スルドの声(反響) segunda rezar

桜のはなびら

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ビオラの構成

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 ビオラが考えている構成の曲目は、企画の趣旨と意図を汲んでくれている内容だった。特に意図については深く理解されていると感じた。


 企画を創り上げるとき、がんちゃんは当初あくまでもサッカーとサッカー選手が主体で、サンバはあくまでも脇役の盛り上げ役。観客が見たいもの、盛り上がれるものを主軸にすると考えたときに、誰もが知っているJ-POPのヒットソングをサンバで使用するという構成も頭をよぎったという。
 それはとても正しく、企画としても通しやすいものになるはずだったが、がんちゃんは敢えて、サンバの楽曲を使うことにした。

 ターゲットがぶれたわけではない。
 目的も変わっていない。
 最短ならばやはり当初の案が適している。
 それでもがんちゃんは、サンバの楽曲で、その目的を果たしたいと考えたのだ。
 
 それはエゴではある。拘泥でもある。しかし、矜持でもあった。


 経費を払うスポンサーにも、チケット代を払う観客にもあまり関係のない要素。
 要はイベントが盛り上げれば良いし、要は楽しめれば良いのだ。サンバの楽曲にこだわる必要は無いし、サンバがそこに無くてはならないわけでもない。


 それでも、サンバ隊としてその場に居るのであれば、サンバの魅力にて、目的を果たしたい。

 
 安易な方向に行きたくないというのは自己満足かもしれないが、大事な気持ちだ。それが足腰を靭くする。そんながんちゃんの在り方に、私は感心するとともに心強く思ったものだ。
 
 更に視野を広く持つなら、サンバを目当てにしていない、おそらくサンバを知らない人が多いであろう大勢の観客たちに、サンバの楽曲に触れる機会を与え、サンバで盛り上がる体験を与えることは、サンバを周知させる小さな一歩になれば。盛り上がった観客の中から、サンバに興味を持つひとがひとりでも現れてくれたら。

 そういう積み重ねが、サンバの振興に繋がると思っている。
 私はそこまで効果を見据えたいと考えていた。

 
 今回の楽曲の構成は、がんちゃんが企画に込めた想いも、私が秘かに敷いている狙いもカバーしている。

 
 一曲目はサンバのみだ。

『Peguei Um Ita No Norte (salgueiro1993)』

 とにかく勢いと盛り上がり重視。でありながら、サンバの魅力がふんだんに詰まった曲。
 とはいえ、安易にJ-POPに逃げなかった理由でもあるのだが、サンバの楽曲自体、サンバ奏者の贔屓目を抜きにしても、日本人にとって違和感なくなじみ、何なら結構格好良いのではないかと思っている。
 だから、盛り上がる系の楽曲なら大抵適していると言えた。

 
 二曲目はより「格好良い」に振った曲。

『Caciqueando』

 一曲目と同様勢いがあり盛り上がる曲だが、途中に見せ場を作りやすい部分がある。
 見せ場ポイントで格好良い人気選手を引き立てる。
 盛り上がりも大事だが感嘆や感激の間があっても良い。

 
 三曲目は格好良さもありながら、演者が暴れられる曲。

『É Hoje 』

 コミカル担当の選手を、曲の抑揚をうまく使い格好良く見せながら、最も盛り上がるサビの場面では選手も一緒になって舞台上を所狭しと踊る。ステップなんて適当で良い。とにかく楽しく大暴れしてもらうのだ。

 
 四曲目はクローズのための曲だ。

『Aquarela do Brasil』

 ステージと客席一体となって、一緒に手を振りながら選手とサンバ隊は捌けていく。
『ソルエス』のステージでもエンディングやアンコールでよくつかうAquarela do Brasil。日本ではビールのCMで使用されたこともある曲で、一般的な知名度も高い。ラストの曲として最適だ。
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