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第15話 『黒白つけようぜ』
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遊び場
著者:ピラフドリア
第15話
『黒白つけようぜ』
部活に集まったメンバー達。しかし、一人足りない。
「おい、リンのやつはどうした?」
「今日風邪引いたって……」
ナツミの疑問にアキが素早く答える。
ナツミはその場に倒れ込む。
「なんてこったー!! 今日は面白いゲーム持ってきたのによ!」
イロハは聞く。
「何持ってきたの?」
「ワードウルフ」
「面白いけど、結構普通!!」
ワードウルフとは、参加者に特定の単語が配られる。しかし、一人だけ違う言葉を持っており、その人を会話の中で当てるというゲームだ。
「でも、三人じゃちょっと少ないかなぁ」
ナツミはそう言って、困っていると教室の扉が開かれた。
「ナツミぃーーー!! 見つけたわよ!!」
そこにやってきたのは黒髪長髪の女の子と、茶髪でポニーテールの女の子だ。
黒髪の子はナツミのことを睨みつける。
「今日は補習って言わなかったかしら?」
ナツミは嫌そうな顔で固まる。
「お前は……光条 サツキ!! そしておまけの相澤 マホ!!」
サツキと呼ばれた黒髪長髪の女性は堂々と教室に入ってくる。
おまけと言われたマホは頬を掻きながら「ひどいなぁ」っと呟いた。
サツキはナツミにあるプリントを見せつける。
それはこの前のテストの点数が書かれたプリント。
「今日はお前にみっちり教えてやると言ったよな」
サツキはそう言い、ナツミの耳を引っ張りながら立ち上がらせる。
「痛い痛い!! やめてくれ!!」
「ほら、早く行くぞ」
サツキはナツミの耳を引っ張りながら連行しようとする。そんな中、ナツミはモジモジしながらサツキに訴える。
「そんな無理やりじゃなくて、もっと優しくしてくれ」
するとサツキは
「わ、わかった」
頬を赤くしてナツミの耳を離す。
そして、
「じゃあこっちな」
今度はナツミの鼻を掴みそのまま連れて行った。
「痛い痛い!! やめろーー!!」
こうしてナツミは連れて行かれた。
残ったのはイロハとアキ、そしてマホである。
「ナツミちゃん、いなくなっちゃったけど、どうする?」
ナツミがいなくなったことで、さらに人数が減った。ここからどうしようとイロハ達が考えていると、
「私も入ろうか?」
そうマホが言ってくれた。
「本当ですか! ありがとうございます!!」
イロハはそう礼を言うが、アキは考え込む。
「いや、でも人数がなぁ」
しかし、人数がそれでは少ない。結局三人しか集まっていない。
そんな時、マホが少し廊下に出ると、誰かを引っ張ってきた。
「じゃあ、この子も入れて良い?」
そこにいたのは茶髪で前髪が目元までかかっている気弱そうな子だった。
【後書き】
新キャラ登場です。
著者:ピラフドリア
第15話
『黒白つけようぜ』
部活に集まったメンバー達。しかし、一人足りない。
「おい、リンのやつはどうした?」
「今日風邪引いたって……」
ナツミの疑問にアキが素早く答える。
ナツミはその場に倒れ込む。
「なんてこったー!! 今日は面白いゲーム持ってきたのによ!」
イロハは聞く。
「何持ってきたの?」
「ワードウルフ」
「面白いけど、結構普通!!」
ワードウルフとは、参加者に特定の単語が配られる。しかし、一人だけ違う言葉を持っており、その人を会話の中で当てるというゲームだ。
「でも、三人じゃちょっと少ないかなぁ」
ナツミはそう言って、困っていると教室の扉が開かれた。
「ナツミぃーーー!! 見つけたわよ!!」
そこにやってきたのは黒髪長髪の女の子と、茶髪でポニーテールの女の子だ。
黒髪の子はナツミのことを睨みつける。
「今日は補習って言わなかったかしら?」
ナツミは嫌そうな顔で固まる。
「お前は……光条 サツキ!! そしておまけの相澤 マホ!!」
サツキと呼ばれた黒髪長髪の女性は堂々と教室に入ってくる。
おまけと言われたマホは頬を掻きながら「ひどいなぁ」っと呟いた。
サツキはナツミにあるプリントを見せつける。
それはこの前のテストの点数が書かれたプリント。
「今日はお前にみっちり教えてやると言ったよな」
サツキはそう言い、ナツミの耳を引っ張りながら立ち上がらせる。
「痛い痛い!! やめてくれ!!」
「ほら、早く行くぞ」
サツキはナツミの耳を引っ張りながら連行しようとする。そんな中、ナツミはモジモジしながらサツキに訴える。
「そんな無理やりじゃなくて、もっと優しくしてくれ」
するとサツキは
「わ、わかった」
頬を赤くしてナツミの耳を離す。
そして、
「じゃあこっちな」
今度はナツミの鼻を掴みそのまま連れて行った。
「痛い痛い!! やめろーー!!」
こうしてナツミは連れて行かれた。
残ったのはイロハとアキ、そしてマホである。
「ナツミちゃん、いなくなっちゃったけど、どうする?」
ナツミがいなくなったことで、さらに人数が減った。ここからどうしようとイロハ達が考えていると、
「私も入ろうか?」
そうマホが言ってくれた。
「本当ですか! ありがとうございます!!」
イロハはそう礼を言うが、アキは考え込む。
「いや、でも人数がなぁ」
しかし、人数がそれでは少ない。結局三人しか集まっていない。
そんな時、マホが少し廊下に出ると、誰かを引っ張ってきた。
「じゃあ、この子も入れて良い?」
そこにいたのは茶髪で前髪が目元までかかっている気弱そうな子だった。
【後書き】
新キャラ登場です。
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