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第5章
110.大人として
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聴き慣れた音楽が、空気を振動させて俺の耳へ届いてくる。
よく耳に馴染む聴き慣れた音楽。ストロベリーリキッドの音楽だ。
俺もサブスクでよく聴くようになった。それも何度も聴いて歌詞を覚えてしまうほど。
そんな心地よい音楽が小部屋の雰囲気を和らぎ、俺は目の前の女性と向かい合う。
以前にも来た小部屋。ここを訪れるのはこれで2回目となる。
「さて。これでまた落ち着いて話せるね」
目の前の女性……神鳥さんが柔和な笑みで静かに声を出す。
それは優しげな声、というより少し疲れているような気がした。
今日は月曜日……といってもただの月曜日ではない。
世間は何らかの祝日で、街を行き交う人が多くなる日だ。
もちろん学生である俺も例外ではない。学校はなく、予定もない。先週まではこの祝日を利用してどこかに出かけようと思ったほどだ。
しかし現実はそんな甘くない。いざ当日が来ると何もする気も起きなかった。
ただ『生きる』ことしかする気のない俺は日曜含め貴重な休日を無為に過ごしてしまったのだ。
そんな一日を過ごした夕方、ようやく朝ご飯もお昼ご飯も食べていなかったことに気がつく。
ベッドに倒れていた身体を起こし、部屋を出ようとした瞬間鳴るのは自らのスマホ。
少し高鳴る心臓を抑えて着信の主を確認したら神鳥さんの名前が記されていた。
詳細を何も言わない彼女が家まで迎えに来て、車で運んだのがここ、以前も拉致られた部屋だった。
ちょうどここに来るのは一週間ぶり。まさかこんな早く、再び舞い戻ろうことになるとは、先週まで一切予測できなかった。
「えーっと……何かありました?」
ある程度呼ばれた理由に心当たりがありながらも、そう問いかける。
あの事件からまだほんの少ししか経過していない。けれど彼女らが神鳥さんに委細報告するには十分すぎる時間。
もしかしたら説教か、殴られるか、はたまた訴えられるか……
俺は高鳴る心臓が彼女に聞こえていないことを祈りつつ次の言葉を待つ。
「…………うん、それを私は聞きに来たんだよね。 ねぇ、何があった?」
「……はい?」
質問を質問で返される。
もはや一言一句同じ言葉で返されるとは思いもしなかった。
もしかして……聞いてない?それともまた別の案件か?
「どういうことです? ここに呼び出したってことはあの3人のことですよね?」
「あぁごめん。これだけじゃわかんないね。 最初から説明するとね――――」
彼女は軽く咳払いしてから話を続ける。
「――――今日、レッスンがあったんだけど3人の様子がおかしかったんだよね」
「おかしい……ですか」
「いや、あからさまに変ってわけじゃないんだよ! いつもどおり真面目にレッスンしてたしパフォーマンスも申し分なかった!ただね……」
「ただ?」
数度、神鳥さんは逡巡する。
「でもなぁ……」「勘違いじゃないと思うんだよなぁ……」と呟く言葉から自らの感覚を疑いつつあるのか。しかしすぐに答えは出たようで、背もたれに身体を預けながら息を吐く。
「はぁ……勘違いかもしれないけど、なぁんか言葉の節々に違和感があったんだよね。三人の間に遠慮っていうの?よそよそしいっていうかさ……ほら、少年漫画の河原で二人殴り合った翌日のぎこちなさとかそんな感じ」
なんとなくイメージは伝わるがよくわからない。
けど、とりあえず妙な空気感になっていることは理解できた。
「あの3人って結構な頻度で慎也君の話してるからさ、それが今日全くなかったから一応来てもらったんだけど……」
「俺の話ですか?」
「あ……やば……これオフレコだっけ…………」
俺の居ないところで何を話しているというのか。
それにオフレコをあっさり本人にバラしてしまうのは確信犯じゃないかと疑ってしまう。
「ごめんね!さっきのはオフレコだから忘れて!」
「はぁ……」
「代わりにあとでジュース奢ったげるから!」
そんな簡単に忘れられるとは思わないが……仕方ない。ジュース一本でお口チャックしておこう。
「そ、それでね!思い返せば慎也君と大掃除があったなってことで来てもらったんだけど……何か知らない?」
慌てて取り繕う神鳥さん。
普段している俺の話について問い詰めたいが……三人の空気がおかしい今、無駄なことで引き伸ばすのはナンセンスだ。
俺は頭を切り替えて先日のことを思い出す。
いや、思い出すまでもない。
あれはしばらく……一生忘れることの出来ない記憶だ。
怖いとか辛いとか、そういうマイナスなイメージは一切ない。
あの日は戸惑ったが、ただただ想ってくれていて嬉しかった。
もしあの時俺が迫って来るのを拒否しなければ今頃アイさんと……でも、それだとエレナとリオとは最悪の空気になっていた。
アイさんに対しても憧れとか、羨望の思いは強いが好きというかはわからない。そういう意味ではリオと同じだ。そう、アレでよかったんだ。
「知り……ません」
あえて嘘をつく。
そのままあったこと全部言ってしまってもいい。でもエレナらが話していないということは何か考えがあるのだろうと思ったのが一つ。
もう一つはもし言った場合、アイさんに何らかの悪影響が出ると考えたからだ。
俺自身は全く問題にも思っていないのだが神鳥さんは違う。彼女ならきっと曲がったことは許さないだろう。もしかしたらアイさんに対して何らかの罰があるのかもしれない。
それならば何も答えないのが一番いい回答だと、今日一日思い返していて出した結論だ。
「ふぅん……………ホントは知ってるでしょ?」
鋭い。
彼女は様々な角度から俺の顔を覗き込んでくる。表情の変化を伺っているんだろう。
きっとその動きを目で追っていたらボロが出てしまう。俺は目を瞑って嵐が過ぎ去るのを待ち続ける。あぁ、視線と心が痛い。
「…………まぁいいわ」
「ほっ……」
我慢し続けること数分、ようやくお許しが出た。
ホッとしてゆっくり目を開けると、彼女は椅子に深く座って手を組み、俺の方をジッと見つめている。
「そういうことでこの話は終わりで――――」
「じゃあ、昨日の件について次の質問だけど……」
「うえっ!?」
「うえってなによ? もしかしてあの質問で終わりだと思った?」
はい、思ってました。
また黙ってやり過ごすことになるのかな……あれ心が痛いんだよね……
「安心して。これが最後だから」
「はい……」
「じゃあ最後……その件は私達大人が居なくても何とかなりそうなの?」
「それは……はい。何とかなります」
自信を持ってそう答える。
俺が何も問題視していないんだ。他人事だが空気もきっとどうにかなる。自慢のお姉ちゃんがずっとそんな微妙な状況を甘んじるわけがない。
「そっか。……やぁっぱり何か知ってるじゃない」
「あっ!」
気付けば口角を上げながら目を細めて此方を見てくる神鳥さん。
しまった!はめられた!!
慌ててさっきの言葉を撤回しようとすると彼女は笑いを堪えながら立ち上がりかける俺を静止させる。
「最後って言ったでしょ。もう何も聞かないわ」
「よかったぁ……」
よかったぁ。
こんな最後にボロを出して答える羽目になっていたら末代までの恥だ。
ようやく開放される、そう安心していると、突然天に人差し指を掲げた手がこちらにピッと突きつけられて目を丸くする。
「でも!全てが終わったら誰かしら私に報告すること! 処分とかそういうことじゃなく、保護者として心配だから、ね?」
「はい…………」
あぁ、神鳥さんはいい人だ。いい大人だ。
約束を守り、大人としてちゃんと心配もしてくれる。
父さんはこんないい人を振ったんだな。もちろん子である俺からしたら母さんのほうが何倍もいいが、当時の父さんはだいぶ悩んだのだろうと感じさせる。
「そっかぁ……いいなぁ……青春だなぁみんな……」
一人で勝手にアタリをつけたのか、天を仰ぎながら小さく呟く神鳥さん。それは昔のことを思い出しているのだろうか。
「私も恋を……前坂先輩早く帰ってこないかなぁ……」
「あの……一応父さんは既婚者で俺はその子供なんで……その……泥沼なことはちょっと……」
不穏なことを呟く彼女に前もって釘を刺す。
さすがに泥沼とかそんなもの見たくない。
大丈夫かな……ちょっと不安になってきた。
「あはは! そんな野暮なことはしないよ!」
「ほっ……」
「でもさ、慎也君…………もしも! もしもの話だよ!! 慎也君はお母さんが二人欲しいとか思ったことない!?」
「…………」
その問いは何も答えない。
もしかしたら帰国時期を教えたのは失敗かもしれない。
俺はさっき彼女に抱いた『いい大人』という評価をかなぐり捨てたくなった――――。
よく耳に馴染む聴き慣れた音楽。ストロベリーリキッドの音楽だ。
俺もサブスクでよく聴くようになった。それも何度も聴いて歌詞を覚えてしまうほど。
そんな心地よい音楽が小部屋の雰囲気を和らぎ、俺は目の前の女性と向かい合う。
以前にも来た小部屋。ここを訪れるのはこれで2回目となる。
「さて。これでまた落ち着いて話せるね」
目の前の女性……神鳥さんが柔和な笑みで静かに声を出す。
それは優しげな声、というより少し疲れているような気がした。
今日は月曜日……といってもただの月曜日ではない。
世間は何らかの祝日で、街を行き交う人が多くなる日だ。
もちろん学生である俺も例外ではない。学校はなく、予定もない。先週まではこの祝日を利用してどこかに出かけようと思ったほどだ。
しかし現実はそんな甘くない。いざ当日が来ると何もする気も起きなかった。
ただ『生きる』ことしかする気のない俺は日曜含め貴重な休日を無為に過ごしてしまったのだ。
そんな一日を過ごした夕方、ようやく朝ご飯もお昼ご飯も食べていなかったことに気がつく。
ベッドに倒れていた身体を起こし、部屋を出ようとした瞬間鳴るのは自らのスマホ。
少し高鳴る心臓を抑えて着信の主を確認したら神鳥さんの名前が記されていた。
詳細を何も言わない彼女が家まで迎えに来て、車で運んだのがここ、以前も拉致られた部屋だった。
ちょうどここに来るのは一週間ぶり。まさかこんな早く、再び舞い戻ろうことになるとは、先週まで一切予測できなかった。
「えーっと……何かありました?」
ある程度呼ばれた理由に心当たりがありながらも、そう問いかける。
あの事件からまだほんの少ししか経過していない。けれど彼女らが神鳥さんに委細報告するには十分すぎる時間。
もしかしたら説教か、殴られるか、はたまた訴えられるか……
俺は高鳴る心臓が彼女に聞こえていないことを祈りつつ次の言葉を待つ。
「…………うん、それを私は聞きに来たんだよね。 ねぇ、何があった?」
「……はい?」
質問を質問で返される。
もはや一言一句同じ言葉で返されるとは思いもしなかった。
もしかして……聞いてない?それともまた別の案件か?
「どういうことです? ここに呼び出したってことはあの3人のことですよね?」
「あぁごめん。これだけじゃわかんないね。 最初から説明するとね――――」
彼女は軽く咳払いしてから話を続ける。
「――――今日、レッスンがあったんだけど3人の様子がおかしかったんだよね」
「おかしい……ですか」
「いや、あからさまに変ってわけじゃないんだよ! いつもどおり真面目にレッスンしてたしパフォーマンスも申し分なかった!ただね……」
「ただ?」
数度、神鳥さんは逡巡する。
「でもなぁ……」「勘違いじゃないと思うんだよなぁ……」と呟く言葉から自らの感覚を疑いつつあるのか。しかしすぐに答えは出たようで、背もたれに身体を預けながら息を吐く。
「はぁ……勘違いかもしれないけど、なぁんか言葉の節々に違和感があったんだよね。三人の間に遠慮っていうの?よそよそしいっていうかさ……ほら、少年漫画の河原で二人殴り合った翌日のぎこちなさとかそんな感じ」
なんとなくイメージは伝わるがよくわからない。
けど、とりあえず妙な空気感になっていることは理解できた。
「あの3人って結構な頻度で慎也君の話してるからさ、それが今日全くなかったから一応来てもらったんだけど……」
「俺の話ですか?」
「あ……やば……これオフレコだっけ…………」
俺の居ないところで何を話しているというのか。
それにオフレコをあっさり本人にバラしてしまうのは確信犯じゃないかと疑ってしまう。
「ごめんね!さっきのはオフレコだから忘れて!」
「はぁ……」
「代わりにあとでジュース奢ったげるから!」
そんな簡単に忘れられるとは思わないが……仕方ない。ジュース一本でお口チャックしておこう。
「そ、それでね!思い返せば慎也君と大掃除があったなってことで来てもらったんだけど……何か知らない?」
慌てて取り繕う神鳥さん。
普段している俺の話について問い詰めたいが……三人の空気がおかしい今、無駄なことで引き伸ばすのはナンセンスだ。
俺は頭を切り替えて先日のことを思い出す。
いや、思い出すまでもない。
あれはしばらく……一生忘れることの出来ない記憶だ。
怖いとか辛いとか、そういうマイナスなイメージは一切ない。
あの日は戸惑ったが、ただただ想ってくれていて嬉しかった。
もしあの時俺が迫って来るのを拒否しなければ今頃アイさんと……でも、それだとエレナとリオとは最悪の空気になっていた。
アイさんに対しても憧れとか、羨望の思いは強いが好きというかはわからない。そういう意味ではリオと同じだ。そう、アレでよかったんだ。
「知り……ません」
あえて嘘をつく。
そのままあったこと全部言ってしまってもいい。でもエレナらが話していないということは何か考えがあるのだろうと思ったのが一つ。
もう一つはもし言った場合、アイさんに何らかの悪影響が出ると考えたからだ。
俺自身は全く問題にも思っていないのだが神鳥さんは違う。彼女ならきっと曲がったことは許さないだろう。もしかしたらアイさんに対して何らかの罰があるのかもしれない。
それならば何も答えないのが一番いい回答だと、今日一日思い返していて出した結論だ。
「ふぅん……………ホントは知ってるでしょ?」
鋭い。
彼女は様々な角度から俺の顔を覗き込んでくる。表情の変化を伺っているんだろう。
きっとその動きを目で追っていたらボロが出てしまう。俺は目を瞑って嵐が過ぎ去るのを待ち続ける。あぁ、視線と心が痛い。
「…………まぁいいわ」
「ほっ……」
我慢し続けること数分、ようやくお許しが出た。
ホッとしてゆっくり目を開けると、彼女は椅子に深く座って手を組み、俺の方をジッと見つめている。
「そういうことでこの話は終わりで――――」
「じゃあ、昨日の件について次の質問だけど……」
「うえっ!?」
「うえってなによ? もしかしてあの質問で終わりだと思った?」
はい、思ってました。
また黙ってやり過ごすことになるのかな……あれ心が痛いんだよね……
「安心して。これが最後だから」
「はい……」
「じゃあ最後……その件は私達大人が居なくても何とかなりそうなの?」
「それは……はい。何とかなります」
自信を持ってそう答える。
俺が何も問題視していないんだ。他人事だが空気もきっとどうにかなる。自慢のお姉ちゃんがずっとそんな微妙な状況を甘んじるわけがない。
「そっか。……やぁっぱり何か知ってるじゃない」
「あっ!」
気付けば口角を上げながら目を細めて此方を見てくる神鳥さん。
しまった!はめられた!!
慌ててさっきの言葉を撤回しようとすると彼女は笑いを堪えながら立ち上がりかける俺を静止させる。
「最後って言ったでしょ。もう何も聞かないわ」
「よかったぁ……」
よかったぁ。
こんな最後にボロを出して答える羽目になっていたら末代までの恥だ。
ようやく開放される、そう安心していると、突然天に人差し指を掲げた手がこちらにピッと突きつけられて目を丸くする。
「でも!全てが終わったら誰かしら私に報告すること! 処分とかそういうことじゃなく、保護者として心配だから、ね?」
「はい…………」
あぁ、神鳥さんはいい人だ。いい大人だ。
約束を守り、大人としてちゃんと心配もしてくれる。
父さんはこんないい人を振ったんだな。もちろん子である俺からしたら母さんのほうが何倍もいいが、当時の父さんはだいぶ悩んだのだろうと感じさせる。
「そっかぁ……いいなぁ……青春だなぁみんな……」
一人で勝手にアタリをつけたのか、天を仰ぎながら小さく呟く神鳥さん。それは昔のことを思い出しているのだろうか。
「私も恋を……前坂先輩早く帰ってこないかなぁ……」
「あの……一応父さんは既婚者で俺はその子供なんで……その……泥沼なことはちょっと……」
不穏なことを呟く彼女に前もって釘を刺す。
さすがに泥沼とかそんなもの見たくない。
大丈夫かな……ちょっと不安になってきた。
「あはは! そんな野暮なことはしないよ!」
「ほっ……」
「でもさ、慎也君…………もしも! もしもの話だよ!! 慎也君はお母さんが二人欲しいとか思ったことない!?」
「…………」
その問いは何も答えない。
もしかしたら帰国時期を教えたのは失敗かもしれない。
俺はさっき彼女に抱いた『いい大人』という評価をかなぐり捨てたくなった――――。
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