姉の婚約者を奪った義妹は、偽金まみれの恋と一緒に断罪されました

鷹 綾

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27話 伯爵令息の裏切り

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27話 伯爵令息の裏切り

オルフィナが控えへ下がったあとも、審問室の空気はすぐには戻らなかった。

つい先ほどまで響いていた泣き声が、まだ石壁のどこかに残っているような気さえする。

だが、その余韻を断ち切るように記録官の声が響いた。

「次。ゼルカイン・ヴォルゼック」

今度こそ、室内の視線が一つに集まる。

伯爵家の嫡男。

元はルヴェリアの婚約者であり、のちにオルフィナを選んだ男。

そして今、偽造ギルドと伯爵家を繋ぐ中心人物として名を挙げられている男。

ゼルカインは静かに立ち上がった。

動きに乱れはない。

拘束下にあってもなお、背筋は伸び、衣服も整っている。見た目だけなら、舞踏会へ向かう途中と変わらないほどだった。

けれど、ルヴェリアには分かった。

あの男はいま、優雅さを装っているのではない。

崩れない自分を最後まで演じ切ろうとしているのだ。

審問台の前へ立ったゼルカインへ、裁定官が問う。

「ゼルカイン・ヴォルゼック。本件において、そなたが伯爵家の裏取引と偽貨幣流通の中心にいたとする証言が複数ある。まず、それを認めるか」

ゼルカインは一拍だけ間を置いた。

それは怯みではない。

言葉をどう置くか、計算している間だ。

「認めません」

きっぱりとした声だった。

傍聴席にさざ波のようなどよめきが広がる。

ルヴェリアは瞬きもせずに彼を見ていた。

まだそこで切るのね、と心の中でだけ思う。

職人は消された。

帳簿は押さえられた。

河岸の会計係は口を割った。

オルフィナの控えも出た。

それでもなお、まずは“認めない”から入る。

いかにもあの男らしい。

裁定官が続ける。

「では、河岸の会計係による証言は虚偽だと?」

「はい。罪を軽くするため、より目立つ名を出したのでしょう」

「伯爵家の秘密帳簿にある複数の指示印は」

「帳場へ一任していました。私はいちいち細かく確認しておりません」

「夜会参加者への資金流し込みは」

「社交の一環です。違法性の認識はありません」

すらすらと出てくる。

用意してきた答えだ。

責任をぼかし、下へ流し、自分だけは“家の名を背負っていたが実務の細部までは知らない貴族の息子”という位置に滑り込もうとしている。

なるほど、うまい。

だが、今日はそれだけでは終わらない。

ディルハルトが静かに口を開いた。

「細部を知らない、と言ったな」

「ええ」

「では、これも知らないか」

記録官が一冊の帳面を差し出す。

伯爵家の二重帳簿だ。

通常の商取引帳簿の裏に、別符号で流通先と回収先が記されているもの。

ゼルカインの表情は変わらない。

だが、視線が帳面へ落ちた一瞬だけ、ほんのわずかに焦点が鋭くなった。

「その帳面の符号欄に使われている略号の一部は、あなたが社交界で使っていた私的な呼称と一致している」

ディルハルトの声は淡々としている。

「たとえば“青い鳥”は誰を指す」

沈黙。

傍聴席も息を呑む。

ルヴェリアの眉がほんの少し動いた。

青い鳥。

それは、以前ゼルカインがオルフィナを揶揄混じりに呼んでいた言い方だ。

可愛らしく、よく囀り、そして眩しいものへ寄ってくる鳥。

婚約中の頃、ルヴェリアの前でこそ口にしなかったが、伯爵家の使用人の間ではそう呼ばせていたことがあった。

ルヴェリアはその時にひどく不快だったのを覚えている。

人を人としてではなく、愛玩か、せいぜい手のかかる鳥のように見ているのだと分かったから。

ゼルカインは一拍遅れて答えた。

「……存じません」

「本当に?」

「はい」

「では、この帳面にある“青い鳥の夜”“青い鳥へ多めに持たせる”“青い鳥の飾り代に混ぜる”の意味も分からないと?」

室内がざわつく。

今度のどよめきは、もっと生々しい。

誰もが分かったからだ。

“青い鳥”が誰なのか。

そして“飾り代に混ぜる”が何を意味するかを。

ゼルカインの目が初めて、はっきりと冷えた。

否定を崩された人間の目だ。

だが、それでも彼はまだ倒れない。

「帳場の者が私の口癖でも真似たのでしょう」

「便利な言い逃れだな」

ディルハルトの声に皮肉が混ざる。

ほんのわずかだけ。

それが逆に、彼の苛立ちを強く感じさせた。

だが、本当の醜さはそこからだった。

裁定官が次の問いを投げる。

「では、オルフィナ・アストラーデについてはどうだ。そなたは彼女に対し、伯爵家の不正を隠したまま贈答を重ね、表向きの浪費役として用いたという見方がある」

その問いに、ゼルカインはようやく少しだけ息を吐いた。

そして、答えた。

「その点については、訂正があります」

ルヴェリアの指先が膝の上でわずかに止まる。

来る。

そう思った。

ゼルカインは続ける。

「オルフィナ嬢を“用いた”という表現は、一方的すぎる」

傍聴席が静まり返る。

あまりにも嫌な静けさだった。

「彼女は、自ら進んで関わってきたのです」

その瞬間、ルヴェリアは目を閉じなかった。

逸らしたくなかった。

あの男がどんな顔で婚約者だった義妹を売るのか、ちゃんと見ておくべきだと思ったから。

ゼルカインの表情は、驚くほど穏やかだった。

責めているというより、事実確認でもするような平板さ。

それが何より残酷だった。

「最初のうちは、確かに細かい説明はしていませんでした」

「では途中からはしたのだな」

裁定官が問う。

「ええ」

ゼルカインはためらわない。

「彼女は途中で金の違和感に気づいた。私も、それを悟りました」

「そのうえで?」

「やめる機会はありました」

その言葉に、審問室の空気が一段下がる。

やめる機会。

つまり彼は、逃げ道があったと断言したのだ。

「ですが彼女はやめなかった。むしろ、さらに目立つことを望んだ」

記録官が、オルフィナの控えを開く。

ゼルカインはそれに視線を落としもせず、正確に言った。

「“もっと見栄えのする方を先に”。“中身より見た目が大事”。“今夜の客には惜しげなく使っているように見せたい”――いずれも彼女自身の言葉です」

ルヴェリアの胸の中に、冷たいものが沈んでいく。

分かっていた。

こうするだろうと予想していた。

けれど実際にその場面を見ると、予想よりずっと醜い。

愛を囁いていた口で、彼は一つ一つ、オルフィナの欲を並べ立てている。

そこには情も、ためらいも、最低限の体裁すらなかった。

ただ、自分の傷を少しでも浅くするために、一番近い場所にいた女を差し出しているだけだ。

裁定官が問う。

「つまり、彼女は知らぬまま利用されたのではなく、知った後も積極的に協力していたと」

「その通りです」

「証言できるのか」

「できます」

ゼルカインは、ここで初めてオルフィナが連れて行かれた側扉の方へちらりと視線をやった。

その目には、ほんの欠片も愛情がなかった。

ただ、切り捨てる先を見ているだけの目だった。

「彼女は、金がどこから出るかより、自分がどれほど派手に見えるかを重視していた。伯爵家の名を出せば何でも通ると思っていたし、何より姉を見返すことに夢中でした」

その言葉に、傍聴席のあちこちで低いざわめきが走る。

ルヴェリアだけは動かなかった。

オルフィナの弱さを、彼がどれだけ正確に把握していたか。

それを今さら見せつけられても驚かない。

ただ、ああ、この男は本当に最初から全部見ていたのだと確認するだけだ。

義妹の欲深さも、承認欲求も、姉への対抗心も。

全部を見抜いたうえで甘い餌を撒き、最後にこうして切るために育てていたのだと。

ゼルカインはさらに続けた。

「偽造ギルドの細部に彼女が関わったとは言いません。帳簿整理や製造指示をしたわけではない。ですが、流通拡大において非常に有効だったのは事実です」

「有効?」

「はい。彼女が惜しげなく使えば、周囲も“景気がいい”と錯覚する。見栄の場で金の違和感は鈍る」

そこで彼は一瞬だけ笑った。

本当に、ごく薄く。

「彼女は、そういう役には完璧に向いていた」

その一言で、審問室の空気は完全に凍った。

ルヴェリアは息を呑まなかった。

けれど、爪が膝の上の布をわずかに掴んだ。

役。

完璧に向いていた。

それはもう、婚約者に向ける言葉ではない。

道具に向ける評価だ。

それを公衆の面前で、あそこまで平然と口にできることに、薄ら寒いものを覚える。

その時、側扉の向こうで何かがぶつかる音がした。

誰かが立ち上がろうとして、取り押さえられたような、鈍い音。

オルフィナだろう。

聞こえてしまったのだ。

自分がどう扱われていたのかを。

審問室の誰もそちらを見なかった。

見ないふりをしたわけではない。

この場では、むしろそれすら証拠の一部だったからだ。

裁定官が低く問う。

「あなたは、オルフィナ・アストラーデが主犯だと言いたいのか」

ゼルカインは首を横に振った。

そこがまた狡猾だった。

全部を押しつけるのではない。

そんな乱暴をすれば、自分の関与も濃く見えると分かっているのだ。

「主犯ではありません」

「では何だ」

「積極的共犯です」

その言葉は、ひどくはっきりしていた。

一瞬、誰も息をしなかったような気がした。

積極的共犯。

泣いているだけの被害者ではない。

知らずに使われただけの駒でもない。

欲のために、見栄のために、自分から手を伸ばした者。

それを、愛を囁いていた男が、いま断言したのだ。

ルヴェリアはそこでようやく、自分の中に怒りではなく、ひどく乾いた感覚が広がるのを覚えた。

これが最後なのだと思った。

ゼルカインに対して、かつて抱いていたどんな感情も、これで完全に死ぬのだと。

嫌悪すら、ある意味で熱のある感情だ。

でも今は違う。

ただ、価値のないものを見ているような乾いた感覚しかない。

ディルハルトがそこで口を開いた。

「自分の責任を軽くするために、ずいぶんとよく喋るな」

ゼルカインは視線を向ける。

「事実を述べているだけです」

「その事実とやらを証明するのは、お前ではない」

短いやり取りだったが、火花のようなものがあった。

ゼルカインは黙る。

さすがに、王太子を相手にこれ以上は踏み込みすぎだと判断したのだろう。

だが十分だった。

彼はもう、自分で自分の醜さを晒したのだ。

オルフィナを売り、自分だけが少しでも“管理者側”に見えるよう立ち回る。

感情に流されず、むしろ冷静に切り捨てることで、自分の方が上等な悪だとでも言いたげに。

ルヴェリアは静かに視線を落とした。

哀れだと思った。

オルフィナではない。

ゼルカインの方をだ。

あれほど金と流れを支配したつもりでいて、最後に残るのが“自分だけ助かりたい”という醜い声なのだとしたら、あまりにも空虚だ。

審問室の空気が戻った頃、側扉の向こうからまた、かすかな泣き声が聞こえた。

今度は誰の耳にもはっきり届いた。

オルフィナだ。

自分を守ると思っていた男に、公の場で“完璧に向いていた役”と断じられたのだ。

あの義妹の胸が今どれほど痛んでいるかは、ルヴェリアにも想像できた。

だが、それでも――

もう動かない。

ルヴェリアは前を向いたまま、静かに思う。

あなたは被害者でもある。

でも、それだけではない。

そしてこの男は加害者だ。

でも、それだけではなく、心の底から卑しい。

その二つを、同時に見届けなければならない。

審問はまだ続く。

だが、ここで流れは決定的に変わった。

伯爵家と偽造ギルドの関係が明るみに出ただけではない。

その中で誰がどう欲に溺れ、どう人を使い、どう切り捨てたかまで、誰の目にも見えるようになったのだ。

そしてルヴェリアは知る。

次に崩れるのは、オルフィナの“私は騙されただけ”という最後の逃げ道だと。
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