行ってみたいな異世界へ

香月ミツほ

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行ってみたいな異世界へ

番外編 甘い誘惑 7

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「おしゃべりはこのくらいにして、そろそろエロく成長したタケルを堪能したいんだがな。」
「!!!」
「そうですね。急に積極的になって自分からもう1度、なんてねだってくれて、もう…」

「あ…あの、…そ、の、……もうムリ…」

離れるのが寂しいとか2人っきり、とかそんな事でスイッチ入っちゃっただけで、いつもと同じに戻ったら無理!!

「思い出しちゃったら恥ずかしくて無理……っあ!」

しょうがないな、と言ってストゥの膝に座らされ尻たぶの下の方からゆっくりショートパンツの中に指が入り込んで来る。ティスに片足ずつ靴下を脱がされ、つま先にキスをしてから指を1本1本しゃぶられる。指の間舐められるとぞくぞくする……

「う、ふぅ……ん…ふゃんっ!!」

緩い快感にうっとりしてたらショートパンツの裾から入り込んだ指が袋をさわさわと撫で始めて快感が強くなった。ふっと離れていた寂しさが胸に広がって背後で俺を抱き込んでいるストゥに体を捩ってキスを強請る。

「おかえりなさい…」
「ん…ただいま…」

そう言いながら啄むようなキスから深いキスに変わって行く。ティスが上の方に唇を進めて腿の皮膚の柔らかい所を舐めて吸って甘噛みする。どれも気持良くて口内を舐られるのと合わせてどんどん高ぶってしまう。服がキツい。

もぞもぞしてたらティスがショートパンツと下着を脱がしてくれた。脱ぐ時にストゥと向かい合わせになるように膝立ちになり、シャツだけになった俺の背中を服の下に潜り込んだティスの長い指がなぞる。前からはストゥがシャツの上から胸の形をなぞっている。引っかかりを見つけて爪で優しく擽られると甘やかな刺激に体が震える。

首筋を這う舌が気持ち良いのに、かぶるタイプのシャツが脱げず進んで欲しくて焦れて来る。何も履いていない下半身も心もとない…

「全部脱ぎたい…」

俺の希望をティスが叶える。後ろからシャツを持ち上げバンザイして引き抜かれるシャツが首を通り過ぎる前に胸の花びらを舌で転がされた。

「あぁぁん!」

目隠しされた状態の時に与えられた刺激は驚くほど鮮烈でとぷっと先走りが溢れる。ストゥの服が汚れる、と2人がまだ1枚も脱いでいない事が突然意識に昇る。

「ストゥも…ティスも…脱いで…」

1人だけ全裸なのも恥ずかしいし、肌を触れ合えないのも寂しくてもどかしい。そうお願いするとティスが俺を抱き上げてベッドへ運びながらストゥに先に脱ぐよう促した。

ベッドに仰向けに寝かされてキスをしながら胸を弄ばれさし込んだ手が背中から腰、尻から太腿を何度も往復して撫でられる。さっきから溢れ続ける透明な粘液で俺の中心は濡れそぼっているのに放置されて切なさが募る。そこにストゥが顔を近づけふっと熱い息を吹きかけるとそれだけで震えた。内股を撫でながら袋をぱくりと咥え、舌で舐めてから筒に舌を這わせる。焦らされて溢れた粘液はとっくに秘所まで濡らしている。

もう、1度出さなくては辛すぎる。

「はや、くぅ…」

ぬる、っと漸くいちばん敏感な先端に届いた舌に溜まらず擦り付ける。温かい口内に受け入れられ数回唇で扱かれただけであっけなく達してしまった。

「っっっっっっ!!」

跳ねる体と声にならない叫び。ぐったりと弛緩する俺の片足を持ち上げ、いつの間にか用意された香油を後孔に馴染ませる。その中に潜む快楽を期待してしまう。

「解すのはストゥに任せて私には口づけをさせて下さい。」

そう言ってちゅっちゅっとこめかみや瞼にキスを落され、手を伸ばしてティスの髪を梳く。見つめあって求めあって深く唇を合わせる。すぐに舌を絡め擦りあう粘膜の心地よさに酔っていると、こっちを忘れるなとばかり蕾の中の良い所を擦られて体が跳ねた。

ティスに胸も弄られて身体中の熱が解放を求めて中心に集まる。連日熱い猛りを受け入れて貪って来たそこはあっと言う間にストゥの太い節くれ立った3本の指を飲み込み、せがむように纏わり付いている。ようやく納得したストゥが自分の中心も香油で濡らし、目的の場所をノックした。いちばん太い所は少し苦しいけどゆっくり進むとちゃんと受け入れる。中が馴染むのも早くなった。

始めはゆっくりと、徐々にスピードを上げて繰り返される抽送、角度を変えて良い所を掠めたり強く擦ったり奥をきゅぅっと押し込んだり。その度に震え、仰け反り、溢れる喘ぎが止まらない。

熱い杭がひときわ大きく張りつめ、良い所を焦らさず刺激され絶頂が近い事を知る。俺ももう限界だ。

「はうぅ…はっ、あん!あぁ…イク!いっちゃう!も、もう…あぁぁぁぁん!!!」

しがみ付いて強ばる身体と反対に激しくうねり白濁を強請る内部。

「くっ…!!」

逃がすまいと纏わり付く蠕動に熱を解放し、文字通り腹の底から満たされる。ストゥはぴゅくぴゅくと腹に飛び散る粘液を見下ろし、熱い息を吐いてたまらない、と呟きながら男の色気をまき散らす。荒い呼吸が落ち着くまで優しく頬を擦り付けた。

「浄化。」

ティスが浄化をして交代を促す。

「邪魔しないように見ていましたから、今度は私の番ですよ。」

まだ余韻の残る部分は触れず、優しく頭を撫でながら軽いキスをする。気持良くて安心するキス。俺からも軽いキスを返して戯れ合う。体の前面をゆっくり撫でたり舐めたりしながら降りて行き、うつぶせに向きを変えられ尻や腰、背中を丁寧に愛撫される。立て続けの刺激で快感の蓄積した身体にちょうど良い優しい愛撫。肩甲骨のすぐ内側を甘噛みされて大きく喘いだ。

「あぁぁぁん!そこ、やぁ…!」

なぜそんな所が、と不思議に思う場所がやけにぞくぞくする。下半身に直結した快楽ルートがあるようで血液が敏感な場所に集まる。

「ティス…うつぶせ、つらい…」

集まった血液に押し上げられた屹立の苦しさを逃がすため片足を折り曲げて身体を浮かせる。ごくりと喉を鳴らしたティスが香油を手に取った。時間を置いてくれたのでいつでも受け入れられる状態になっている。否、むしろ待ち望んでいるそこは難なく指を飲み込み奥へと誘う。

ティスの長い指を飲み込んで勝手に持ち上がる腰はゆるゆると揺れ始める。

「はやく…きて…」

すぐに願いを叶えてくれて、熱くて長くて硬くて柔らかいものを与えてくれる。こんな所まで優しい作りのティスは激しくしても圧迫感以外苦しくなくて、今の俺には快楽しかもたらさない。うなじを甘噛みしながら突き、胸の粒をを捏ねる。

3回目だと言うのに俺にはもう余裕が無い。

「ティスぅ…おれ、また…いっちゃう…」

それを聞いたティスは抽送を速めて前を優しく握って扱いてくれる。

「ティスも、ティスも一緒が良い!!」

「一緒に、イきましょう…くっ!!」

「ひぅっ! あ、ひゃぁぁぁぁん!!」

目の前がスパークして身体中が痙攣する。身体の中に迸る精に喜びが溢れる。

俺はまた、意識を手放した。


**********************


目覚めると朝で、身体は清められ寝間着を着せられて2人に抱き込まれていた。俺だけ3回もイって2人は1回ずつしか行ってないのが申し訳ない。

「起きたか?」

ストゥは先に起きていたのか俺のせいで起きたのか分からないけど、いつも寝起きが良い。身体の心配をしてくれるけど治癒するから大丈夫だよ。

「もっと体力つけるね。」

そう言ったら嬉しそうに笑って

「これからはエロいタケルが見られるようにティスと交代で泊まりがけの依頼を受けるようにするから無理すんな。」

えーっと、どう反応したら良いんだろう?
俺は困ったような笑顔を向けて、朝食を作りに行く。きっとまたアラケルとかねえさまとか来るだろうからお弁当もたくさん作って、みんなでランチをしよう。この仕事は後2日。手応えはじゅうぶんだからこのまま人気店になる日は近いだろう。

俺の「いつでもショコラを食べられる計画」は達成間近。

今後に期待する物は鰹節と中華調味料の入手。鰹出汁はまだ良いけど、マーボー豆腐とかホイコウロウとかめっちゃ食べたい。充実した異世界「食」生活のために調査系の依頼を受けよう。

まだまだ、がんばるぞー!!
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