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かっ飛びアレクサンドライト まぜまぜイエロー・ダイヤ オン コース 9 スフォルツァとローフィス

かっ飛びアレクサンドライト まぜまぜイエロー・ダイヤ オン コース 9 スフォルツァとローフィス 3

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 けど。
寝室の扉を開けると。
ファントレイユの手がするり…。
と俺の握る手から抜ける。

振り向くと。
ふんわりと長い、グレーがかった明るい栗毛に包まれた綺羅綺羅しい美貌で、ファントレイユってば優雅に俺に微笑んで。
囁いてる。

「…先で一人なら。
テテュスでも…大丈夫だと思う」
言って背を向け、ソファを立ってシェイルの後を追うレイファスに代わって、ファントレイユがソファに身を沈める。

「…………………」
俺だけじゃなく、テテュスまでもがそんなファントレイユを見つめてる。

つい、長身のテテュスを見上げ。
精一杯カワイコちゃんを装って、俺、思いっきり可愛く言ってみる。
「俺じゃ…抱けない?」

演技が効いたのか。
テテュス、紳士的に優しく微笑む。
「私で、いいのなら」

俺、テテュスの素敵な微笑が向けられて。
もう心が♡で埋め尽くされた♡
なんて、ス・テ・キ♡

テテュスが扉を閉めた途端。
俺もう…伸び上がって、テテュスの首に両腕回す。
顔を傾けて…テテュスの唇に唇を近づける。
すると…テテュスが唇を…や・さ・し・く。
押しつけてくれるから。
もう俺、感激で胸がいっぱい。

しなだれかかってテテュスの背を、背後のベットの上に体重かけて押し倒し。
テテュスの胸に身体を抱き止められつつ、ベットに倒れ込んだテテュスの顔に、顔を傾けキスを繰り返す。

テテュスの唇が、押しつけられたかと思うとふっ…と離れ。
また押しつけられる度。
甘酸っぱい幸福感に包まれちゃうからもう…直ぐ体に火が付いて。
つい、膝でテテュスの股間を探る。

…勃ってナイ………。
手を這わせたいけど、テテュスってば背が大きすぎて。
顔を下げないと手が届かない………。

えーーーーーと。
一瞬脳が真っ白になって次の行動が思い浮かばない。
けどテテュスの顔って間近で見ると、レイファスやファントレイユと面差しが似ていて。
でも一番面長で。
綺麗な鼻筋の、美しくも男らしい顔立ちの。
長い焦げ茶色の睫に縁取られた、綺麗な濃紺の瞳に見つめられながら口付けられると。

もう~天国♡
つい、次を促すように膝でテテュスの股間を探ってると。
テテュス、クス。
って笑って。
ぐら…ってしたかと思うと。
気づくとテテュスが体を起こし、いつの間にか俺の背がベットに沈み込み。
上から、テテュスに覗き込まれてた。

倒れ込んで来るテテュスの体に上から覆われると。
もう♡
衣服の上から盛り上がって見えた筋肉が、直に触れて…。
心臓跳ね上がって、ドキドキもの。

「あっ…ぅんっ…」
つい…甘い声がもれてしまう。
その時。
かっ!
って…テテュスの体温、上がった?
膝立ててそっとテテュスの股間に触れた時…。
た…勃ってる…みたい???

どきっ!とする程、男っぽい表情で、伏せた睫の下の濃紺の美しい瞳が熱っぽくて。
俺、テテュスに上からのし掛かられて。
もう完全に…テテュスに覆われて囚われてた。

テテュスの手が、ゆっくりと俺の股間に触れるから。
衣服の上からなのに俺
「あ………っ!」
って期待で甘い声を上げてしまう。
「…我慢出来ない…?」
「ん…欲しい…。
テテュスの…挿入(い)れて?」

テテュス、また、春の日差しのように穏やかに微笑む。
けど眼差しの熱っぽさはそのまま。

「…そっち…?
口で愛撫しようと思ってたのに…ここ」
そう言って、そっ…と衣服の上から、俺の股間に触れる。
布越しなのに。
テテュスの大きな…優しい手で触れられると。
身が震えて来る。

「…んっ…それも…いいけど…。
我慢出来ない…。
テテュスを俺の物にしたい…」

テテュス、目を見開いて…俺の事見て。
また、くすって笑って。
「そんなに…欲しいんだ?」
って聞くから。
テテュスの、長く濃いくねる栗毛が脇腹を滑って行くのを感じながら。
震えて囁く。
「うん直ぐ欲しい」

…どこまでも。
正直な俺。

テテュスの顔が傾けられて倒れ込み。
今度は熱烈な、キス…!

「んっ…ん…ぁ…っ」
キスを繰り返しながら…テテュスの手が俺の…ズボンを剥がして行くから。
俺も腰を捻って、衣服を取り退けるテテュスを助けつつ。
テテュスの股間を手でまさぐるんだけど。

ダメ。
テテュスのお腹の辺りまでしか届かなくて。
けど衣服を引き剥がして触れると。
凄く引き締まりきった、腹に触れる。
熱い…!
それに…脈打ってる。

もう…身体が震えてくる。
たまらなくて。
剥がされると俺、足を持ち上げ、膝をテテュスの腰の横に当て。
足先を腰の上に絡ませてしまった…。

テテュスの手が素早く自分をはだけて…蕾に猛った、テテュスのタケノコの先端が当たった時。
ぶるっ。
と身が、大きく震った。

おあずけの間が長すぎて。
期待に身が震える程、待ち望んでたんだ。
って…自分でも思ったけど。
俺、つい勢いで。
自分から腰をテテュスに打ち付けて、一気に奥まで飲み込む。

「んっ…!」
「っ!…無茶だ…ほぐしてないの…に…っ!」

いや。
お気遣いは嬉しいけど。
もう変態オタクに嬲られて身体が疼きまくった後にジラされきってたから。
テテュスの制止も聞かず、自分で腰を引いては、思いっきり最奥まで、テテュスの猛々しいタケノコを堪能した。
「んっ…もう、泣きそうなくらい、イイ………」
「…辛く…ない?」
聞かれて、また俺、腰を引くと思いっきり押しつけて。
最奥までテテュスを飲み込んで、囁く。

「動いてくれない方が、辛い…」

呟いた途端、テテュスの腕が俺の腰を抱いて。
ずっ!
って一気に突いてくれて!
「っ…!」

俺、一気に快感に包まれて、一瞬脳が真っ白に痺れ。
激しく動き出すテテュスにしがみついて。
身がざわつきまくる、快感の波に浸りきった。

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