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三章『お留守番』
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☆ローレル☆
失敗した。アリスの詰めの甘さを指摘しておいて、私自身もアシュリーとの日々に溺れて詰めを怠っていたのでは世話は無い。
エルの声に気付いて直ぐに外には出たが、その行為を止める事は出来なかった。
まぁその点に関しては仕方が無いと諦めるしかないだろう。
しかし、本当にちゃんと教えて置かなければ、私達以外にもしかねないという不安もある。
それこそこれから色々な人と会う事になるのだ。
流石に男にしようとしたら全力で阻止する。実力行使で。勿論男側に。
まぁそれはさて置き、エルが予定通りに帰って来たので私も出掛ける準備をしなければならない。
アシュリーと離れるのは気が進まないが、今回の出掛け先は絶対に外せないのだ。
実は、一度出かけた時に既に今回の副業の方は終わらせている。
アリスにはまだ内緒にしているが、エルは知っている事だ。
現状アリスを追いかけているという位置に居る私とエルが、協力体制というか、ある程度協調しているのは仕方が無い。
さて、用意を早々に終わらせた私が階段を降りてくると、それに気付いたアシュリーが驚いた顔をして近くまで駆け寄って来た。
私が名前を呼んで腕を広げると、最近のアシュリーは素直に近づいてきて無防備に抱き上げられる。
その様子が、本当に子犬を連想させてかなり可愛い。
恐らく私の姿を見て出掛ける事に気付いたのだろう。抱き上げたままにその顔を見ると、寂し気な表情だ。
これは……、アリスの気持ちも解らないでもない。
これを置いて行くのはかなりの気が引ける。連れていきたい……。
「ロ、ローレル!アシュリー、一緒?」
『っ!?!?うっ……、ごめんなさい、アシュリー、一緒には行けないのですよ……』
少しの希望にすがる様に、上目遣いで一緒と尋ねるアシュリーに胸が痛む。
この攻撃を食らっていたという事か、アリスは……。これは中々の破壊力だ。
しかし、最初の時とは大違いのこの反応に、内心ガッツポーズしてヨッシャと叫ぶ。
これは今までアリスにしか見せていなかった反応だ。それを私に対しても離れるのを嫌がるという事は、それだけアシュリーと打ち解け、距離が縮まったと言えるだろう。
閑話休題。
取り合えず今は現状をどうにか収めて、変に拗れずにアシュリーに見送ってもらわねばならない。
私の謝罪の言葉を聞いたアシュリーは、少し俯いて落ち込んでいる様子だ。
どうやら一緒に行けないという事は解ったのだろう。
アリスと同様に今回もと続いては、少し可哀想な気にもなるが、仕方が無い事だ。
今回のこれが終われば、アシュリーを冒険者組合に登録して正式に私達のパーティに入れ、暫くは冒険者稼業の方を行う予定なので、それまでは我慢してもらうしかない。
まぁ砦での一件以降のアシュリーは聞き分けが良いので、これ以上ゴネる事は無いだろうが……、エルと残していくというのも少し、いや、かなり心配だ。
『アシュリー、ごめんなさいね?大丈夫?』
「??だ、いじょぶ?」
『えぇ、大丈夫?』
「……だいじょぶ、だいじょぶ!」
どうやら大丈夫という言葉を覚えたらしい。少し顔を上げて笑顔が見える。
ちゃんと意味が伝わったのかは解らないが、見る限りはちゃんと解って居そうな感じはあるので大丈夫だろう。
まだ少し気丈に振る舞っているだけのような雰囲気はあるが、大丈夫と告げて笑顔を見せるアシュリーに私も笑みを零した。
本当に良い子だ。この笑顔を曇らせる事のない様にしなくては。
『それじゃぁ、私はそろそろ行きますね。エル、留守を頼みますよ?』
『おー、任せとけって』
『く、れ、ぐ、れ、も、頼みますよ?』
『わ、わかってるって……。そんなに睨まなくても……』
『あ、それと、例の薬は何とかなりそうなので、戻ったらソレについて話しましょう。事後報告にはなりますが、アリスも恐らくそこまで渋る事はないはずですし……』
『おぉ!解った!ふふふ……』
『その顔は、アシュリーには絶対に見せたくない程に邪まな表情ですね……』
『ほっとけっ!』
と、ここで少し長く二人で話していた事に気付いて、未だ私の腕の中にいるアシュリーへと視線をやるが、余り気にはしていない様でホッとする。
『アシュリー、では行ってきますね?エルとお留守番お願いね』
「だいじょぶ!……行ってらっしゃい、ローレル。ちゅっ」
『ふふ、しっかり新しい言葉を使えている様ですね。行ってきます、アシュリー。ちゅっ……』
「んっ!?」
きっと許されるだろう。
アリスだってしていたのだ。現在アリスに並ぶ勢いである私にもきっと許されるはずっ。
アリスが出掛ける前、あの時は見て見ぬふりをしたが、あれは恐らく挨拶の様なキスでは無かった。
まぁ、口元を押されて呆けているアシュリーを見れば自然とピンと来るという物でもあるが……。
まぁそんな事はいい。
出掛けにそこまで熱いキスをする訳にも行かないので、軽くだがしっかりとアシュリーの唇を奪う事に成功した。
顔が赤く少し俯いているが、視線はチラチラと此方を覗いている。
嫌がってはいないと、思いたい……。
『アシュリー?』
「ん!?だ、だいじょぶ!!行ってらっしゃいっ、ローレル!ふへへ」
私の呼びかけに、ハッとした後に、はにかんだ笑みを浮かべて行ってらっしゃいと言ってくれた。
内心ガッツポーズ。
『んー!行ってきます!ちゅっ!』
「んうっ……」
折角だからもう一回してから行こう。
さて、顔を真っ赤にしながら手を振って見送ってくれたアシュリーに後ろ髪を引かれつつも、私の足取りは軽い。
何故ならば、兼ねてより探していた薬を手に入れる目処が立ったからだ。
使用するかどうかは別問題として、以前から興味があったのは言うまでもないが、アシュリーが現れた現在においては何よりも優先して手に入れて置きたい代物だった。
最初は三人で相談して取りに行こうと思っていたが、それは見送り、砦を出て少し後にエルのみに相談して私が一人で取りに行く事にした。
そしてエルはこの話に乗り気で、二つ返事でオーケーを貰ったという訳だ。
この薬を盾にすれば、アリスがアシュリーを独り占めするという事に対する対抗手段になりそうだ。
流石に一人の少女を巡って家族とも言えるパーティー内で争うのは避けたい。
出来れば円滑に、三人で一緒にアシュリーを可愛がってあげればいいでは無いか。
アリスのアシュリーを独占したいという気持ちは強そうだが、三人で争いたくないという気持ちも勿論あるだろう。
それならばこれは良い交渉材料になる。
その薬の使用を条件に、三人の中で一人がアシュリーを独占する事を禁止する。
少し固い所のあるアリスではあるが、この薬の効果を知れば、アリスも悪い返事はしないだろうと思われる。
因みにその件の薬についてだが、それは『エルフの霊薬』と呼ばれる希少な薬だ。
今ではその製造方法が失伝していて、もう残された薬は僅かであるらしい。
今回は私に恩のあるエルフの友人からの伝手で、運よく手に入れられそうだという話だ。
値段は大分吹っ掛けられたが、輝かしい未来を思えば安い物だ。
効能についてだが、表向きは『エリクサー』等の霊薬と同じく、傷の回復や身体能力の回復改善、眉唾ではあるが多少の若返り効果と寿命の増加等だ。
しかし、それは人の間で噂される効果であり、エルフ内に伝わる口伝ではそれは付加価値的な効能でしかない。
実際の効能とは、同性同士による交配の可能化、だ。
何故そんな薬があるのかというと、エルフの種族的な問題が過去に起きた事に起因する。
もう結構な昔の話になるが、生来、男女問わず見目麗しい種族であるエルフ族であるが、その種族的特徴の所為か、その時代に同性愛が大流行したのだ。大流行という言葉もどうかと思うがそうとしか言いようがない。
そして、想像以上にそれが長く続き、同性同士のカップルが多く居たその時代に置いて、種族繁栄、種族存続の危機と捉えた一人の薬学者が存在した。
そんなエルフの薬学者が開発したのが、同性同士で子供を作る事を可能とする霊薬という訳だ。
まぁそんな時代もずっとは続く筈も無く、その学者が危惧した様な未来にもならなかったのだが、その時代に少数ではあるが同性の親を持つ子供が生まれているのは事実だ。
かく言う私の曾祖母がその同性の両親を持つ子供だったりする。
母親、父親、共に男性だったらしい。初めて聞いた時は首を傾げる話だったが、事実だ。
一つ不安な要素としては、一体どういう身体的変化が起こり、ソレが実現可能となるのかという点だが、その同性の親達も普通に暮らして、特に病気も無く普通に亡くなっているので、日常生活に問題は無いのだろう。
まぁそういう訳で、それを使用すれば……、アシュリーとの間に子供が生まれるなんて荒唐無稽な夢物語を実現する事ができるのだ!
そんな夢の薬を目の前にちらつかされて、否と言えるだろうか。
私は言えない。きっとアリスも言えない。
私達の未来は明るい。
自然と零れる笑みを必死に堪えながら、足取り軽く冒険者組合へと早馬を借りるべく駆けていく私であった。
失敗した。アリスの詰めの甘さを指摘しておいて、私自身もアシュリーとの日々に溺れて詰めを怠っていたのでは世話は無い。
エルの声に気付いて直ぐに外には出たが、その行為を止める事は出来なかった。
まぁその点に関しては仕方が無いと諦めるしかないだろう。
しかし、本当にちゃんと教えて置かなければ、私達以外にもしかねないという不安もある。
それこそこれから色々な人と会う事になるのだ。
流石に男にしようとしたら全力で阻止する。実力行使で。勿論男側に。
まぁそれはさて置き、エルが予定通りに帰って来たので私も出掛ける準備をしなければならない。
アシュリーと離れるのは気が進まないが、今回の出掛け先は絶対に外せないのだ。
実は、一度出かけた時に既に今回の副業の方は終わらせている。
アリスにはまだ内緒にしているが、エルは知っている事だ。
現状アリスを追いかけているという位置に居る私とエルが、協力体制というか、ある程度協調しているのは仕方が無い。
さて、用意を早々に終わらせた私が階段を降りてくると、それに気付いたアシュリーが驚いた顔をして近くまで駆け寄って来た。
私が名前を呼んで腕を広げると、最近のアシュリーは素直に近づいてきて無防備に抱き上げられる。
その様子が、本当に子犬を連想させてかなり可愛い。
恐らく私の姿を見て出掛ける事に気付いたのだろう。抱き上げたままにその顔を見ると、寂し気な表情だ。
これは……、アリスの気持ちも解らないでもない。
これを置いて行くのはかなりの気が引ける。連れていきたい……。
「ロ、ローレル!アシュリー、一緒?」
『っ!?!?うっ……、ごめんなさい、アシュリー、一緒には行けないのですよ……』
少しの希望にすがる様に、上目遣いで一緒と尋ねるアシュリーに胸が痛む。
この攻撃を食らっていたという事か、アリスは……。これは中々の破壊力だ。
しかし、最初の時とは大違いのこの反応に、内心ガッツポーズしてヨッシャと叫ぶ。
これは今までアリスにしか見せていなかった反応だ。それを私に対しても離れるのを嫌がるという事は、それだけアシュリーと打ち解け、距離が縮まったと言えるだろう。
閑話休題。
取り合えず今は現状をどうにか収めて、変に拗れずにアシュリーに見送ってもらわねばならない。
私の謝罪の言葉を聞いたアシュリーは、少し俯いて落ち込んでいる様子だ。
どうやら一緒に行けないという事は解ったのだろう。
アリスと同様に今回もと続いては、少し可哀想な気にもなるが、仕方が無い事だ。
今回のこれが終われば、アシュリーを冒険者組合に登録して正式に私達のパーティに入れ、暫くは冒険者稼業の方を行う予定なので、それまでは我慢してもらうしかない。
まぁ砦での一件以降のアシュリーは聞き分けが良いので、これ以上ゴネる事は無いだろうが……、エルと残していくというのも少し、いや、かなり心配だ。
『アシュリー、ごめんなさいね?大丈夫?』
「??だ、いじょぶ?」
『えぇ、大丈夫?』
「……だいじょぶ、だいじょぶ!」
どうやら大丈夫という言葉を覚えたらしい。少し顔を上げて笑顔が見える。
ちゃんと意味が伝わったのかは解らないが、見る限りはちゃんと解って居そうな感じはあるので大丈夫だろう。
まだ少し気丈に振る舞っているだけのような雰囲気はあるが、大丈夫と告げて笑顔を見せるアシュリーに私も笑みを零した。
本当に良い子だ。この笑顔を曇らせる事のない様にしなくては。
『それじゃぁ、私はそろそろ行きますね。エル、留守を頼みますよ?』
『おー、任せとけって』
『く、れ、ぐ、れ、も、頼みますよ?』
『わ、わかってるって……。そんなに睨まなくても……』
『あ、それと、例の薬は何とかなりそうなので、戻ったらソレについて話しましょう。事後報告にはなりますが、アリスも恐らくそこまで渋る事はないはずですし……』
『おぉ!解った!ふふふ……』
『その顔は、アシュリーには絶対に見せたくない程に邪まな表情ですね……』
『ほっとけっ!』
と、ここで少し長く二人で話していた事に気付いて、未だ私の腕の中にいるアシュリーへと視線をやるが、余り気にはしていない様でホッとする。
『アシュリー、では行ってきますね?エルとお留守番お願いね』
「だいじょぶ!……行ってらっしゃい、ローレル。ちゅっ」
『ふふ、しっかり新しい言葉を使えている様ですね。行ってきます、アシュリー。ちゅっ……』
「んっ!?」
きっと許されるだろう。
アリスだってしていたのだ。現在アリスに並ぶ勢いである私にもきっと許されるはずっ。
アリスが出掛ける前、あの時は見て見ぬふりをしたが、あれは恐らく挨拶の様なキスでは無かった。
まぁ、口元を押されて呆けているアシュリーを見れば自然とピンと来るという物でもあるが……。
まぁそんな事はいい。
出掛けにそこまで熱いキスをする訳にも行かないので、軽くだがしっかりとアシュリーの唇を奪う事に成功した。
顔が赤く少し俯いているが、視線はチラチラと此方を覗いている。
嫌がってはいないと、思いたい……。
『アシュリー?』
「ん!?だ、だいじょぶ!!行ってらっしゃいっ、ローレル!ふへへ」
私の呼びかけに、ハッとした後に、はにかんだ笑みを浮かべて行ってらっしゃいと言ってくれた。
内心ガッツポーズ。
『んー!行ってきます!ちゅっ!』
「んうっ……」
折角だからもう一回してから行こう。
さて、顔を真っ赤にしながら手を振って見送ってくれたアシュリーに後ろ髪を引かれつつも、私の足取りは軽い。
何故ならば、兼ねてより探していた薬を手に入れる目処が立ったからだ。
使用するかどうかは別問題として、以前から興味があったのは言うまでもないが、アシュリーが現れた現在においては何よりも優先して手に入れて置きたい代物だった。
最初は三人で相談して取りに行こうと思っていたが、それは見送り、砦を出て少し後にエルのみに相談して私が一人で取りに行く事にした。
そしてエルはこの話に乗り気で、二つ返事でオーケーを貰ったという訳だ。
この薬を盾にすれば、アリスがアシュリーを独り占めするという事に対する対抗手段になりそうだ。
流石に一人の少女を巡って家族とも言えるパーティー内で争うのは避けたい。
出来れば円滑に、三人で一緒にアシュリーを可愛がってあげればいいでは無いか。
アリスのアシュリーを独占したいという気持ちは強そうだが、三人で争いたくないという気持ちも勿論あるだろう。
それならばこれは良い交渉材料になる。
その薬の使用を条件に、三人の中で一人がアシュリーを独占する事を禁止する。
少し固い所のあるアリスではあるが、この薬の効果を知れば、アリスも悪い返事はしないだろうと思われる。
因みにその件の薬についてだが、それは『エルフの霊薬』と呼ばれる希少な薬だ。
今ではその製造方法が失伝していて、もう残された薬は僅かであるらしい。
今回は私に恩のあるエルフの友人からの伝手で、運よく手に入れられそうだという話だ。
値段は大分吹っ掛けられたが、輝かしい未来を思えば安い物だ。
効能についてだが、表向きは『エリクサー』等の霊薬と同じく、傷の回復や身体能力の回復改善、眉唾ではあるが多少の若返り効果と寿命の増加等だ。
しかし、それは人の間で噂される効果であり、エルフ内に伝わる口伝ではそれは付加価値的な効能でしかない。
実際の効能とは、同性同士による交配の可能化、だ。
何故そんな薬があるのかというと、エルフの種族的な問題が過去に起きた事に起因する。
もう結構な昔の話になるが、生来、男女問わず見目麗しい種族であるエルフ族であるが、その種族的特徴の所為か、その時代に同性愛が大流行したのだ。大流行という言葉もどうかと思うがそうとしか言いようがない。
そして、想像以上にそれが長く続き、同性同士のカップルが多く居たその時代に置いて、種族繁栄、種族存続の危機と捉えた一人の薬学者が存在した。
そんなエルフの薬学者が開発したのが、同性同士で子供を作る事を可能とする霊薬という訳だ。
まぁそんな時代もずっとは続く筈も無く、その学者が危惧した様な未来にもならなかったのだが、その時代に少数ではあるが同性の親を持つ子供が生まれているのは事実だ。
かく言う私の曾祖母がその同性の両親を持つ子供だったりする。
母親、父親、共に男性だったらしい。初めて聞いた時は首を傾げる話だったが、事実だ。
一つ不安な要素としては、一体どういう身体的変化が起こり、ソレが実現可能となるのかという点だが、その同性の親達も普通に暮らして、特に病気も無く普通に亡くなっているので、日常生活に問題は無いのだろう。
まぁそういう訳で、それを使用すれば……、アシュリーとの間に子供が生まれるなんて荒唐無稽な夢物語を実現する事ができるのだ!
そんな夢の薬を目の前にちらつかされて、否と言えるだろうか。
私は言えない。きっとアリスも言えない。
私達の未来は明るい。
自然と零れる笑みを必死に堪えながら、足取り軽く冒険者組合へと早馬を借りるべく駆けていく私であった。
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