15 / 35
第二章 朝比奈と高塚
4発情期**
しおりを挟む
「本当に庇護者なんて俺に必要なんやろうか? アルファやったらもうハジメでもいいんやないんかな?」
その頃の俺はまだオメガという体質がどういうものなのか理解してなかった。確かに兄貴らに乱暴された時は怖かったがアルファの放つホルモンにやられほとんど意識がなかったのだ。自分がどんな状態だったのかもよく覚えてなかったのが心の傷が浅かったせいかもしれない。
「じゅん君、ハジメくんとはどういう関係なんや?」
亜紀良の声が普段より低い。
「ハジメは俺の幼馴染で親友や。今のところ俺の周りであいつが一番俺のことを守ろうとしてくれてる」
「そうか。ええ友人なんやな。でもそれと庇護者は違うで。庇護者になってしもたら今までの関係は崩れてしまうかもしれん」
「ようわからん」
「……とにかく。今は僕のいう事をきいといてくれるかな?」
「うん。亜紀良さんには住むところを借りてるしええもん食べさせてもらってるしね!」
「まあ。でも食費や養育費は兄貴からがっつりもらうよって遠慮せんでええで」
「ありがとう」
「ふふ、良い笑顔や。その顔忘れんとってな」
その後、亜紀良は仕事で年の半分以上が海外だという事を知った。
「ホンマは僕が全部面倒見たいんやが僕はまだ新しい事業を起こしたところなんや。金にならんとわかったらすぐに頓挫して帰ってくるけど、これがなかなか面白そうな仕事でな。僕は強欲な男やさかい、仕事も君も手放したくないんや」
「仕事って面白いもんなの?」
「仕事によるかな? 自分が面白い、やってみたいって仕事に巡り合えたらいいね」
「そっか。そうだね。何か見つかるかな?」
「先人の知恵をもらうんや。先生達に尋ねてごらん」
それから月に2~3回程度、彼らの元を訪れた。他愛もない話に経済や政治の話も面白おかしく聞かせてくれる。ほとんどが夕食込だったので会うときはごちそうが食べれるのも嬉しい。そのうちお呼びがかかる人数が限られてきた。
「皆良い人だったけど、やっぱり話が合わない人もいたもんな」
最初に懸念したような淫らなつきあいもなく、彼らは純粋に俺を可愛がってくれた。俺の事を孫みたいに思ってくれてるらしい。
そこから更に数年がたち、俺ははじめての発情期を迎えた。
やはり、最初に気づいたのはハジメだった。
「おい、朝比奈。お前なんか甘い匂いがするぞ」
「え? そういえばなんかだるいし熱っぽいかも」
「高塚さん帰ってるんやろ? すぐに連絡しろ!」
ただの風邪かと思っていたが予想に反し亜紀良が焦った様子で迎えに来た。そうかこれが発情期か。俺自身気づくのが遅すぎやろ。
「ハジメ君といたと聞いて気が気でなかったんや。じゅん君が無事でよかった。僕がおるときでよかった」
亜紀良に抱きしめられて心臓がバクバクする。
「お、俺……どうなって」
「じゅん君。僕の匂いがわかるかい?」
「うん。良い匂いがする。頭がクラクラする」
「そうか! ベットに行こうな。楽にしてあげるからな」
身体が火照って仕方がない。早く楽になりたい。
「はぁ。じゅん君の匂いがこんなに濃くなって」
亜紀良が嬉しそうに俺を抱き上げて頬を寄せてくる。この人、こんな表情できたんやな。
「待ってたんや。長かったわ。キスしてもええかな?」
そう尋ねられて嬉しくて自分から口づけに行く。あれ? 俺ってこんなに大胆なこと出来るんや? 相手が亜紀良だからか?
すぐに濃厚な口づけになり何も考えれなくなる。どこを触られても感じる。気持ちが良くて堪らなかった。
「ぁっ亜紀良さん! 」
「じゅん君っじゅん。ぁあ、綺麗になった。とっても」
肌にあたる布が不快で俺は着ているものを脱ぎ捨てた。亜紀良も服を脱ぎ捨てたようで何も着ていなかった。間近で亜紀良の身体を見るのは初めてで割れた腹筋がカッコイイ。目の前に均整の取れた体が現れる。だからあんなにスーツ姿がカッコよかったんだ。ずくんっと身体の奥が疼く。後ろがジュワりと濡れてくるのがわかった。
「ぁ、俺……身体が……変」
「上出来だよ。ほら、こんなに濡れてる」
亜紀良の指が後ろから侵入してきた。ぐちょぐちょと濡れた音がする。
「んぁ? なに? ……ぁあっ」
「良い声。可愛いよ」
「ぁ……もっと……んぁあ」
「ええよ。もっと気持ちよくさせてあげる」
亜紀良が俺のそそり勃つものにねっとりと舌を絡めてきた。
「ひぃっ……ぁあっ!」
そんな場所舐められたことなんてない! 快感が中心に集まってくる。それに亜紀良の指先がトントンと一定のリズムを叩きだした。
「いやぁっ……だめっそこだめだってぇ」
ビクビクと身体が震える。何かがせり上がってくる。
「だめやないやろ? ここがじゅん君のええところや。でもまだ駄目。僕を受け入れてからや」
「んぁ? ……あああっ!」
そういうと亜紀良は指を抜くと熱い塊を押し付けてきた。
「ぁあっ……挿ってくる……んっ熱い……」
大きく足を開かされてゆっくりと太さのある塊が挿入してくる。圧迫感に息も絶え絶えになるが繋がったところから蕩けるような快感が広がる。亜紀良がグッと腰を押し付けると同時に俺はイってしまった。
「じゅん君、僕が挿れただけでイッてくれたんや!」
それが興奮を高めたのか亜紀良が急に動きを速めてきた。ラット状態になったのだ。甘く胸を焦がすような匂いが充満する。何度も最奥を突かれ、そのたびに快感に震える。
自分で慰めることはあってもこんなのは知らない。こんなのを知ってしまったらもう後戻りはできない。この時自分がオメガだという事を思う存分知らされたのだ。
その頃の俺はまだオメガという体質がどういうものなのか理解してなかった。確かに兄貴らに乱暴された時は怖かったがアルファの放つホルモンにやられほとんど意識がなかったのだ。自分がどんな状態だったのかもよく覚えてなかったのが心の傷が浅かったせいかもしれない。
「じゅん君、ハジメくんとはどういう関係なんや?」
亜紀良の声が普段より低い。
「ハジメは俺の幼馴染で親友や。今のところ俺の周りであいつが一番俺のことを守ろうとしてくれてる」
「そうか。ええ友人なんやな。でもそれと庇護者は違うで。庇護者になってしもたら今までの関係は崩れてしまうかもしれん」
「ようわからん」
「……とにかく。今は僕のいう事をきいといてくれるかな?」
「うん。亜紀良さんには住むところを借りてるしええもん食べさせてもらってるしね!」
「まあ。でも食費や養育費は兄貴からがっつりもらうよって遠慮せんでええで」
「ありがとう」
「ふふ、良い笑顔や。その顔忘れんとってな」
その後、亜紀良は仕事で年の半分以上が海外だという事を知った。
「ホンマは僕が全部面倒見たいんやが僕はまだ新しい事業を起こしたところなんや。金にならんとわかったらすぐに頓挫して帰ってくるけど、これがなかなか面白そうな仕事でな。僕は強欲な男やさかい、仕事も君も手放したくないんや」
「仕事って面白いもんなの?」
「仕事によるかな? 自分が面白い、やってみたいって仕事に巡り合えたらいいね」
「そっか。そうだね。何か見つかるかな?」
「先人の知恵をもらうんや。先生達に尋ねてごらん」
それから月に2~3回程度、彼らの元を訪れた。他愛もない話に経済や政治の話も面白おかしく聞かせてくれる。ほとんどが夕食込だったので会うときはごちそうが食べれるのも嬉しい。そのうちお呼びがかかる人数が限られてきた。
「皆良い人だったけど、やっぱり話が合わない人もいたもんな」
最初に懸念したような淫らなつきあいもなく、彼らは純粋に俺を可愛がってくれた。俺の事を孫みたいに思ってくれてるらしい。
そこから更に数年がたち、俺ははじめての発情期を迎えた。
やはり、最初に気づいたのはハジメだった。
「おい、朝比奈。お前なんか甘い匂いがするぞ」
「え? そういえばなんかだるいし熱っぽいかも」
「高塚さん帰ってるんやろ? すぐに連絡しろ!」
ただの風邪かと思っていたが予想に反し亜紀良が焦った様子で迎えに来た。そうかこれが発情期か。俺自身気づくのが遅すぎやろ。
「ハジメ君といたと聞いて気が気でなかったんや。じゅん君が無事でよかった。僕がおるときでよかった」
亜紀良に抱きしめられて心臓がバクバクする。
「お、俺……どうなって」
「じゅん君。僕の匂いがわかるかい?」
「うん。良い匂いがする。頭がクラクラする」
「そうか! ベットに行こうな。楽にしてあげるからな」
身体が火照って仕方がない。早く楽になりたい。
「はぁ。じゅん君の匂いがこんなに濃くなって」
亜紀良が嬉しそうに俺を抱き上げて頬を寄せてくる。この人、こんな表情できたんやな。
「待ってたんや。長かったわ。キスしてもええかな?」
そう尋ねられて嬉しくて自分から口づけに行く。あれ? 俺ってこんなに大胆なこと出来るんや? 相手が亜紀良だからか?
すぐに濃厚な口づけになり何も考えれなくなる。どこを触られても感じる。気持ちが良くて堪らなかった。
「ぁっ亜紀良さん! 」
「じゅん君っじゅん。ぁあ、綺麗になった。とっても」
肌にあたる布が不快で俺は着ているものを脱ぎ捨てた。亜紀良も服を脱ぎ捨てたようで何も着ていなかった。間近で亜紀良の身体を見るのは初めてで割れた腹筋がカッコイイ。目の前に均整の取れた体が現れる。だからあんなにスーツ姿がカッコよかったんだ。ずくんっと身体の奥が疼く。後ろがジュワりと濡れてくるのがわかった。
「ぁ、俺……身体が……変」
「上出来だよ。ほら、こんなに濡れてる」
亜紀良の指が後ろから侵入してきた。ぐちょぐちょと濡れた音がする。
「んぁ? なに? ……ぁあっ」
「良い声。可愛いよ」
「ぁ……もっと……んぁあ」
「ええよ。もっと気持ちよくさせてあげる」
亜紀良が俺のそそり勃つものにねっとりと舌を絡めてきた。
「ひぃっ……ぁあっ!」
そんな場所舐められたことなんてない! 快感が中心に集まってくる。それに亜紀良の指先がトントンと一定のリズムを叩きだした。
「いやぁっ……だめっそこだめだってぇ」
ビクビクと身体が震える。何かがせり上がってくる。
「だめやないやろ? ここがじゅん君のええところや。でもまだ駄目。僕を受け入れてからや」
「んぁ? ……あああっ!」
そういうと亜紀良は指を抜くと熱い塊を押し付けてきた。
「ぁあっ……挿ってくる……んっ熱い……」
大きく足を開かされてゆっくりと太さのある塊が挿入してくる。圧迫感に息も絶え絶えになるが繋がったところから蕩けるような快感が広がる。亜紀良がグッと腰を押し付けると同時に俺はイってしまった。
「じゅん君、僕が挿れただけでイッてくれたんや!」
それが興奮を高めたのか亜紀良が急に動きを速めてきた。ラット状態になったのだ。甘く胸を焦がすような匂いが充満する。何度も最奥を突かれ、そのたびに快感に震える。
自分で慰めることはあってもこんなのは知らない。こんなのを知ってしまったらもう後戻りはできない。この時自分がオメガだという事を思う存分知らされたのだ。
12
あなたにおすすめの小説
ジャスミン茶は、君のかおり
霧瀬 渓
BL
アルファとオメガにランクのあるオメガバース世界。
大学2年の高位アルファ高遠裕二は、新入生の三ツ橋鷹也を助けた。
裕二の部活後輩となった鷹也は、新歓の数日後、放火でアパートを焼け出されてしまう。
困った鷹也に、裕二が条件付きで同居を申し出てくれた。
その条件は、恋人のフリをして虫除けになることだった。
落ちこぼれβの恋の諦め方
めろめろす
BL
αやΩへの劣等感により、幼少時からひたすら努力してきたβの男、山口尚幸。
努力の甲斐あって、一流商社に就職し、営業成績トップを走り続けていた。しかし、新入社員であり極上のαである瀬尾時宗に一目惚れしてしまう。
世話役に立候補し、彼をサポートしていたが、徐々に体調の悪さを感じる山口。成績も落ち、瀬尾からは「もうあの人から何も学ぶことはない」と言われる始末。
失恋から仕事も辞めてしまおうとするが引き止められたい結果、新設のデータベース部に異動することに。そこには美しいΩ三目海里がいた。彼は山口を嫌っているようで中々上手くいかなかったが、ある事件をきっかけに随分と懐いてきて…。
しかも、瀬尾も黙っていなくなった山口を探しているようで。見つけられた山口は瀬尾に捕まってしまい。
あれ?俺、βなはずなにのどうしてフェロモン感じるんだ…?
コンプレックスの固まりの男が、αとΩにデロデロに甘やかされて幸せになるお話です。
小説家になろうにも掲載。
【完結】この契約に愛なんてないはずだった
なの
BL
劣勢オメガの翔太は、入院中の母を支えるため、昼夜問わず働き詰めの生活を送っていた。
そんなある日、母親の入院費用が払えず、困っていた翔太を救ったのは、冷静沈着で感情を見せない、大企業副社長・鷹城怜司……優勢アルファだった。
数日後、怜司は翔太に「1年間、仮の番になってほしい」と持ちかける。
身体の関係はなし、報酬あり。感情も、未来もいらない。ただの契約。
生活のために翔太はその条件を受け入れるが、理性的で無表情なはずの怜司が、ふとした瞬間に見せる優しさに、次第に心が揺らいでいく。
これはただの契約のはずだった。
愛なんて、最初からあるわけがなかった。
けれど……二人の距離が近づくたびに、仮であるはずの関係は、静かに熱を帯びていく。
ツンデレなオメガと、理性を装うアルファ。
これは、仮のはずだった番契約から始まる、運命以上の恋の物語。
流れる星、どうかお願い
ハル
BL
羽水 結弦(うすい ゆずる)
オメガで高校中退の彼は国内の財閥の一つ、羽水本家の次男、羽水要と番になって約8年
高層マンションに住み、気兼ねなくスーパーで買い物をして好きな料理を食べられる。同じ性の人からすれば恵まれた生活をしている彼
そんな彼が夜、空を眺めて流れ星に祈る願いはただ一つ
”要が幸せになりますように”
オメガバースの世界を舞台にしたアルファ×オメガ
王道な関係の二人が織りなすラブストーリーをお楽しみに!
一応、更新していきますが、修正が入ることは多いので
ちょっと読みづらくなったら申し訳ないですが
お付き合いください!
八月は僕のつがい
やなぎ怜
BL
冬生まれの雪宗(ゆきむね)は、だからかは定かではないが、夏に弱い。そして夏の月を冠する八月(はつき)にも、弱かった。αである八月の相手は愛らしい彼の従弟たるΩだろうと思いながら、平凡なβの雪宗は八月との関係を続けていた。八月が切り出すまでは、このぬるま湯につかったような関係を終わらせてやらない。そう思っていた雪宗だったが……。
※オメガバース。性描写は薄く、主人公は面倒くさい性格です。
愛しているかもしれない 傷心富豪アルファ×ずぶ濡れ家出オメガ ~君の心に降る雨も、いつかは必ず上がる~
大波小波
BL
第二性がアルファの平 雅貴(たいら まさき)は、30代の若さで名門・平家の当主だ。
ある日、車で移動中に、雨の中ずぶ濡れでうずくまっている少年を拾う。
白沢 藍(しらさわ あい)と名乗るオメガの少年は、やつれてみすぼらしい。
雅貴は藍を屋敷に招き、健康を取り戻すまで滞在するよう勧める。
藍は雅貴をミステリアスと感じ、雅貴は藍を訳ありと思う。
心に深い傷を負った雅貴と、悲惨な身の上の藍。
少しずつ距離を縮めていく、二人の生活が始まる……。
laugh~笑っていて欲しいんだ、ずっと~
seaco
BL
バー「BIRTH」で働くイケメン久我 侑利(くが ゆうり)は、雨続きで利用したコインランドリーで辛い過去を持つ美人系男子の羽柴 慶(はしば けい)と出会う。
少しずつお互いに気になり始めて、侑利の家に居候する事になる慶。
辛い過去や、新しい出会い、イケメン×無自覚美形の日常の色々な出来事。
登場人物多数。
基本的に「侑利目線」ですが、話が進むにつれて他の登場人物目線も出て来ます。その場合はその都度、誰目線かも書いて行きます。何も無いのは全て「侑利目線」です。
また、予告なく絡みシーンが出て来る事がありますが、グロいものではありません(^^;
初めての投稿作品なので…表現などおかしい所もあるかと思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる