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接近
自身の傾向に思い悩むレジィリアンス
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レジィリアンスは寝室に戻り、寝台に寝転んだものの…。
さっきの、エルデリオンとの事を思い出し、凄く落ち着かなかった。
だって…あんな、つもりじゃなかった。
確かに、ネズミを追い払ってくれて、今この寝室で、安心して眠れるようにしてくれた事には、感謝したし…。
頼もしいとも、思った。
顔を反対横に倒すと、なんで…あんな事を口走ってしまったのかを、思い出してみる。
確かに、エルデリオンが以前のように…やたら自分に対する欲望を、露わにする様子が…無くなって。
凄く紳士的に、穏やかに接してくれて、安心したせいもあって…。
でもそれに反し、明け方夢の中で…馬車の時の事をぼんやり見、そうすると暫く忘れていた、蕾の奥に何か挟まってる感覚が蘇り…。
半分眠りながら無意識のうちに、腰をくねらせていて…。
薄目開けて、勃ってる事に気づき、手で軽く触れて、気持ち良くなって…。
放って、また目を閉じて…。
そして…その後、蕾の奥が熱く、じれるように感じ、一度なんて無意識に、指を挿入してた…。
けれどエルデリオンに突かれた記憶とはかけ離れて…軽い疼きしか、得られない。
また…気を取り直して目を閉じるけど。
夢の中の自分は、じれてもっと強烈な刺激が欲しい!
と切望していた…。
なのに目が覚めると。
やっぱり夢の中の出来事と、忘れる…までは、いかなくとも…。
エルデリオンに会っても、彼はもう、そんな激しい欲望は自分に持って無くて、紳士的で。
忘れるのが正解だと思ったし、暫く経てば、夢すら見なくなる。
そう…軽く考えてた。
でも今夜エルデリオンに抱きしめられた時。
無理強いされず、強引にもされず…。
すると途端、じれた感覚が強烈に襲ってきて…あんな…事を………。
ついさっき、自分からエルデリオンにせがみ、蕾の奥に挿入され、突かれて乱れ、喘いだ自分が、ふいに思い浮かぶと。
かっ!と羞恥に包まれた。
あれは…自分じゃなかった。
誰か別の…。
欲望に火の付いた…別の…自分。
けれどエルデリオンに、自分の口から告げたのだ。
“指じゃ無く…”
レジィリアンスはそれを思い出すと、全身羞恥に包まれ、熱が上がったように熱く、恥ずかしくって…。
また、寝返りを打った。
突かれ、激しい快感に脳が痺れ、解き放った後。
どうしていいか分からず、のし掛かるエルデリオンの下から出ようと身をよじった時も。
エルデリオンは、紳士的にどいてくれて…。
無意識に、扉に向かって歩き出した時も。
足がもつれて転びそうになると、エルデリオンはソファから飛び出し、抱き止めて転ぶのを防いでくれた。
それで…。
でも、どう言えば良いか分からず、強烈な感覚で脳が痺れてたし、自分でも自分を見失っていたから…。
“ありがとう”
とエルデリオンに告げ、彼の腕から身を離し、扉に歩いて、開けて…閉めた。
そして寝台に寝転がって…。
エルデリオンはまだ、居間に居るんだろうか?
けれどなぜか、確信出来た。
エルデリオンはこの寝室に、今夜はもうやって来ないと。
ゆっくり休み、眠ってもいいんだと。
なのに…。
思い返すと、どうしていいのか分からないほど、動揺してる。
エウロペに話してしまおうか。
と身を起こしかけ、けど彼の目前で、さっきの事を口にする、想像をしただけで。
恥ずかしくて、とても無理だと分かり…。
また、身を寝台に沈める。
そうしてその時、ようやくレジィリアンスは気づいたのだ。
“明日…どんな顔して、エルデリオンと会えばいいのだろう?”
それに…エウロペやエリューン、テリュスに、エルデリオンに自分の方から、欲っした。
なんて知られたら…どう思われるのか。
レジィリアンスはまた寝返りを打ち、更にまた体の向きを変え…。
明け方まで、悶々と寝られず、寝返りを打ち続けた。
さっきの、エルデリオンとの事を思い出し、凄く落ち着かなかった。
だって…あんな、つもりじゃなかった。
確かに、ネズミを追い払ってくれて、今この寝室で、安心して眠れるようにしてくれた事には、感謝したし…。
頼もしいとも、思った。
顔を反対横に倒すと、なんで…あんな事を口走ってしまったのかを、思い出してみる。
確かに、エルデリオンが以前のように…やたら自分に対する欲望を、露わにする様子が…無くなって。
凄く紳士的に、穏やかに接してくれて、安心したせいもあって…。
でもそれに反し、明け方夢の中で…馬車の時の事をぼんやり見、そうすると暫く忘れていた、蕾の奥に何か挟まってる感覚が蘇り…。
半分眠りながら無意識のうちに、腰をくねらせていて…。
薄目開けて、勃ってる事に気づき、手で軽く触れて、気持ち良くなって…。
放って、また目を閉じて…。
そして…その後、蕾の奥が熱く、じれるように感じ、一度なんて無意識に、指を挿入してた…。
けれどエルデリオンに突かれた記憶とはかけ離れて…軽い疼きしか、得られない。
また…気を取り直して目を閉じるけど。
夢の中の自分は、じれてもっと強烈な刺激が欲しい!
と切望していた…。
なのに目が覚めると。
やっぱり夢の中の出来事と、忘れる…までは、いかなくとも…。
エルデリオンに会っても、彼はもう、そんな激しい欲望は自分に持って無くて、紳士的で。
忘れるのが正解だと思ったし、暫く経てば、夢すら見なくなる。
そう…軽く考えてた。
でも今夜エルデリオンに抱きしめられた時。
無理強いされず、強引にもされず…。
すると途端、じれた感覚が強烈に襲ってきて…あんな…事を………。
ついさっき、自分からエルデリオンにせがみ、蕾の奥に挿入され、突かれて乱れ、喘いだ自分が、ふいに思い浮かぶと。
かっ!と羞恥に包まれた。
あれは…自分じゃなかった。
誰か別の…。
欲望に火の付いた…別の…自分。
けれどエルデリオンに、自分の口から告げたのだ。
“指じゃ無く…”
レジィリアンスはそれを思い出すと、全身羞恥に包まれ、熱が上がったように熱く、恥ずかしくって…。
また、寝返りを打った。
突かれ、激しい快感に脳が痺れ、解き放った後。
どうしていいか分からず、のし掛かるエルデリオンの下から出ようと身をよじった時も。
エルデリオンは、紳士的にどいてくれて…。
無意識に、扉に向かって歩き出した時も。
足がもつれて転びそうになると、エルデリオンはソファから飛び出し、抱き止めて転ぶのを防いでくれた。
それで…。
でも、どう言えば良いか分からず、強烈な感覚で脳が痺れてたし、自分でも自分を見失っていたから…。
“ありがとう”
とエルデリオンに告げ、彼の腕から身を離し、扉に歩いて、開けて…閉めた。
そして寝台に寝転がって…。
エルデリオンはまだ、居間に居るんだろうか?
けれどなぜか、確信出来た。
エルデリオンはこの寝室に、今夜はもうやって来ないと。
ゆっくり休み、眠ってもいいんだと。
なのに…。
思い返すと、どうしていいのか分からないほど、動揺してる。
エウロペに話してしまおうか。
と身を起こしかけ、けど彼の目前で、さっきの事を口にする、想像をしただけで。
恥ずかしくて、とても無理だと分かり…。
また、身を寝台に沈める。
そうしてその時、ようやくレジィリアンスは気づいたのだ。
“明日…どんな顔して、エルデリオンと会えばいいのだろう?”
それに…エウロペやエリューン、テリュスに、エルデリオンに自分の方から、欲っした。
なんて知られたら…どう思われるのか。
レジィリアンスはまた寝返りを打ち、更にまた体の向きを変え…。
明け方まで、悶々と寝られず、寝返りを打ち続けた。
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