悪役令嬢役の友人が婚約破棄されたので一緒に旅に出ることにしました

くりーむそーだ

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第1幕 勇者の国

第1話 冒険者のススメ~気遣いとおせっかいって紙一重で加減が難しい~

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「聞いたかー?グレイ、最近の陰陽コンビの噂!」
「え?知ってるセレス?」
「というか、そのネーミング何?笑う!」

冒険者の格好をしてる女2人ことグレイとセレス、そして厳つい顔の男が話している
カツアゲされてる訳ではなく、3人は同じ冒険者で冒険者登録の時に立ち会った縁である

「お前らしらねぇのか?最近ダンジョンを総なめしたり、魔物大量発生の時先陣きってほぼ叩き伏せた2人で【瞬光の剣】と【宵闇の魔術師】で通り名がある2人だよ!光と闇で陰陽コンビな!」
「あーうーん…んでその陰陽コンビがどうしたの?」

セレスがタジタジになりながら尋ねた

「実は勇者だったって話だ!」

「「へ??」」

男の言葉に2人はキョトンとする

「ほら。魔王復活で神託が降りたっていってたろ?
国総出で探したらあの2人だって名乗り上げたらしい!」
「名乗り?」
「上げた?」

2人は顔を見合わせていた

「お?噂をしたらあれだろ?」

男は騒がしい団体を見ていた
周りには同じような冒険者の男や美女が囲っている
中心にいたのは白いローブを身につけて剣を腰から下げている金の髪に青の瞳の男と黒のローブを身につけている藍色の髪に緑の瞳の女だった

「…ねー?フードってつけてるはずしゃないの?」
「あー…何でも勇者って隠すためにつけてたんだとよ」

ふーん。といいつつも2人はアイコンタクトを取る

「じゃ!私たちこれから依頼だからー!」
「じゃーなー!」

2人はその場から立ち去った




「偽物やばいねー」
「あんな実力で大丈夫かよ?まぁ勇者ってのは本当かどうかわかんねーけど」

お久しぶりです
グレーシアもといグレイです
適当にその辺に生えている薬草を千切っていく私とセレス
今回の依頼は薬草を集めることなのでひたすら引っこ抜いている

「まぁ、いいんだけどさー」
「そうそう。関係ないしねー」

ガサッ

「「え??」」

向こうの方で声が聞こえた

「行くか」
「そうね」

ザッと薬草をカバンに詰め込み走り出した

「わぁー襲われてるねぇ」
「ほんとほんと。あれそんなに強くないだろー?」
「それねー」

セレスと話している。もちろん物陰から

「そろそろやばそうだねぇー」
「いつもより力抜いていこうか」

セレスに返事をするとセレスは1つ頷いた

「でも、ファンタジーって感じがして楽しいよね!」
「それなー!」

と話しながらでる
メントリーフォックスの集団に囲まれている男女の前に立ち適当に私は剣、セレスは魔法を当てる

「いえーい一掃☆」
「大丈夫でしたか?」

…あれ?こいつら見たことあるぞ?

「ふ、ふんっ!お前らが手を出さなくてもこの【瞬光の剣】が片付けたものを!」
「そ、そうよ!この私、【宵闇の魔術師】だってすぐ倒せたのに!余計なことしないでよね!」

そこにいたのは白いローブに金の髪のキラキラしたイケメンと、黒いローブに紫の淡い色の髪の美少女だった

「…そうか。じゃあ取り分だけもらって帰るわ」

私は面倒くさくなってメントリーフォックスの魔核を回収し始めた

メントリーフォックスのような魔獣は動物とは違い、色んな瘴気に当てられて発生するものである
魔獣には魔核と言われるものがあり、これが色んなアイテムに変化する

「ちょ、ちょっとまて!お前らさては俺達のファンだな?」

「「は?」」
「いや、違うけど」
「え?何これめんどくさい」
「いや、隠さなくてもいい。俺にはわかっている…いいだろう!パーティメンバーに入れてやろう!!」
「ちょっと!勝手に決めないでよ!」

男の発言に憤慨する女
…めんどくさいから帰っていいかな?
チラッとセレスを見るとセレスも帰りたいと顔に書いてある

だよねー


「…そういうことならいいわ!入れてあげるわ!」
「いや、結構です。帰っていい?」
「さぁ。みんなで帰ろうか」

男がさり気なくセレスの腰に腕を回そうとした瞬間に私がセレスを引き寄せる

「…行こう」
「うん」

スタスタと歩き始めた
あぁ~めんどくさい
というかセレスに話しかけんな
全部セレスは無視してるけどな!ざまぁ!

「これ。薬草と冒険者カード、あと依頼書です」

ギルドの窓口で手渡す

「はい…え?」

受付のお姉さんが私とセレスのカードを見て固まる
2人でシーっと指を立てて静かにしてもらう

「別にランクで受けれない仕事ではないですが…」
「たまにだけだから見逃してよー」
「…ハァ。仕方ないですね」

お姉さんは受理してくれた
いつものお姉さんじゃないからね、渋られたけどね!

報酬をもらってさっさと立ち去ろうとしたら声を掛けられた

「どこ行くんだ!?」

「…勇者…さ、ま」

勇者と呼びたかったけど無理矢理に様をつける
面倒だが他の人に睨まれる方が面倒くさい

「セレス…俺を置いていくなんて酷いじゃないか!」
「そうよ!私たちに弟子入りできたのだから感謝してほしいわっ!!」

男と女を侍らせた2人が寄ってきた
というかセレスによるなこの野郎

「では、私たちはこの者たちと次の討伐に向かいますので」
「そんな!アイーシャ様!俺を側に置いてください!こんな者より役に立ちます!」

こんな者と指をさされたのは私である
そりゃー絶世の美女のセレスを指差せないよね
だが、貴様の顔は覚えた。夜道じゃなくても気をつけろよ

「ごめんなさい…私たちは弟子を取ったから最後まで責任を取らないといけないわ」
「弟子入りなんて志願してn「そうだ。そして、俺たちが魔王退治に行っている間に街を守る人材を育成しなければならない!だから、彼女たちには頑張ってもらわないと…」

憂気味に言う男に女子たちがホゥと甘いため息をついている
え?だから弟子入りなんて志願してないし

「では、これにて失礼するよ。子猫ちゃんたち、魔物にも魔族にも気をつけてね」
「皆様、私たちがいるので安心してください」

そう言って2人は私とセレスを連れて街からでたのだった
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