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春の月8日(火の曜日) さすがユーキ様のお孫様!
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一回目のガブの収穫が終わり、アンナのお父さんの店に納品しに向かっていると、
「ハヤト! さすがユーキ様のお孫様ですね!」
と、エリオが声を掛けてきた。
なんとなく察しが付く…。
「リズが凄く喜んでいましたよ。ハヤトのお蔭で畑が復活したって」
もう話したんですか。実際に収穫が終わってからにしてほしかったよ。
リズとは俺(というよりもリーフ)が作った薬で畑が回復した若い農家さんの奥さん。どうやらその後、すべての畑に作物を植えた所、枯れることなく元気に育っているとか。
で、早速収穫したカブを野菜を売る店に卸した所、畑は使えないんじゃないの?っていう店主の問いかけに、
「ユーキ様のお孫様に助けていただいたんです!」
と、すべてを話したらしい。
するとふれあい広場を中心に話は広がってしまい、牧場に籠っていたこの三日間の間で村中に広がってしまったようだ。
因みに三日間籠っていたのは、リーフ(No12)の代わりとなる畑仕事をするリーフ(主に薬作りの方)を選出していたから。まず薬草を見つけるのに、牧場に隣接する森の中に籠り、さらに作った薬の鑑定をミントさんと一緒に行い、ほぼ徹夜状態。その間、畑仕事はノームとウォルが引き受けてくれた。
「正確には俺じゃなくて、リーフが作った薬なんだけどね」
「それでもハヤトが関わったことに変わりはないですよ」
「俺の手柄でいいのかな?」
「皆がそう言っているのなら、そうしちゃえばいいんですよ」
いや~……真実を知った時が一番怖いんですけど…。
英雄的存在だった祖父ちゃんと祖母ちゃんの孫が、実は魔物の力を借りないと何もできないって知ったら、どんな
反応をするんだろう。
……たぶんだけど、魔物を手なずけることができる事に、「さすがユーキ様のお孫様!」って言うんだろうな。
もう、なんとでもなれ!
アンナの店に向かうと、珍しい人物がいた。
「こんにちは、神父様」
そこにいたのは神父様だ。一人で食事に来たのかな?
「こんにちは、エリオ、ハヤト」
「神父様もお食事ですか?」
「いいえ、わたしは女神さまへのお供え物を受け取りに来ました」
「お供え物?」
「もしかして『ほっとけーき』とかいう食べ物ですか?」
「おや、ハヤトは女神さまの好物をご存じなんですね」
「え…ええ、まあ…」
さすがに本人と話したなんて言えない…。
エリオたちにも年末のお祈りの事を聞こうと思ったんだけど、またなんか言われるんじゃないかって思って、なかなか聞き出せないんだよね。
「そういえば、女神さまから授かった道具は役に立っていますか?」
「はい! 金の鐘を使うと動物たちが必ず僕の周りに集まってくれるので、世話が楽になりました! ワイズのブラシは毛並みがとても綺麗になりましたし、ジャックの毛刈りバサミも、羊毛の品質が上がって買い取ってくれるポールさんも大喜びでした!」
え? 三人とも使いこなしてるの?
まあ、三人が貰った物は実用品だから使い方がすぐに分かるものだし、困る事はないよね。
「ハヤトはどうですか?」
「そ…それが……使い方が分からなくてまだ使っていないんです」
「ハヤトは何を授かったのですか?」
「四角い画面がくっついた腕輪です。祖父ちゃんが使っていたことをエリオから聞いたので、祖父ちゃんと祖母ちゃんが残した書物を漁ってみたんですが、使い方は一切書かれてなくて。女神さまからの贈り物なので、道具だとは思うんですけど、俺にはただの腕輪にしか見えないんです」
「ユーキ様が使っているのをわたしも見たことありますが、使い方までは分かりませんね。ユーキ様は自分の故郷で使われていた道具だと仰っていましたので、女神さまから授かった物ではないそうですよ」
「そうですか…」
地道に使い方を探っていかないといけないのか…。
年末に女神さまが使い方を教えてくれればよかったのに…。
「お待たせしました~!!!」
俺の悩みを吹き飛ばすようなアンナの元気な声が聞こえた。
彼女は、厚みのある円形のパンのような物を3枚重ねて白いお皿に乗せて持っていた。
「いつものようにハチミツとイチゴのソースは別容器に入っています」
「ありがとうございます。早速、女神さまにお供えしてきますね。では、エリオ、ハヤト、また教会に遊びに来てくださいね」
そういうと、神父様はアンナから物を受け取り、店を出ていった。
あれ? お代を払っていないような…?
「アンナ、神父様からお金は貰わないのですか?」
あ、俺の疑問をエリオが聞いてくれた。
「女神さまへお供えするホットケーキは、この先200年ぐらい先まで頂いているの」
「200年!?」
「ユーキ様とアスカ様が先払いしてくださっているのよ。ユーキ様は魔物退治などで得た報酬金などを、この村に寄付してくださっているの。特に教会には多額の寄付をされていて、建て替えや女神さまの像の修復など、一番に力を入れていたわ」
「祖父ちゃんたちは自分で稼いで手に入れたお金を、自分たちで使わなかったの?」
「そうみたい。自分たちでは使い切れないから、村の役に立ててほしいって寄付してくださったのよ」
村に貢献するのはいいけど、ちゃんと孫の俺にも遺産的な何かを残しておいてほしかったな~。
まあ、祖父ちゃんや祖母ちゃんが遺産を残してたとしても、俺の両親や親戚たちが食いつぶすだろうけど。現に祖父ちゃんの牧場にあった農具や家具を売り払っているんだし。
はっ!!
もしかして、俺の親が伯爵になれたのって、祖父ちゃんたちが残した物を売り払って得た金で爵位を買ったとか!!??
絶対にそうだ。そうじゃなかったら売りに出されていた牧場を、俺の退職金で買わないもんな。
個人情報に鍵をかけておいてよかった~。
「そういえば…」
俺たちが注文した料理を出しながら、アンナが何かを思い出したようだ。
「今ハヤト君が経営している牧場って、ユーキ様の牧場よね?」
「そうだよ。オルベリザス伯爵が買い取ろうとしていた所を、俺の両親が勝手に買い取って、俺が相続したんだ」
「だよね? じゃあ、ギルマスが言っていた事はなんだったんだろ?」
「ギルマス?」
「この間、お昼を食べにギルマスが見えられたんだけど、『どうもおかしいんだよな』ってミカエルに話しかけていたの。ミカエルもギルマスの話に首をかしげていたわ」
ギルマス…って、ギルドのマスターたよね? 俺、まだ見たことないや。
「ミカエルと何を話していたんですか?」
おや? エリオも興味津々って顔をしている。
「ハヤト君の口座に、国からの援助金が何も入っていないんですって」
「「援助金??」」
「ユーキ様の牧場を受け継いだ血縁者には、国から毎月金貨30枚を半永久的に援助するっていう先代国王様の遺言があるらしいんだけど、王都からその連絡が全くないんですって。ギルマスはハヤトくんが正式に牧場を受け継いだことを国に報告していて、牧場として経営している様子も定期的に報告しているのに、王都からの連絡はまったくなし。ハヤト君がこの村に来てだいぶ経つのに、一回も援助金が振り込まれていないんですって」
あ~……そう言えばそんな話、聞いた事があったな。村長に聞いてみようと思っていたけど、すっかり忘れていたや。
「誰かか横領しているんでしょうか?」
俺の両親が偽の情報を提供して、援助金を横領しているんだろうね。
王都に行って確かめたいけど、変な騒動に巻き込まれるのも嫌だから放っておこう。
なんて思っていたのに、翌日、俺はギルドへの強制呼び出しを受けてしまった。
援助金がなくても生活していけるし、あの両親と縁が切れるのなら手切れ金だ!と思っていたんだけど、そうはいかないらしい。
この援助金、先代国王の遺産から出される物らしいんだけど、今の国王(というより王妃)が勝手に使いこんでしまい、今は国民が収めている税金が使用されているんだとか。援助金放棄なら無駄な税金を使わなくていいので、特に問題はなく、支払わなかったお金は国の財政に回されるそうなんだけど、国からの返答が『牧場の後継者に毎月支払っています』という返事だったため、これはかなりヤバイぞという展開になってきたらしい。
昨日、王都に呼び出されていたギルマスとミカエルが帰ってきたため、俺の事情聴取が行われることになったんだとか。
俺、変な騒動に巻き込まれようとしている?
<つづく>
「ハヤト! さすがユーキ様のお孫様ですね!」
と、エリオが声を掛けてきた。
なんとなく察しが付く…。
「リズが凄く喜んでいましたよ。ハヤトのお蔭で畑が復活したって」
もう話したんですか。実際に収穫が終わってからにしてほしかったよ。
リズとは俺(というよりもリーフ)が作った薬で畑が回復した若い農家さんの奥さん。どうやらその後、すべての畑に作物を植えた所、枯れることなく元気に育っているとか。
で、早速収穫したカブを野菜を売る店に卸した所、畑は使えないんじゃないの?っていう店主の問いかけに、
「ユーキ様のお孫様に助けていただいたんです!」
と、すべてを話したらしい。
するとふれあい広場を中心に話は広がってしまい、牧場に籠っていたこの三日間の間で村中に広がってしまったようだ。
因みに三日間籠っていたのは、リーフ(No12)の代わりとなる畑仕事をするリーフ(主に薬作りの方)を選出していたから。まず薬草を見つけるのに、牧場に隣接する森の中に籠り、さらに作った薬の鑑定をミントさんと一緒に行い、ほぼ徹夜状態。その間、畑仕事はノームとウォルが引き受けてくれた。
「正確には俺じゃなくて、リーフが作った薬なんだけどね」
「それでもハヤトが関わったことに変わりはないですよ」
「俺の手柄でいいのかな?」
「皆がそう言っているのなら、そうしちゃえばいいんですよ」
いや~……真実を知った時が一番怖いんですけど…。
英雄的存在だった祖父ちゃんと祖母ちゃんの孫が、実は魔物の力を借りないと何もできないって知ったら、どんな
反応をするんだろう。
……たぶんだけど、魔物を手なずけることができる事に、「さすがユーキ様のお孫様!」って言うんだろうな。
もう、なんとでもなれ!
アンナの店に向かうと、珍しい人物がいた。
「こんにちは、神父様」
そこにいたのは神父様だ。一人で食事に来たのかな?
「こんにちは、エリオ、ハヤト」
「神父様もお食事ですか?」
「いいえ、わたしは女神さまへのお供え物を受け取りに来ました」
「お供え物?」
「もしかして『ほっとけーき』とかいう食べ物ですか?」
「おや、ハヤトは女神さまの好物をご存じなんですね」
「え…ええ、まあ…」
さすがに本人と話したなんて言えない…。
エリオたちにも年末のお祈りの事を聞こうと思ったんだけど、またなんか言われるんじゃないかって思って、なかなか聞き出せないんだよね。
「そういえば、女神さまから授かった道具は役に立っていますか?」
「はい! 金の鐘を使うと動物たちが必ず僕の周りに集まってくれるので、世話が楽になりました! ワイズのブラシは毛並みがとても綺麗になりましたし、ジャックの毛刈りバサミも、羊毛の品質が上がって買い取ってくれるポールさんも大喜びでした!」
え? 三人とも使いこなしてるの?
まあ、三人が貰った物は実用品だから使い方がすぐに分かるものだし、困る事はないよね。
「ハヤトはどうですか?」
「そ…それが……使い方が分からなくてまだ使っていないんです」
「ハヤトは何を授かったのですか?」
「四角い画面がくっついた腕輪です。祖父ちゃんが使っていたことをエリオから聞いたので、祖父ちゃんと祖母ちゃんが残した書物を漁ってみたんですが、使い方は一切書かれてなくて。女神さまからの贈り物なので、道具だとは思うんですけど、俺にはただの腕輪にしか見えないんです」
「ユーキ様が使っているのをわたしも見たことありますが、使い方までは分かりませんね。ユーキ様は自分の故郷で使われていた道具だと仰っていましたので、女神さまから授かった物ではないそうですよ」
「そうですか…」
地道に使い方を探っていかないといけないのか…。
年末に女神さまが使い方を教えてくれればよかったのに…。
「お待たせしました~!!!」
俺の悩みを吹き飛ばすようなアンナの元気な声が聞こえた。
彼女は、厚みのある円形のパンのような物を3枚重ねて白いお皿に乗せて持っていた。
「いつものようにハチミツとイチゴのソースは別容器に入っています」
「ありがとうございます。早速、女神さまにお供えしてきますね。では、エリオ、ハヤト、また教会に遊びに来てくださいね」
そういうと、神父様はアンナから物を受け取り、店を出ていった。
あれ? お代を払っていないような…?
「アンナ、神父様からお金は貰わないのですか?」
あ、俺の疑問をエリオが聞いてくれた。
「女神さまへお供えするホットケーキは、この先200年ぐらい先まで頂いているの」
「200年!?」
「ユーキ様とアスカ様が先払いしてくださっているのよ。ユーキ様は魔物退治などで得た報酬金などを、この村に寄付してくださっているの。特に教会には多額の寄付をされていて、建て替えや女神さまの像の修復など、一番に力を入れていたわ」
「祖父ちゃんたちは自分で稼いで手に入れたお金を、自分たちで使わなかったの?」
「そうみたい。自分たちでは使い切れないから、村の役に立ててほしいって寄付してくださったのよ」
村に貢献するのはいいけど、ちゃんと孫の俺にも遺産的な何かを残しておいてほしかったな~。
まあ、祖父ちゃんや祖母ちゃんが遺産を残してたとしても、俺の両親や親戚たちが食いつぶすだろうけど。現に祖父ちゃんの牧場にあった農具や家具を売り払っているんだし。
はっ!!
もしかして、俺の親が伯爵になれたのって、祖父ちゃんたちが残した物を売り払って得た金で爵位を買ったとか!!??
絶対にそうだ。そうじゃなかったら売りに出されていた牧場を、俺の退職金で買わないもんな。
個人情報に鍵をかけておいてよかった~。
「そういえば…」
俺たちが注文した料理を出しながら、アンナが何かを思い出したようだ。
「今ハヤト君が経営している牧場って、ユーキ様の牧場よね?」
「そうだよ。オルベリザス伯爵が買い取ろうとしていた所を、俺の両親が勝手に買い取って、俺が相続したんだ」
「だよね? じゃあ、ギルマスが言っていた事はなんだったんだろ?」
「ギルマス?」
「この間、お昼を食べにギルマスが見えられたんだけど、『どうもおかしいんだよな』ってミカエルに話しかけていたの。ミカエルもギルマスの話に首をかしげていたわ」
ギルマス…って、ギルドのマスターたよね? 俺、まだ見たことないや。
「ミカエルと何を話していたんですか?」
おや? エリオも興味津々って顔をしている。
「ハヤト君の口座に、国からの援助金が何も入っていないんですって」
「「援助金??」」
「ユーキ様の牧場を受け継いだ血縁者には、国から毎月金貨30枚を半永久的に援助するっていう先代国王様の遺言があるらしいんだけど、王都からその連絡が全くないんですって。ギルマスはハヤトくんが正式に牧場を受け継いだことを国に報告していて、牧場として経営している様子も定期的に報告しているのに、王都からの連絡はまったくなし。ハヤト君がこの村に来てだいぶ経つのに、一回も援助金が振り込まれていないんですって」
あ~……そう言えばそんな話、聞いた事があったな。村長に聞いてみようと思っていたけど、すっかり忘れていたや。
「誰かか横領しているんでしょうか?」
俺の両親が偽の情報を提供して、援助金を横領しているんだろうね。
王都に行って確かめたいけど、変な騒動に巻き込まれるのも嫌だから放っておこう。
なんて思っていたのに、翌日、俺はギルドへの強制呼び出しを受けてしまった。
援助金がなくても生活していけるし、あの両親と縁が切れるのなら手切れ金だ!と思っていたんだけど、そうはいかないらしい。
この援助金、先代国王の遺産から出される物らしいんだけど、今の国王(というより王妃)が勝手に使いこんでしまい、今は国民が収めている税金が使用されているんだとか。援助金放棄なら無駄な税金を使わなくていいので、特に問題はなく、支払わなかったお金は国の財政に回されるそうなんだけど、国からの返答が『牧場の後継者に毎月支払っています』という返事だったため、これはかなりヤバイぞという展開になってきたらしい。
昨日、王都に呼び出されていたギルマスとミカエルが帰ってきたため、俺の事情聴取が行われることになったんだとか。
俺、変な騒動に巻き込まれようとしている?
<つづく>
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