不審者が俺の姉を自称してきたと思ったら絶賛売れ出し中のアイドルらしい

春野 安芸

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第1章

001.曇天――豪雨の下での出会い

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 走る――――――――




 ただひたすらに走る――――――――




 地面に溜まった水を思い切り踏み抜く。




 髪が濡れて逆立ってしまおうが、侵食する水が下着にまで到達してこようが構わない。




 鞄の中にある”アレ”が無事ならばどうなろうと問題ない。




 時折立ち止まり、辺りを見渡し何者も迫って来てないことを確認してから再度走り出す。




 目的地まではあと10分ほど。それまでアレは無事でいられるだろうか。




 いや、こんな考えをするのはよそう。今はひたすらに目的地まで走り切ることだけを考えるのだ。




 そう、俺が必死に守っているバッグの中身――――




 教科書と課題を守り切るのが今なすべきことなのだから。



 ―――――――――――――――――
 ―――――――――――
 ―――――――



「なんでこんな時に限って雨降り出すんだよ~~!!」

 人気のない道路を駆けながら吠える。

 夏の入口。梅雨に突入した6月の放課後。連日雨で嫌になる季節ではあるものの、1日という単位からすれば放課後とは苦行から解放される幸せの時間のはじまり。
 誰もが笑顔になる時間帯に、俺はバッグを抱え一人雨の街を駆けていた。

 大事に抱えられたバッグの中には未だ手つかずの課題と教科書。
 さっさと家に帰って課題をこなして、一人優雅にティータイムでも楽しもう。そんな事を考えながら学校を出たその時だった。

 意気揚々と学校を出た俺を襲ったのは、まるで学校から出てくるのを待ち構えていたかのようなジャストのタイミングの大雨。
 それまで快晴だったのに歩いて数分で一気に土砂降りだ。未来予知でもないとそうそう回避することのできない急変模様。
 当然対策の"対"の字すら浮かんでいなかった俺もぐしょ濡れに。一応言い訳しておくと、今日の天気マークを確認すると雨マークが出ていたのは承知していた。しかし時間予報では帰るギリギリまで晴れを示していたから、雨が降るのは夜とたかをくくったのが甘かった。これもすべて遠くにある台風のせい。季節外れの台風の接近のせいでオジャン。髪も服もすべてが濡れてしまった。
 

 けれどまだ守るべきものはある。それがこのバッグの中身だ。
 この中には今日出された課題とそれをこなすための教科書が入っている。
 普段ならば濡れても乾かせばいいという軽い考えでいるのだが今回はわけが違う。この課題は成績に直結するのだ。
 今の俺にとってはどんな小さな物でも成績に関わることなら大問題。そんな課題が濡れてしまって破れたりした日には絶望に苛まれてしまうだろう。だからまだ表面だけ濡れて中にまで侵食していないこのバッグを胸に抱え濡らさないよう必死に走っている。

「――――っと!あぶなっ!」

 考えにふけっていたからか道を横切る車に気づくのが遅れてしまった。俺は十字路に差し掛かる直前で気づいてブレーキをかける。
 車が通り過ぎるのを見送ってから左右を見渡し、何も迫ってきてないことを確認してから再度駆け出す。
 事故なんてもってのほかだ。課題以前の問題になってしまう。



 学校から家までの帰り道。水を跳ねさせながら駆けていく。
 右へ左へ曲がりながら歩き慣れた道をなぞるように。
 段々と足に疲労が溜まりそろそろ『休憩』の2文字が頭の中に浮かんできたその時、ふとあるものが目に入って思考がそちらに向けられていった。

「ここは……」

 それは公園。ここらでは大きめな公園だ。
 入口が見えてきたところスピードを減速していく。
 ウチの近所でもあり遊び慣れた公園。ここからでは木々に囲まれて中が見えないが、たしか奥の方に屋根付きのベンチがあったはずだ。
 まだ家までは走って5分ほど掛かる。手にしているバッグはグッショリだ。残り5分で水が中にまで到達する恐れがある。それならば少し雨宿りをして雨が弱まる時を待ったほうが得策だろう。
 俺はまっすぐ変えるという予定を変更し、公園へと足を踏み入れた。






「うっわぁ…………失敗したかも……」

 俺は地面を凝視しながら一人泣き言を漏らす。
 記憶にある屋根までは10メートルもない。ほんの少し走るだけだ。しかしコトはそう簡単に終わらない。

 その原因こそ、眼下に広がる地面にある。
 普段はコケても普通に痛い程度の、ある程度クッションになってくれる土の地面。それらすべてが沼のように水を吸い込んで大変なことになってしまっていた。
 今履いている靴は先週買ったばかりの新品。どうしても新品の靴を汚すことに抵抗がある。
 けれど予定変更して公園に入った以上、また戻って家まで走るわけにはいかない。雨宿り地点はすぐそこにあるのだ。

「…………ええい!!」

 俺は意を決して泥の中に足を踏み入れる。その際グチュッ!という音とともに柔らかい感触と、靴が汚れた絶望感に陥るが必死に考えないようにして屋根までの道を駆けていく。



「はぁ……はぁ……」

 なんとか……ようやく雨宿りをすることができた。
 ホッとするのもつかの間、俺は慌ててベンチにバッグを置いて中身を確かめる。
 …………よかった。中は少し湿気っているものの致命的なダメージには至っていないようだ。手触りでも無事を確認してようやく一息つけるとベンチに座り込む。

 あんなに急に降り出したんだ。きっと夕立とかゲリラ豪雨とかそういった類。今はまだやむ気配がないが、もうしばらく待てば晴れとはいかずとも小雨くらいにはなってくれるだろう。
 ベンチに座らせてもらって、その間ゆっくりと体力の回復を――――


「な……何よそれ!!」
「――――!?」

 ――――唐突に聞こえてきた張り上げるような声。 
 まるで雷のようなその声に、俺の体は一瞬震え上がってしまった。

 なんだ!?何事か!?
 そう思って辺りを見渡すと後方に感じる人の気配。
 俺一人だけかと思ったが、どうやら先客が居たようだ。自分の事に夢中で気が付かなかった。

「なんだ………アレ……?」

 とりあえず原因が判明した事に安堵し前方を向いたのも束の間。ふと先程の光景に違和感を感じて二度見する。と、同時に目を疑うような光景が飛び込んできた。

 その声の主――――少年……いや、声的に少女だろう。
 背格好的に中学生入りたて……いや、下手すれば小学生でも通る彼女はスマホを耳に当て通話をしているようだった。
 ここまではまだいい、問題はその後。彼女は6月だと言うのに全身がスッポリと入るロングコートを羽織ってサングラスを掛けていた。せめてもの麦わら帽子が年相応にも思えるが、ロングコートとサングラスのせいで不審者にしか見えない。

「それじゃあ私はどうすればいいの!?――――ホテル!?私今3000円しか持ってないのよ!!」

 こちらにまで丸聞こえな内容からして、泊まる場所の打診でもしてるのだろうか。
 今夜は台風最接近で荒れるみたいだし宿がないと大変だろう。

「――――わかった!もういい! せいぜい私が風邪引いて狼狽えるといいわっ!じゃあねっ!」

 そう言葉を残して通話を終わらせたようだ。明らかに不機嫌な様子が見て取れる。

「…………なによ?」
「いえ、すみません……」

 つい彼女に睨まれて謝ってしまう。正確にはサングラスのせいでわからないが雰囲気的に絶対怒っているだろう。小学生相手なのについ敬語が出てしまった。

「ふんっ!」

 彼女は俺とは逆の端に腰かける。
 未だ台風がもたらしたであろう大雨は勢いを衰えることなく怒涛の勢いで地面に打ちつけていた。



 ―――――――――――――――――
 ―――――――――――
 ―――――――



 ずいぶんと長い時を、この公園で過ごした……………ような気分だ。


 俺がここに足を踏み入れてから10分。未だ豪雨は弱まる気配も見せず健在だった。
 そして隣に座っている彼女の怒りも健在。触らぬ神に祟り無し、この10分の間俺と不審者の間に会話は一切なかった。

 天を見ても暗い雲が空を覆っている。やむような気配がない。
 そしてベンチの端から伝わる怒気も非常に居づらい。なんど居住まいを正したかわからないほど。
 体力は十分回復した。雨宿りしても意味なさそうだし、やっぱり走ろうか。でも課題が……それでもこの雰囲気は……


 課題と雰囲気。それぞれの相反する主張が真っ向から対立していたが次第に居づらさが限界に達し、濡れてでも家に帰ろうとバッグに手をかけたその時だった。


 クゥ~。


 ―――――まるでチワワの鳴き声のような、そんな音が聞こえてきた。
 音の発信源は隣から。思わず持ち上げかけた腰を降ろして目を向ける。

「!…………なによ?」

 サングラス越しに目が合った彼女はお腹に手を添えてこちらを睨みつけてきた。耳が真っ赤になっているのが見て取れることから音の発信源で間違いないだろう。

 クゥ~。

 またも鳴き声が聞こえてきて、彼女の肩が跳ね上がる。
 それはどう考えてもお腹の音だった。耳の赤みが跳ね上がったのを見るに、どうも彼女はお腹が空いているらしい。

「いえ……あの……これ、食べます?」

 バッグの取っ手から手を離した俺は、そっとラスクを彼女に見せつける。購買で今日のティータイム用に買ったものだ。幸い雨の被害は免れたようでホッとする。

「……いいの?」
「ええ」

 恐る恐るといった様子で手を出したり引っ込めたりしていたのを無理矢理その手に押し付ける。いくら不審者でも相手は小学生。年下なのだからこれくらいは当然だ。

「あ……ありがと」
「どういたしまして」

 彼女は明らかにサイズの合っていないロングコートから小さな手を取り出しラスクに手をつける。
 その小さな口が小さく開いて一口加えたが最後、その手は勢いを増してどんどんと袋に入ったラスクを口に放り込んでいった。無理もない、学校でもこのラスクは名物になるほど美味しいと話題に上がるほどだ。

「はむっ……!はむ……! なによこれ……美味しいじゃない……!」
「それはよかった」

 そこまで気に入ってくれたのなら俺も嬉しい。
 どんどん食べ進める小さな手は一切休めることなく、5分とかからず一袋を空にしてしまった。



「ふぅ……ありがと。さっきは睨んで悪かったわ。お腹も空いてイライラしてたのよ」
「いや、電話の雰囲気的に仕方ないよ」

 ラスクを食べ終わったと同時にこちらに頭を下げてくる。空の袋をこちらに押し付けるかと思ったらポケットに入れていて好感が持てる。

「そう、電話よ電話! どうしようかしら……」
「……何があったか聞いても?」

 さっきまでしおらしくしていた彼女だが、今度は電話の事を思い出して頭を抱えている。表情がコロコロと変わって面白い子だ。

「ええ……。飛行機がね……今日乗る予定の便があったのよ。……それなのに台風のせいで…………」
「欠航になっちゃったと」

 そこまで話してくれたら俺でも察しがつく。
 今夜は6月なのに季節外れの台風が最接近する。今でさえ豪雨がとんでもないのだから飛行機など動きやしないだろう。

「そのとおりよ!なら仕方ないと電車で帰ろうとしてもそっちも運休だし!タクシーやホテルを使おうにもカードも忘れて2000円しか持ってないのよ!どうすればいいの私はぁ…………」

 段々と語気が弱くなりガックリと項垂れる不審者。サングラスやロングコートからしてリストラに遭ったサラリーマンかと幻視してしまう。

「えっと……お金貸そうか?」
「…………いいの?」
「うん、まぁ家に帰ったら5000円くらいは……」

 5000円といっても高校生からすれば大金だ。
 けれど年下の少女が浮浪者になるのは寝心地が悪い。それくらいあればホテルに一泊くらいはできるだろう。小学生一人で利用できるかは知らないが。

「そのくらい貸してもらう身なのだから付き合うわよ!ありがと!」

 彼女は突然立ち上がり、手を取って無理矢理握手をし始める。
 俺より遥かに小さな少女の手。暖かくて柔らかい。それでいて力強さも感じる手だ。心底感謝しているのかギュッと握られる手に俺はただされるがままで居ることしかできなかった。

「いや~、一時はどうなることかと思ったけどこれでどうにかなりそうね!あとはこの辺りのホテルを調べて――――――きゃぁっ……!!」
「あっ……!」

 そう呟きながら俺の周りをウロチョロと回りだしたその時だった。
 台風の影響か突風が俺たちを襲い思わず両者は目を閉じる。
 そんな一瞬の隙。本当に僅かな隙を狙った風が彼女を襲った。見た目からして体重が軽い上、コートという風の影響をモロに受ける服を着ていた彼女は風に押されて―――――――落ちた。


「~~~!!  痛った~! もうっ!最悪!!」
「……平気?」

 俺も座っていたせいで反応が遅れて助けることは叶わなかった。
 一瞬のうちに視界から消えた彼女はどうやら転けたようで視界の下から声が聞こえる。
 風に押されて落ちた彼女は見事屋根の外に追いやられ、そのまま泥の地面に尻もちをついていた。

「平気じゃないわよ~! 雨に濡れるし服は泥で汚れちゃうし~!」
「と、とりあえず早く戻って!」
「え……えぇ、そうね――――あっ」

 俺の差し出した手に引っ張られ再び屋根の中へ入っていく彼女。
 しかし俺たちをまたもや突風が襲い、彼女が被っていた麦わら帽子を吹き飛ばす。



 ―――――帽子から飛び出したのは金色だった。
 黄金、金箔、絹糸。どれも金色で美しいがそれよりも美しいと思えるようなライトゴールド。
 そんな美しい髪をたなびかせた彼女は、肩甲骨まで伸びたその髪を隠すようにその場にしゃがみだす。

「どうし――――」
「…………見た?」
「へ?」

 突然、俺にそんな事を問いかけられて聞き返す。

「私の髪!……見た?
「えっ……あぁ……。そりゃあ見た、けど……」

 髪がどうしたというのだろう。そう思いながら這うようにしてベンチに戻った彼女に自ら着ていたカッターシャツを被せる。
 俺の服を頭からかぶった彼女はハァ……と大きくため息を付きながら、ゆっくりとサングラスに手をかける。

「ありがと…………それならもう、このサングラスも不審ね」

 まるで負けを認めるかのような一言だった。
 突然観念したかのようにサングラスを外す少女。ゆっくりと開かれる瞳がまっすぐ俺を射抜く。
 顔立ちからして外国の……ハーフだろうか。スラッとした顔立ちに宝石のような碧い目、そしてその金髪をおさげのように二つに纏めて前に流した少女。

 日本人離れした、むしろ人間離れしたその美しさに思わず俺の目は見開かれる。

「キミは……!」
「ふふんっ!どう?あなたが喋っていたのは私でした! どう?驚いたでしょ。いいのよ?泣いて喜んでも」

 美少女。
 一言に美少女だった。髪を撫でて胸を張り、自信満々に言い張る少女に、俺は心からの思いを口に出す。

「…………誰?」
「知らないのぉ!?」

 俺の素直な感想に、今日一番の叫び声が公園内に響き渡った――――
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