思いとは裏腹に三人は楽しそうに談笑しており、口を挟む隙もない。
そしてその中でこの部屋の外からこちらに足音が近づいて来たかと思えばまた襖の扉がバンと開かれた。
話が纏まったところでこの部屋の襖の扉がバンと開かれた。
「ハイハ~イ、お菓子持ってきたヨ~」
この張り詰めた空気の中、栗郷の父が陽気に登場してきた。
彼の手にはどら焼きとお茶が乗せられたお盆。
それをテーブルの真ん中に置いた。
「レン、お客さんにお茶出さないとダメヨ。
だからトモダチ出来ない」
「うるせぇ!!余計なお世話だ!!」
空気を読まない父に声を荒らげる。
しかしそんな栗郷は無視してお茶とお菓子をどうぞどうぞと二人に差し出す。
「どうも……」
「俺丁度お腹空いてたんですよね。
ありがとうございます」
しかも二人はマイペースにどら焼きを食べ始め、お茶も啜る。
更には栗郷の父と世間話まで始める。
「ボクはロイと言います。
アメリカ出身です」
「へぇ~」
「思ったんですけどロイさんって妖とか視えるんですか?」
どら焼きを口いっぱいに頬張った真尋が聞くと栗郷の父、ロイがうんと頷いた。
「アメリカでもいっぱいゴースト視たね。
でも、日本は特殊。
アヤカシも神もこんなに近くに居るのは日本だけだと思う」
海外にも悪魔やヴァンパイア、狼男などのモンスターが存在する。
しかし日本の妖等とは全く違うとロイは言う。
「そもそも妖も外国の悪魔も人の心が生み出したもの。
文化や考え方が違えば生み出されるものの性質も違ってくる」
そう答えた利音に真尋はなるほどと納得した。
それから二人はロイとの会話に花を咲かせる。
ロイは元々日本に興味を持っていてたまたま観光で寄ったこの神社で栗郷の母と出会い、日本の神や妖の事を教えて貰う内に彼女を好きになり結婚したなど、プライベートな事も話してくれた。
そんな彼らに栗郷は呆気に取られていた。
何故二人が自分の父とこんなに仲良くなってるのか………
正直恥ずかしくて父には早く出てって欲しい。
しかしそんな彼の思いとは裏腹に三人は楽しそうに談笑しており、口を挟む隙もない。
そしてその中でこの部屋の外からこちらに足音が近づいて来たかと思えばまた襖の扉がバンと開かれた。
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