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受験
第三十話
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桃は休みがちだった二年を留年するかと思われたが、期末試験の結果がオール百点という奇跡的な結果を残したことと、各教科担当の教師から出た膨大な量の課題をこなすことで三年に進級できた。
これも、桃の日々の努力あってのことだった。
三年になると、桃の周りも受験に向けて騒がしくなってきた。
(この時期になると精神的に追い詰められた三年が割と体調崩すんだよなぁ…)
保は桃の体調を心配していた。
桃は成績的にはどこの大学に行けるだけの学力はある。
しかし、精神的にはすごく脆く弱い。
自殺未遂を起こすような真似はしないとは思うが、もしものことがある。
自然と桃の元へ足が向いていた。
桃は屋上で物思いに耽っていた。
「サボりとはいい度胸だな」
「先生。何?」
「三年になって、クラスはどうだ?」
「変わりないよ。ほとんど持ち上がりだしね」
「進路はどうするんだ?」
「大学には行きたいと思ってるけど、両親が進学せずに結婚しろって…」
「まだ親御さんはそんなこと言ってるのか…」
「うん。高校卒業後に見合いして結婚しろって…」
「………………………」
「まだうちの家業低迷したままだから仕方ないよね」
「進学するとして、やりたいことがあるのか?」
「うん。将来の夢ができた」
「何だ?」
「教えない。秘密だもん」
「教えてくれてもいいじゃねぇか。減るモンでもないし…」
「恥ずかしいから教えない」
「そうかい…」
「あのさ、先生…」
「何だ?」
「もし助けてって言ったら助けてくれる?」
「当たり前だろ?先生なんだから」
「そっか。ありがと」
桃は大丈夫そうだった。
将来の夢があるならそれに向かっていけばいい。
手伝えることがあるなら手伝うし、助けを求めるなら助けてやれる。
保の心配は杞憂に終わって、ほっとした。
ただ、桃の両親の桃に対する扱いがひどすぎることが保には許せなかった。
(もう誰にも桃は渡さない)
保は行動することにした。
「お世話になっております。レガート学園の養護教諭をしております、久世と申します。折り入って、お話したいことがございますので、お時間を作っていただけませんでしょうか?ご両親揃ってお話したいことがありまして…。では、明後日の二十時に。失礼致します。」
桃の両親へアポイントメントと取った。
これでもう引き返せない。
あと一年しかない。
突き進むしかなかった。
これも、桃の日々の努力あってのことだった。
三年になると、桃の周りも受験に向けて騒がしくなってきた。
(この時期になると精神的に追い詰められた三年が割と体調崩すんだよなぁ…)
保は桃の体調を心配していた。
桃は成績的にはどこの大学に行けるだけの学力はある。
しかし、精神的にはすごく脆く弱い。
自殺未遂を起こすような真似はしないとは思うが、もしものことがある。
自然と桃の元へ足が向いていた。
桃は屋上で物思いに耽っていた。
「サボりとはいい度胸だな」
「先生。何?」
「三年になって、クラスはどうだ?」
「変わりないよ。ほとんど持ち上がりだしね」
「進路はどうするんだ?」
「大学には行きたいと思ってるけど、両親が進学せずに結婚しろって…」
「まだ親御さんはそんなこと言ってるのか…」
「うん。高校卒業後に見合いして結婚しろって…」
「………………………」
「まだうちの家業低迷したままだから仕方ないよね」
「進学するとして、やりたいことがあるのか?」
「うん。将来の夢ができた」
「何だ?」
「教えない。秘密だもん」
「教えてくれてもいいじゃねぇか。減るモンでもないし…」
「恥ずかしいから教えない」
「そうかい…」
「あのさ、先生…」
「何だ?」
「もし助けてって言ったら助けてくれる?」
「当たり前だろ?先生なんだから」
「そっか。ありがと」
桃は大丈夫そうだった。
将来の夢があるならそれに向かっていけばいい。
手伝えることがあるなら手伝うし、助けを求めるなら助けてやれる。
保の心配は杞憂に終わって、ほっとした。
ただ、桃の両親の桃に対する扱いがひどすぎることが保には許せなかった。
(もう誰にも桃は渡さない)
保は行動することにした。
「お世話になっております。レガート学園の養護教諭をしております、久世と申します。折り入って、お話したいことがございますので、お時間を作っていただけませんでしょうか?ご両親揃ってお話したいことがありまして…。では、明後日の二十時に。失礼致します。」
桃の両親へアポイントメントと取った。
これでもう引き返せない。
あと一年しかない。
突き進むしかなかった。
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