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第5章
106.約束の報酬
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「おまたせ~! お昼できたよ~!」
化粧騒動をも越え、掃除もなんとか進みはじめて数時間――――
当初の計画を取り戻そうと一層奮起して掃除に取り掛かっていると、遠くからそんな声が聞こえてきた。
「そっか、もうそんな時間か……」
うんと伸びをして時計を見るともう時刻は昼過ぎ。集中していたらあっという間に時間が過ぎてしまった。
朝来た時は酷い有様だった部屋も、集中してやると随分と見れるものへと変貌していた。
もう足の踏み場がないだなんて言わせない。あとはリビングの細々とした部分で終わりだろう。日が落ちる前には完了しそうだ。
最後の仕上げ……と言いたいところだが、俺の足は自然と廊下へと向かっていた。
仕上げもいいがその前に昼食。
1時も過ぎて2時のほうが近い時間だが、空腹になれば動く身体も動かない。
どうやら今日はアイさんが作ってくれるとのことだ。彼女の手料理を食べないなんて愚策中の愚策だろう。
お昼の話になった際にエレナが『報酬の約束は守ったわよ!』って言っていたが、エレナは作らないかと聞いたら逃げられた。
まだレパートリーは少ないみたいだし、今後に期待といったところらしい。
俺がリビングにたどり着くと綺麗なテーブルには随分美味しそうな料理が並べられていた。
ナイフやフォークもきちんと4人分。俺を見かけたアイさんが「こちらへ」との指示に従って空いた椅子へと向かう。
「アイさん、俺も食べちゃっていいの?」
「もちろんですよ!むしろ慎也さんも食べてくれないとイヤですよ!」
「っ……」
目をキラキラ輝かせながら上目遣いに見つめてくる表情にドキンとくる。
普段食べるものとは手間があからさまに違う料理たち。もしかして俺の為に作ってくれたのだろうか。
「だってこんなに作っちゃいましたから。私達だけじゃとても食べられません。……お願いしますね?」
「あぁ、そっか。うん、任せて」
どうやら作りすぎた分の要因らしい。
少し勘違いで舞い上がりかけたが、そこまで都合は良くないと首を振る。
いくら仲良くなってきたとはいえ、まさかアイさんが二人もいる前で俺のためだけとかそういうのは無いだろう。
自分で勝手に盛り上がって盛り下がっていると、廊下からエレナとリオも続々と姿を表した。二人ともだいぶ頑張ったらしく少し疲れ気味に見える。
「お腹すいたわぁ。アイ、今日は何?」
「ふふ、お疲れ様。今日は夏バテも考えて豚バラ焼きうどんだよ」
テーブルに置かれたのは人数分のうどんとスープ、ロールキャベツに豆主体のサラダ。
確かに、見るからに一人だけ量が多い。三人のは普通盛りだが、一人分だけ文字通り山盛りだ。
「これ……一人だけ量が多いけど、慎也への贔屓?」
エレナもひと目で量の差に気がついたようだ。
それだと嬉しいが、今回は作りすぎたから処理係なのだ。
「そ、そんなこと無いよ! もうっ!何言ってるのエレナったら!」
え、何その可愛い反応。
適当に流すかと思われた彼女は予想と反し、その顔真っ白な顔を紅く染め、手を前に伸ばしてブンブンと振っていた。
目をキュッとつむって否定する、まるで漫画見たいな否定の仕方についつい目を奪われる。
「――――いてっ」
目を奪われたのもつかの間。俺の思考は一気に現実に引き戻された。
どうやらリオに突かれたらしい。彼女のジト目が俺を射抜く。
「慎也クン、ああいうアザトイ感じが好み?」
「いや、そんなことはないけど……ほら、リオも暑いうちに食べよ!」
「むぅ……」
確かにあの仕草は可愛かった。
……なんて言ったらまた大変厄介なことになるのが目に見えている。
彼女の問いを正直に応えるのは避けてなんとかリオを着席させる。
「エレナも早く!……それじゃあみなさん、いただきます!」
「「「いただきます」」」
俺たちもアイさんに続くように号令をし、それぞれ目の前のお皿を突き始めた。
楽しげに同じ料理を突き合う美少女三人。
最近はよく一緒にいるから忘れがちだが、彼女たちと一緒に食事を取れるなんてかなり光栄なことなんだと今更ながらに実感する。
今をときめくアイドルの彼女たち。ダンスや歌は一級品。そしてもちろん容姿もずば抜けていて彼女たちと食事をなんて考える人も少なくないだろう。
その三人と一緒に。これもあの日、あの台風の日の巡り合わせから続いてきた繋がりだ。もしあの時エレナと会わなければ――――
「……? なぁに慎也、ジッと見て。もしかして見惚れちゃった?」
「えっ、いや!そんなことなくって!」
ついつい今までの事を思い返していたら、始まりでもあるエレナに視線が固定されていたようだ。
視線に気づいた彼女は半目でニヤリと笑いかけてくる。
「それとも、またお姉ちゃんに甘えたいのかしら?あ~んしてほしいの?」
「ちょっとエレナ!何言ってるの! 慎也さんも!それはダメですよ!!」
エレナがウインクしてアピールしてくるのに対して少し腰を上げて抗議するアイさん。
怒る姿も可愛いけど天使に叱られるのはダメージがある。
「ほら、アイさんにも怒られるから座って」
「ぶー。アイ~、慎也が最近冷たいんだけど~。これって反抗期?」
「あはは……。でも普通の対応だと思うよ?」
エレナのクレームに苦笑いをするアイさん。
アイさんのフォローのお陰で何とか穏便に済んだことに安堵していると、今度は隣のリオに腕を突かれる。
「リオ?」
「あ~んがいいの?してあげよっか?」
「えーっと……」
今度はリオか。
非常に魅力的な提案だけど、首を縦に振るわけにはいかない。
受け入れたら最後、またもエレナが暴走して掃除どころじゃなくなくなるからだ。
チラリと二人に目を向けると、アイさんが視線で「やるの?」と言っているのが怖い。
怒られたくないから火に油を注がないでほしい。
「魅力的な提案だけど遠慮しとくよ」
「ん。知ってた。でも食べられる?その量」
「多分……大丈夫……なんじゃないかな?」
指を差すのは山盛りになったうどん。
俺の皿に置かれたものはおよそ3人前といったところだろう。
食べ切れなくは無いと思うけど、少し苦しいとは思う。
「作りすぎちゃってごめんなさい!食べきれなかったら捨てちゃっても構いませんので!」
「平気平気! 余裕で食べられるよ!」
捨てるなんてとんでもない!
アイさんの料理だなんて、食べられたら死んでも良いと言う者がいるほど光栄なものだろう。何があろうと食べきって見せる。
「辛かったら言ってくださいね……その……言ってくれればあ~んもしますので…………」
「――――」
「ちょっとアイ!? 私に言うことと違くない!?」
エレナが思わず口を出すように、俺も驚いて声がでなかった。
アイさんのあ~ん。それは大天使によるあ~んと同義。
彼女のあーんなら10人前だろうが余裕で……って、駄目だ駄目だ。そんなことしたら更に空気が死んでしまう。
「………………大丈夫!問題ないよこれくらい!任せて!」
「そうですか……むぅ……」
長い事の長考。
相当の時間考えに考え、涙を飲んで断ることにした。
しかし最後の「むぅ」は気になる。むくれてくれたのだろうか。期待しちゃっていいのだろうか。
――――なんて冗談は置いておくとして、俺は気合をいれて眼の前の山盛り食事に手を付けていく。
「…………浮気者」
「…………」
隣から届いた声を聞こえないフリして人一倍多い料理を食べ始める。
結局あ~んを断っても断らなくても、針の筵のような食事となるのであった。
化粧騒動をも越え、掃除もなんとか進みはじめて数時間――――
当初の計画を取り戻そうと一層奮起して掃除に取り掛かっていると、遠くからそんな声が聞こえてきた。
「そっか、もうそんな時間か……」
うんと伸びをして時計を見るともう時刻は昼過ぎ。集中していたらあっという間に時間が過ぎてしまった。
朝来た時は酷い有様だった部屋も、集中してやると随分と見れるものへと変貌していた。
もう足の踏み場がないだなんて言わせない。あとはリビングの細々とした部分で終わりだろう。日が落ちる前には完了しそうだ。
最後の仕上げ……と言いたいところだが、俺の足は自然と廊下へと向かっていた。
仕上げもいいがその前に昼食。
1時も過ぎて2時のほうが近い時間だが、空腹になれば動く身体も動かない。
どうやら今日はアイさんが作ってくれるとのことだ。彼女の手料理を食べないなんて愚策中の愚策だろう。
お昼の話になった際にエレナが『報酬の約束は守ったわよ!』って言っていたが、エレナは作らないかと聞いたら逃げられた。
まだレパートリーは少ないみたいだし、今後に期待といったところらしい。
俺がリビングにたどり着くと綺麗なテーブルには随分美味しそうな料理が並べられていた。
ナイフやフォークもきちんと4人分。俺を見かけたアイさんが「こちらへ」との指示に従って空いた椅子へと向かう。
「アイさん、俺も食べちゃっていいの?」
「もちろんですよ!むしろ慎也さんも食べてくれないとイヤですよ!」
「っ……」
目をキラキラ輝かせながら上目遣いに見つめてくる表情にドキンとくる。
普段食べるものとは手間があからさまに違う料理たち。もしかして俺の為に作ってくれたのだろうか。
「だってこんなに作っちゃいましたから。私達だけじゃとても食べられません。……お願いしますね?」
「あぁ、そっか。うん、任せて」
どうやら作りすぎた分の要因らしい。
少し勘違いで舞い上がりかけたが、そこまで都合は良くないと首を振る。
いくら仲良くなってきたとはいえ、まさかアイさんが二人もいる前で俺のためだけとかそういうのは無いだろう。
自分で勝手に盛り上がって盛り下がっていると、廊下からエレナとリオも続々と姿を表した。二人ともだいぶ頑張ったらしく少し疲れ気味に見える。
「お腹すいたわぁ。アイ、今日は何?」
「ふふ、お疲れ様。今日は夏バテも考えて豚バラ焼きうどんだよ」
テーブルに置かれたのは人数分のうどんとスープ、ロールキャベツに豆主体のサラダ。
確かに、見るからに一人だけ量が多い。三人のは普通盛りだが、一人分だけ文字通り山盛りだ。
「これ……一人だけ量が多いけど、慎也への贔屓?」
エレナもひと目で量の差に気がついたようだ。
それだと嬉しいが、今回は作りすぎたから処理係なのだ。
「そ、そんなこと無いよ! もうっ!何言ってるのエレナったら!」
え、何その可愛い反応。
適当に流すかと思われた彼女は予想と反し、その顔真っ白な顔を紅く染め、手を前に伸ばしてブンブンと振っていた。
目をキュッとつむって否定する、まるで漫画見たいな否定の仕方についつい目を奪われる。
「――――いてっ」
目を奪われたのもつかの間。俺の思考は一気に現実に引き戻された。
どうやらリオに突かれたらしい。彼女のジト目が俺を射抜く。
「慎也クン、ああいうアザトイ感じが好み?」
「いや、そんなことはないけど……ほら、リオも暑いうちに食べよ!」
「むぅ……」
確かにあの仕草は可愛かった。
……なんて言ったらまた大変厄介なことになるのが目に見えている。
彼女の問いを正直に応えるのは避けてなんとかリオを着席させる。
「エレナも早く!……それじゃあみなさん、いただきます!」
「「「いただきます」」」
俺たちもアイさんに続くように号令をし、それぞれ目の前のお皿を突き始めた。
楽しげに同じ料理を突き合う美少女三人。
最近はよく一緒にいるから忘れがちだが、彼女たちと一緒に食事を取れるなんてかなり光栄なことなんだと今更ながらに実感する。
今をときめくアイドルの彼女たち。ダンスや歌は一級品。そしてもちろん容姿もずば抜けていて彼女たちと食事をなんて考える人も少なくないだろう。
その三人と一緒に。これもあの日、あの台風の日の巡り合わせから続いてきた繋がりだ。もしあの時エレナと会わなければ――――
「……? なぁに慎也、ジッと見て。もしかして見惚れちゃった?」
「えっ、いや!そんなことなくって!」
ついつい今までの事を思い返していたら、始まりでもあるエレナに視線が固定されていたようだ。
視線に気づいた彼女は半目でニヤリと笑いかけてくる。
「それとも、またお姉ちゃんに甘えたいのかしら?あ~んしてほしいの?」
「ちょっとエレナ!何言ってるの! 慎也さんも!それはダメですよ!!」
エレナがウインクしてアピールしてくるのに対して少し腰を上げて抗議するアイさん。
怒る姿も可愛いけど天使に叱られるのはダメージがある。
「ほら、アイさんにも怒られるから座って」
「ぶー。アイ~、慎也が最近冷たいんだけど~。これって反抗期?」
「あはは……。でも普通の対応だと思うよ?」
エレナのクレームに苦笑いをするアイさん。
アイさんのフォローのお陰で何とか穏便に済んだことに安堵していると、今度は隣のリオに腕を突かれる。
「リオ?」
「あ~んがいいの?してあげよっか?」
「えーっと……」
今度はリオか。
非常に魅力的な提案だけど、首を縦に振るわけにはいかない。
受け入れたら最後、またもエレナが暴走して掃除どころじゃなくなくなるからだ。
チラリと二人に目を向けると、アイさんが視線で「やるの?」と言っているのが怖い。
怒られたくないから火に油を注がないでほしい。
「魅力的な提案だけど遠慮しとくよ」
「ん。知ってた。でも食べられる?その量」
「多分……大丈夫……なんじゃないかな?」
指を差すのは山盛りになったうどん。
俺の皿に置かれたものはおよそ3人前といったところだろう。
食べ切れなくは無いと思うけど、少し苦しいとは思う。
「作りすぎちゃってごめんなさい!食べきれなかったら捨てちゃっても構いませんので!」
「平気平気! 余裕で食べられるよ!」
捨てるなんてとんでもない!
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「辛かったら言ってくださいね……その……言ってくれればあ~んもしますので…………」
「――――」
「ちょっとアイ!? 私に言うことと違くない!?」
エレナが思わず口を出すように、俺も驚いて声がでなかった。
アイさんのあ~ん。それは大天使によるあ~んと同義。
彼女のあーんなら10人前だろうが余裕で……って、駄目だ駄目だ。そんなことしたら更に空気が死んでしまう。
「………………大丈夫!問題ないよこれくらい!任せて!」
「そうですか……むぅ……」
長い事の長考。
相当の時間考えに考え、涙を飲んで断ることにした。
しかし最後の「むぅ」は気になる。むくれてくれたのだろうか。期待しちゃっていいのだろうか。
――――なんて冗談は置いておくとして、俺は気合をいれて眼の前の山盛り食事に手を付けていく。
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