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第四十八話 死にたくない
(まだ、こんなとこで死にたくない!!!)
薄れる意識の中、最期の足掻きとばかりにそう心の中で叫ぶと、ぼうっ! と私の身体が焔に包まれる。
「あっちぃい! あっちあっち! げげ、……くそうっ、げげ……」
「がはっ! げほっ、ごほっ、ごほ、はぁっ、はぁ、はぁ……」
オーガはあまりの熱さに私を床に投げつける。
私の身体は何度かバウンドしたあと壁にぶつかり、あまりの痛みに意識が飛びそうになりながらも呼吸を整え、必死に立ち上がった。
「絶対、死んでたまるもんですか……っ!」
やっと引きこもりを脱したばかりなのだ。
せっかくNMAに来て友達もできて魔法も楽しくなってきたというのに、こんなに寒くて薄暗い誰もいないところでオーガに食べられて死ぬなんて絶対にごめんである。
「何度だって味あわせてあげるわ! 私も苦しめられた焔だからね! とくと味わえ!! 這い回る焔よ、その者の肌を舐めよ! 炙って焼いてその身を焦がせ!!」
「ぎぎぎぎあああああー! 熱い、熱いゾ!! げげげー!」
ぼわっと燃え盛る焔がオーガに纏わりついた。
その姿はまるで火炙りにされたときの自分を連想させて胸が苦しくぶわっと冷や汗が湧いて出てくる。
だが、死にたくない一心で震える足を地につけて必死にオーガと対峙した。
オーガはジタバタとのたうち回りながら火を消そうと躍起になっているが、私も追撃で何度も何度も焔を出してオーガを燃やし続ける。
「うぎぎぎぎー! 熱い、熱い……あつイぃいいいい!!!!!」
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……まだ倒せないの……?」
オーガは怯みはすれど、決定打を与えることはできない。
魔力がだんだんと枯渇していくのが自分でもわかり、気が急いてくる。
(このまま根比べだと先に私の魔力のほうがすっからかんになりそう……!)
どうにかして決定打を与えたいけれど、弱点も何もわからない状態ではどうしようもない。
残りの魔力もせいぜい焔をあと数発出せるだけである。
というのも、私はまだ効率的な魔力の出し方がわかっていないために消耗が激しく、無駄な魔力を消費していた。
「あっちもだいぶ焦げついてきてるし、勝てる確率は五分五分といったところかしら」
オーガが先にやられるか、私の魔力が先に尽きるか、現状どちらが先に力尽きるかの戦いになっている。
そしてそれは魔力が尽きた瞬間、私に死が訪れることを意味していた。
「ぎぎぎ、……エサ……ぎぎ」
「あー、頭痛も酷いし、目眩もしてきた! こんなことなら引きこもってないで、ちゃんとミドルスクール行って魔法習っておけばよかった!!」
唐突な死を間際にすると、容姿がどうとか嫉妬がどうとかはもはやどうでもよくなってくる。
またしても前世同様、悔いの残る死に方になりそうだと、私は頭の片隅で今世での人生を後悔した。
(もう今は喪女だとか引きこもりだとかどうでもいいから、今世こそはちゃんと生きたい……!)
ただそれだけが願いなのに、これほどまでに難しいとは思ってもみなかった。
けれど、難しいからといって今回ばかりは諦めたくなかった。
「絶対に死なないんだからーーーー!! もし、食べられても一生呪ってやるーーーー!!」
大声を出して自分を鼓舞する。
絶対食べられないぞ、絶対にこんなとこで死なないぞ、もし食べられたら前世のときのように延々と味わう火炙りの痛みを味わわせてやる! と闘志を燃やしながら、このピンチを逃れるべく、次の案を考えているときだった。
薄れる意識の中、最期の足掻きとばかりにそう心の中で叫ぶと、ぼうっ! と私の身体が焔に包まれる。
「あっちぃい! あっちあっち! げげ、……くそうっ、げげ……」
「がはっ! げほっ、ごほっ、ごほ、はぁっ、はぁ、はぁ……」
オーガはあまりの熱さに私を床に投げつける。
私の身体は何度かバウンドしたあと壁にぶつかり、あまりの痛みに意識が飛びそうになりながらも呼吸を整え、必死に立ち上がった。
「絶対、死んでたまるもんですか……っ!」
やっと引きこもりを脱したばかりなのだ。
せっかくNMAに来て友達もできて魔法も楽しくなってきたというのに、こんなに寒くて薄暗い誰もいないところでオーガに食べられて死ぬなんて絶対にごめんである。
「何度だって味あわせてあげるわ! 私も苦しめられた焔だからね! とくと味わえ!! 這い回る焔よ、その者の肌を舐めよ! 炙って焼いてその身を焦がせ!!」
「ぎぎぎぎあああああー! 熱い、熱いゾ!! げげげー!」
ぼわっと燃え盛る焔がオーガに纏わりついた。
その姿はまるで火炙りにされたときの自分を連想させて胸が苦しくぶわっと冷や汗が湧いて出てくる。
だが、死にたくない一心で震える足を地につけて必死にオーガと対峙した。
オーガはジタバタとのたうち回りながら火を消そうと躍起になっているが、私も追撃で何度も何度も焔を出してオーガを燃やし続ける。
「うぎぎぎぎー! 熱い、熱い……あつイぃいいいい!!!!!」
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……まだ倒せないの……?」
オーガは怯みはすれど、決定打を与えることはできない。
魔力がだんだんと枯渇していくのが自分でもわかり、気が急いてくる。
(このまま根比べだと先に私の魔力のほうがすっからかんになりそう……!)
どうにかして決定打を与えたいけれど、弱点も何もわからない状態ではどうしようもない。
残りの魔力もせいぜい焔をあと数発出せるだけである。
というのも、私はまだ効率的な魔力の出し方がわかっていないために消耗が激しく、無駄な魔力を消費していた。
「あっちもだいぶ焦げついてきてるし、勝てる確率は五分五分といったところかしら」
オーガが先にやられるか、私の魔力が先に尽きるか、現状どちらが先に力尽きるかの戦いになっている。
そしてそれは魔力が尽きた瞬間、私に死が訪れることを意味していた。
「ぎぎぎ、……エサ……ぎぎ」
「あー、頭痛も酷いし、目眩もしてきた! こんなことなら引きこもってないで、ちゃんとミドルスクール行って魔法習っておけばよかった!!」
唐突な死を間際にすると、容姿がどうとか嫉妬がどうとかはもはやどうでもよくなってくる。
またしても前世同様、悔いの残る死に方になりそうだと、私は頭の片隅で今世での人生を後悔した。
(もう今は喪女だとか引きこもりだとかどうでもいいから、今世こそはちゃんと生きたい……!)
ただそれだけが願いなのに、これほどまでに難しいとは思ってもみなかった。
けれど、難しいからといって今回ばかりは諦めたくなかった。
「絶対に死なないんだからーーーー!! もし、食べられても一生呪ってやるーーーー!!」
大声を出して自分を鼓舞する。
絶対食べられないぞ、絶対にこんなとこで死なないぞ、もし食べられたら前世のときのように延々と味わう火炙りの痛みを味わわせてやる! と闘志を燃やしながら、このピンチを逃れるべく、次の案を考えているときだった。
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