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185話、象嵌細工と鳩の丸焼き
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お昼ごはんを食べた後は、市場へと向かった。
この町の市場は砂漠にあるとは思えないほど豊富な食材が売られており、更には独特な伝統工芸品まで並んでいる。
殺風景な砂漠の景色と違い、色鮮やかで賑わいのある光景が広がっているのだ。
「町の中とはいえ、やっぱり暑いわね」
ベアトリスは長い髪のせいでうなじが暑かったのか、かんざしで髪を纏め上げていた。しかも以前フウゲツの町辺りで買っていたのか、扇で顔まで仰いでいる。
なんか……この町に会ってない光景だ。
ベアトリスは暑そうにしているが、この市場は建物と建物の間に天幕を張っており、日光からは遮られている。
それでも熱気がむしばむのは、この市場に溢れかえる人々のせいかもしれない。
大勢の人々が往来して買い物をしているのは、意外にもパワフルな光景なのだ。
買い物に真剣な人々の熱気が私達にも伝わってきて、思わず二の足を踏む。
「……人が少ない所から見ていきましょ」
「うん」
ベアトリスに言われるまま頷き、私達はこそこそと裏通りから市場を見て回ることにした。
表通りに人が多いのは食材が売られているかららしく、裏通りの工芸品が売られているゾーンは落ち着いた雰囲気だ。ちょうど太陽からも影になっていて、心なしか涼しく感じる。
「へえ、衣服とか結構面白いなぁ」
展示されているこの町では当たり前の衣服は、色とりどりで鮮やかだった。
意外にもローブのように肌を露出しないものが多く、顔まですっぽりと覆い隠せるようになっている。
対して伝統的衣装は露出が多く、薄い絹のような生地でできたスカートは左右に深いスリットまで入っている。なんだかセクシー。ベアトリスはまだしも、私は着られないな。
「この町の日常服って、意外と厚着なのね」
買う気はなさそうだけど、興味深げにベアトリスが一着手に取った。
「多分、肌を露出していると日光で焼けちゃうからじゃないかな?」
「ああ、なるほど……だったら私もこういう服装しないと、焼き吸血鬼になっちゃうじゃない」
そもそも吸血鬼が真昼間から行動しているのがおかしいんだけど。
「服はともかく、日光避けのヴェールくらいは買っておこうかしら……あら?」
ベアトリスが薄黄色のヴェールを手にしたとき、何かが目に入ったのか店の奥へと進んでいく。
「何かあったの?」
後ろを付いていくと、そこにはアクセサリーなどの小物類を売っているスペースが広がっていた。
独特の意匠のパッチワークが施されたハンカチに、小さな家を模しているような金属インテリア。
その中でもベアトリスの目を引いているのが、象嵌(ぞうがん)細工だった。
象嵌とは、金属や木材などベースとなる素材に模様を掘り、掘ったくぼみに別の素材をはめ込む技法だ。こうすることで、他に類を見ない独特なデザインになる。
その意匠は見ているだけで吸い込まれそうで、ベアトリスもまじまじと眺めていた。
「これ、象嵌細工の箱なのね。うん、小物を入れるのにちょうどいいじゃない。スパイス入れとして買っておくわ」
箱型象嵌細工のうち気に入った物を一つひょいっと取り上げ、日よけヴェールと共にさっさと購入してしまう。
ベアトリスって物を買う時に迷わないんだよね。私は迷うタイプ。
うーん、とうなりながら、ライラと二人で象嵌細工を眺めていたが、やっぱり買わないことにした。
ベアトリスが一個買ったから、いいかなって。使い道も思い浮かばない。
でも、日よけのヴェールは二つ買っておいた。私のとライラの分だ。ライラにヴェールを被せると大きすぎて全身が見えなくなるが、まあ可愛いからいいだろう。
軽い買い物を済ませると、後々この町を出る時に買っておきたい食材を見繕うために、表通りへと向かった。
ベアトリスは市場で食材を眺めながらレシピを考えるのが好きらしく、これが結構長丁場になる。
野菜が豊富で、特に香味野菜や香辛料がたくさん売られているので、はたから見ている私もわりと飽きない。三色のパプリカが特に面白かった。同じ野菜なのに色合いがこんなに違うって不思議。
そうして日が暮れるまでベアトリスに付き合った後は、お待ちかねの夜ごはんの時間となる。
やはり夜は豪勢にいきたい。
そこでちょっと大きめのお店へと出向き、事前に調べておいた鳩料理のマシュイというものを注文する。
このマシュイという料理はこの町の名物らしいのだ。これはぜひ食べたい。
なんでも、鳩のお腹にお米や小麦を入れて焼き上げた物で、鳩からでた出汁がお米に染み込んだ絶品との情報だ。
お腹に詰め物をして焼くというのは、七面鳥の丸焼きみたいだ。
さすがに焼き上げるのに時間がかかるらしく、数十分ほど待ち続けると、ようやく私達の前にマシュイが現れた。
「うっ……」
「これは……」
「す、すごいわね……」
その見た目に、私達三人は絶句して顔を見合わせる。
丸焼きだっていうから覚悟はしていたけど……見た目が……こう……羽根をむしった鳥丸出し。
頭は無いけど、仰向けになった鳥って感じで、すでにお腹は切られて開かれている。
そこにはお米がたんまり入っており、鳩の出汁をしっかり含んでいるのか、つやつやと輝いていた。
「た、食べよっか」
見た目はあれだけど、切り分けたら大丈夫だろう。ナイフとフォークを使い、足部分を切り落として残った胴体部分を小分けにする。
そうして三人分取り分けると、見た目はおいしそうなチキンライスになった。
まずはこんがり焼けた鳩のローストからぱくり。
「おお、ジューシー……」
普通の鳥じゃなくて鳩だからどういう味か想像できなかったけど、食べてみるとこれが結構旨みがある。
それでいてあっさりはしている。普通の鳥とはちょっと違うけど、確かに鳥肉ではある。
そしてその鳩の出汁が染みたお米はというと……。
「うん、おいしいじゃない」
鳩の丸焼きの見た目に引いてたベアトリスも、びっくりして目を見開くほどのおいしさだ。
「鳩肉と一緒に食べるとまたおいしいわね」
ライラもはぐはぐおいしそうに食べていた。
最初の見た目こそあれだけど、食べれば抜群においしい。そんな料理だ。
「そういえばさ、この料理ってお店によって結構違うみたいで、たまに鳩まんまの丸焼き出している所もあるらしいよ」
食べながらそう言うと、ベアトリスの動きがぴたりと止まった。
多分、鳩の丸焼き頭付きを想像したのだろう。
「なんでこのタイミングで言うのよ……」
「いや、なんとなく……」
私だけその情報を知っている状態で食べているから、それを共有したかった……とは言えない。
「鳩おいしー!」
そんな私達を気にせず、ライラははぐはぐ鳩肉を貪っていた。
この町の市場は砂漠にあるとは思えないほど豊富な食材が売られており、更には独特な伝統工芸品まで並んでいる。
殺風景な砂漠の景色と違い、色鮮やかで賑わいのある光景が広がっているのだ。
「町の中とはいえ、やっぱり暑いわね」
ベアトリスは長い髪のせいでうなじが暑かったのか、かんざしで髪を纏め上げていた。しかも以前フウゲツの町辺りで買っていたのか、扇で顔まで仰いでいる。
なんか……この町に会ってない光景だ。
ベアトリスは暑そうにしているが、この市場は建物と建物の間に天幕を張っており、日光からは遮られている。
それでも熱気がむしばむのは、この市場に溢れかえる人々のせいかもしれない。
大勢の人々が往来して買い物をしているのは、意外にもパワフルな光景なのだ。
買い物に真剣な人々の熱気が私達にも伝わってきて、思わず二の足を踏む。
「……人が少ない所から見ていきましょ」
「うん」
ベアトリスに言われるまま頷き、私達はこそこそと裏通りから市場を見て回ることにした。
表通りに人が多いのは食材が売られているかららしく、裏通りの工芸品が売られているゾーンは落ち着いた雰囲気だ。ちょうど太陽からも影になっていて、心なしか涼しく感じる。
「へえ、衣服とか結構面白いなぁ」
展示されているこの町では当たり前の衣服は、色とりどりで鮮やかだった。
意外にもローブのように肌を露出しないものが多く、顔まですっぽりと覆い隠せるようになっている。
対して伝統的衣装は露出が多く、薄い絹のような生地でできたスカートは左右に深いスリットまで入っている。なんだかセクシー。ベアトリスはまだしも、私は着られないな。
「この町の日常服って、意外と厚着なのね」
買う気はなさそうだけど、興味深げにベアトリスが一着手に取った。
「多分、肌を露出していると日光で焼けちゃうからじゃないかな?」
「ああ、なるほど……だったら私もこういう服装しないと、焼き吸血鬼になっちゃうじゃない」
そもそも吸血鬼が真昼間から行動しているのがおかしいんだけど。
「服はともかく、日光避けのヴェールくらいは買っておこうかしら……あら?」
ベアトリスが薄黄色のヴェールを手にしたとき、何かが目に入ったのか店の奥へと進んでいく。
「何かあったの?」
後ろを付いていくと、そこにはアクセサリーなどの小物類を売っているスペースが広がっていた。
独特の意匠のパッチワークが施されたハンカチに、小さな家を模しているような金属インテリア。
その中でもベアトリスの目を引いているのが、象嵌(ぞうがん)細工だった。
象嵌とは、金属や木材などベースとなる素材に模様を掘り、掘ったくぼみに別の素材をはめ込む技法だ。こうすることで、他に類を見ない独特なデザインになる。
その意匠は見ているだけで吸い込まれそうで、ベアトリスもまじまじと眺めていた。
「これ、象嵌細工の箱なのね。うん、小物を入れるのにちょうどいいじゃない。スパイス入れとして買っておくわ」
箱型象嵌細工のうち気に入った物を一つひょいっと取り上げ、日よけヴェールと共にさっさと購入してしまう。
ベアトリスって物を買う時に迷わないんだよね。私は迷うタイプ。
うーん、とうなりながら、ライラと二人で象嵌細工を眺めていたが、やっぱり買わないことにした。
ベアトリスが一個買ったから、いいかなって。使い道も思い浮かばない。
でも、日よけのヴェールは二つ買っておいた。私のとライラの分だ。ライラにヴェールを被せると大きすぎて全身が見えなくなるが、まあ可愛いからいいだろう。
軽い買い物を済ませると、後々この町を出る時に買っておきたい食材を見繕うために、表通りへと向かった。
ベアトリスは市場で食材を眺めながらレシピを考えるのが好きらしく、これが結構長丁場になる。
野菜が豊富で、特に香味野菜や香辛料がたくさん売られているので、はたから見ている私もわりと飽きない。三色のパプリカが特に面白かった。同じ野菜なのに色合いがこんなに違うって不思議。
そうして日が暮れるまでベアトリスに付き合った後は、お待ちかねの夜ごはんの時間となる。
やはり夜は豪勢にいきたい。
そこでちょっと大きめのお店へと出向き、事前に調べておいた鳩料理のマシュイというものを注文する。
このマシュイという料理はこの町の名物らしいのだ。これはぜひ食べたい。
なんでも、鳩のお腹にお米や小麦を入れて焼き上げた物で、鳩からでた出汁がお米に染み込んだ絶品との情報だ。
お腹に詰め物をして焼くというのは、七面鳥の丸焼きみたいだ。
さすがに焼き上げるのに時間がかかるらしく、数十分ほど待ち続けると、ようやく私達の前にマシュイが現れた。
「うっ……」
「これは……」
「す、すごいわね……」
その見た目に、私達三人は絶句して顔を見合わせる。
丸焼きだっていうから覚悟はしていたけど……見た目が……こう……羽根をむしった鳥丸出し。
頭は無いけど、仰向けになった鳥って感じで、すでにお腹は切られて開かれている。
そこにはお米がたんまり入っており、鳩の出汁をしっかり含んでいるのか、つやつやと輝いていた。
「た、食べよっか」
見た目はあれだけど、切り分けたら大丈夫だろう。ナイフとフォークを使い、足部分を切り落として残った胴体部分を小分けにする。
そうして三人分取り分けると、見た目はおいしそうなチキンライスになった。
まずはこんがり焼けた鳩のローストからぱくり。
「おお、ジューシー……」
普通の鳥じゃなくて鳩だからどういう味か想像できなかったけど、食べてみるとこれが結構旨みがある。
それでいてあっさりはしている。普通の鳥とはちょっと違うけど、確かに鳥肉ではある。
そしてその鳩の出汁が染みたお米はというと……。
「うん、おいしいじゃない」
鳩の丸焼きの見た目に引いてたベアトリスも、びっくりして目を見開くほどのおいしさだ。
「鳩肉と一緒に食べるとまたおいしいわね」
ライラもはぐはぐおいしそうに食べていた。
最初の見た目こそあれだけど、食べれば抜群においしい。そんな料理だ。
「そういえばさ、この料理ってお店によって結構違うみたいで、たまに鳩まんまの丸焼き出している所もあるらしいよ」
食べながらそう言うと、ベアトリスの動きがぴたりと止まった。
多分、鳩の丸焼き頭付きを想像したのだろう。
「なんでこのタイミングで言うのよ……」
「いや、なんとなく……」
私だけその情報を知っている状態で食べているから、それを共有したかった……とは言えない。
「鳩おいしー!」
そんな私達を気にせず、ライラははぐはぐ鳩肉を貪っていた。
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