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おまけ(ループなんて知らない聖女)
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聖女として生まれたわたしは幼少期から神殿で暮らしていて、そこにはいつも二人の聖騎士候補が側にいた。
一人は最有力候補のニコライ。
癖のない焦げ茶色の髪と、赤い瞳。
五歳年上で、顔もかっこよくて、声も好きだった。だからずっと側にいるならニコライがいいなと思ってた。だって聖騎士はいずれ聖女の夫となる人だから。
でも選ばれたのはキーコックという豪族の息子だった。彼も端正な顔立ちをしているけれど、なんかいつもナヨっとしていて、あまり好きじゃなかった。正直、ガッカリだった。キーコックはわたしの聖騎士に選ばれてからは、体を鍛えて言動もシャキッとするようになって、幾分マシにはなったけど、なんかやっぱりしっくりとこなかった。この人と夫婦になる未来……はあまり想像できなかった。だってニコライとは違って、見てて苛々することもあったし、やる気というか意欲が削がれていくような感じがしたから。
選ばれたのがニコライだったなら。
わたしは幼少期から神殿で祈りを捧げていて、今でも夜になるとその疲労にぐったりしている。そんな時、ニコライはいつも元気になる言葉をかけてくれたもの。聖女の疲れを取り除く効力もある神力も使っていたと思う。子供の時はただ漠然とニコライがかっこいいから好きなんだと思ってたけど、ニコライはいつもわたしが聖女として力を発しやすいよう的確に手助けしてくれていたからこそ惹かれていたのだと、今は思う。
キーコックは……色々やってくれているけれど、空回りが多くて、失敗すると昔みたいにナヨってなる。全然素敵じゃない。視界にいるだけで意欲が削がれる。いない方がまだマシ。ひとりでいる方がはかどる。変なの。聖騎士なのに、側に置きたくない。正直、お荷物よ。
わたしは一人でも聖女としてやっていける!
むしろ一人の方がうまくやれる!
そう宣言したら、教皇様にめちゃくちゃ怒られた。
わたしはもうすぐ15歳。
聖女とはいえ見聞を深めるために学園に通う必要がある。その時がきて外に出るには、必ず歯止め役となる聖騎士が必要だと、そのキーコックを邪険にするとは、と叱責された。
でもキーコックといると疲れるの。
こちらが面倒をみている気分になるの。
学園でもキーコックの世話しなきゃいけないだなんて。
と、思っていたら学園で凄く素敵な人と出会った。
ルーカス王太子殿下だ。
キーコックには決して感じなかった嬉しい気持ちが心の底からわき上がってくる。殿下には神力はない。でも疲れを払拭するような素敵な笑顔があった。
殿下とはすぐに仲良くなって、楽しい学園生活が始まった。サロンにも招待されて、神殿では教わらなかった勉強も学ぶようになった。学園には聖論理学や神学だけじゃなく色んな教科がある。学ぶのが楽しかった。意欲もわいた。殿下がわたしの聖騎士だったらよかったのに。
「聖女様……学園ではあまり異性と親しくされませんように、っ」
キーコックにそう言われて、おもわず睨みつけていた。
「それは貴方の個人的な感想でしょう? わたしが間違った道に進めば、神は正しき道に導き直してくださるもの」
「…………」
「こんな風に嫌味を言わずとも、貴方の神力を使えば、わたしは自ずとそれを理解する筈よ。そうならないということは、わたしは間違った事をしていないということ!」
そうよ。だって聖論理学にも神学にもそう載ってたもの。神殿にいたときも、わざわざわたしに小言を溢すキーコックに、教皇様はそのやり方は間違っていると指導していたもの。
「いちいち口を挟まないで! あと先日届いた神殿からの先触れだけど、貴方なにも言わなかったわよね? 来週の炊き出しは聖女であるわたしも参加する予定なのに、また伝えるのを忘れたんでしょう?」
「……も、申し訳ありません……あれ? これは……何度目の……巻き戻り、だ?」
「うるさい! これで何度目って? 今まで覚えてないくらい失敗を押し付けられてるからいちいち数えてないわよ! 毎日の学業もあるのに、わたしの仕事を増やさないで!」
ああもう。
ほんと腹が立つ。
ニコライがいた時はまだ聖女としても覚束なかったのに、こんな風に感情を荒立てることもなく、ちゃんとやれてたのに。キーコックが正式にわたしの聖騎士になってから、苛々することばかりで、ほつれが出始めた。
でもそんな時は、いつも殿下がわたしに意欲を取り戻させてくれた。
最近は……わたしでもちょっと大丈夫かな?と心配するくらい殿下とは親密な仲だけど……別に肉体関係があるわけじゃないし、これくらいいいよね?
間違ったら、神様がきちんと導いてくれる筈だし。
「殿下……あの、その……わたし、殿下のこと大好きです」
「私もだよ。カナリアがいない人生なんて考えられない。愛しているよ、私の聖女」
「えへへ! 嬉しい……神殿に戻ってもがんばれる気がしますっ!」
卒業間近になって、殿下の婚約者と、その執事が出奔したことを噂で知った。世間の話題はそれでもちきりだった。殿下の婚約者……学園では遠目にしかしなかったから、ご令嬢がどんな人なのかはわからない。でもその執事は、雰囲気がニコライに似ていた気がする。近くで見たことなかったから、どんな顔かは知らないけど。
あーあ。
わたしも幼少期にニコライと出奔すればよかった。学園を卒業して、神殿に戻されて、あのぱっとしないキーコックと夫婦にならなきゃいけないなんて。もう聖女やめたい。それか死のうかな。殿下にももう会えないし。
と脱力していたら、なんとキーコックがわたしの聖騎士を辞めた。突然神力が低下して、使い物にならなくなったんだって。子供の時はあんなに神力が高かったのにと教皇様が嘆いていたけど、わたしは内心喜びしか感じてなかった。
なにそれ奇跡!って感じだよね。
これでわたしはキーコックと夫婦にならずに済んだ!
むしろこれからは一人でやりたいようにやれる!
あのお荷物をもう抱えなくてよくなったんだ!
あ……なら昔に神殿を去ったニコライを戻してよ、と一瞬思ったけど、もう歳月は過ぎて、ニコライもどこかで自分の幸せを見つけているかもしれないもの。彼の年齢なら、既に結婚して子供もいる可能性だってある。
あーあ。
やっぱりあの時キーコックじゃなくニコライを私の聖騎士にするべきだったのよ!
そう周りに言うと、教皇様はそちらの方がよかったかもしれんと珍しく共感してくれた。
それからのわたしはというと。
一人でも聖女として立派にやっていけるようになった。外出は出来なくなったけど、頼りになる侍女代わりの神官もいるもの。
「聖女様、水浴びの用意ができました」
「夏とはいえたまにはお湯に浸かりたいわ」
「聖女様が身を清めた水は聖水になりますから。それを各地の教会に送りませんと。民もいつも聖水を求めて長蛇の列をなしていますし」
「そうだけどぉ」
聖水には心の疲れや穢れを緩和する効果がある。それが作れるのはわたしだけ。だから頑張らないといけないのは解ってるんだけど……。
「なら後でこっそり私の部屋で湯に浸かりましょう。用意しときますから、ね?」
「えへへ! なら頑張って水浴びしてくる!」
水浴びして聖水を量産していると、神官がわたしに耳打ちした。
「実は内密に陛下が聖女様の聖水を所望したそうです。なんでも、殿下が疲弊したように灰人になったとのことで……今は離宮にこもられているそうです」
「殿下が?」
確か離宮に入った王族は、二度と出られないと言われているのに。
「……はい。その、やはり聖女様と結ばれないならと、他の妃を召すのを拒んだのかと」
「……やだ殿下ったら」
キーコックが聖騎士を辞めた今、わたしは神殿の外に出られない。まさかわたしを忘れられない殿下は、せめてわたしと同じ道を歩みたい、そう思って離宮にこもられたのかしら。
「そこまで想ってくれていたなんて。わたし……これからも聖女として奮闘していくわ。殿下には二度と会えないけれど、互いに想い合うくらい、いいよね?」
「そうですね……神もそんな清いお二人ならお認めになられるでしょう」
【終】
一人は最有力候補のニコライ。
癖のない焦げ茶色の髪と、赤い瞳。
五歳年上で、顔もかっこよくて、声も好きだった。だからずっと側にいるならニコライがいいなと思ってた。だって聖騎士はいずれ聖女の夫となる人だから。
でも選ばれたのはキーコックという豪族の息子だった。彼も端正な顔立ちをしているけれど、なんかいつもナヨっとしていて、あまり好きじゃなかった。正直、ガッカリだった。キーコックはわたしの聖騎士に選ばれてからは、体を鍛えて言動もシャキッとするようになって、幾分マシにはなったけど、なんかやっぱりしっくりとこなかった。この人と夫婦になる未来……はあまり想像できなかった。だってニコライとは違って、見てて苛々することもあったし、やる気というか意欲が削がれていくような感じがしたから。
選ばれたのがニコライだったなら。
わたしは幼少期から神殿で祈りを捧げていて、今でも夜になるとその疲労にぐったりしている。そんな時、ニコライはいつも元気になる言葉をかけてくれたもの。聖女の疲れを取り除く効力もある神力も使っていたと思う。子供の時はただ漠然とニコライがかっこいいから好きなんだと思ってたけど、ニコライはいつもわたしが聖女として力を発しやすいよう的確に手助けしてくれていたからこそ惹かれていたのだと、今は思う。
キーコックは……色々やってくれているけれど、空回りが多くて、失敗すると昔みたいにナヨってなる。全然素敵じゃない。視界にいるだけで意欲が削がれる。いない方がまだマシ。ひとりでいる方がはかどる。変なの。聖騎士なのに、側に置きたくない。正直、お荷物よ。
わたしは一人でも聖女としてやっていける!
むしろ一人の方がうまくやれる!
そう宣言したら、教皇様にめちゃくちゃ怒られた。
わたしはもうすぐ15歳。
聖女とはいえ見聞を深めるために学園に通う必要がある。その時がきて外に出るには、必ず歯止め役となる聖騎士が必要だと、そのキーコックを邪険にするとは、と叱責された。
でもキーコックといると疲れるの。
こちらが面倒をみている気分になるの。
学園でもキーコックの世話しなきゃいけないだなんて。
と、思っていたら学園で凄く素敵な人と出会った。
ルーカス王太子殿下だ。
キーコックには決して感じなかった嬉しい気持ちが心の底からわき上がってくる。殿下には神力はない。でも疲れを払拭するような素敵な笑顔があった。
殿下とはすぐに仲良くなって、楽しい学園生活が始まった。サロンにも招待されて、神殿では教わらなかった勉強も学ぶようになった。学園には聖論理学や神学だけじゃなく色んな教科がある。学ぶのが楽しかった。意欲もわいた。殿下がわたしの聖騎士だったらよかったのに。
「聖女様……学園ではあまり異性と親しくされませんように、っ」
キーコックにそう言われて、おもわず睨みつけていた。
「それは貴方の個人的な感想でしょう? わたしが間違った道に進めば、神は正しき道に導き直してくださるもの」
「…………」
「こんな風に嫌味を言わずとも、貴方の神力を使えば、わたしは自ずとそれを理解する筈よ。そうならないということは、わたしは間違った事をしていないということ!」
そうよ。だって聖論理学にも神学にもそう載ってたもの。神殿にいたときも、わざわざわたしに小言を溢すキーコックに、教皇様はそのやり方は間違っていると指導していたもの。
「いちいち口を挟まないで! あと先日届いた神殿からの先触れだけど、貴方なにも言わなかったわよね? 来週の炊き出しは聖女であるわたしも参加する予定なのに、また伝えるのを忘れたんでしょう?」
「……も、申し訳ありません……あれ? これは……何度目の……巻き戻り、だ?」
「うるさい! これで何度目って? 今まで覚えてないくらい失敗を押し付けられてるからいちいち数えてないわよ! 毎日の学業もあるのに、わたしの仕事を増やさないで!」
ああもう。
ほんと腹が立つ。
ニコライがいた時はまだ聖女としても覚束なかったのに、こんな風に感情を荒立てることもなく、ちゃんとやれてたのに。キーコックが正式にわたしの聖騎士になってから、苛々することばかりで、ほつれが出始めた。
でもそんな時は、いつも殿下がわたしに意欲を取り戻させてくれた。
最近は……わたしでもちょっと大丈夫かな?と心配するくらい殿下とは親密な仲だけど……別に肉体関係があるわけじゃないし、これくらいいいよね?
間違ったら、神様がきちんと導いてくれる筈だし。
「殿下……あの、その……わたし、殿下のこと大好きです」
「私もだよ。カナリアがいない人生なんて考えられない。愛しているよ、私の聖女」
「えへへ! 嬉しい……神殿に戻ってもがんばれる気がしますっ!」
卒業間近になって、殿下の婚約者と、その執事が出奔したことを噂で知った。世間の話題はそれでもちきりだった。殿下の婚約者……学園では遠目にしかしなかったから、ご令嬢がどんな人なのかはわからない。でもその執事は、雰囲気がニコライに似ていた気がする。近くで見たことなかったから、どんな顔かは知らないけど。
あーあ。
わたしも幼少期にニコライと出奔すればよかった。学園を卒業して、神殿に戻されて、あのぱっとしないキーコックと夫婦にならなきゃいけないなんて。もう聖女やめたい。それか死のうかな。殿下にももう会えないし。
と脱力していたら、なんとキーコックがわたしの聖騎士を辞めた。突然神力が低下して、使い物にならなくなったんだって。子供の時はあんなに神力が高かったのにと教皇様が嘆いていたけど、わたしは内心喜びしか感じてなかった。
なにそれ奇跡!って感じだよね。
これでわたしはキーコックと夫婦にならずに済んだ!
むしろこれからは一人でやりたいようにやれる!
あのお荷物をもう抱えなくてよくなったんだ!
あ……なら昔に神殿を去ったニコライを戻してよ、と一瞬思ったけど、もう歳月は過ぎて、ニコライもどこかで自分の幸せを見つけているかもしれないもの。彼の年齢なら、既に結婚して子供もいる可能性だってある。
あーあ。
やっぱりあの時キーコックじゃなくニコライを私の聖騎士にするべきだったのよ!
そう周りに言うと、教皇様はそちらの方がよかったかもしれんと珍しく共感してくれた。
それからのわたしはというと。
一人でも聖女として立派にやっていけるようになった。外出は出来なくなったけど、頼りになる侍女代わりの神官もいるもの。
「聖女様、水浴びの用意ができました」
「夏とはいえたまにはお湯に浸かりたいわ」
「聖女様が身を清めた水は聖水になりますから。それを各地の教会に送りませんと。民もいつも聖水を求めて長蛇の列をなしていますし」
「そうだけどぉ」
聖水には心の疲れや穢れを緩和する効果がある。それが作れるのはわたしだけ。だから頑張らないといけないのは解ってるんだけど……。
「なら後でこっそり私の部屋で湯に浸かりましょう。用意しときますから、ね?」
「えへへ! なら頑張って水浴びしてくる!」
水浴びして聖水を量産していると、神官がわたしに耳打ちした。
「実は内密に陛下が聖女様の聖水を所望したそうです。なんでも、殿下が疲弊したように灰人になったとのことで……今は離宮にこもられているそうです」
「殿下が?」
確か離宮に入った王族は、二度と出られないと言われているのに。
「……はい。その、やはり聖女様と結ばれないならと、他の妃を召すのを拒んだのかと」
「……やだ殿下ったら」
キーコックが聖騎士を辞めた今、わたしは神殿の外に出られない。まさかわたしを忘れられない殿下は、せめてわたしと同じ道を歩みたい、そう思って離宮にこもられたのかしら。
「そこまで想ってくれていたなんて。わたし……これからも聖女として奮闘していくわ。殿下には二度と会えないけれど、互いに想い合うくらい、いいよね?」
「そうですね……神もそんな清いお二人ならお認めになられるでしょう」
【終】
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