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第6章
167.姉ではなく――
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「さ、遠慮せず入って頂戴」
エレナの先導により俺達はおずおずと初めて入る部屋へと足を踏み入れる。
そこは俺の住むマンションの一室の一つ上の部屋、801号室。
案内された場所は一室の中で最も広い部屋、リビングだった。
間取り自体は見慣れたもの。上下で同じ部屋なのだから差異なんてあるわけがない。
間取りは同じ。けれど内装は大きく違っていた。
ウチはソファー正面にテレビ、そして食事用のテーブルが主に設置されていたが、案内された部屋は黒いモダンなテーブルに五つの椅子、所々に置かれた一人がけソファの傍らには小さな机と観葉植物が置かれ、隅のほうにはハンモックさえも設置されていた。
まるで高級志向のお部屋、モデルルームとも取れる部屋だった。
まだ引っ越ししたてなのが所々にあるダンボールが見て取れるが、それを加えてなお節約志向のウチとは格が違うと認識させられた。
「すみません。ついさっき全部の荷物運び終わったばかりでまだ散乱してまして……」
「それは全然……。もしかして、引っ越したの?」
「はいっ!」
なんのためらいもなく告げるアイさんにまさかと目を丸くする。
「あの部屋……タワマンの三部屋はどうしたの?」
驚く俺の背中を押されるがままにソファまで案内され、傍らにコーヒーが置かれる。
察しはついていたがやはり下のトラックは彼女たちが引っ越してきたからだったのか。
引っ越すのは大いに驚いたが彼女たちのことだ。ある程度飲み込める。突飛な行動は今に始まったことではない。それでもこれまで行き慣れたタワマンのことが気になった。控えめに言ってもタワマンとウチではランクが段違いだ。それなのにどうして……。
「あぁあれ? 当然引き払ったわ」
「……どうして?あっちのほうがセキュリティいいのに」
「だってもうアイドルじゃないもの。働けなくなった人をいつまでも高い社宅に置いておけるほどマネージャーは優しくないわ」
淡々と言い放つエレナに俺は首を傾げる。
あの神鳥さんのことだ。お願いすればしばらく置いてくれそうなものだが。
もしかしたら自ら出ていったのかもしれない。リオなんて向こうから通うのは無茶だとか言って。
「あの家も気に入ってましたが、やっぱり慎也さんに少しでも近づいていたいと思いまして。私達三人でお金を出し合ってこの一室を買ったんです。 一括で」
「一括!?」
買ったのも当然驚きだけどまさかの一括だった
いくら集合住宅とはいえ一括は相当高いはずだ。
数百万じゃ足りないのは確定、千万単位じゃないと家なんて買えないだろう。それをポンと払うことが出来るなんて……アイドルとは恐るべし。
「高い買い物だったけど決して後悔はしてないわ。―――ほら、今日から毎日こうして慎也と触れ合うことが出来るしね」
「エレナ……」
彼女は座っている俺の膝へとダイブしてきて、こちらにもたれかかってくる。
そのままあすなろ抱きを要求するように腕を取って自らの身体へと巻きつけるよう促してきた。
「必要なら慎也の部屋も準備するわよ?むしろこっちに住んじゃってもいいし。そうね……一番広い部屋なんてどうかしら?」
「今は見ないでくださいね。荷解きを一切やって無くって大変なので……」
ウチは4LDK。同様の間取りをしているこの部屋も同じ部屋数だろう。
確かに魅力的な提案だが、まず俺の前に……
「それならまず美代さんの部屋がいいんじゃないかな? 俺はいつでも行き来できるし」
「美代の?それはもちろん遠くない内に準備する予定だったけど……」
「えっ、私!? いいの?そんな、私も……」
まさか話を振られるとおもっていなかったのか、少し遠巻きにこちらを見ていた彼女は驚いたように近づいてくる。
「なに言ってるの。当然じゃない。 美代も私達の仲間なんだから」
「美代さんとはもっと仲良くなれると思うんです! 特に慎也さんを拘束した後の妄想について……」
「エレナさん、アイさん…………!」
肩をすくめて優しい笑みを浮かべるエレナに美代さんは近寄っていって優しく抱きとめる。
アイさーん?
美代さんはスルーしちゃってるけど俺は聞き逃してないからね?俺を拘束したあと何する気?
ちょっと!お尻のポケットから銀色の輪っか取り出さない!!
「よく借りれたね……名義は誰の?」
「今のところはマネージャーよ。まだライブのディスク販売とかあるから籍自体は残ってるもの。 それで私が成人したら名義変更する予定」
あ、あのライブ販売するんだ。買わなきゃ。
それにしても一括でこのマンション……本気でここに住まうつもりなのか。
たしかにここらは治安がいい。その上知らない内にマンションの住民と仲良くなってるし合っているのかもしれない。
「そんなわけで慎也、無事リオも後輩になったことだし…………これからはずっと一緒よ!!」
その行動力と実現力。
俺はこちらを見上げてウインクしてくるエレナに、彼女たちには一生敵わないんだなと笑みを零すのであった。
―――――――――――――――――
―――――――――――
―――――――
「美代さん! リオ! ちゃんとついてきてる!?」
「うむ! 私はまだまだ健在だぞい!」
「わ~! なんで私達が出た時にこんなことになっちゃうの~!」
走る。 ただひたすらに走る。
俺たちは、毎日の学校を終えた放課後、ひたすら全力で朝来た道を引き返していた。
走るたびに跳ねるのは水の音。
水が跳ね、上からも耐えなく水が降り注ぐ。
俺と美代さんは、リオの放課を待って毎日三人で帰ることとしていた。
あの日学校中を騒がせた噂は半月も過ぎる頃には止み、今となっては遠巻きで俺たちを見守ってくれるように。
噂が広まってもなおリオに告白する人はいるみたいだが、彼女はなんてことなく断っているようだ。
そして今日もいつもどおりリオを待って帰ろうとしたが、学校を出ると同時に予兆なく降り出すのは大量の雨粒。
昇降口を出たところまでは普通に太陽も出ていたのに、そこから校門まで歩いた短時間であっという間に日は隠れ、俺達はぐしょ濡れとなってしまった。
もう手遅れだからと諦め8割で家までダッシュすることとなった俺たち。
せめて体温が下がって風邪を引くわけにはいくまい。そう思って一刻も早く家のシャワーを浴びるため、ダッシュで帰路に付いていた。
「はっ……はっ……リオちゃんってもしかして雨女!?」
「むっ!? そんなことはないと思うけど……慎也クンは!?」
「俺も違………いや、わかんない!俺かも!!」
足を止めることなく過去のことを思い出すも、雨に降られなかったことはなかったとは言えない。
もう1年ほど前にもなるが、そんな記憶もある。もしかしたら俺のせいで降り出した、雨男というのかは知らないが。
「早く帰ってシャワー浴びよっ! リオちゃん!私もいいよね!?」
「もちろん! 慎也クンも入れて三人仲良くお風呂入ろう!」
「俺は自室で入るからね!? 二人仲良く入ってて!!」
「「えぇ~~!!」」
元気ですね二人とも!!
一緒に入るわけないじゃないですか!!
魅力的だけど……そんな広くないし湯冷めして風邪引かれたら本末転倒だ!
「はっ……はっ……ごめん二人とも……私、そろそろ限界かも……」
「美代ちゃん……。 慎也クン!そこの公園!そこに雨宿りできそうなとこない!?」
「雨宿り!? あるにはあるけど……」
「じゃあそこで休もっ! 美代ちゃん!もう少し頑張って!!」
走り続けて体力の限界に達してしまった美代さん。
あともう少しでマンションまでたどり着くというのだがこればっかりは仕方ない。
俺は二人を連れて公園へ入り込み、慣れた道を先導する。
舗装された道を越え、水を吸った土のエリアを抜けたその先……そこには前と変わらぬ屋根と、その下にベンチがあった。
「あそこ! って、あれ?誰か人が……」
木々を抜けてその全容が明らかになると、何者かが二人立っていることに気がついた。
背中を向けていて何者かはわからない。けれど、二人とも長いロングコートを羽織った身長の低い人と、美代さんと変わらないくらいの身長を持つ二人。
「つっかれたぁ……雨すごいねぇ」
「だねぇ美代ちゃん。 私もなまってきたよ身体が」
そんな安堵する声をよそに俺は背中を向ける二人に近づいていく。
春だというのに全身がスッポリと入るほどのロングコートと、服に似合わない麦わら帽子。そして、片方はともかくもう片方は小学生と見間違えるほどの背丈。この二人は…………
「もしかして、来ることわかってて迎えに来てくれたの? ――――アイさん、エレナ」
その呼びかけにより二人はゆっくりと振り返る。
顔全体を覆い隠すような大きなサングラス。先程の服装と相まってまるで不審者にしか見えない彼女たちは、サングラス越しに俺の姿を捉えると、ニッと笑ってサングラスと帽子を取った。
「はいっ。 きっと慎也さんならここに立ち寄ってくれるって、エレナが言い出したので」
黒い髪をたなびかせ、優しく微笑むアイさん。
彼女は優しい顔のまま年上とは思えぬエレナへと視線を移す。
「よくわかったね、エレナ。 勘?」
「なに言ってるのよ慎也。 だって私はキミの姉なのよ! …………ううん、この場合は違うわね」
なにか違ったのか彼女は言葉を訂正して一つ咳払いをする。
「私は貴方のお嫁さんだもの! そんな事察知するなんて朝飯前じゃない!!」
小学生の体躯から自信満々の笑顔がこちらに向けられる。
その黄金の髪を持つ少女の笑みは、天覆う雲を一気にかき消すほどだった――――――――。
エレナの先導により俺達はおずおずと初めて入る部屋へと足を踏み入れる。
そこは俺の住むマンションの一室の一つ上の部屋、801号室。
案内された場所は一室の中で最も広い部屋、リビングだった。
間取り自体は見慣れたもの。上下で同じ部屋なのだから差異なんてあるわけがない。
間取りは同じ。けれど内装は大きく違っていた。
ウチはソファー正面にテレビ、そして食事用のテーブルが主に設置されていたが、案内された部屋は黒いモダンなテーブルに五つの椅子、所々に置かれた一人がけソファの傍らには小さな机と観葉植物が置かれ、隅のほうにはハンモックさえも設置されていた。
まるで高級志向のお部屋、モデルルームとも取れる部屋だった。
まだ引っ越ししたてなのが所々にあるダンボールが見て取れるが、それを加えてなお節約志向のウチとは格が違うと認識させられた。
「すみません。ついさっき全部の荷物運び終わったばかりでまだ散乱してまして……」
「それは全然……。もしかして、引っ越したの?」
「はいっ!」
なんのためらいもなく告げるアイさんにまさかと目を丸くする。
「あの部屋……タワマンの三部屋はどうしたの?」
驚く俺の背中を押されるがままにソファまで案内され、傍らにコーヒーが置かれる。
察しはついていたがやはり下のトラックは彼女たちが引っ越してきたからだったのか。
引っ越すのは大いに驚いたが彼女たちのことだ。ある程度飲み込める。突飛な行動は今に始まったことではない。それでもこれまで行き慣れたタワマンのことが気になった。控えめに言ってもタワマンとウチではランクが段違いだ。それなのにどうして……。
「あぁあれ? 当然引き払ったわ」
「……どうして?あっちのほうがセキュリティいいのに」
「だってもうアイドルじゃないもの。働けなくなった人をいつまでも高い社宅に置いておけるほどマネージャーは優しくないわ」
淡々と言い放つエレナに俺は首を傾げる。
あの神鳥さんのことだ。お願いすればしばらく置いてくれそうなものだが。
もしかしたら自ら出ていったのかもしれない。リオなんて向こうから通うのは無茶だとか言って。
「あの家も気に入ってましたが、やっぱり慎也さんに少しでも近づいていたいと思いまして。私達三人でお金を出し合ってこの一室を買ったんです。 一括で」
「一括!?」
買ったのも当然驚きだけどまさかの一括だった
いくら集合住宅とはいえ一括は相当高いはずだ。
数百万じゃ足りないのは確定、千万単位じゃないと家なんて買えないだろう。それをポンと払うことが出来るなんて……アイドルとは恐るべし。
「高い買い物だったけど決して後悔はしてないわ。―――ほら、今日から毎日こうして慎也と触れ合うことが出来るしね」
「エレナ……」
彼女は座っている俺の膝へとダイブしてきて、こちらにもたれかかってくる。
そのままあすなろ抱きを要求するように腕を取って自らの身体へと巻きつけるよう促してきた。
「必要なら慎也の部屋も準備するわよ?むしろこっちに住んじゃってもいいし。そうね……一番広い部屋なんてどうかしら?」
「今は見ないでくださいね。荷解きを一切やって無くって大変なので……」
ウチは4LDK。同様の間取りをしているこの部屋も同じ部屋数だろう。
確かに魅力的な提案だが、まず俺の前に……
「それならまず美代さんの部屋がいいんじゃないかな? 俺はいつでも行き来できるし」
「美代の?それはもちろん遠くない内に準備する予定だったけど……」
「えっ、私!? いいの?そんな、私も……」
まさか話を振られるとおもっていなかったのか、少し遠巻きにこちらを見ていた彼女は驚いたように近づいてくる。
「なに言ってるの。当然じゃない。 美代も私達の仲間なんだから」
「美代さんとはもっと仲良くなれると思うんです! 特に慎也さんを拘束した後の妄想について……」
「エレナさん、アイさん…………!」
肩をすくめて優しい笑みを浮かべるエレナに美代さんは近寄っていって優しく抱きとめる。
アイさーん?
美代さんはスルーしちゃってるけど俺は聞き逃してないからね?俺を拘束したあと何する気?
ちょっと!お尻のポケットから銀色の輪っか取り出さない!!
「よく借りれたね……名義は誰の?」
「今のところはマネージャーよ。まだライブのディスク販売とかあるから籍自体は残ってるもの。 それで私が成人したら名義変更する予定」
あ、あのライブ販売するんだ。買わなきゃ。
それにしても一括でこのマンション……本気でここに住まうつもりなのか。
たしかにここらは治安がいい。その上知らない内にマンションの住民と仲良くなってるし合っているのかもしれない。
「そんなわけで慎也、無事リオも後輩になったことだし…………これからはずっと一緒よ!!」
その行動力と実現力。
俺はこちらを見上げてウインクしてくるエレナに、彼女たちには一生敵わないんだなと笑みを零すのであった。
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「美代さん! リオ! ちゃんとついてきてる!?」
「うむ! 私はまだまだ健在だぞい!」
「わ~! なんで私達が出た時にこんなことになっちゃうの~!」
走る。 ただひたすらに走る。
俺たちは、毎日の学校を終えた放課後、ひたすら全力で朝来た道を引き返していた。
走るたびに跳ねるのは水の音。
水が跳ね、上からも耐えなく水が降り注ぐ。
俺と美代さんは、リオの放課を待って毎日三人で帰ることとしていた。
あの日学校中を騒がせた噂は半月も過ぎる頃には止み、今となっては遠巻きで俺たちを見守ってくれるように。
噂が広まってもなおリオに告白する人はいるみたいだが、彼女はなんてことなく断っているようだ。
そして今日もいつもどおりリオを待って帰ろうとしたが、学校を出ると同時に予兆なく降り出すのは大量の雨粒。
昇降口を出たところまでは普通に太陽も出ていたのに、そこから校門まで歩いた短時間であっという間に日は隠れ、俺達はぐしょ濡れとなってしまった。
もう手遅れだからと諦め8割で家までダッシュすることとなった俺たち。
せめて体温が下がって風邪を引くわけにはいくまい。そう思って一刻も早く家のシャワーを浴びるため、ダッシュで帰路に付いていた。
「はっ……はっ……リオちゃんってもしかして雨女!?」
「むっ!? そんなことはないと思うけど……慎也クンは!?」
「俺も違………いや、わかんない!俺かも!!」
足を止めることなく過去のことを思い出すも、雨に降られなかったことはなかったとは言えない。
もう1年ほど前にもなるが、そんな記憶もある。もしかしたら俺のせいで降り出した、雨男というのかは知らないが。
「早く帰ってシャワー浴びよっ! リオちゃん!私もいいよね!?」
「もちろん! 慎也クンも入れて三人仲良くお風呂入ろう!」
「俺は自室で入るからね!? 二人仲良く入ってて!!」
「「えぇ~~!!」」
元気ですね二人とも!!
一緒に入るわけないじゃないですか!!
魅力的だけど……そんな広くないし湯冷めして風邪引かれたら本末転倒だ!
「はっ……はっ……ごめん二人とも……私、そろそろ限界かも……」
「美代ちゃん……。 慎也クン!そこの公園!そこに雨宿りできそうなとこない!?」
「雨宿り!? あるにはあるけど……」
「じゃあそこで休もっ! 美代ちゃん!もう少し頑張って!!」
走り続けて体力の限界に達してしまった美代さん。
あともう少しでマンションまでたどり着くというのだがこればっかりは仕方ない。
俺は二人を連れて公園へ入り込み、慣れた道を先導する。
舗装された道を越え、水を吸った土のエリアを抜けたその先……そこには前と変わらぬ屋根と、その下にベンチがあった。
「あそこ! って、あれ?誰か人が……」
木々を抜けてその全容が明らかになると、何者かが二人立っていることに気がついた。
背中を向けていて何者かはわからない。けれど、二人とも長いロングコートを羽織った身長の低い人と、美代さんと変わらないくらいの身長を持つ二人。
「つっかれたぁ……雨すごいねぇ」
「だねぇ美代ちゃん。 私もなまってきたよ身体が」
そんな安堵する声をよそに俺は背中を向ける二人に近づいていく。
春だというのに全身がスッポリと入るほどのロングコートと、服に似合わない麦わら帽子。そして、片方はともかくもう片方は小学生と見間違えるほどの背丈。この二人は…………
「もしかして、来ることわかってて迎えに来てくれたの? ――――アイさん、エレナ」
その呼びかけにより二人はゆっくりと振り返る。
顔全体を覆い隠すような大きなサングラス。先程の服装と相まってまるで不審者にしか見えない彼女たちは、サングラス越しに俺の姿を捉えると、ニッと笑ってサングラスと帽子を取った。
「はいっ。 きっと慎也さんならここに立ち寄ってくれるって、エレナが言い出したので」
黒い髪をたなびかせ、優しく微笑むアイさん。
彼女は優しい顔のまま年上とは思えぬエレナへと視線を移す。
「よくわかったね、エレナ。 勘?」
「なに言ってるのよ慎也。 だって私はキミの姉なのよ! …………ううん、この場合は違うわね」
なにか違ったのか彼女は言葉を訂正して一つ咳払いをする。
「私は貴方のお嫁さんだもの! そんな事察知するなんて朝飯前じゃない!!」
小学生の体躯から自信満々の笑顔がこちらに向けられる。
その黄金の髪を持つ少女の笑みは、天覆う雲を一気にかき消すほどだった――――――――。
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