AT LONG LAST

伊崎夢玖

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第二章

side一縷 ㊾

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キスをしながら、蒼をベッドに誘導し、寝かせる。
フェロモンにやられてしまっているので、もう手加減はできない。
これは蒼も承知の上のこと。
一度唇を離して、息継ぎをした後、再び激しくキスをする。
耳を手で塞いでやってグチュグチュと音を立ててキスをする。
こうすることで、頭の中まで犯されている気分になって蒼は興奮度合いが格段に上がる。
舌を絡めたり、唾液を送り込んで飲ませたり、舌に吸い付いてみたり、口蓋を舌先でなぞってみたり…。
蒼の口内という口内を犯しつくした。
唇を離す頃には、蒼は顔を真っ赤にして涙を流し、目はトロンとしていた。
完全にスイッチが入った状態だった。
結婚式に行くつもりだったから、ばっちり決めた髪型をキスと共に乱してしまって、それが何とも言えない扇情的な感じを出していて、俺の中の何かに火が付いた。
お互いスイッチが入ってしまったら、もう止まれない。
スーツをお互い脱がし合いながら、全裸になる。
軽く蒼のモノを扱いてやると、あっという間に芯を持ち、勃ち上がった。
深いキスをしながら、モノをしごき続ける。
「ふっ……ん……」
眉間に皺を寄せながら甘い声を上げ、快感に溺れないように意識を保とうと必死になっている蒼。
こんな状態の蒼をトロトロに溶けさせてやりたかった。
扱く手のスピードをあげてやった。
「やっ……イっちゃうっ………!」
首を左右に振って、必死にイかないようにこらえる蒼。
「イけ」
蒼の耳元で囁いた瞬間、蒼はイった。
蒼の出した白濁は、俺の手から溢れ出る程の量だった。
あの日以来自分でも処理していなかったのだろう。
ビクビクとしながらまだ白濁を出している。
俺の手の中で出した白濁を蒼の後孔に塗り付ける。
イったばかりなので、随分柔らかい。
クニクニと入口を解し、ツプンと中指を入れ込んでみる。
中はうねうねと動いて、指をもっと奥までと誘っているようだった。
「いち、もっと…奥まで…」
蒼の体を反転させ、背中から抱き締める。
柔らかいとはいってもまだ硬い。
指を二本、三本と増やして解しにかかる。
第二関節を曲げて、前立腺を刺激する。
「やだっ……いじっちゃ……」
腰がガクガク揺れ始めた。
「気持ちいいか?」
「もう…ダメ…気持ち…よすぎるのぉ…」
コリコリと前立腺を執拗に刺激する。
蒼の腰の動きもどんどん早くなる。
限界が近いはずだ。
「いち…またイクぅ…」
「いいそ。いくらでもイけ」
「…………………っ!!!」
体が大きく痙攣し、シーツに滲みができる。
先程よりは量は減ったが、まだまだ放出が止まらない。
「やっ……だ…止まらない……」
腰をカクカクと揺らしながら放出し続ける。
二度も大量に放出した。
後孔は十分すぎる程に解れた。
俺の方も、もう限界だった。
「あお、もういいか?」
「うん。奥までして?」
俺は自身にゴムを装着しようとした。
「今日はしないで」
蒼が装着しようとしたゴムを取り上げた。
「でも、付けないと子供が…」
「いいの。そろそろ作ろう?」
「あお、覚悟できたのか?」
「覚悟できてなかったの、気付いていたの?」
「薄々な。…本当にいいんだな?」
「うん。お願い」
蒼をベッドに押し倒し、後孔に自身を当てる。
グッと腰に力を入れて、蒼の中に押し入れる。
久々の蒼の中の感触。
火傷しそうなくらいに熱い。
「くっ………!」
しばらく蒼の中に入っていなかったせいか、かなり狭い。
気を抜いたら達してしまいそうだった。
「いち、大きくなったぁ」
「初めてあおの中に生で入ってるからな」
「そうだね。薄い壁が一枚あったからね」
「もう止まってやれないからな」
「うん。大丈夫だよ。中に出して」
ピストンを開始した。
まずは前立腺に当てるように腰を動かす。
「そこ…ダメ……」
「コリコリしてるの分かるか?」
「分かるからっ!だから…ダメ……」
「それなら、これならいい?」
ギリギリまで抜いて、一気に奥まで突き入れる。
ばちゅんっ!
「かはっ……!!!」
蒼の体が跳ねた。
いきなり奥まで突かれるとは思ってなかったのだろう。
こんな時だが、新しい蒼の一面を暴いてみたかった。
子作りセックスをしているはずなのに…。
奥まで突っ込んで、中でグリグリとさらにその奥を押してみる。
「それ…以上…は…ダメっ!」
そうは言いながらも、蒼の顔は快感に蕩けていた。
「もっと奥まで行けるよな?」
そう言うと、奥の奥まで入ろうと押し入る。
さすがに締まっていて、なかなか入っていかなかった。
乳首を抓って、奥に押し進める。
中が開いて少しずつではあるが、奥に入って行けた。
「そこ…は…ダ…メぇ…」
「いい子だ。もう少し奥までがんばろうな?」
パコパコと奥を突く。
ゴツッ
最奥に届いたようだった。
蒼はもう意識が吹っ飛んでしまって、声にならない声をあげている。
俺の意識ももう保っていられそうになかった。
「あお。もう冷静を保っていられそうにない。止めてやれない。ごめんな」
そこからはどう動いたのか覚えていない。
自分の欲望を吐き出すことでいっぱいだった。
奥までガンガン突き上げ、蒼の中で何度出したか分からないくらい白濁を出し続けた。
落ち着いたのは、自分で覚えている時間から五時間が経過していた。
その間ずっと蒼を抱いていたことになる。
完全に明日怒られるやつだった。
蒼はというと、もう意識を手放し、体がビクビクと反応しているだけだった。
ベタベタになったお互いの体を清めるために蒼を抱き上げ、浴室でシャワーを掛けて清めてやった。
清めている途中で、蒼の意識が戻った。
「いち…」
「気付いたか?体痛くないか?」
「腰、痛い…」
「ごめん…俺も本能に意識持って行かれて何したのか覚えてない…」
「いいよ。……これでできちゃったね」
「そうだな。きっと俺たちならやっていけるよ」
「うん。これから大変になるかもしれないけど、よろしくね」
「なるべくサポートするから、何でも言ってくれよ?」
「うん。ありがとう」
浴槽に湯を張り、二人で入るには狭い湯舟で蒼の背後から抱きしめた。
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