BLACK EDGE

ピラフドリア

文字の大きさ
279 / 354

 第277話  【BLACK EDGE 其の277 共闘】

しおりを挟む
 BLACK EDGE


 著者:pirafu doria
 作画:pirafu doria


 第277話
 【BLACK EDGE 其の277 共闘】




 闘技大会のAブロック予選は続く。メリッサが脱落したと同時に、舞台に残る人数は半分になる。



 ここからが後半戦だ。



 舞台の上では先程ブラッドに話しかけて来た老人も戦っていた。



 だが、メリッサのように目立つような活躍をしているわけではなく。槍を使い相手の攻撃を避けながら、隙があれば攻撃して場外に落としている。



 目立っているわけではないが、陰ながら多くの選手を脱落させている。



 メリッサを倒したジバはそれに続き、Aブロック予選で最も多くの選手を落としている。



 ジガンデルにやられた賞金稼ぎであるが、その実力はやはり高い。噂通りの剛剣で選手を場外へと吹き飛ばす。



 だが、そんなジバを選手達が囲う。目立っていたメリッサを倒し、さらに目立っているのだ。狙われるのも当然だ。



 ジバを囲んだのは武器を持った男3人。



「賞金稼ぎジバだな……」



「ここでお前には脱落してもらうぜ」



 3人は同時に切り掛かる。



「3人同時か……舐めやがって……」



 しかし、ジバは剣を横に勢いよく振り、3人を同時に吹き飛ばした。



「この程度で俺様を止められると思うなよ!!」



 3人を同時に倒したジバはそのまま今度は近くで戦っていたシマールに斬りかかる。



 シマールは剣でジバの剣を受け止めた。



「さっきの雑魚どもはテメーの差金だな……。つまんねぇことをしやがる」



「………………」



 シマールとジバが剣をぶつけ合っていると、ジバの背後に忍び寄る陰。



「っ!?」



 斧を持った男がジバに切り掛かって来た。ジバは懐から小さなナイフを取り出すと、それでシマールの剣を止め、普通の剣で斧を止めた。



 斧を持った男はジバに喋る。



「共闘ではない。俺たちは捨て駒さ、…………勝ち残るのはシマールさんだけだからな!!」



「それも共闘って言うだろ!」



 ジバは両手に持った武器から一瞬だけ手を離す。そして腕をクロスさせると、さっきまで持っていた手とは反対の手で武器を持ち替えた。



「……まぁ、どっちでも良い。……どっちにしろ、この程度の人数じゃ、物足りないんだよ!!」



 ジバが両手に持った剣を同時に動かす。そして左右にいた二人を吹き飛ばした。



 斧の男とシマールは体制を崩す。



 ジバは最初に斧の男を切り捨てる。体制を立て直す隙も与えず、斧を持った男は倒された。



 斧の男がやられたと同時にシマールは体制を整え、ジバに斬りかかる。しかし、シマールの剣はジバに当たることはなく。避けられてしまう。



 そしてシマールは場外へと切り飛ばされた。







しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

出来損ないと追放された俺、神様から貰った『絶対農域』スキルで農業始めたら、奇跡の作物が育ちすぎて聖女様や女騎士、王族まで押しかけてきた

黒崎隼人
ファンタジー
★☆★完結保証★☆☆ 毎日朝7時更新! 「お前のような魔力無しの出来損ないは、もはや我が家の者ではない!」 過労死した俺が転生したのは、魔力が全ての貴族社会で『出来損ない』と蔑まれる三男、カイ。実家から追放され、与えられたのは魔物も寄り付かない不毛の荒れ地だった。 絶望の淵で手にしたのは、神様からの贈り物『絶対農域(ゴッド・フィールド)』というチートスキル! どんな作物も一瞬で育ち、その実は奇跡の効果を発揮する!? 伝説のもふもふ聖獣を相棒に、気ままな農業スローライフを始めようとしただけなのに…「このトマト、聖水以上の治癒効果が!?」「彼の作る小麦を食べたらレベルが上がった!」なんて噂が広まって、聖女様や女騎士、果ては王族までが俺の畑に押しかけてきて――!? 追放した実家が手のひらを返してきても、もう遅い! 最強農業スキルで辺境から世界を救う!? 爽快成り上がりファンタジー、ここに開幕!

ついで姫の本気

ちくわぶ(まるどらむぎ)
恋愛
国の間で二組の婚約が結ばれた。 一方は王太子と王女の婚約。 もう一方は王太子の親友の高位貴族と王女と仲の良い下位貴族の娘のもので……。 綺麗な話を書いていた反動でできたお話なので救いなし。 ハッピーな終わり方ではありません(多分)。 ※4/7 完結しました。 ざまぁのみの暗い話の予定でしたが、読者様に励まされ闇精神が復活。 救いのあるラストになっております。 短いです。全三話くらいの予定です。 ↑3/31 見通しが甘くてすみません。ちょっとだけのびます。 4/6 9話目 わかりにくいと思われる部分に少し文を加えました。

底辺から始まった俺の異世界冒険物語!

ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
 40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。  しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。  おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。  漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。  この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――

処刑された勇者は二度目の人生で復讐を選ぶ

シロタカズキ
ファンタジー
──勇者は、すべてを裏切られ、処刑された。  だが、彼の魂は復讐の炎と共に蘇る──。 かつて魔王を討ち、人類を救った勇者 レオン・アルヴァレス。 だが、彼を待っていたのは称賛ではなく、 王族・貴族・元仲間たちによる裏切りと処刑だった。 「力が強すぎる」という理由で異端者として断罪され、広場で公開処刑されるレオン。 国民は歓喜し、王は満足げに笑い、かつての仲間たちは目を背ける。 そして、勇者は 死んだ。 ──はずだった。 十年後。 王国は繁栄の影で腐敗し、裏切り者たちは安穏とした日々を送っていた。 しかし、そんな彼らの前に死んだはずの勇者が現れる。 「よくもまあ、のうのうと生きていられたものだな」 これは、英雄ではなくなった男の復讐譚。 彼を裏切った王族、貴族、そしてかつての仲間たちを絶望の淵に叩き落とすための第二の人生が、いま始まる──。

やり直すなら、貴方とは結婚しません

わらびもち
恋愛
「君となんて結婚しなければよかったよ」 「は…………?」  夫からの辛辣な言葉に、私は一瞬息をするのも忘れてしまった。

アリエッタ幼女、スラムからの華麗なる転身

にゃんすき
ファンタジー
冒頭からいきなり主人公のアリエッタが大きな男に攫われて、前世の記憶を思い出し、逃げる所から物語が始まります。  姉妹で力を合わせて幸せを掴み取るストーリーになる、予定です。

リーマンショックで社会の底辺に落ちたオレが、国王に転生した異世界で、経済の知識を活かして富国強兵する、冒険コメディ

のらねこま(駒田 朗)
ファンタジー
 リーマンショックで会社が倒産し、コンビニのバイトでなんとか今まで生きながらえてきた俺。いつものように眠りについた俺が目覚めた場所は異世界だった。俺は中世時代の若き国王アルフレッドとして目が覚めたのだ。ここは斜陽国家のアルカナ王国。産業は衰退し、国家財政は火の車。国外では敵対国家による侵略の危機にさらされ、国内では政権転覆を企む貴族から命を狙われる。  目覚めてすぐに俺の目の前に現れたのは、金髪美少女の妹姫キャサリン。天使のような姿に反して、実はとんでもなく騒がしいS属性の妹だった。やがて脳筋女戦士のレイラ、エルフ、すけべなドワーフも登場。そんな連中とバカ騒ぎしつつも、俺は魔法を習得し、内政を立て直し、徐々に無双国家への道を突き進むのだった。

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

処理中です...