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第5章
115.リベンジ
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「あれ?今回はそっちなの?」
下で合流したリオとともにエレベーターに乗り込んでから暫く。
無事いつもの階にたどり着いた彼女が向かった先を見て、思わず声を上げる。
「へっ……?」
彼女が向かった先、それは眼前に広がる3つの扉の中で入ったことのないリオの部屋へと続く扉だった。
俺の言葉にリオは何を思ったのだろう。鍵を手にしながらキョトンとした目で振り返る。
「違うの?これから二人仲良く夫婦の営みを――――」
「しないよっ!なんでそんな予定にすり替わってるの!?」
まさかの発言に思わず声を荒らげてしまう。
決してそんな予定はなかった。しかし彼女はニヤリと不敵な笑みを浮かべ、眼の前でこちらを見上げてくる。
「ほんとぉ?だって慎也クン、好きあらば胸とか脚とか、色々なとこ見てるのに?」
「っ―――!!」
ドキリと。
心臓が飛び出るような思いをした。
なんとか平静を保ちつつも出る声は震えてしまう。
「な、なんの……こと?」
「またまたぁ。いいのに誤魔化さなくって。
「別に誤魔化してなんか……」
「私の隅々まで見ていいのはぁ……慎也クンだけの特権だよ?」
俺の胸元で人差し指を遊ばせる彼女は妖艶な笑みでこちらを見つめる。
まさに魔性の瞳。その魅力に囚われそうになったところを、すんでのところで肩を持ち引き離す。
「そっ……!そういうのはいいから!それより本来の目的だってあるんでしょ!」
「ぶぅ、イジワル。まぁそういうところも可愛いんだけどなぁ」
チラリとはだけさせる胸元を見ないよう、目を背けながらの引き離しでようやく諦めてくれたようだ。
ぶぅと文句を言いながらもポケットから取り出したのはさっきとは違う鍵。
「ただま~。 エレナー、慎也クン連れてきたよ~」
どうやらそれはエレナの部屋だったみたいだ。合鍵を使って扉を開けるとさっきの妖艶さはウソかのように、いつもの調子で呼びかける。
「は~いっ! ちょっと玄関で待ってなさい!!」
案外素直に引き下がってくれたことに安堵していると、間もなくエレナの返事が聞こえてきた。
遠くからバタバタと聞こえる音をバックに玄関を見渡す。掃除の日から3日、今の所ゴミや汚れのたぐいは見当たらないことにホッとする。
いや、こんな短期間でゴミいっぱいにされたとなっては一種の才能だ。そんなはた迷惑な才能が彼女に備わってないようだが、代わりに別の異変に気がつく。
「ねね、リオ」
「なんじゃい?やっぱり私の部屋に行きたくなった?」
「……違う違う。なんか……甘い香りしない?」
「ん……あぁ、確かに」
未だに諦めてなかった彼女に冷や汗が出ながらも否定する。
どうやらこの香りは勘違いではないみたいだ。なんとなく、ほのかにバターを焼いたようなものが香ってくる。
もしかして料理でもしていたのかもしれない。エレナが料理……それは……。
「料理か……リオは大丈夫だと思う?」
「ダイジョブ。どーんと構えてて…………タブン、おそらく、そうだといいな」
リオのそこまで自信のない返事初めて聞いた。
彼女の料理は、一度は美味しものを作ってもらったが、それでもまだ恐れがあった。
バターを使う料理なんて無数にある。難易度の高いものに挑戦なんかしてたら絶望しかない。
ドンドンと膨れ上がる恐怖に戦々恐々としていると、奥の方からパタパタとスリッパを鳴らす音が聞こえてきた。
さて、どんな料理が来る…………!
「待たせたわね、二人とも…………って、何身構えてるのよ」
「なんでもない…………」
どうやら無意識下で身構えてしまっていたようだ。いつでも逃げられるよう臨戦態勢。
呆れた目を向けられながら自然体に戻ると、右手に小さなビニール袋が握られていることに気がづく。
手のひらサイズの小さな袋……さっきも似たようなものを見た気が……。
「エレナ、その袋って?」
「これ? そんな大したものじゃないわよ」
「……ほんとうに?」
「なによ!そんなに信じられないっていうの!?」
下での一件があって余計に警戒心が高まっているのを感じる。
もちろんそのことを知らないであろうエレナは腰に手を当てながら怒ってみせるが、次第に視線はリオへと向かう。
「まったくもう、慎也ったら……。リオ、口開けて」
「ん、私かい? あ~…………んっ」
リオが素直に口を開けた隙に放り込むは袋から取り出した円状の物体。
「どう?」
「ん……これはクッキー?」
「そうよ。美味しい?」
「うん。合格。普通に食べられる」
「そう……よかったわ」
どうやらエレナが作っていたのはクッキーみたいだ。
それもリオが美味しいというレベルだということに驚愕していると、今度は同じものを取り出して俺に見せつけてくる。
「それ、エレナが作ったの?」
「もちろん。今日は時間があったからね……ってことで、ほら、口開けなさい」
「えっ?いや、渡してくれれば普通に食べるんだけど」
「まだるっこしい事言わないの。口開けて!」
随分と不条理な指示だ。
しかし何を言ったところでエレナは聞き入れてくれないことくらい重々わかっている。
「はい、あ~んっ!」
「あ~…………」
俺は大人しく差し出されるクッキーに向かって口を開けたると、舌の上に何かが乗ってくる感触が訪れた。
もちろんその後の工程は口を閉じて咀嚼するだけ。リオが美味しいと言ってくれたところ悪いが前科もあり不安を抱えつつ、ゆっくりと開かれた口を閉じていく。
しかし……
「んっ! ん~~!!」
口を完全に閉じると同時に違和感に気づいて気づき声を上げた
なにかクッキーとは別の、棒のようなものを加えた感触。
こんな感覚心当たりがないと慌てて目を開くと、何故かクッキーを投入した手が引っ込まれることなく、俺の口はエレナの指を加え込んでしまっていた。
思わぬ光景に驚愕した俺は反射的に後ろへ飛びつつ、見開いた目で彼女を見やると、まさにしてやったりといった様子のエレナがニヤリと俺を見つめていた。
「ふふっ、油断ばっかりね」
彼女は一瞬だけ口に入ってしまった指を自らの口に持っていき、その指をくわえ込む。
まさに間接キス。それよりももっと濃厚の別のなにか。
思いもよらぬエレナの策略のせいでもはやクッキーの味なんてわからない。分かるのは互いの顔が真っ赤になっていることくらいだ。
彼女は赤い顔のまま抜いた口をハンカチで拭きつつ勝ち誇った顔で言葉を続ける。
「ま、それだけ信頼してくれてるってことだから嬉しいけど」
「むっ、エレナ。その手があったとは、ズルい」
「リオにだって二人きりの時間作ってあげたじゃない。ちゃんと想いは伝えられた?」
思いを伝える――――。
どうやら下での出来事はエレナも承知済みだったみたいだ。
リオはゆっくりと首を縦にふると、「よかった」と安堵の表情を浮かべる。
そのままリオは俺の横に近寄って袖の部分をキュッと握りしめた。
「でも、あの日再会した日にもう告白してる。だから私が一番乗り」
「わかってるわよ。あの時は全く気づかなかったわ…………。 それで慎也、どうだった?クッキーの味は?」
小さくため息をついたエレナは話を切り替わるように俺へと問いかける。
クッキーの味、ね…………
「驚いてわからなかったんだけど……」
「でしょうね。二枚目あげるから今度こそ感想もらえる?」
でしょうね、ということは味がわからないことくらいお見通しのようだ。
今度は案外素直に手のひらへと落とすエレナ。
これなら指も入れようもないだろう。
邪魔はないと確信を得た俺はクッキーを口に運び、その味をゆっくりと確かめる。
「ん~……これは……」
「なによ。言いたいことがあるなら言って頂戴。不味いでも受け入れるから」
「なんというか……普通、かな?」
「何の飾り気のないクッキーだものね。 でもよかったわ。合格ラインで」
彼女の作ったクッキー。それはまさに当たり障りのない味だった。
アレンジの一つもないクッキーはそうそう差なんて出やしないだろう。
怒ると思って言い辛くもあったが、料理下手の彼女にとってはそれでも合格ラインのようだ。たしかに、調味料入れまくられるのに比べたらその評価は正しいのかもしれない。
「エレナ、そろそろいい?」
「え~、もう?」
「十分慎也クンに伝えられたでしょ?」
「?」
何を伝えたんだ?この普通のクッキーで。
全く話の見えてこない俺を把握していたのか、リオは更に付け足してくれる。
「慎也クン、私が下に行ってる間、エレナはクッキー作って料理頑張ってるってアピールしたかったみたい」
「あぁ、だからか。うん、料理頑張ってるね。エレナ」
「っ………!えぇ、当然よ!私だってちゃんと習えばお菓子くらい余裕で作れるんだから!」
強がった様子を見せてるエレナ。最初の方思い切りガッツポーズしてたのは敢えて言うことはない。
後は掃除のほうもできてくれるといいんだけど、と思いつつ、俺達三人は廊下の奥を見た。
「じゃ、慎也。アイのところに行きましょうか」
「うん。お願い。エレナ」
「任せて頂戴。何があろうと守ってみせるわ」
守る……。
そういうつもりで言ったんじゃないんだけどもそう言ってくれるのは心強い。
一足先に廊下を曲がっていったエレナを追うように、続いて彼女の後を追って行った――――
下で合流したリオとともにエレベーターに乗り込んでから暫く。
無事いつもの階にたどり着いた彼女が向かった先を見て、思わず声を上げる。
「へっ……?」
彼女が向かった先、それは眼前に広がる3つの扉の中で入ったことのないリオの部屋へと続く扉だった。
俺の言葉にリオは何を思ったのだろう。鍵を手にしながらキョトンとした目で振り返る。
「違うの?これから二人仲良く夫婦の営みを――――」
「しないよっ!なんでそんな予定にすり替わってるの!?」
まさかの発言に思わず声を荒らげてしまう。
決してそんな予定はなかった。しかし彼女はニヤリと不敵な笑みを浮かべ、眼の前でこちらを見上げてくる。
「ほんとぉ?だって慎也クン、好きあらば胸とか脚とか、色々なとこ見てるのに?」
「っ―――!!」
ドキリと。
心臓が飛び出るような思いをした。
なんとか平静を保ちつつも出る声は震えてしまう。
「な、なんの……こと?」
「またまたぁ。いいのに誤魔化さなくって。
「別に誤魔化してなんか……」
「私の隅々まで見ていいのはぁ……慎也クンだけの特権だよ?」
俺の胸元で人差し指を遊ばせる彼女は妖艶な笑みでこちらを見つめる。
まさに魔性の瞳。その魅力に囚われそうになったところを、すんでのところで肩を持ち引き離す。
「そっ……!そういうのはいいから!それより本来の目的だってあるんでしょ!」
「ぶぅ、イジワル。まぁそういうところも可愛いんだけどなぁ」
チラリとはだけさせる胸元を見ないよう、目を背けながらの引き離しでようやく諦めてくれたようだ。
ぶぅと文句を言いながらもポケットから取り出したのはさっきとは違う鍵。
「ただま~。 エレナー、慎也クン連れてきたよ~」
どうやらそれはエレナの部屋だったみたいだ。合鍵を使って扉を開けるとさっきの妖艶さはウソかのように、いつもの調子で呼びかける。
「は~いっ! ちょっと玄関で待ってなさい!!」
案外素直に引き下がってくれたことに安堵していると、間もなくエレナの返事が聞こえてきた。
遠くからバタバタと聞こえる音をバックに玄関を見渡す。掃除の日から3日、今の所ゴミや汚れのたぐいは見当たらないことにホッとする。
いや、こんな短期間でゴミいっぱいにされたとなっては一種の才能だ。そんなはた迷惑な才能が彼女に備わってないようだが、代わりに別の異変に気がつく。
「ねね、リオ」
「なんじゃい?やっぱり私の部屋に行きたくなった?」
「……違う違う。なんか……甘い香りしない?」
「ん……あぁ、確かに」
未だに諦めてなかった彼女に冷や汗が出ながらも否定する。
どうやらこの香りは勘違いではないみたいだ。なんとなく、ほのかにバターを焼いたようなものが香ってくる。
もしかして料理でもしていたのかもしれない。エレナが料理……それは……。
「料理か……リオは大丈夫だと思う?」
「ダイジョブ。どーんと構えてて…………タブン、おそらく、そうだといいな」
リオのそこまで自信のない返事初めて聞いた。
彼女の料理は、一度は美味しものを作ってもらったが、それでもまだ恐れがあった。
バターを使う料理なんて無数にある。難易度の高いものに挑戦なんかしてたら絶望しかない。
ドンドンと膨れ上がる恐怖に戦々恐々としていると、奥の方からパタパタとスリッパを鳴らす音が聞こえてきた。
さて、どんな料理が来る…………!
「待たせたわね、二人とも…………って、何身構えてるのよ」
「なんでもない…………」
どうやら無意識下で身構えてしまっていたようだ。いつでも逃げられるよう臨戦態勢。
呆れた目を向けられながら自然体に戻ると、右手に小さなビニール袋が握られていることに気がづく。
手のひらサイズの小さな袋……さっきも似たようなものを見た気が……。
「エレナ、その袋って?」
「これ? そんな大したものじゃないわよ」
「……ほんとうに?」
「なによ!そんなに信じられないっていうの!?」
下での一件があって余計に警戒心が高まっているのを感じる。
もちろんそのことを知らないであろうエレナは腰に手を当てながら怒ってみせるが、次第に視線はリオへと向かう。
「まったくもう、慎也ったら……。リオ、口開けて」
「ん、私かい? あ~…………んっ」
リオが素直に口を開けた隙に放り込むは袋から取り出した円状の物体。
「どう?」
「ん……これはクッキー?」
「そうよ。美味しい?」
「うん。合格。普通に食べられる」
「そう……よかったわ」
どうやらエレナが作っていたのはクッキーみたいだ。
それもリオが美味しいというレベルだということに驚愕していると、今度は同じものを取り出して俺に見せつけてくる。
「それ、エレナが作ったの?」
「もちろん。今日は時間があったからね……ってことで、ほら、口開けなさい」
「えっ?いや、渡してくれれば普通に食べるんだけど」
「まだるっこしい事言わないの。口開けて!」
随分と不条理な指示だ。
しかし何を言ったところでエレナは聞き入れてくれないことくらい重々わかっている。
「はい、あ~んっ!」
「あ~…………」
俺は大人しく差し出されるクッキーに向かって口を開けたると、舌の上に何かが乗ってくる感触が訪れた。
もちろんその後の工程は口を閉じて咀嚼するだけ。リオが美味しいと言ってくれたところ悪いが前科もあり不安を抱えつつ、ゆっくりと開かれた口を閉じていく。
しかし……
「んっ! ん~~!!」
口を完全に閉じると同時に違和感に気づいて気づき声を上げた
なにかクッキーとは別の、棒のようなものを加えた感触。
こんな感覚心当たりがないと慌てて目を開くと、何故かクッキーを投入した手が引っ込まれることなく、俺の口はエレナの指を加え込んでしまっていた。
思わぬ光景に驚愕した俺は反射的に後ろへ飛びつつ、見開いた目で彼女を見やると、まさにしてやったりといった様子のエレナがニヤリと俺を見つめていた。
「ふふっ、油断ばっかりね」
彼女は一瞬だけ口に入ってしまった指を自らの口に持っていき、その指をくわえ込む。
まさに間接キス。それよりももっと濃厚の別のなにか。
思いもよらぬエレナの策略のせいでもはやクッキーの味なんてわからない。分かるのは互いの顔が真っ赤になっていることくらいだ。
彼女は赤い顔のまま抜いた口をハンカチで拭きつつ勝ち誇った顔で言葉を続ける。
「ま、それだけ信頼してくれてるってことだから嬉しいけど」
「むっ、エレナ。その手があったとは、ズルい」
「リオにだって二人きりの時間作ってあげたじゃない。ちゃんと想いは伝えられた?」
思いを伝える――――。
どうやら下での出来事はエレナも承知済みだったみたいだ。
リオはゆっくりと首を縦にふると、「よかった」と安堵の表情を浮かべる。
そのままリオは俺の横に近寄って袖の部分をキュッと握りしめた。
「でも、あの日再会した日にもう告白してる。だから私が一番乗り」
「わかってるわよ。あの時は全く気づかなかったわ…………。 それで慎也、どうだった?クッキーの味は?」
小さくため息をついたエレナは話を切り替わるように俺へと問いかける。
クッキーの味、ね…………
「驚いてわからなかったんだけど……」
「でしょうね。二枚目あげるから今度こそ感想もらえる?」
でしょうね、ということは味がわからないことくらいお見通しのようだ。
今度は案外素直に手のひらへと落とすエレナ。
これなら指も入れようもないだろう。
邪魔はないと確信を得た俺はクッキーを口に運び、その味をゆっくりと確かめる。
「ん~……これは……」
「なによ。言いたいことがあるなら言って頂戴。不味いでも受け入れるから」
「なんというか……普通、かな?」
「何の飾り気のないクッキーだものね。 でもよかったわ。合格ラインで」
彼女の作ったクッキー。それはまさに当たり障りのない味だった。
アレンジの一つもないクッキーはそうそう差なんて出やしないだろう。
怒ると思って言い辛くもあったが、料理下手の彼女にとってはそれでも合格ラインのようだ。たしかに、調味料入れまくられるのに比べたらその評価は正しいのかもしれない。
「エレナ、そろそろいい?」
「え~、もう?」
「十分慎也クンに伝えられたでしょ?」
「?」
何を伝えたんだ?この普通のクッキーで。
全く話の見えてこない俺を把握していたのか、リオは更に付け足してくれる。
「慎也クン、私が下に行ってる間、エレナはクッキー作って料理頑張ってるってアピールしたかったみたい」
「あぁ、だからか。うん、料理頑張ってるね。エレナ」
「っ………!えぇ、当然よ!私だってちゃんと習えばお菓子くらい余裕で作れるんだから!」
強がった様子を見せてるエレナ。最初の方思い切りガッツポーズしてたのは敢えて言うことはない。
後は掃除のほうもできてくれるといいんだけど、と思いつつ、俺達三人は廊下の奥を見た。
「じゃ、慎也。アイのところに行きましょうか」
「うん。お願い。エレナ」
「任せて頂戴。何があろうと守ってみせるわ」
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