悪役令嬢役の友人が婚約破棄されたので一緒に旅に出ることにしました

くりーむそーだ

文字の大きさ
4 / 20
第1幕 勇者の国

第2話 現状維持~ものを見てきゃー可愛い!っていう女子の7割は言ってる自分が可愛いと思ってる説~

しおりを挟む
「…で、あんたたちは戦わないの?」
「はぁ?雑魚の相手はあんたたちの仕事でしょー?」

私の問いかけにアイーシャは大きな石に座りながらネイルをしていた
ちらっと勇者と呼ばれているルーカスを見るとセレスにぺらぺらと話しかけている
元々後方支援だからセレスは私の状況を見つつ魔法を出してくれてる

「…はぁ。」

また一つため息をついてモンスターを倒す
この辺のモンスターは正直言って弱い
下手すると目をつぶってても勝てる
だが、そのモンスターに遅れを取っていた勇者達(笑)は偽物だろうなー
いや、仮に勇者だとしてもあの厨二くさい通り名の人物ではn「おい!下僕!早くこい!」

…人が考え事してる時に話しかけんな!!

「…はい。」

まて。セレス。その魔法ヤバイやつだよね?抑えて抑えて!
…ふぅ。何とか抑えてもらったのでルーカスのところへ行く

「…なんですか?」
「あれを倒してみろ」
「…はぁ」

やる気なく返事をすると叩かれた
めんどくせーな

「よーいしょっ!」
「わぁ!グレイかっこいい!」

セレスの声で機嫌よく戻るとやっぱりたたかれた
なんで?

「これくらい当たり前だろ?ほら、次やれよ」

私は魔法を使わずに倒していく
横ではセレスも次々と倒していっている
あれ?かなり初級レベルに魔力も技も抑えてる?あーオケオケ、下手に目をつけられないようにだね、了解

「…もう終わったんで帰っていい?」
「今取ったのを交換してこい。受講料だから俺たちに渡せよ?」
「は?なにも教えてもらってないけど?」

ルーカスの言葉にセレスが反論した時、私はスッと前に出た

バチッ

「くっ」
「グレイ!?」
「逆らうからそうなるのよー?」
「セレス、抑えて」

私が言うとイヤイヤながらも抑えた
まぁ、セレスに魔法をかけようとしたこのアマ許さないけどな

2人で先に歩いて聞こえないように話す

「全力で叩き潰して口封じすればいいんじゃない?」
「いや、それだとあいつら絶対口軽いからここにいれなくなるぞ?」
「あー…そうだよね…まだお姉さんにしかばれてないし…うーん」

悩みながらもギルドについたため、いつものお姉さんに渡す

「これ、換金したいんだけどできますー?」
「あぁ!いつもの…ここではもうクエストされても上がりませんよ?」
「今回は【勇者】にさせられてるんだよねぇ」

セレスが苦笑しながら告げる

「そーそー!【瞬光の剣】と【宵闇の魔術師】にー!」

私もケラケラ笑いながら告げた
お姉さんは驚いた顔をした

「あ!気にしないでー!もう直ぐだし…ちょっとしたお遊び?」

深い笑みを浮かべているセレスの頭を撫でる

「というわけでー!換金お願いしますー!」

私が言うとお姉さんは苦笑しながら換金しに行ってくれた
いやーできる人でよかったよー
というかギルマス居ないんだけど?何で?

「あ、グレイ。多分ギルマスは今日中に帰ってくるよ」
「あ。そうだったんだー。なら、もう直ぐだなー…あの人仕事早いし」
「そうだねー勇者(笑)もすぐお縄につくね☆」
「お縄…!ちょ…!笑うから!」

腹筋がよじれそうになりながら耐える

「はい、グレイさん。今回の換金分です」
「ありがとうございますー!」
「おい!たらたらすんな!まだかよ!?」
「ほんとぉー遅いわよぅ?」

カランッという音と共に現れてセレスの腰を抱こうとするルーカス
それより早く私の腕にしがみついて離れるセレス…さすがです

「…申し訳ありません」
「鈍間なんだからぁ」

窓口のお姉さんが言い返そうとしたのを見て私は目で止める
渋々口を閉じるお姉さん…ごめんね

「ほら、換金したの寄越せよ」
「は?これはグレイが倒した物だけど…?」
「受講料だよセレスちゃん?ほら、寄越せよ」
「受講料ねぇ?何も教えず殲滅しろとだけで?馬鹿にしないでよ」
「セレス、落ち着いて」

セレスが怒ってるのをなだめようとするがまだ収まり切らずに続ける

「最初から私たちに助けられたのにいい身分よね?勇者?なら見せてよ。私たちより強いって。だってあの【瞬光の剣】と【宵闇の魔術師】なんでしょ?全くそんな素振りないじゃない?」

わぁーこいつらが陰陽コンビじゃないことをわかって言ってんじゃん

「あぁ!そこまでいうなら決闘で勝負を決めようじゃねぇか!」

あー…めんどくさいことになった……ん?

「待て、セレス。それどころじゃなさそうだぞ?《遠視》スコープ頼む」
「え?………あーヤバイね。来るよ」
「やっぱりかー」
「おいっ!人の話をっ   ガンガンガンガンッ!!

ルーカスが私の腕を掴もうとした時、大きな鐘の音が鳴り響いてきた
この鐘は警報用で非常事態だということを伝えている

「な、なんだ!?」
「あー…私、腕おちたかなぁ?」
「いやそんなことないだろー」

私とセレスは用意を始める
ルーカスとアイーシャが私らに怒鳴ろうとしているが、それよりも早くギルドのドアが音を立てて開いた

「大変だぁ!」
「え?何が大変なんだ?」
「ゆ、勇者様がいらっしゃる!!助けてください!!」
「だから何なんだ!?」
「この街に、魔獣大暴走スタンピートが来る!!」

ギルド内が静まりかえったのだった
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる

竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。 評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。 身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。

『白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?』

夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」 教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。 ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。 王命による“形式結婚”。 夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。 だから、はい、離婚。勝手に。 白い結婚だったので、勝手に離婚しました。 何か問題あります?

ゲームの悪役パパに転生したけど、勇者になる息子が親離れしないので完全に詰んでる

街風
ファンタジー
「お前を追放する!」 ゲームの悪役貴族に転生したルドルフは、シナリオ通りに息子のハイネ(後に世界を救う勇者)を追放した。 しかし、前世では子煩悩な父親だったルドルフのこれまでの人生は、ゲームのシナリオに大きく影響を与えていた。旅にでるはずだった勇者は旅に出ず、悪人になる人は善人になっていた。勇者でもないただの中年ルドルフは魔人から世界を救えるのか。

タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。

渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。 しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。 「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」 ※※※ 虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。 ※重複投稿作品※ 表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。

つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました

蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈ 絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。 絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!! 聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ! ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!! +++++ ・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)

異世界転生してしまった。どうせ死ぬのに。

あんど もあ
ファンタジー
好きな人と結婚して初めてのクリスマスに事故で亡くなった私。異世界に転生したけど、どうせ死ぬなら幸せになんてなりたくない。そう思って生きてきたのだけど……。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

処理中です...