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強姦

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 その…後だった。
授業を終え…宿舎に戻ろうとした時、それは起こった。

もし…今迄の時間で、切り取って消してしまいたい時間があるとすれば、間違い無くその時間だった………。

同学年の…マレー、と言う、鮮やかな栗毛を縦ロールにした、とても小柄で綺麗な子が。
僕らと話がしたいと言う人が、いるから…。
そう促され、付いて行った。

けど案内された、宿舎から離れた木板の小屋の前には…。
同学年の、僕とハウリィを見てニヤニヤ笑ってた一体格のいい連中がいて。

僕とハウリィは、あっと言う間に周囲を取り囲まれた。

五人、いた。
皆、体が大きかった。

どっ…!
小突かれるようにして…扉を開けたその小屋の中へ、押されて床に転がる。

隣にハウリィが、転がった。
そして顔を上げた時、その奥に…黒髪で白い肌の…。
上級生で品のいい…大貴族らしい人が、僕らを見下ろしていた。



彼は…僕らを見て笑った。
「真っさらか?」
黒髪の上級生が言うと、同学年の一人が、ハウリィの腕を後ろから掴む。

途端、ハウリィが叫んだ。
「いやっ!」

僕も後ろから、肩を乱暴に掴まれた。
痛みで、一瞬顔が歪んだ。

でも掴んだ男が言う。
「こいつは、そうです」

黒髪の人は大きく、頷いた。

「…そいつはお前らが好きにしていい」
その言葉で、彼の後ろに控えていた体の大きな上級生四人が進み出ると、一人が屈んで床に座るハウリィの腕を、掴み上げる。

「嫌…!
嫌!嫌…!
お願い…許して!」

ハウリィは叫んでいて、僕は駆け寄ろうとしたけど直ぐ、後ろで肩を掴んでる同級生に、乱暴に引き戻される。

直ぐに…また別の上級生三人が両横と背後に付いて、左右から腕を掴まれ、背後の男に腰を抱きかかえられていきなり…本当にいきなり、乱暴に衣服をはぎ取られる。

僕はぎょっ!として…。
けど腕を掴まれていて、もがいても直ぐ引き戻され、あっと言う間にベストのボタンを外されて、シャツもはだけられ…。
後ろから剥ぎ取られた。

直ぐにベルトが外され、後ろから抱きかかえられて体を後ろに倒されると、ズボンを…引きずり降ろされて、かれた。

僕は恐怖に竦み…けど、一体何が始まるのか、見当も付かなかった………。

けれど奥の小屋の隅の…藁の上で、ハウリィが仰向けに押さえつけられ。
同様に衣服を脱がされて…。
彼は四人の大きな男達に囲まれ…ずっと…叫んでた。
「嫌……!
いや……あ!…あっ!
止めて!」

床に仰向けに乱暴に引き倒されると、両腕を左右の男達に、はりつけのように床に釘づけられて身動きとれず…。
黒髪の…とても綺麗な顔をした大貴族の上級生が、ゆっくりと…僕の方に来て…。
僕の股の間に立って、僕を見下ろし、笑った。

両横にいた男達が、僕の…膝の下に腕を入れ…膝を立たせ、彼の前に股間を曝し、そしてもっと…膝を上げる。

僕は必死で肩を左右に揺すったけれど、腕を床に釘づけられたまま…。
もとより、体の大きな上級生に、かなうはずも無い。

「止めて!
いゃぁ!」

叫びに目をやると、ハウリィが。
服をすっかり脱がされ、一人の上級生にのし掛かられ…無理矢理口づけされてる光景に、愕然とする。

彼らが、僕らとしたいのは………!

僕は咄嗟、屈み来る、その黒髪の人を目を見開き見つめた。
彼はずっと…笑ってた。
そして……僕が何をされるかを察した時、すっ。と身を起こし、両脇の男達に顎をしゃくる。

途端男達は…乱暴に僕の腕を掴み、引き上げ体を持ち上げたと思うと…その、黒髪の人の前で、四つん這いにさせた。

腕は…掴まれたまま、背をぐいぐい押され、屈め…!
と言うように。
膝を床に付き、尻を突き出し…そこに大きな男の気配を感じ、ぎくっ!とする。

そして目の前にその黒髪の人の股間が…!
ボタンを外し…そして…中のものを、取り出そうとしていて…突然…本当に突然、腰を抱くようにして掴まれ、尻の穴に何か……布でくるんだ、木の棒のようなものを無理矢理…捻り込まれ。

僕は
「あっ!」
と叫んで……けど、後ろの男は構わず、ぐいぐい突っ込んで来て…僕は痛みでまた、叫んだ。

「あ…ああっ!」

けど、その途端だった。
目前に黒髪の男の人の…一物が本当に僅かしか距離の無い場所で曝され…。
彼はくぐもった声で、頭上から言った。
「もし…噛んだら、お前を殺す…!」

いきなり…髪を後ろから鷲掴みにされて引っ張られ、顔を、上げさせられる。
痛みに…眉が寄って、涙が目の縁にたまった。
そして…それはどんどん顔に近付き……彼は言った。
「口を、開けろ!」

ぐい!
「ああっ!」
棒は後ろから尻の穴に捻り込まれ…叫んだ途端、黒髪の人の一物が、口の中へ………。
「ん…ぐっ!」

けど頬に…冷たく硬い…感触がして…。
それが、銀にぎらりと光って見え…。
頬にきつく押しつけられ、目を見開く。

刃物の向こうで、それを頬に押しつけて来る上級生の…。
殺気混じりの狂気の瞳が、冷静に僕をじっと見つめ…。

動けばこれを、頬に当てたまま引くぞ!と、脅していた。

僕はがくがくと、恐怖に震った。
途端、強引に開けた口の中の奥までそれは捻り入れられ、口いっぱいに…黒髪の人のもので覆い尽くされ…。
なのにまだ、尻の穴に突っ込まれた棒をぐいぐい捻り込まれ、四肢が痙攣けいれんし、息が詰まりそうになった。

けど…口を閉じようとする度、刃物を頬にきつく押し当てられ…。
時折ちくり!と、痛みを感じる。

僕はもう、必死だった。
口を、閉じないように。
もし…閉じたら、一瞬の内に頬が裂ける!

その冷たい刃物の感触は、殺気を帯びて押しつけられ。
口の中の生暖かいモノに、吐き気を催したけれど。

吐き出す事すら、出来なかった。
ぐいぐいと、喉の奥まで押し込まれて。

鼻に黒い茂みの…毛が触り…。
その人の股間に顔を埋め…それは更に口の奥へと捻り入れられ、息苦しい。

その人がゆっくり…腰をぐい!と顔に押しつけ、そして…引く。
けど直ぐまた、押しつけられて………。

「ん…ぐっ!」
涎が頬を伝い落ちていくけど、僕は口いっぱいの大きさの一物の吐き気を、抑えるだけで精一杯だった。

「ぐ………っ!」

口の中のへにゃへにゃだったそれが、けど押しつけられて引かれる度、硬くなる。
「ん…っ!」

引かれる度、チラリと…小屋の戸口辺りが見える。
僕らを誘ったマレーと同級生達がいて…。

マレーは顔を下げ、同級生達は、笑って僕を見ていた。

けど彼らはマレーの腕を掴むと、僕の目前の黒髪の人に尋ねる。
「俺達も、愉しんでいいんで?」

僕の喉が、ごくり…!と鳴った。

マレーは縦ロールの艶やかな栗毛に顔を埋め、俯き切っていた。

「可愛がってやれ」

その命令で、同級生の一人がマレーの顎を捕らえて顔を上げさせ、背けようとする彼の顔を、引き戻して口付けてた。
無理矢理。

僕の頬に、涙が滴った。

女中と…執事が、応接室で裸で抱き合ってるのを、見た事あった。
祭日に来た、やんちゃな子達と、盗み見した…。

二人は口づけ…執事は裸の女中の、胸を揉んで…。
そしてスカートを引き上げ…女中は執事の両端に足を投げ出し…。
執事は間に入って…腰を、突き上げてた。
その度に、女中の真っ赤な唇から声が漏れる。
「あっ!」
「あっ!」

………涙が頬を、滴り続ける。
口の中のものはどんどん…硬く大きくなる。
いつ…尻の棒が引き抜かれ、代わりにそれを入れられるのかと…。

それを考える度、涙が頬を、伝い続けた。

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