166 / 185
167話、お昼はクロエと一緒にチーズホットドッグ
しおりを挟む
偶然クロエと出会った私達は、一緒に魔術遺産の虹色洞窟を探索した後、せっかくだから一緒にお昼ごはんを食べようとなった。
クロエは実地調査をする時は結構雑に食事を済ませるタイプなので、パンや保存がきくソーセージ類くらいしか持っていない。
「多めに持ってきてるから、どうせなら皆のお昼に使って」
そう言われて提供されたパンとソーセージを、私はそのままベアトリスに渡す。
「はい、お願い」
「はいはい」
食材を渡されたベアトリスは、もう当然といったようにお昼ごはんの準備に取りかかりだした。
「ベアトリスと一緒に旅するようになってから、野外での食事は全部ベアトリス任せなんだよね」
「……リリア横着してる」
「しょ、しょうがないじゃん。ベアトリスの方が料理上手なんだもん」
クロエの指摘に反論しつつ、私は魔術で火を起こしてたき火を作り、ケトルでお湯を沸かしだした。
「それに私はこうしてお茶を用意するから、適材適所ってやつだよ」
言い訳するようにいそいそとお茶を用意し始める私だった。
今日は久しぶりに紅茶でも作ろう。茶葉を用意してお湯が沸くのを待っている間、ベアトリスの様子を伺ってみた。
クロエから渡されたパンとソーセージで何を作るつもりだろうか。
どうやら、ベアトリスが作ろうとしているのは結構王道の料理らしい。
ベアトリスは慣れた手つきでパンに切れ込みを入れ、そこにソーセージを入れていく。
あれはどう見てもホットドッグだ。野外で簡単に食事するとなると、これほど楽でおいしい料理もそんなにない。
パンにソーセージを挟んだシンプルホットドッグが完成すると、ベアトリスは今度は自分の小型クーラーボックスからチーズを取りだした。あれは昨日マカロニアンドチーズを作った時に余ったチーズだ。
「残しておいてもしょうがないのよね」
旅最中の野外料理では、あまり食材を余らせたくないというのが本音だ。変に余っても荷物になって邪魔だし、日が経てば品質も味も落ちる。できれば次の町までの道程でうまく使い切りたいところ。
だから多少強引にでも食材を使おうとすることは結構ある。今日のベアトリスもそうらしく、余ったチーズを四つ分のホットドッグにこれでもかと乗せていった。
「チーズ多っ」
「チーズはどれだけ乗せてもおいしいから大丈夫よ」
私の指摘も何のその。むしろ最初からチーズたっぷりのホットドッグを作りたかったとばかりの態度だった。
この前のバーベキューでモニカは肉満載の夢ホットドッグを作っていたが、それに対するベアトリスの夢ホットドッグがこのチーズ山盛り状態なのかもしれない。
私もチーズ好きだから全然いいけどね。
「リリア、このホットドッグたき火で軽く炙ってちょうだい」
「え? 私が?」
「テレキネシスとやらで浮かせられるでしょ? そっちのが楽じゃない」
ベアトリスは楽だろうけど、魔術を使っている私はそこまで楽ではない……。
けど、料理を準備してくれてるベアトリスに文句を言える訳もなく、私は従順にテレキネシスで四つのホットドッグをたき火上に静止させ、ジリジリ炙っていった。
「おお……リリアが原始的魔女料理の第一人者から便利な雑用魔女にランクダウンしている……」
「うるさいよ」
なんだかクロエの中で私の地位が一気に落ちた気がする。魔女の魔術どころか、その魔女そのものが野外料理で便利に扱われるとは思ってなかったんだろうな。
今の私、はたからみると調理器具扱いだもんな……。勝手に火を用意して焼いてくれる調理器具魔女だ。自分で言ってて悲しい。
しかしそんな悲しさもおいしそうな料理を前にしたら何の問題にもならない。火で炙ることでパンにはちょうどいい焦げ目が付き、更に山盛りのチーズがとろりととろけて良い感じ。
「それくらいで十分よ。そろそろ食べましょ」
「あ、待って。今紅茶淹れる」
ようやくお湯が沸いたので、ささっと茶葉を入れてしばらく蒸らす。その間にパンもいい具合に熱が落ちついて食べやすくなるはずだ。
良い感じに色づいて香りが立ってきたところで、それぞれのコップに茶葉が入らないよう注意しながら紅茶をそそいだ。
「はい、いいよ。ごはん食べよう」
紅茶も準備して、皆で焼いたホットドッグを手にして頂きます。
ぱくりとチーズ山盛りのホットドッグを食べる。良い感じにチーズが伸びるのがたまらない。
焼いたことでソーセージからも油が浮き出て、香ばしいパンに実に合っている。チーズのまろやかさと塩気によって、ケチャップやマスタードが無くても十分おいしい。
そしてホットドッグの味が残っている内に紅茶をぐびっと飲むと、紅茶独特の爽やかな匂いが鼻腔を包み、ちょっとした渋みで口内がすっきりする。
「やっぱりチーズは乗せれば乗せるほどおいしいわ」
なんて、ベアトリスはまるでモニカのようなことを言っていた。モニカもきっとパンに肉を乗せれば乗せるほどおいしいと言うだろう。
でも確かにおいしい。チーズってずるいよね。なんでこんなにおいしいんだろう。肉とかと合わせると更においしさが増すし……凄まじいよ。
いつか機会があったらチーズ祭りとかしたいな。チーズフォンデュで色んな食材をチーズでコーティングして食べるの。私は焼いたかぼちゃで食べたい。
そんなバカなことを考えていたらあっという間にチーズホットドッグを食べ終えてしまった。もうちょっと食べたいな、と思える程度には胃に余裕があるが、午後も歩くので少し物足りない程度の方が良い。
「そういえばクロエってこれからどうするの?」
「まだこの近くに調査したい魔術遺産がある。午後はそこに向かう予定。おそらく到着は明日あたり」
「ふーん。だったらついでに私達も付いていっていい?」
どうせ当てのない旅なんだから、物見遊山でクロエの現地調査についていくのも有りなのだ。
「別に構わない。なら、紅茶を飲んだら出発しよう」
「わかった。ベアトリスとライラもそれでいい?」
「私は別に良いわよ。もともとリリア任せの旅だもの」
「私も久しぶりにクロエと一緒に居られるからいいわよー」
二人の了承もあったので、これからの予定が決まった。
とりあえずクロエに付いていこう。その後は成り行きで。
……なんとも適当な旅だなぁ、と改めて思う私だった。
クロエは実地調査をする時は結構雑に食事を済ませるタイプなので、パンや保存がきくソーセージ類くらいしか持っていない。
「多めに持ってきてるから、どうせなら皆のお昼に使って」
そう言われて提供されたパンとソーセージを、私はそのままベアトリスに渡す。
「はい、お願い」
「はいはい」
食材を渡されたベアトリスは、もう当然といったようにお昼ごはんの準備に取りかかりだした。
「ベアトリスと一緒に旅するようになってから、野外での食事は全部ベアトリス任せなんだよね」
「……リリア横着してる」
「しょ、しょうがないじゃん。ベアトリスの方が料理上手なんだもん」
クロエの指摘に反論しつつ、私は魔術で火を起こしてたき火を作り、ケトルでお湯を沸かしだした。
「それに私はこうしてお茶を用意するから、適材適所ってやつだよ」
言い訳するようにいそいそとお茶を用意し始める私だった。
今日は久しぶりに紅茶でも作ろう。茶葉を用意してお湯が沸くのを待っている間、ベアトリスの様子を伺ってみた。
クロエから渡されたパンとソーセージで何を作るつもりだろうか。
どうやら、ベアトリスが作ろうとしているのは結構王道の料理らしい。
ベアトリスは慣れた手つきでパンに切れ込みを入れ、そこにソーセージを入れていく。
あれはどう見てもホットドッグだ。野外で簡単に食事するとなると、これほど楽でおいしい料理もそんなにない。
パンにソーセージを挟んだシンプルホットドッグが完成すると、ベアトリスは今度は自分の小型クーラーボックスからチーズを取りだした。あれは昨日マカロニアンドチーズを作った時に余ったチーズだ。
「残しておいてもしょうがないのよね」
旅最中の野外料理では、あまり食材を余らせたくないというのが本音だ。変に余っても荷物になって邪魔だし、日が経てば品質も味も落ちる。できれば次の町までの道程でうまく使い切りたいところ。
だから多少強引にでも食材を使おうとすることは結構ある。今日のベアトリスもそうらしく、余ったチーズを四つ分のホットドッグにこれでもかと乗せていった。
「チーズ多っ」
「チーズはどれだけ乗せてもおいしいから大丈夫よ」
私の指摘も何のその。むしろ最初からチーズたっぷりのホットドッグを作りたかったとばかりの態度だった。
この前のバーベキューでモニカは肉満載の夢ホットドッグを作っていたが、それに対するベアトリスの夢ホットドッグがこのチーズ山盛り状態なのかもしれない。
私もチーズ好きだから全然いいけどね。
「リリア、このホットドッグたき火で軽く炙ってちょうだい」
「え? 私が?」
「テレキネシスとやらで浮かせられるでしょ? そっちのが楽じゃない」
ベアトリスは楽だろうけど、魔術を使っている私はそこまで楽ではない……。
けど、料理を準備してくれてるベアトリスに文句を言える訳もなく、私は従順にテレキネシスで四つのホットドッグをたき火上に静止させ、ジリジリ炙っていった。
「おお……リリアが原始的魔女料理の第一人者から便利な雑用魔女にランクダウンしている……」
「うるさいよ」
なんだかクロエの中で私の地位が一気に落ちた気がする。魔女の魔術どころか、その魔女そのものが野外料理で便利に扱われるとは思ってなかったんだろうな。
今の私、はたからみると調理器具扱いだもんな……。勝手に火を用意して焼いてくれる調理器具魔女だ。自分で言ってて悲しい。
しかしそんな悲しさもおいしそうな料理を前にしたら何の問題にもならない。火で炙ることでパンにはちょうどいい焦げ目が付き、更に山盛りのチーズがとろりととろけて良い感じ。
「それくらいで十分よ。そろそろ食べましょ」
「あ、待って。今紅茶淹れる」
ようやくお湯が沸いたので、ささっと茶葉を入れてしばらく蒸らす。その間にパンもいい具合に熱が落ちついて食べやすくなるはずだ。
良い感じに色づいて香りが立ってきたところで、それぞれのコップに茶葉が入らないよう注意しながら紅茶をそそいだ。
「はい、いいよ。ごはん食べよう」
紅茶も準備して、皆で焼いたホットドッグを手にして頂きます。
ぱくりとチーズ山盛りのホットドッグを食べる。良い感じにチーズが伸びるのがたまらない。
焼いたことでソーセージからも油が浮き出て、香ばしいパンに実に合っている。チーズのまろやかさと塩気によって、ケチャップやマスタードが無くても十分おいしい。
そしてホットドッグの味が残っている内に紅茶をぐびっと飲むと、紅茶独特の爽やかな匂いが鼻腔を包み、ちょっとした渋みで口内がすっきりする。
「やっぱりチーズは乗せれば乗せるほどおいしいわ」
なんて、ベアトリスはまるでモニカのようなことを言っていた。モニカもきっとパンに肉を乗せれば乗せるほどおいしいと言うだろう。
でも確かにおいしい。チーズってずるいよね。なんでこんなにおいしいんだろう。肉とかと合わせると更においしさが増すし……凄まじいよ。
いつか機会があったらチーズ祭りとかしたいな。チーズフォンデュで色んな食材をチーズでコーティングして食べるの。私は焼いたかぼちゃで食べたい。
そんなバカなことを考えていたらあっという間にチーズホットドッグを食べ終えてしまった。もうちょっと食べたいな、と思える程度には胃に余裕があるが、午後も歩くので少し物足りない程度の方が良い。
「そういえばクロエってこれからどうするの?」
「まだこの近くに調査したい魔術遺産がある。午後はそこに向かう予定。おそらく到着は明日あたり」
「ふーん。だったらついでに私達も付いていっていい?」
どうせ当てのない旅なんだから、物見遊山でクロエの現地調査についていくのも有りなのだ。
「別に構わない。なら、紅茶を飲んだら出発しよう」
「わかった。ベアトリスとライラもそれでいい?」
「私は別に良いわよ。もともとリリア任せの旅だもの」
「私も久しぶりにクロエと一緒に居られるからいいわよー」
二人の了承もあったので、これからの予定が決まった。
とりあえずクロエに付いていこう。その後は成り行きで。
……なんとも適当な旅だなぁ、と改めて思う私だった。
0
あなたにおすすめの小説
オバちゃんだからこそ ~45歳の異世界珍道中~
鉄 主水
ファンタジー
子育ても一段落した40過ぎの訳あり主婦、里子。
そんなオバちゃん主人公が、突然……異世界へ――。
そこで里子を待ち構えていたのは……今まで見たことのない奇抜な珍獣であった。
「何がどうして、なぜこうなった! でも……せっかくの異世界だ! 思いっ切り楽しんじゃうぞ!」
オバちゃんパワーとオタクパワーを武器に、オバちゃんは我が道を行く!
ラブはないけど……笑いあり、涙ありの異世界ドタバタ珍道中。
いざ……はじまり、はじまり……。
※この作品は、エブリスタ様、小説家になろう様でも投稿しています。
使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
魔法が使えない令嬢は住んでいた小屋が燃えたので家出します
怠惰るウェイブ
ファンタジー
グレイの世界は狭く暗く何よりも灰色だった。
本来なら領主令嬢となるはずの彼女は領主邸で住むことを許されず、ボロ小屋で暮らしていた。
彼女はある日、棚から落ちてきた一冊の本によって人生が変わることになる。
世界が色づき始めた頃、ある事件をきっかけに少女は旅をすることにした。
喋ることのできないグレイは旅を通して自身の世界を色付けていく。
うちの孫知りませんか?! 召喚された孫を追いかけ異世界転移。ばぁばとじぃじと探偵さんのスローライフ。
かの
ファンタジー
孫の雷人(14歳)からテレパシーを受け取った光江(ばぁば64歳)。誘拐されたと思っていた雷人は異世界に召喚されていた。康夫(じぃじ66歳)と柏木(探偵534歳)⁈ をお供に従え、異世界へ転移。料理自慢のばぁばのスキルは胃袋を掴む事だけ。そしてじぃじのスキルは有り余る財力だけ。そんなばぁばとじぃじが、異世界で繰り広げるほのぼのスローライフ。
ばぁばとじぃじは無事異世界で孫の雷人に会えるのか⁈
【12月末日公開終了】有能女官の赴任先は辺境伯領
たぬきち25番
恋愛
辺境伯領の当主が他界。代わりに領主になったのは元騎士団の隊長ギルベルト(26)
ずっと騎士団に在籍して領のことなど右も左もわからない。
そのため新しい辺境伯様は帳簿も書類も不備ばかり。しかも辺境伯領は王国の端なので修正も大変。
そこで仕事を終わらせるために、腕っぷしに定評のあるギリギリ貴族の男爵出身の女官ライラ(18)が辺境伯領に出向くことになった。
だがそこでライラを待っていたのは、元騎士とは思えないほどつかみどころのない辺境伯様と、前辺境伯夫妻の忘れ形見の3人のこどもたち(14歳男子、9歳男子、6歳女子)だった。
仕事のわからない辺境伯を助けながら、こどもたちの生活を助けたり、魔物を倒したり!?
そしていつしか、ライラと辺境伯やこどもたちとの関係が変わっていく……
※お待たせしました。
※他サイト様にも掲載中
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
3歳で捨てられた件
玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。
それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。
キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。
私と母のサバイバル
だましだまし
ファンタジー
侯爵家の庶子だが唯一の直系の子として育てられた令嬢シェリー。
しかしある日、母と共に魔物が出る森に捨てられてしまった。
希望を諦めず森を進もう。
そう決意するシェリーに異変が起きた。
「私、別世界の前世があるみたい」
前世の知識を駆使し、二人は無事森を抜けられるのだろうか…?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる