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第3幕 宗教の国
第3話 断罪とともに~花粉症なのか花粉症じゃないのか曖昧なラインって判断難しい~
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物事とは、急展開するものだ。
それが、良くも…悪くも…
「グレイ、モノローグで遊ばない」
「思わず現実逃避しちゃったよ」
はぁ、とため息をついて目の前の光景を見る
1番高い場所に作られた法皇の座っている席、その少し下に作られた席には聖女が座っている
そして、一番下の対面で立っているのは縄で手首を繋がれているミレイである
「被告人ミレイは聖女ユウカに危害を加えようとした。厳重なる処罰を!」
なんか弁護士?みたいなやつ(と言っても同じ法衣着てるけど)が熱弁している
いやいや、聖女なら退けれるくらい能力高くないと無理だろ
元候補生に危害加えられそうになるって…
というか10歳に害されるんならミレイのが能力値高いじゃないか
「わ、私!怖かった!!」
涙ながらに訴えている聖女
こらこら、セレスは隠れて舌打ちしない
「ふむ。聖女に嫉妬したのであろう…
罪人ミレイ…この法国の象徴、聖女を害した。故に刑は極刑である。この者を処刑せよ!」
…はぁー??こいつ何言っ「お待ちください法皇!それはあまりにも酷ではありませんか!?」
お?まともな奴がいる!!
「候補生ミレイは素行も成績も良かったはずです!何か、別の者の陰謀ではないでしょうか!?」
法皇より若い男性が(と言っても30歳後半くらい?)訴えかけている
何人かは頷いてるのが見える
「黙れ!!ワシの決定に逆らうのか!!実の弟だとて容赦はせんぞ!!」
「逆らうのではありません!公平に判断をお願いしています!」
実の弟なのかーにしても系統全然違うな。
法皇は如何にもでっぷりしてて頂点に立ってそうだが、弟は細身の優男風だなー
というか、法皇なんか嫉妬心?対抗心?剥き出しじゃない?
「こら、グレイ」
「おっと。」
色々考えていると脇腹をセレスに肘でつつかれた
「そろそろ行くよ」
「了解」
私は1つ頷いた
「この者も捕らえよ!!」
法皇の言葉と共に参加していた奴らが男に一斉に魔法で攻撃を仕掛けた
うぇーヤル気だなぁ
砂煙のようなものが晴れた時、目をつぶっていた男がこっちを見た
「大丈夫ー?」
へらりと笑う
片手でドーム型の白い防御壁を作っていた
ミレイの方ではレイシーさんがミレイを抱きしめ、私と似た感じでセレスが黒い防御壁を作っている
「き、君は…?」
「んー。あとからでいいかなー?」
私は自分だけ防御壁から出た
向こうを見るとセレスも出てきていて2人で顔を見合わせ口角を上げる
「何だか、急ぎで処分しようとしておりますね?まるで、不味いことがバレないように」
ニコニコと告げるセレス
ゆっくりと法皇と聖女、その他の高位の奴らがいる方へ歩いていく
「そりゃーねぇ?不味いでしょーよ?
こーんなもの、聖女が作れたら不味いもの」
クスクスと私が続けて言う
掲げたのは黒い石
聖女と法皇、ほか何名かが反応を示した
「はい、反応した人記録したよー」
セレスが軽く告げる
「で、ミレイに罪を擦り付けて殺そうとした
そう、実際に被害を受けていたのはミレイなのにな?
さて、どこが発信だ??」
ニィと笑う私
左手を振って鞘に入ったままの剣を出す
「入信したばかりの貴様らはわからないようだな。教皇の私が神の代弁をしているのだ!邪魔だてするな!!」
「はぁー…神の代弁は本当に神に選ばれた神子のみ…いつから経典は変わったんだ?」
やれやれとすると顔を真っ赤にする教皇がいた
「黙れ!この者達を捕まえろ!!」
「うーん?まだ実力差がわかってないみたいだねー」
ニッコニコと笑いながらセレスが言った
わかってたら最初の時点でやめてるよね
「神の代弁?片腹痛いよね。なら、私は塗り替えるよ。
勝ったものが正義、なんてね?」
セレスが手を前にして構えた
「《炎の弾丸》」
そう言いながらセレスが手を横にスライドさせた
すると無数の火の玉が四方八方にレーザーの如く飛んでいった
威力はかなり落としてあるから火事にはならないだろ
周りからは悲鳴が聞こえる
さっき反応したやつにピンポイントで当てるのすごいなぁ
ぼーっと見ていたが、シールドが張られていて無事な教皇が逃げようとしているのを見て一気にその場に跳ぶ
ガキィンッ パリンッ ザクッ
シールドを剣で叩き割って、教皇が進もうとしていた壁に剣を突き刺して動きを止めた
鼻の5mm横に突き刺してみたよ!
「どこに行くんですかー?」
笑顔で告げる私に怒りの顔をする教皇
「ねぇ?お布施の着服とか黒い石の販売、麻薬販売とか沢山してましたよねー?
知らないと思いました?大半が関わっているのに?
ねぇ、この黒い石何か分かってます?
1つ願いが叶う代わりに魔力を吸いきり瘴気を流し込む。
使用者を死に至らしめそして証拠隠滅。
吸った魔力は製作者の元へ」
「もう一度言うけど製作者はあなたよね?聖女ユウカさん?
別の国でこれを見つけて、辿るの大変だったらのよ?
あなた、痕跡隠すの上手いわね」
「はぁ?そんなの知らないわ。言いがかりはよしてくれる?」
セレスの言葉に鼻で笑う聖女
「ふぅん?《道筋》」
セレスが言うと赤い光が黒い石から真っ直ぐ聖女に向かって伸びていた
周りはなんかざわついている
この魔法は結構便利で製造元とかどこから来たかなど汎用性がとてもあるので便利である
「《道筋》なんて…賢者レベルの魔法を…」
え?そうなの?私も使えるけど??
「ずっと思ってたんだけどね?
聖女なら聖魔法じゃないの??
この聖女、闇魔法しか使えないわ」
セレスの言葉に1部の教徒がざわつく
みんなざわつくの好きだねぇ
「聖女は癒しと幸福をもたらすはず。
闇魔法が悪いと言わないけど、癒しと幸福はできないはずよ?
私も闇魔法使えるからわかるけどね
さて、何を基準に聖女としたのかしら??」
ニッコリと笑うセレスは何だか悪役令嬢時代の顔をしている
かっこいー!
「関係ないだろう!貴様に言うことではないわ!」
「へぇー?」
セレスはにっこり笑って指をパチンッと鳴らした
すると、扉からドッと武装した冒険者たちが流れ込んできた
「署までご同行を。」
「セレス、署じゃなくてギルドね」
私は軽く指を振って法皇を拘束した
「私にこんなことしていいとっ!思っているのか!?」
「うるさい」
セレスがまた指を鳴らすと法皇の口が縫われたように閉じられた
「じゃ、よろしくー」
セレスがふわりと笑うと周りの男達が頬を染めた
法皇を捕縛していた1人がハッとしたようにセレスに声をかけた
「あなた方は…?」
「あー…これでわかる?」
法衣を翻したセレスに私も便乗して法衣からローブへ一瞬で着替える
「あ、あなた方は!!【宵闇の魔術師】に【瞬光の剣】!?」
「処理はあとここのギルドマスターにお願いするわ。早く行きなさい」
「は、はいっ!!」
セレスの言葉に元気に返事をして去っていった
こういう所は冒険者ギルドが法国の監視役だから冒険者が依頼されて捕縛にくることがあるのよねー
まぁ、滅多にないけど
「ミレイちゃん大丈夫?」
「怖かったね」
セレスに抱き上げられたミレイの頭を撫でる
「もう、大丈夫、なの…?わた、し…生きてても、いいの?」
少し震えた手でセレスの服をキュッと握るミレイにセレスが一瞬険しい顔をした
しかし直ぐに微笑み…通称聖母の微笑みを浮かべてミレイのおでこに自分のおでこをコツンと合わせた
「大丈夫。ミレイちゃんはもう大丈夫だよ。
わたしはミレイちゃんが笑顔で生きていて欲しいな」
それを聞いた瞬間にミレイはポロリと涙を1粒落とし、そこから泣き始めた
セレスはぎゅっと抱きしめて背中をトントンと撫でてあげてる
ミレイはセレスに任せよう
私は一瞬でとある人の前に行き、逃げ出そうとする奴の顔面すれすれにダァンッと壁を蹴った
「どこ行く気?
なぁ?あんなちっさい子いじめて、チートで手に入れた権力はどうだった?なぁ?」
「あ、あんたも転移者でしょ!?あんたも私と同じじゃない!!チート使って!権力使って!!」
「はぁ?違うけど?転移者?ナニソレ?
私もセレスもここの生まれだけど?
チートは認めよう。
だけど、私もセレスもそれを誇示したいとは思わない。」
「転生者…?まさかあんたが…」
「あ?」
「あんたがあの人の目的だったなんてね…ははっ侮ったからね」
「何言ってるの?」
急に疲れたように笑い始めた聖女
え、怖いんだけど
「なるほどね…勝てない訳よね。
…でもあんた達は必ず死ぬわ」
「本気で失礼じゃない?聞いてる?おーい?」
「だって、神様が見てるんだもの。」
「まって?自分の世界に浸らないで?教えて?」
「じゃあね?」
にっこり笑った聖女は大きな宝石のような黒い石を地面に投げつけた
女子の力じゃ割れないと思ってたが素材が違うらしく粉々に砕け散った
石から出た黒い霧が聖女を覆う
「せいぜい死なない事ね」
「お前!?」
そして一瞬で聖女は消えた
それと同時にサーチしていた黒い石の効果は消えた
聖女は完全にこの世界から消えたみたいで、転移では無いみたいだ
黒い石を解析したら呪術者が死ぬまで効果が切れないとなっていたからね
「…グレイ?」
「…ごめん、セレス取り逃した」
「いや、あの子」
「転移者と裏にあの人と呼ばれる人物がいる」
「そう…とりあえず、ミレイちゃんと話してあげて?」
「うん!行くよ!!」
ニカッと笑い私とセレスはミレイの元へ行った
「次の法皇はあなたで決まりですねー」
セレスがパチパチと手を叩きながら法皇弟を見る
「そだな。公平さとか慈愛とか高いしね」
うんうんと横で頷く
ちらっと周りを見ると青ざめた奴も頷いていた
「ミレイちゃん。聖女見習い大変だと思うけど頑張ってね」
セレスが頭を撫でる
ミレイは力強く頷いた
「さーて、これで大丈夫だよね?」
セレスは笑って言った
「行く?」
「行こうか」
私とセレスは笑顔で頷きあった
「もう、行くの?」
「うん。私達は冒険者だからね」
「また、会おうなミレイ」
笑顔で言うと泣きそうになるミレイがグイッと溢れそうな涙を拭った
そして満面の笑みで私達を見た
「次会うときは聖女になって立派になるから、また会おうね!」
「それはたのしみだねぇ。ちゃんと聞いたらミレイに会いに来るから、私達の耳に届くように頑張って!」
ニカッと笑ってわしゃわしゃと頭を撫でる
「「またね!」」
「いってらっしゃい」
私達は立ち去った
「ふっ、うぅっ」
「ミレイ様。別れではありません。
再会の約束ですよ」
「そうだよね。…立派になって次は私が助けてあげるんだ
がんばるね、セレス、グレイ…」
それが、良くも…悪くも…
「グレイ、モノローグで遊ばない」
「思わず現実逃避しちゃったよ」
はぁ、とため息をついて目の前の光景を見る
1番高い場所に作られた法皇の座っている席、その少し下に作られた席には聖女が座っている
そして、一番下の対面で立っているのは縄で手首を繋がれているミレイである
「被告人ミレイは聖女ユウカに危害を加えようとした。厳重なる処罰を!」
なんか弁護士?みたいなやつ(と言っても同じ法衣着てるけど)が熱弁している
いやいや、聖女なら退けれるくらい能力高くないと無理だろ
元候補生に危害加えられそうになるって…
というか10歳に害されるんならミレイのが能力値高いじゃないか
「わ、私!怖かった!!」
涙ながらに訴えている聖女
こらこら、セレスは隠れて舌打ちしない
「ふむ。聖女に嫉妬したのであろう…
罪人ミレイ…この法国の象徴、聖女を害した。故に刑は極刑である。この者を処刑せよ!」
…はぁー??こいつ何言っ「お待ちください法皇!それはあまりにも酷ではありませんか!?」
お?まともな奴がいる!!
「候補生ミレイは素行も成績も良かったはずです!何か、別の者の陰謀ではないでしょうか!?」
法皇より若い男性が(と言っても30歳後半くらい?)訴えかけている
何人かは頷いてるのが見える
「黙れ!!ワシの決定に逆らうのか!!実の弟だとて容赦はせんぞ!!」
「逆らうのではありません!公平に判断をお願いしています!」
実の弟なのかーにしても系統全然違うな。
法皇は如何にもでっぷりしてて頂点に立ってそうだが、弟は細身の優男風だなー
というか、法皇なんか嫉妬心?対抗心?剥き出しじゃない?
「こら、グレイ」
「おっと。」
色々考えていると脇腹をセレスに肘でつつかれた
「そろそろ行くよ」
「了解」
私は1つ頷いた
「この者も捕らえよ!!」
法皇の言葉と共に参加していた奴らが男に一斉に魔法で攻撃を仕掛けた
うぇーヤル気だなぁ
砂煙のようなものが晴れた時、目をつぶっていた男がこっちを見た
「大丈夫ー?」
へらりと笑う
片手でドーム型の白い防御壁を作っていた
ミレイの方ではレイシーさんがミレイを抱きしめ、私と似た感じでセレスが黒い防御壁を作っている
「き、君は…?」
「んー。あとからでいいかなー?」
私は自分だけ防御壁から出た
向こうを見るとセレスも出てきていて2人で顔を見合わせ口角を上げる
「何だか、急ぎで処分しようとしておりますね?まるで、不味いことがバレないように」
ニコニコと告げるセレス
ゆっくりと法皇と聖女、その他の高位の奴らがいる方へ歩いていく
「そりゃーねぇ?不味いでしょーよ?
こーんなもの、聖女が作れたら不味いもの」
クスクスと私が続けて言う
掲げたのは黒い石
聖女と法皇、ほか何名かが反応を示した
「はい、反応した人記録したよー」
セレスが軽く告げる
「で、ミレイに罪を擦り付けて殺そうとした
そう、実際に被害を受けていたのはミレイなのにな?
さて、どこが発信だ??」
ニィと笑う私
左手を振って鞘に入ったままの剣を出す
「入信したばかりの貴様らはわからないようだな。教皇の私が神の代弁をしているのだ!邪魔だてするな!!」
「はぁー…神の代弁は本当に神に選ばれた神子のみ…いつから経典は変わったんだ?」
やれやれとすると顔を真っ赤にする教皇がいた
「黙れ!この者達を捕まえろ!!」
「うーん?まだ実力差がわかってないみたいだねー」
ニッコニコと笑いながらセレスが言った
わかってたら最初の時点でやめてるよね
「神の代弁?片腹痛いよね。なら、私は塗り替えるよ。
勝ったものが正義、なんてね?」
セレスが手を前にして構えた
「《炎の弾丸》」
そう言いながらセレスが手を横にスライドさせた
すると無数の火の玉が四方八方にレーザーの如く飛んでいった
威力はかなり落としてあるから火事にはならないだろ
周りからは悲鳴が聞こえる
さっき反応したやつにピンポイントで当てるのすごいなぁ
ぼーっと見ていたが、シールドが張られていて無事な教皇が逃げようとしているのを見て一気にその場に跳ぶ
ガキィンッ パリンッ ザクッ
シールドを剣で叩き割って、教皇が進もうとしていた壁に剣を突き刺して動きを止めた
鼻の5mm横に突き刺してみたよ!
「どこに行くんですかー?」
笑顔で告げる私に怒りの顔をする教皇
「ねぇ?お布施の着服とか黒い石の販売、麻薬販売とか沢山してましたよねー?
知らないと思いました?大半が関わっているのに?
ねぇ、この黒い石何か分かってます?
1つ願いが叶う代わりに魔力を吸いきり瘴気を流し込む。
使用者を死に至らしめそして証拠隠滅。
吸った魔力は製作者の元へ」
「もう一度言うけど製作者はあなたよね?聖女ユウカさん?
別の国でこれを見つけて、辿るの大変だったらのよ?
あなた、痕跡隠すの上手いわね」
「はぁ?そんなの知らないわ。言いがかりはよしてくれる?」
セレスの言葉に鼻で笑う聖女
「ふぅん?《道筋》」
セレスが言うと赤い光が黒い石から真っ直ぐ聖女に向かって伸びていた
周りはなんかざわついている
この魔法は結構便利で製造元とかどこから来たかなど汎用性がとてもあるので便利である
「《道筋》なんて…賢者レベルの魔法を…」
え?そうなの?私も使えるけど??
「ずっと思ってたんだけどね?
聖女なら聖魔法じゃないの??
この聖女、闇魔法しか使えないわ」
セレスの言葉に1部の教徒がざわつく
みんなざわつくの好きだねぇ
「聖女は癒しと幸福をもたらすはず。
闇魔法が悪いと言わないけど、癒しと幸福はできないはずよ?
私も闇魔法使えるからわかるけどね
さて、何を基準に聖女としたのかしら??」
ニッコリと笑うセレスは何だか悪役令嬢時代の顔をしている
かっこいー!
「関係ないだろう!貴様に言うことではないわ!」
「へぇー?」
セレスはにっこり笑って指をパチンッと鳴らした
すると、扉からドッと武装した冒険者たちが流れ込んできた
「署までご同行を。」
「セレス、署じゃなくてギルドね」
私は軽く指を振って法皇を拘束した
「私にこんなことしていいとっ!思っているのか!?」
「うるさい」
セレスがまた指を鳴らすと法皇の口が縫われたように閉じられた
「じゃ、よろしくー」
セレスがふわりと笑うと周りの男達が頬を染めた
法皇を捕縛していた1人がハッとしたようにセレスに声をかけた
「あなた方は…?」
「あー…これでわかる?」
法衣を翻したセレスに私も便乗して法衣からローブへ一瞬で着替える
「あ、あなた方は!!【宵闇の魔術師】に【瞬光の剣】!?」
「処理はあとここのギルドマスターにお願いするわ。早く行きなさい」
「は、はいっ!!」
セレスの言葉に元気に返事をして去っていった
こういう所は冒険者ギルドが法国の監視役だから冒険者が依頼されて捕縛にくることがあるのよねー
まぁ、滅多にないけど
「ミレイちゃん大丈夫?」
「怖かったね」
セレスに抱き上げられたミレイの頭を撫でる
「もう、大丈夫、なの…?わた、し…生きてても、いいの?」
少し震えた手でセレスの服をキュッと握るミレイにセレスが一瞬険しい顔をした
しかし直ぐに微笑み…通称聖母の微笑みを浮かべてミレイのおでこに自分のおでこをコツンと合わせた
「大丈夫。ミレイちゃんはもう大丈夫だよ。
わたしはミレイちゃんが笑顔で生きていて欲しいな」
それを聞いた瞬間にミレイはポロリと涙を1粒落とし、そこから泣き始めた
セレスはぎゅっと抱きしめて背中をトントンと撫でてあげてる
ミレイはセレスに任せよう
私は一瞬でとある人の前に行き、逃げ出そうとする奴の顔面すれすれにダァンッと壁を蹴った
「どこ行く気?
なぁ?あんなちっさい子いじめて、チートで手に入れた権力はどうだった?なぁ?」
「あ、あんたも転移者でしょ!?あんたも私と同じじゃない!!チート使って!権力使って!!」
「はぁ?違うけど?転移者?ナニソレ?
私もセレスもここの生まれだけど?
チートは認めよう。
だけど、私もセレスもそれを誇示したいとは思わない。」
「転生者…?まさかあんたが…」
「あ?」
「あんたがあの人の目的だったなんてね…ははっ侮ったからね」
「何言ってるの?」
急に疲れたように笑い始めた聖女
え、怖いんだけど
「なるほどね…勝てない訳よね。
…でもあんた達は必ず死ぬわ」
「本気で失礼じゃない?聞いてる?おーい?」
「だって、神様が見てるんだもの。」
「まって?自分の世界に浸らないで?教えて?」
「じゃあね?」
にっこり笑った聖女は大きな宝石のような黒い石を地面に投げつけた
女子の力じゃ割れないと思ってたが素材が違うらしく粉々に砕け散った
石から出た黒い霧が聖女を覆う
「せいぜい死なない事ね」
「お前!?」
そして一瞬で聖女は消えた
それと同時にサーチしていた黒い石の効果は消えた
聖女は完全にこの世界から消えたみたいで、転移では無いみたいだ
黒い石を解析したら呪術者が死ぬまで効果が切れないとなっていたからね
「…グレイ?」
「…ごめん、セレス取り逃した」
「いや、あの子」
「転移者と裏にあの人と呼ばれる人物がいる」
「そう…とりあえず、ミレイちゃんと話してあげて?」
「うん!行くよ!!」
ニカッと笑い私とセレスはミレイの元へ行った
「次の法皇はあなたで決まりですねー」
セレスがパチパチと手を叩きながら法皇弟を見る
「そだな。公平さとか慈愛とか高いしね」
うんうんと横で頷く
ちらっと周りを見ると青ざめた奴も頷いていた
「ミレイちゃん。聖女見習い大変だと思うけど頑張ってね」
セレスが頭を撫でる
ミレイは力強く頷いた
「さーて、これで大丈夫だよね?」
セレスは笑って言った
「行く?」
「行こうか」
私とセレスは笑顔で頷きあった
「もう、行くの?」
「うん。私達は冒険者だからね」
「また、会おうなミレイ」
笑顔で言うと泣きそうになるミレイがグイッと溢れそうな涙を拭った
そして満面の笑みで私達を見た
「次会うときは聖女になって立派になるから、また会おうね!」
「それはたのしみだねぇ。ちゃんと聞いたらミレイに会いに来るから、私達の耳に届くように頑張って!」
ニカッと笑ってわしゃわしゃと頭を撫でる
「「またね!」」
「いってらっしゃい」
私達は立ち去った
「ふっ、うぅっ」
「ミレイ様。別れではありません。
再会の約束ですよ」
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がんばるね、セレス、グレイ…」
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