不審者が俺の姉を自称してきたと思ったら絶賛売れ出し中のアイドルらしい

春野 安芸

文字の大きさ
148 / 167
第6章

148.早とちり

しおりを挟む
「お母さ~ん?」

 やってきた二軒目。
 エレナの家に引き続き、胸の鼓動がドクンと大きく高鳴る。
 それはアイさんの実家。先導した彼女が声を上げる。

 彼女の家庭事情については聞いている。
 父親との不仲が原因で今は二人の家庭ということを。だからこそ俺の身体は石になったように固かった。
 母親1人で育て上げたアイさんの母親。性格も天使とまでいいのだから相当頑張ったのだろう。相当愛情深いのだろう。だからこそ今の自分にとっては石化するほど緊張していた。

 そんな俺の気持ちとは裏腹に、いつもどおりの自然体のアイさんが声を綺麗な上げても応答が見られない。
 1分、2分と待っても返事すらないことに俺も思わず首を傾げる。けれど鍵も空いているし靴もある。これは一体どういうことだろうか。

「いる、よね?」
「そのはずなんですが……変ですね」

 どうやら彼女にとっても妙な出来事のようだ。
 なんだか拍子抜けした気分。心構えをしてきたのに相手がいないとは。段々と肩の力が抜けて鼓動も収まっていく。
 どうしようかと揃って顔を見合わせる。出かけているのなら探しに行くべきだろうか。それとも待っているべきだろうか。いくら子どもといえどお邪魔する身、ゾロゾロと連れ添って勝手に入っていいのだろうか。
 そんな疑問とともに視線で会話していると、ふと何かに気づいたリオがピクリと耳を一瞬だけ動かす。

「これ、リビングに居るんじゃないの?」
「そうなの?」
「うん。向こうからテレビっぽい音がする」

 指を指すのは一番奥のスモークガラスが張られた扉。
 俺はなにも感じないけど、リオほど耳がよくないと聞こえないのだろうか。

「あれ?この靴ってリオのお母さんのだよね?もう一個は私のお母さんだし」
「たぶん、そうかも? でもおかしいねぇ。聞こえてると思うんだけど……あっ――――」
「何か心当たりでも思い出したの?」
「やっ……もしかしたら勘違いかもしれないし……う~ん……」

 なにか心当たりがあるにも関わらず言おうとしないリオ。
 もしかしてからかっているとも思ったが、それとも違うようで考え込むようにして視線を下げる。

「何か心当たりがあるなら教えてもらえる?」
「ん~……すっごい変な予想なんだけど、動揺しないでもらえる?」
「もちろん」

 普段とは違うリオの困ったような姿。
 本当にこれを口にしていいのだろうか。そんな様子がありありと見て取れる。
 アイさんが笑顔で真っ直ぐ首肯してもしばらく「う~ん」と唸っていた彼女だったが、最終的に心を決めたのか「よし」と呟いて真っ直ぐアイさんを見る。

「……もしかしたら、もしかしたらの話なんだけど……アイの家ってストーブだったよね?」
「そうだね。変えてなければ今も使ってるよ思うよ」
「そっか……。それで一つ可能性の話なんだけど、今って1月で寒いから当然使ってるだろうし、リビングって密室だなぁって思って――――」
「っ…………! お母さん!!」

 リオは苦々しくも、前置きを付けた上で自らの考えを零す。
 
 それを聞いてからのアイさんの動きは、レッスンよりも、本番よりも、どんなものよりも早かった。
 リオの仮定の話を聞いてとある結論に至ったのだろう。
 彼女は靴を揃えることも忘れ、放り出すように脱いでリビングへと駆け出した。

 ストーブに密室。そんなの科学をちょっとでも学んだ者なら誰だってわかってしまう。
 一酸化炭素。ストーブの使い方によってはそれが部屋中に充満してしまう。もしも換気することなくずっと同じ場にいたら…………

 続くように俺も追いかけるように手を伸ばすが、とうに遠くへ行った彼女には届かない。
 アイさんは、俺達が靴を脱ぐよりも早く、密室が形成されているであろう扉へと手をかけた――――






「お母さん!! 大丈夫!?」

 勢いよく扉を開ける彼女の姿が背中越しに見える。
 母を心配する声とともに部屋を見渡す彼女。彷徨う視線は左右へ行き来したものの、目当ての者を見つけたのだろうか、どこか一点で静止した。

「アイさん!?」

 ようやく靴を脱いだ俺も後を追って慌てて駆け寄る。
 間に合ったのか、間に合わなかったのか。俺が必死に追いつこうとする間に彼女はヘナヘナとその場に座り込んでしまった。


 まさか――――
 そんな嫌な予感が頭の隅をよぎる。
 そんなことあってないでくれ。ただその一心を胸に、俺もアイさんをまたぐように部屋の中を見渡した。


「あ!愛惟! おかえり~!」

 一瞬、部屋の中に倒れた者の姿を発見して"まさか"と背筋に冷たい汗を流したが、かけられるのは女性の声だった。
 深刻度なんて皆無といえるくらい気楽な声。倒れている人物もよくよく見ればその瞳はしっかりと開いている。
 倒れている……正確にはコタツに転がっている黒髪の女性は、亀よりも遅い動作ではあるものの肘を立ててこちらへと手を振っていた。
 轟々と音をしているのに気がついて顔を動かせばキッチンの、コンロの方からの音。換気扇だった。

「よ……よかったぁ~~~……………」
「えっ――――。 どうしたの愛惟!? どこかケガでもしたの?」
「ううん……そうじゃないの……でも、よかったぁ……」

 コタツを飛び出してアイさんに駆け寄るも、どうしたらいいのかわからず混乱する黒髪の女性と、顔を伏せて涙を流すアイさん。
 そんな彼女らの混乱は、エレナとリオが追いつくまで続いた――――


 ―――――――――――――――――
 ―――――――――――
 ―――――――



「なぁ~んだ! 愛惟も心配性ねぇ! 孫の顔を見る前に死ぬわけないじゃない!!」

 さっきアイさんが慌てて入ってきた理由。その思い込みを説明すると、目の前の女性は豪快に笑い出した。

 彼女は笑いながらコップの水に口をつける。
 コップの隣には大きな徳利が。……あ、これお酒だ。水じゃなくって昼からお酒飲んでるんだ。

「だって……リオがストーブに密室って言うからぁ…………」

 俺の右隣に座るアイさんは顔を真っ赤にし、俯いて手をモジモジさせながらも説明をする。
 とうの本人はヤレヤレといった様子で首を横に振る。

「もしもって念押ししたからね。まさか走っていくとは……」
「でもでもぉ……思い込んじゃったら心配するでしょ~?」
「まぁ、たしかに……」

 間延びするようなアイさんの声にリオも概ね同意する。
 彼女たちは、何故か俺を挟んだ両側に完全にひっつく形で座っていた。

 俺を挟んでアイさんとリオが会話するのは、リビングのコタツの中。
 幸いにもそのコタツは長方形で縦一人、横三人と、大型のもの。

 三人がけとはいえ大人三人が入ると少々手狭だ。横に行くと主張したものの、半泣きのアイさんに懇願されちゃ断ることなどできやしない。
 呆れながら笑って横を譲るエレナに感謝し、俺は両手に花の状態で二人の女性の前に座っていた。

「そういやエレナは最初から冷静だったよね? わかってたの?」
「まぁそうね。 わかってたわ」

 なんと。どこにそんな分かる要素があったのか。
 そんな疑問を抱くのもつかの間、彼女は「ほら」と言葉を続ける。

「玄関に付く前に外壁見てたら換気扇付いてたのよ。さすがに換気扇ついてるなら中毒はないでしょってね」
「えぇ~。 早く言ってよ~!早とちりで慎也さんにかっこ悪い姿見せちゃったじゃない~!」
「呼び止める前に走ってっちゃったじゃない。お陰でリオしか捕まえられなかったのよ」

 全然かっこ悪いとは思わなかった。
 むしろ逆で、心配して真っ先に向かう姿はすごく好感が持てた。

 でも今は恥ずかしいから後で伝えよう。
 そんなことを考えながら出された甘酒に口をつける。

「――――それで、慎也さん……だっけ?お母さんにもモチロン紹介してくれるのよね?愛惟」
「あっ!うん! お母さん、この人は前坂 慎也さんで……私の旦那様なの!!」
「ダッ…………!?」

 旦那様!?

 とんでもない紹介の仕方に思わず飲んでいた甘酒を吹き出しそうになる。
 初っ端からフルスロットルのアイさん。まさか酔ってしまったのかと思ったが手元の甘酒は1ミリも減っていない。

 初対面から剛速球ストレート。
 相手は手塩にかけてアイさんを育て上げた人物だ。
 どんな雷が落ちるかビクビクしながら顔を向けると、その両手を合わせながらパァッと笑顔が溢れる。

「あらぁ!やっぱりそうなのね!! 愛惟が男の人にそんなにくっついてるものだからもしかしてって思ったのよ! ついに恐怖症を克服したのね!!」
「ううん、全然克服してないんだけど…………慎也さんだけはね。平気なの」

 そっと寄り添うように身体を預けるアイさん。
 うん、これ酔ってるわ。そう考えないと俺が恥ずかしさで死にそう。

「慎也さん? それってもしかして……」
「はい?」

 訂正の足がかりを探っていると今度はずっと口を開いてこなかったもうひとりの女性から名を呼ばれた。
 それはキッチンからお皿を持ってきた2人目の女性。その茶色の髪は染めているようで根本が少し黒くなっている。

「あぁ~! やっぱりそうなのね! いやぁ、大きくなったわねぇ!!びっくりしちゃった!!」
「…………?」

 茶髪の女性は驚いたように前のめりになってジロジロと俺を見つめてくる。

 大きく? びっくり?
 まるで知古の人物に対する言い方に疑問符が浮かんでしまう。
 必死に記憶を漁ってみるもその姿に見覚えはない。何処かで会ったか……?

「ヘイマザー、ずっと一方的に見てただけで挨拶したことなかったでしょ。慎也クンは知らないんだから」
「あら、そうだったわ。 慎也さん、私はリオの母親です。 いつも娘がお世話になりまして……」
「リオの!?」
「はいっ!」

 二人目の大人の女性。誰かと思えばリオの母親だった。
 確かに子ども同士が仲良い以上親同士も仲が良い可能性はあった。けれど家の始まりがあんなサプライズでそんな可能性はスッポリ頭から抜け落ち、まるでドッキリのようなサプライズ登場に思わずピンと背筋が張り詰める。

「す、すみません挨拶が遅れて!こちらこそ……お世話になりっぱなしで……」
「またまた~!娘は自由人すぎて大変でしょ~!」
「いえっ……」

 目の前の女性が深々と頭を下げるのに合わせて俺も下げる。

 本当にお世話になってる。主にみんなとの調整役的な意味で。
 彼女はエレナみたいな主導力もなければアイさんみたいな家事等万能というわけではない。
 しかしいつも冷静で俯瞰して、よく人の意見を聞いて組み入れる縁の下のような人物だ。


 でも……あまり二人は……似ていない?
 リオは父親似なのだろうか。クリっとした目やよく通った鼻筋は母親そっくりだが、茶色の髪と瞳は違う。
 更に言えば飄々としたリオに対して彼女は随分とおっとりした印象だ。アイさんの母親も同じくおっとりしているからお酒の影響ということも考えられるが。

「懐かしいわぁ。あの時リオから「好きな人ができた」って聞いて、キミのことずっとコッソリ見てきたのよ」
「と、いうことは小学時代の話です?」
「そうそう!おっきくなったわねぇ……あの時は今のエレナくらいだったのに……」
「ちょっとリオママ?なんでそこで私を引き合いに出すのよ」

 エレナ、まさかの飛び火。
 けれど仕方ない。確かに小学生の頃の俺は今のエレナくらいの身長だ。

 そんな抗議する姿を見ていると、今度はアイさんの母親がゆっくりとコタツから立ち上がる。

「さ、お昼も過ぎてるしお腹空いたでしょ! ちょっとまっててね?おせち持ってくるわね?」
「あ、ありがとうございます!」

 その言葉と同時に壁の時計が13時を差したようで軽快な音が鳴る。
 あぁ……そういえばおなか空いたよ。おしるこじゃあんまり張らなかったし。

「待ってお母さん!私も手伝う!」
「そう? 長旅だったでしょうから別にいいのに」
「いいの! 手伝わせて!」

 母親を追いかけるようにコタツから出たアイさんは合唱するようにお願いをする。
 その言葉を受けてどうしようか一瞬悩んだであろう彼女は、チラリと俺の顔を見てから一瞬だけ笑ってその首を縦に振る。

「…………いいところ見せたいのね。 じゃあお願いしようかな?」
「っ――――!  もうっ!それは言わないでってばぁ!」

 アイさんと母親が親子仲良くキッチンへと歩いていく。
 俺はそんな仲睦まじい姿を、微笑みながら見続けて――――嫉妬したリオにだらしない顔してると膝をつねられた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

ト・カ・リ・ナ〜時を止めるアイテムを手にしたら気になる彼女と距離が近くなった件〜

遊馬友仁
青春
高校二年生の坂井夏生(さかいなつき)は、十七歳の誕生日に、亡くなった祖父からの贈り物だという不思議な木製のオカリナを譲り受ける。試しに自室で息を吹き込むと、周囲のヒトやモノがすべて動きを止めてしまった! 木製細工の能力に不安を感じながらも、夏生は、その能力の使い途を思いつく……。 「そうだ!教室の前の席に座っている、いつも、マスクを外さない小嶋夏海(こじまなつみ)の素顔を見てやろう」 そうして、自身のアイデアを実行に映した夏生であったがーーーーーー。

昔義妹だった女の子が通い妻になって矯正してくる件

マサタカ
青春
 俺には昔、義妹がいた。仲が良くて、目に入れても痛くないくらいのかわいい女の子だった。 あれから数年経って大学生になった俺は友人・先輩と楽しく過ごし、それなりに充実した日々を送ってる。   そんなある日、偶然元義妹と再会してしまう。 「久しぶりですね、兄さん」 義妹は見た目や性格、何より俺への態度。全てが変わってしまっていた。そして、俺の生活が爛れてるって言って押しかけて来るようになってしまい・・・・・・。  ただでさえ再会したことと変わってしまったこと、そして過去にあったことで接し方に困っているのに成長した元義妹にドギマギさせられてるのに。 「矯正します」 「それがなにか関係あります? 今のあなたと」  冷たい視線は俺の過去を思い出させて、罪悪感を募らせていく。それでも、義妹とまた会えて嬉しくて。    今の俺たちの関係って義兄弟? それとも元家族? 赤の他人? ノベルアッププラスでも公開。

【完結】かつて憧れた陰キャ美少女が、陽キャ美少女になって転校してきた。

エース皇命
青春
 高校でボッチ陰キャを極めているカズは、中学の頃、ある陰キャ少女に憧れていた。実は元々陽キャだったカズは、陰キャ少女の清衣(すい)の持つ、独特な雰囲気とボッチを楽しんでいる様子に感銘を受け、高校で陰キャデビューすることを決意したのだった。  そして高校2年の春。ひとりの美少女転校生がやってきた。  最初は雰囲気が違いすぎてわからなかったが、自己紹介でなんとその美少女は清衣であるということに気づく。  陽キャから陰キャになった主人公カズと、陰キャから陽キャになった清衣。  以前とはまったく違うキャラになってしまった2人の間に、どんなラブコメが待っているのだろうか。 ※小説家になろう、カクヨムでも公開しています。 ※表紙にはAI生成画像を使用しています。

キャバ嬢(ハイスペック)との同棲が、僕の高校生活を色々と変えていく。

たかなしポン太
青春
   僕のアパートの前で、巨乳美人のお姉さんが倒れていた。  助けたそのお姉さんは一流大卒だが内定取り消しとなり、就職浪人中のキャバ嬢だった。  でもまさかそのお姉さんと、同棲することになるとは…。 「今日のパンツってどんなんだっけ? ああ、これか。」 「ちょっと、確認しなくていいですから!」 「これ、可愛いでしょ? 色違いでピンクもあるんだけどね。綿なんだけど生地がサラサラで、この上の部分のリボンが」 「もういいです! いいですから、パンツの説明は!」    天然高学歴キャバ嬢と、心優しいDT高校生。  異色の2人が繰り広げる、水色パンツから始まる日常系ラブコメディー! ※小説家になろうとカクヨムにも同時掲載中です。 ※本作品はフィクションであり、実在の人物や団体、製品とは一切関係ありません。

フラレたばかりのダメヒロインを応援したら修羅場が発生してしまった件

遊馬友仁
青春
校内ぼっちの立花宗重は、クラス委員の上坂部葉月が幼馴染にフラれる場面を目撃してしまう。さらに、葉月の恋敵である転校生・名和リッカの思惑を知った宗重は、葉月に想いを諦めるな、と助言し、叔母のワカ姉やクラスメートの大島睦月たちの協力を得ながら、葉月と幼馴染との仲を取りもつべく行動しはじめる。 一方、宗重と葉月の行動に気付いたリッカは、「私から彼を奪えるもの奪ってみれば?」と、挑発してきた! 宗重の前では、態度を豹変させる転校生の真意は、はたして―――!? ※本作は、2024年に投稿した『負けヒロインに花束を』を大幅にリニューアルした作品です。

幼馴染が家出したので、僕と同居生活することになったのだが。

四乃森ゆいな
青春
とある事情で一人暮らしをしている僕──和泉湊はある日、幼馴染でクラスメイト、更には『女神様』と崇められている美少女、真城美桜を拾うことに……? どうやら何か事情があるらしく、頑なに喋ろうとしない美桜。普段は無愛想で、人との距離感が異常に遠い彼女だが、何故か僕にだけは世話焼きになり……挙句には、 「私と同棲してください!」 「要求が増えてますよ!」 意味のわからない同棲宣言をされてしまう。 とりあえず同居するという形で、居候することになった美桜は、家事から僕の宿題を見たりと、高校生らしい生活をしていくこととなる。 中学生の頃から疎遠気味だったために、空いていた互いの時間が徐々に埋まっていき、お互いに知らない自分を曝け出していく中──女神様は何でもない『日常』を、僕の隣で歩んでいく。 無愛想だけど僕にだけ本性をみせる女神様 × ワケあり陰キャぼっちの幼馴染が送る、半同棲な同居生活ラブコメ。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

『俺アレルギー』の抗体は、俺のことが好きな人にしか現れない?学園のアイドルから、幼馴染までノーマスク。その意味を俺は知らない

七星点灯
青春
 雨宮優(あまみや ゆう)は、世界でたった一つしかない奇病、『俺アレルギー』の根源となってしまった。  彼の周りにいる人間は、花粉症の様な症状に見舞われ、マスク無しではまともに会話できない。  しかし、マスクをつけずに彼とラクラク会話ができる女の子達がいる。幼馴染、クラスメイトのギャル、先輩などなど……。 彼女達はそう、彼のことが好きすぎて、身体が勝手に『俺アレルギー』の抗体を作ってしまったのだ!

処理中です...