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行ってみたいな!あちこちへ
119 ハートの意味を広めよう
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「お空の上のお友達?」
「そう。青い大きな鳥さんでね、ずうっと空の上にいるの。」
「降りてくれば良いのに…」
「結界があって降りて来られないんだって。」
力が強すぎて降りると人間に迷惑をかけちゃうから、って言うと悪い魔獣なの!?って…
「違うよ。とっても良い子だから強すぎる力がみんなを困らせちゃうのが悲しくて自分で結界を張ったんだよ。自分が一人ぼっちになったって、みんなが幸せになれる方が良い、って。」
「………。」
ティオが黙り込んでしまった。
「チビが遊びに行けば寂しくないね…。」
「そうだね。遊びに行って、お土産もあげてるよ。」
「ぼくもお土産あげたい!」
「じゃあ何か考えよう!」
「うん!まずはお勉強頑張るね!」
「えらい!!かっこいい!ティオすごい!」
「えぇ~?」
俺が褒めちぎると、照れてくねくねになる10歳児、可愛すぎる…。これはアイスクリームで労わねば。
と、言う事で午後はアイスクリーム作り。
材料とアイスクリームメーカーの使い方を説明して分量を計り、投入してスイッチを入れるだけ。
まぁ簡単!(笑)
で、ついでにフルーツソースも作るよー。
これも材料を鍋に入れて煮るだけ。沸騰させ過ぎると美味しくなくなるのでコトコト煮て、アクを丁寧に掬うのと焦がさないよう注意するだけだ。
ブルーベリーとラズベリーがあったので2種類作った。ついでにキャラメルソースも。
イーリスはとても真面目に言われた事を守る子なので教え甲斐がある。
「このアイスクリームね、ファケレさんはまだ食べた事ないからきっとびっくりするよ。」
「!!」
可愛く飾ろうね。
チビに連絡しておやつには帰って来てもらう。カキ氷機と綿あめ機も持って来れば良かったなぁ。
お父さんとお兄さんは出かけてるのでお母さんとお姉さんとイーリスとティオ、ファケレさんとおやつ。
クレープにして生クリームとキャラメルソースと粉糖をかけて彩りにラズベリーとミントの葉を添えた。
チビのは食べやすいようにロール状にして切ってある。
「ずいぶん薄く焼けるのですね。」
「フライパンの裏を使って焼くんです。生地をヘラで伸ばして均一にするのが難しいんですよ。」
「イーリス何枚失敗したー?」
ティオが揶揄いたがる。
「数枚です。」
「うっそだぁ!」
「嘘じゃないよ。フライパンが熱くなり過ぎると焦げるから、濡らした布を用意して温度調節をすれば良いんだ。」
「…本当に?」
「本当だよ。」
「…ごめんなさい…」
「良いわ。私だって信じられないもの。」
ふふっと笑って笑顔を交わす姉弟。
「昼のサラダとスープもこのクレープも大成功だね。」
ファケレさんがそう言うとイーリスが顔を真っ赤に染めた。
「ま…、まだまだです!」
うわぁ~♡
可愛い~!
「料理は反復練習だからね。美味しかったらまた作るからどんどんリクエストしてね。」
「でも、いろんなの食べたい!」
ティオの正直な感想に和んだ。
夕飯は料理長と相談してメインディッシュのステーキを焼かせてもらう事になった。
肉を叩いておろしタマネギに漬け込む。ハーブソルトは焼く直前に。大きな鉄板で10人分を一気に焼くけど、焼き色をつけるのと旨味を閉じ込めるために強火で焼く。肉汁がしみ出して来たらひっくり返してじんわり温めるつもりで焼く。
夕食は全員揃って食べる。じーばー育ちのひとりっ子だから憧れてたんだよね。ストゥとティスとチビの4人だともう少し家族が居たらなぁ、って考えちゃう。
この依頼受けられて嬉しいな。
サラダとスープと前菜とパンが並べられ、メインディッシュを給仕する。熱々の鉄板に乗ったステーキは香ばしい香りを振りまいている。
「おいしそう~~~♡」
「うむ、良い香りだな。」
「いただきましょう!」
「「「「「いただきます!」」」」」
はむっ!
もぐもぐ…
…ごくん
ぱくぱく
がつがつ
むぐっ!?
「ティオ!落ち着きなさい!」
「父さまもです!」
「いや、美味い!これをイーリスが焼いたんだって?」
「はい。ですがつきっきりで教えていただいてますから、全てはタケル様のおかげです。」
「焼く前に肉をおろし玉ねぎに漬け込むと肉が柔らかくなります。そして焼いた時に出る肉汁は旨味が溢れた物なので漬け込んだ玉ねぎとニンニクと赤ワインと醤油と砂糖を入れて煮詰めると美味しいんです。」
ハーブソルトはこの世界にもあるけど、種類が少ない。今度、配合を試そう。
冒険者3人は無言で食べている。お代わりは料理長が焼いてくれた。
『まま これ、あいらに…』
「うん、聞いてみるね。あの…ケリルさん、チビが友達にもぜひ食べさせて上げたいと言うのですが、ステーキをチビに持たせてもらっても良いですか?」
「構いませんが、ワイバーンの友達…ですか。」
「えぇっと…青い鳥らしいです。地上には降りてこられないのでずっと空の上にいるそうで、俺も会った事はありません。」
「青い鳥…大切にしたくなりますな。ぜひステーキを持って行ってあげてください。」
俺がお礼を言うと、チビもテーブルの上でぺこりと頭を下げた。
みんなで可愛いって盛り上がった。
そしてお待ちかねのデザート!
とろみがつく程度に泡立てた生クリームの上にスプーンで形作ったバニラアイスを2つ並べ、それぞれにフルーツソースをかける。お皿の空いたところに点々とソースを垂らして飾る。
そしてファケレさんのお皿だけは点々を串で引っ掻いてハート形にした。ラズベリーの赤いハートが連続してる模様は乙女だよね。
こっちの世界ではハート模様は花びらに見られるようで、イーリスはただ可愛いと喜んでいた。
「ファケレさん、その赤い模様は異世界では愛情を意味します。だからファケレさんのだけその形にしました。」
「っぇえええ!?」
ファケレさんが驚くより先にイーリスが真っ赤になって叫んだ。
「イーリス知らなかったの?」
「…しっ!知りませんでした!ただ可愛い花びらだな、って…」
「ここでバラした方が面白いかなー、って。」
イタズラ成功!
「先日、タケルが作ってくれたオムライスのアレも?」
「えへへ…そう。伝わらなくても良いから自己満足でね。」
「言ってくれれば喜び倍増じゃないか。」
「…女の子なら良くやるけど、男はあんまりしないんだもん。だから恥ずかしくて…」
「そのオムライスとやらは難しいのですか?」
「初心者には難しいですね。」
「料理人なら?」
「少し練習すれば大丈夫だと思います。日本では料理人が作ったオムライスを可愛い給仕が運んでお客さんの希望する文字や記号を書くサービスが一時期大人気でした。」
やれって言われたら嫌だから「萌え萌えキュン!」は教えない。あれに萌えた事はないし。
「ぜひうちのレストランで!!」
「良いですよ、喜んで教えます。」
あれ?でもこっちだと男の人ばっかりか。メイド喫茶じゃなくて執事喫茶的な?いや、料理の話かな?
あと、ムリにオムライスにしなくてもオムレツでも良いね。明日はイーリスにプレーンオムレツを教えよう。
夜、またファケレさんが来た。
酒盛りは良いんだけど、疲れてるんじゃない?
「あー、身体中ギシギシ言ってるよ~。」
「治癒しようか?」
「お…お願いします…。」
筋肉を増やしてるところだから自然治癒力を高めて疲労物質の排出を促す。怪我じゃない、と言う扱い。
「チビも以前、空のお上の友達の特訓を受けて熱を出して寝込んだ事があるんですよ。」
ティスにバラされて、てへーって感じに照れるチビ。そこは照れるところ?
「チビは強いのか?」
「きゅきゅい!(チビ ちゅよい!)」
「チビはオレより強いかも知れないぞ?」
「タケルもそうですよね。」
「え!?タケルって強いの?」
「…カッとなると取り憑かれたみたいになって、暴れちゃうの…」
「ギルドの訓練場が作り変えられたしな。」
あれも不思議だったなぁ。いくら考えても自分の能力じゃないと思う。
そのうちここの庭も作り変えてもらうかもな、って…ちゃんと元には戻すけど必要とあらばやりますよ。
「あ!やっぱり南に抜ける崖の道広げたのタケル?そんな気がしてたんだけど…」
「…そう言えばそんな事もしたね。」
便利だから最後の部分も広げたいんだけど、岩盤が硬くて難しいらしい。簡単だったよ?
「そろそろ寝る時間じゃありませんか?」
ティスがそう言い出した。
そこまで遅い時間じゃないけど…
「あー…悪い、つい…。じゃあまた明日、よろしくお願いします。おやすみ~。」
「ティス、まだ早くない?」
「チビが寝たんですから、これからは大人の時間ですよ。」
「禁欲中のファケレには悪いがな。」
ファケレさん禁欲中?
「女性は結婚式まで純潔を保つ事が良しとされています。そうではない者も多数いますが、ファケレもそれを守りたいのでしょう。」
あぁ、それで。
「ファケレさんかっこいいね。」
「禁欲がかっこいい?」
「そこじゃない!!」
ではかっこいいと言ってもらえるように頑張ります、って…
致してる時のティスはきれいとか色っぽいとか可愛いとかだよ。ストゥはかっこいいと可愛いだけど、って口に出したらティスが落ち込みそうだから言えない。
翌朝、イーリスの様子がおかしい。
聞いても何でもないって言うし、元気付けるためにはどうしたら良いかな?
そう言えば写真を撮ってない。
ねえさまもシュクルさんの写真あげたらめちゃくちゃ喜んでたし、ファケレさんの写真をあげたら喜ぶかな?
朝食の後にでも写真を撮ろう。
今日はプレーンオムレツに挑戦だ。
「そう。青い大きな鳥さんでね、ずうっと空の上にいるの。」
「降りてくれば良いのに…」
「結界があって降りて来られないんだって。」
力が強すぎて降りると人間に迷惑をかけちゃうから、って言うと悪い魔獣なの!?って…
「違うよ。とっても良い子だから強すぎる力がみんなを困らせちゃうのが悲しくて自分で結界を張ったんだよ。自分が一人ぼっちになったって、みんなが幸せになれる方が良い、って。」
「………。」
ティオが黙り込んでしまった。
「チビが遊びに行けば寂しくないね…。」
「そうだね。遊びに行って、お土産もあげてるよ。」
「ぼくもお土産あげたい!」
「じゃあ何か考えよう!」
「うん!まずはお勉強頑張るね!」
「えらい!!かっこいい!ティオすごい!」
「えぇ~?」
俺が褒めちぎると、照れてくねくねになる10歳児、可愛すぎる…。これはアイスクリームで労わねば。
と、言う事で午後はアイスクリーム作り。
材料とアイスクリームメーカーの使い方を説明して分量を計り、投入してスイッチを入れるだけ。
まぁ簡単!(笑)
で、ついでにフルーツソースも作るよー。
これも材料を鍋に入れて煮るだけ。沸騰させ過ぎると美味しくなくなるのでコトコト煮て、アクを丁寧に掬うのと焦がさないよう注意するだけだ。
ブルーベリーとラズベリーがあったので2種類作った。ついでにキャラメルソースも。
イーリスはとても真面目に言われた事を守る子なので教え甲斐がある。
「このアイスクリームね、ファケレさんはまだ食べた事ないからきっとびっくりするよ。」
「!!」
可愛く飾ろうね。
チビに連絡しておやつには帰って来てもらう。カキ氷機と綿あめ機も持って来れば良かったなぁ。
お父さんとお兄さんは出かけてるのでお母さんとお姉さんとイーリスとティオ、ファケレさんとおやつ。
クレープにして生クリームとキャラメルソースと粉糖をかけて彩りにラズベリーとミントの葉を添えた。
チビのは食べやすいようにロール状にして切ってある。
「ずいぶん薄く焼けるのですね。」
「フライパンの裏を使って焼くんです。生地をヘラで伸ばして均一にするのが難しいんですよ。」
「イーリス何枚失敗したー?」
ティオが揶揄いたがる。
「数枚です。」
「うっそだぁ!」
「嘘じゃないよ。フライパンが熱くなり過ぎると焦げるから、濡らした布を用意して温度調節をすれば良いんだ。」
「…本当に?」
「本当だよ。」
「…ごめんなさい…」
「良いわ。私だって信じられないもの。」
ふふっと笑って笑顔を交わす姉弟。
「昼のサラダとスープもこのクレープも大成功だね。」
ファケレさんがそう言うとイーリスが顔を真っ赤に染めた。
「ま…、まだまだです!」
うわぁ~♡
可愛い~!
「料理は反復練習だからね。美味しかったらまた作るからどんどんリクエストしてね。」
「でも、いろんなの食べたい!」
ティオの正直な感想に和んだ。
夕飯は料理長と相談してメインディッシュのステーキを焼かせてもらう事になった。
肉を叩いておろしタマネギに漬け込む。ハーブソルトは焼く直前に。大きな鉄板で10人分を一気に焼くけど、焼き色をつけるのと旨味を閉じ込めるために強火で焼く。肉汁がしみ出して来たらひっくり返してじんわり温めるつもりで焼く。
夕食は全員揃って食べる。じーばー育ちのひとりっ子だから憧れてたんだよね。ストゥとティスとチビの4人だともう少し家族が居たらなぁ、って考えちゃう。
この依頼受けられて嬉しいな。
サラダとスープと前菜とパンが並べられ、メインディッシュを給仕する。熱々の鉄板に乗ったステーキは香ばしい香りを振りまいている。
「おいしそう~~~♡」
「うむ、良い香りだな。」
「いただきましょう!」
「「「「「いただきます!」」」」」
はむっ!
もぐもぐ…
…ごくん
ぱくぱく
がつがつ
むぐっ!?
「ティオ!落ち着きなさい!」
「父さまもです!」
「いや、美味い!これをイーリスが焼いたんだって?」
「はい。ですがつきっきりで教えていただいてますから、全てはタケル様のおかげです。」
「焼く前に肉をおろし玉ねぎに漬け込むと肉が柔らかくなります。そして焼いた時に出る肉汁は旨味が溢れた物なので漬け込んだ玉ねぎとニンニクと赤ワインと醤油と砂糖を入れて煮詰めると美味しいんです。」
ハーブソルトはこの世界にもあるけど、種類が少ない。今度、配合を試そう。
冒険者3人は無言で食べている。お代わりは料理長が焼いてくれた。
『まま これ、あいらに…』
「うん、聞いてみるね。あの…ケリルさん、チビが友達にもぜひ食べさせて上げたいと言うのですが、ステーキをチビに持たせてもらっても良いですか?」
「構いませんが、ワイバーンの友達…ですか。」
「えぇっと…青い鳥らしいです。地上には降りてこられないのでずっと空の上にいるそうで、俺も会った事はありません。」
「青い鳥…大切にしたくなりますな。ぜひステーキを持って行ってあげてください。」
俺がお礼を言うと、チビもテーブルの上でぺこりと頭を下げた。
みんなで可愛いって盛り上がった。
そしてお待ちかねのデザート!
とろみがつく程度に泡立てた生クリームの上にスプーンで形作ったバニラアイスを2つ並べ、それぞれにフルーツソースをかける。お皿の空いたところに点々とソースを垂らして飾る。
そしてファケレさんのお皿だけは点々を串で引っ掻いてハート形にした。ラズベリーの赤いハートが連続してる模様は乙女だよね。
こっちの世界ではハート模様は花びらに見られるようで、イーリスはただ可愛いと喜んでいた。
「ファケレさん、その赤い模様は異世界では愛情を意味します。だからファケレさんのだけその形にしました。」
「っぇえええ!?」
ファケレさんが驚くより先にイーリスが真っ赤になって叫んだ。
「イーリス知らなかったの?」
「…しっ!知りませんでした!ただ可愛い花びらだな、って…」
「ここでバラした方が面白いかなー、って。」
イタズラ成功!
「先日、タケルが作ってくれたオムライスのアレも?」
「えへへ…そう。伝わらなくても良いから自己満足でね。」
「言ってくれれば喜び倍増じゃないか。」
「…女の子なら良くやるけど、男はあんまりしないんだもん。だから恥ずかしくて…」
「そのオムライスとやらは難しいのですか?」
「初心者には難しいですね。」
「料理人なら?」
「少し練習すれば大丈夫だと思います。日本では料理人が作ったオムライスを可愛い給仕が運んでお客さんの希望する文字や記号を書くサービスが一時期大人気でした。」
やれって言われたら嫌だから「萌え萌えキュン!」は教えない。あれに萌えた事はないし。
「ぜひうちのレストランで!!」
「良いですよ、喜んで教えます。」
あれ?でもこっちだと男の人ばっかりか。メイド喫茶じゃなくて執事喫茶的な?いや、料理の話かな?
あと、ムリにオムライスにしなくてもオムレツでも良いね。明日はイーリスにプレーンオムレツを教えよう。
夜、またファケレさんが来た。
酒盛りは良いんだけど、疲れてるんじゃない?
「あー、身体中ギシギシ言ってるよ~。」
「治癒しようか?」
「お…お願いします…。」
筋肉を増やしてるところだから自然治癒力を高めて疲労物質の排出を促す。怪我じゃない、と言う扱い。
「チビも以前、空のお上の友達の特訓を受けて熱を出して寝込んだ事があるんですよ。」
ティスにバラされて、てへーって感じに照れるチビ。そこは照れるところ?
「チビは強いのか?」
「きゅきゅい!(チビ ちゅよい!)」
「チビはオレより強いかも知れないぞ?」
「タケルもそうですよね。」
「え!?タケルって強いの?」
「…カッとなると取り憑かれたみたいになって、暴れちゃうの…」
「ギルドの訓練場が作り変えられたしな。」
あれも不思議だったなぁ。いくら考えても自分の能力じゃないと思う。
そのうちここの庭も作り変えてもらうかもな、って…ちゃんと元には戻すけど必要とあらばやりますよ。
「あ!やっぱり南に抜ける崖の道広げたのタケル?そんな気がしてたんだけど…」
「…そう言えばそんな事もしたね。」
便利だから最後の部分も広げたいんだけど、岩盤が硬くて難しいらしい。簡単だったよ?
「そろそろ寝る時間じゃありませんか?」
ティスがそう言い出した。
そこまで遅い時間じゃないけど…
「あー…悪い、つい…。じゃあまた明日、よろしくお願いします。おやすみ~。」
「ティス、まだ早くない?」
「チビが寝たんですから、これからは大人の時間ですよ。」
「禁欲中のファケレには悪いがな。」
ファケレさん禁欲中?
「女性は結婚式まで純潔を保つ事が良しとされています。そうではない者も多数いますが、ファケレもそれを守りたいのでしょう。」
あぁ、それで。
「ファケレさんかっこいいね。」
「禁欲がかっこいい?」
「そこじゃない!!」
ではかっこいいと言ってもらえるように頑張ります、って…
致してる時のティスはきれいとか色っぽいとか可愛いとかだよ。ストゥはかっこいいと可愛いだけど、って口に出したらティスが落ち込みそうだから言えない。
翌朝、イーリスの様子がおかしい。
聞いても何でもないって言うし、元気付けるためにはどうしたら良いかな?
そう言えば写真を撮ってない。
ねえさまもシュクルさんの写真あげたらめちゃくちゃ喜んでたし、ファケレさんの写真をあげたら喜ぶかな?
朝食の後にでも写真を撮ろう。
今日はプレーンオムレツに挑戦だ。
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