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第3章 前世を思い出した後
20.シャイだったウルフは今どこに?!(アニカ視点)
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お互いに前世の記憶があると確認して以来、ウルフは大好きだけど怖い。複雑だ。
だって結婚できないからって恋人を毒殺して後追い自殺するようなヤンデレが前世だよ?
今世でもめくるめく恋愛はまたできないの?!
・・・・・・ああっそんなっ!
お互いの気持ちをせっかく確認しあえたのに!
どうして今まで気付かなかったんだろう・・・あんなにウルフと夢の中の『ルドルフ』は似てるのに…
でもウルフはシャイだ。ヤンデレとは程遠い・・・はず・・・
でも最近、ウルフは私を見る度に愛をささやく。
「アニカ、今日もかわいいね。愛してるよ」
そう言って手にキスをして、額にキスをして、頬にキスをして…唇にもキスをしようとする!!それだけは断固として防がなければ!!ヤンデレルドルフもといヤンデレウルフはいらない!!
出会ったばかりの頃のシャイなウルフはどこに行った!!付き合ったばかりの頃の照れまくってたウルフはどこに行った?!
「い、いらないっ、そんな言葉!」
つい強く言い過ぎてしまった。途端に傷ついた顔をするウルフ。シュンとした彼に垂れ下がった犬の耳としっぽが見える気がする。言い過ぎたかなとちょっぴりだけ反省した。
「どうして?アニカも僕のこと好きでしょう?」
顔に熱が集まってきた。
「ほら、やっぱり。顔が赤くなってるよ」
得意そうな顔のウルフ。
突然目の前が暗くなって唇に柔らかくて温かいものが触れた。
「・・・ん!」
「ああ、かわいい!そんな蕩けた顔、他の男に見せちゃだめだよ」
やっぱり反省撤回!!
「他の男に見られないように閉じ込めちゃおうかな」
「…!!」
「ごめん、冗談だよ、アニカ。でも僕達両想いだよね?他の男にアニカを見られたくないって思うの当たり前でしょ?」
「見られるだけなら誰に見られても問題ないでしょ?」
「だって、アニカのこと、やらしい目で見てるかもしれないじゃないか」
「んー、確かにやらしい目はやだけど…ってか、それって思いこみだよね?!」
危ない、危ない!思わずウルフのペースになるところだった!
ウルフがルドルフの転生者でもルドルフみたいにヤンデレとは限らない・・・・・・そう思ってたんだけど・・・・・・そう思ってたんだけど・・・・・・
なぜか今、私はウルフに壁ドンされている。あの壁ドンだよ!あのウルフにだよ!
「アニカ。最近、僕を避けてるよね?どうして?」
「さ、避けてなんか、い、いないよ!」
「じゃあどうしてどもったのかな?」
「た、たまにはどもることもあるよ」
「そう。じゃあ僕達はラブラブカップルだよね」
そう言ってウルフは顔を近づけてきたけど、思わず顔を横にひねって避けてしまった。
「ねえ、どうして避けるの?僕達、熱い恋人同士じゃないか。僕を避けるなら、アニカを僕の部屋に閉じ込めていつでもキスできるようにしようかな」
多分、私はショックですごい顔をしてたと思う。
「ああ、かわいいよ、その顔。もっと見せて」
ウルフは脱力した私をぎゅうぎゅう抱きしめた。
あのシャイだったウルフはいったいどこに行っちゃったのー?!
だって結婚できないからって恋人を毒殺して後追い自殺するようなヤンデレが前世だよ?
今世でもめくるめく恋愛はまたできないの?!
・・・・・・ああっそんなっ!
お互いの気持ちをせっかく確認しあえたのに!
どうして今まで気付かなかったんだろう・・・あんなにウルフと夢の中の『ルドルフ』は似てるのに…
でもウルフはシャイだ。ヤンデレとは程遠い・・・はず・・・
でも最近、ウルフは私を見る度に愛をささやく。
「アニカ、今日もかわいいね。愛してるよ」
そう言って手にキスをして、額にキスをして、頬にキスをして…唇にもキスをしようとする!!それだけは断固として防がなければ!!ヤンデレルドルフもといヤンデレウルフはいらない!!
出会ったばかりの頃のシャイなウルフはどこに行った!!付き合ったばかりの頃の照れまくってたウルフはどこに行った?!
「い、いらないっ、そんな言葉!」
つい強く言い過ぎてしまった。途端に傷ついた顔をするウルフ。シュンとした彼に垂れ下がった犬の耳としっぽが見える気がする。言い過ぎたかなとちょっぴりだけ反省した。
「どうして?アニカも僕のこと好きでしょう?」
顔に熱が集まってきた。
「ほら、やっぱり。顔が赤くなってるよ」
得意そうな顔のウルフ。
突然目の前が暗くなって唇に柔らかくて温かいものが触れた。
「・・・ん!」
「ああ、かわいい!そんな蕩けた顔、他の男に見せちゃだめだよ」
やっぱり反省撤回!!
「他の男に見られないように閉じ込めちゃおうかな」
「…!!」
「ごめん、冗談だよ、アニカ。でも僕達両想いだよね?他の男にアニカを見られたくないって思うの当たり前でしょ?」
「見られるだけなら誰に見られても問題ないでしょ?」
「だって、アニカのこと、やらしい目で見てるかもしれないじゃないか」
「んー、確かにやらしい目はやだけど…ってか、それって思いこみだよね?!」
危ない、危ない!思わずウルフのペースになるところだった!
ウルフがルドルフの転生者でもルドルフみたいにヤンデレとは限らない・・・・・・そう思ってたんだけど・・・・・・そう思ってたんだけど・・・・・・
なぜか今、私はウルフに壁ドンされている。あの壁ドンだよ!あのウルフにだよ!
「アニカ。最近、僕を避けてるよね?どうして?」
「さ、避けてなんか、い、いないよ!」
「じゃあどうしてどもったのかな?」
「た、たまにはどもることもあるよ」
「そう。じゃあ僕達はラブラブカップルだよね」
そう言ってウルフは顔を近づけてきたけど、思わず顔を横にひねって避けてしまった。
「ねえ、どうして避けるの?僕達、熱い恋人同士じゃないか。僕を避けるなら、アニカを僕の部屋に閉じ込めていつでもキスできるようにしようかな」
多分、私はショックですごい顔をしてたと思う。
「ああ、かわいいよ、その顔。もっと見せて」
ウルフは脱力した私をぎゅうぎゅう抱きしめた。
あのシャイだったウルフはいったいどこに行っちゃったのー?!
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