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他国からの嵐…
学園で…。
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噂では、私達と同学年でクラスが違うエドウィン様…辺境伯子息である彼と、一学年下のアイリス様とが、昔ながらの幼馴染であり、婚約まじかとも言われていたらしいのです。
アイリス様が常にエドウィン様の側にいて、幼少時より彼女自身が彼に対して強い好意を示していたのだとか。
そんな姿を見守っていた周囲からも、アイリス様が常に彼の側にいた事から、ゆくゆくは辺境伯三男である彼は婿養子としてアイリス様と婚約するものだろうと思われていた…という事だったのです。
だが実際のエドウィン様は、エマニエル様の婚約者…という事で…。
エドウィン様はエマニエル様に対して愛称で呼ぶぐらい仲良しに見えたのです。
婚約者として好意を持って接していた…。
エマニエル様も、彼の登場で花開いたような笑顔を見せていたから、きっとお互い好意をもって、お二人の仲は良好なのではと…私はそう感じたんです。
エル兄様達もそう思ったと思うのです。
ですが、その事はアイリス様にとっては面白くないかも知れません…。
それでも…。
余り酷いやり取りが起これば…そのうち断罪劇が起こりそうな予感が…。
双子の兄の前世の記憶では、『ゲーム』や『小説』と言うものでは、兄であるエドワルド•フィンレイと双子の妹である私、レイチェル•フィンレイが悪役令息や悪役令嬢として断罪劇などに巻き込まれていた。
現実的には回避できたのですが…。
兄と二人で、そうならないように頑張ってきたのです。
今では『ゲーム』などでは私やエル兄様を嫌ったギルやアシュ兄様は、現実では…私達の伴侶ですし…。
恥ずかしい…。
それにギルも、もう学園を卒業しており、お城と領地とで仕事を頑張っている。
領地経営は主として父様が現役で頑張っていますが、ギルが後継者として一緒に…。
私とエル兄様が危惧していた時は、ギルがアシュ兄様と学園で学生として勉学に励んでいた時。
その時が、私達二人が悪役令息や悪役令嬢とし活躍?していた時であるから…。
私達二人が悪役になることは、もう無いと思うのだけれど…。
それに、この国も滅びる事も、もう無さそうだし…。
北の国の事だって…。
そう言えば、北の国オーベルムハイム国に帰国していた ジュディオン•オーベルムハイム王太子殿下が、学園に帰って来る頃です。
留学生として学園生活を送っているのですが、何度か母国の方に呼ばれて帰国してるのです。
今度は卒業まで呼び出しがなければ良いのですが…。
彼の方もお忙しいのですね…。
我が家に来たいと以前言われて、招待する予定ではあるのですが…。
自分にあてがわれている寮内の部屋に戻り、私は予習復習をしながらそんな事を考えていたのです。
「レイチェル様?」
私にお茶の準備ができたからと、マグオートが呼びに来たのです。
この時間はいつもなら休憩時間で、ヴィルと一緒にいるはずなのですが?
「ヴィルはイルと共にダンジョン内に潜ってますから、今日はまだ私もお世話させていただきます。」
「そうなの?」
「はい。」
マグオートが嬉しそうにそう頷いた。
あの時、ダンジョンで色々あったから…。
まだダンジョンは、学生の利用は再開されていないのです。
もう少しだと言っていたと思うのだけど…。
「ダンジョンはかなり安全性が確認されてきていますが、少し…」
「ん?」
「いえ、大丈夫です。」
「今、『少し』って言いましたよね?何かあったの?」
「まだ未確認ですから…。」
何か起こったんだ…。
『ダンジョンは生きている』とも言われているから?
わからないけれど、きっと調査が終われば教えてくれるだろう…。
だけど…。
イルとヴィルの実力なら大丈夫だろうけれど…絶対とは言い切れない事も起こったりするから…。
ポーションとかいつも多めに作って持たせているから、大丈夫だと思うのですが…。
心配…。
うん、無事に帰ってきてくれたら、それで良い…。
戻ってきたら、休暇でもあげようかな…。
マグオートと同日で…。
テーブルに置かれたお茶を飲みながら、少しホッとして…。
そうだ…。
「マグオート、ブルース子爵領の事とか知っている?」
「今日揉めていた令嬢の…でしょうか?」
「そう…。卒業後にエル兄様がアシュ兄様と一緒にアルガスト領に行かれるでしょう…。その近くだと訊いたから…。アシュ兄様と一緒に行かれた時、領地経営者として付き合っていく必要性があるでしょうし…。そうなると、今は父親が領主として治めているだろうけれど、やがてはあの時の女子生徒…エマニエル様と婚約者である男子生徒のエドウィン様とも仲良くしておいた方が良いだろうし…。」
「そうですね。時と場合においては協力する事も出て来るでしょうから、少し調べておきます。お任せください。」
「うん、よろしくね。」
私はマグオートにそう言ってお願いしておいたんだ。
多分、エル兄様もオーキッドにお願いしていると思うけれど…。
揉め事が起こらないのが一番良いんだけれどもね…。
うん、揉め事が起こりませんように…。
私は強くそう願ったのです…。
アイリス様が常にエドウィン様の側にいて、幼少時より彼女自身が彼に対して強い好意を示していたのだとか。
そんな姿を見守っていた周囲からも、アイリス様が常に彼の側にいた事から、ゆくゆくは辺境伯三男である彼は婿養子としてアイリス様と婚約するものだろうと思われていた…という事だったのです。
だが実際のエドウィン様は、エマニエル様の婚約者…という事で…。
エドウィン様はエマニエル様に対して愛称で呼ぶぐらい仲良しに見えたのです。
婚約者として好意を持って接していた…。
エマニエル様も、彼の登場で花開いたような笑顔を見せていたから、きっとお互い好意をもって、お二人の仲は良好なのではと…私はそう感じたんです。
エル兄様達もそう思ったと思うのです。
ですが、その事はアイリス様にとっては面白くないかも知れません…。
それでも…。
余り酷いやり取りが起これば…そのうち断罪劇が起こりそうな予感が…。
双子の兄の前世の記憶では、『ゲーム』や『小説』と言うものでは、兄であるエドワルド•フィンレイと双子の妹である私、レイチェル•フィンレイが悪役令息や悪役令嬢として断罪劇などに巻き込まれていた。
現実的には回避できたのですが…。
兄と二人で、そうならないように頑張ってきたのです。
今では『ゲーム』などでは私やエル兄様を嫌ったギルやアシュ兄様は、現実では…私達の伴侶ですし…。
恥ずかしい…。
それにギルも、もう学園を卒業しており、お城と領地とで仕事を頑張っている。
領地経営は主として父様が現役で頑張っていますが、ギルが後継者として一緒に…。
私とエル兄様が危惧していた時は、ギルがアシュ兄様と学園で学生として勉学に励んでいた時。
その時が、私達二人が悪役令息や悪役令嬢とし活躍?していた時であるから…。
私達二人が悪役になることは、もう無いと思うのだけれど…。
それに、この国も滅びる事も、もう無さそうだし…。
北の国の事だって…。
そう言えば、北の国オーベルムハイム国に帰国していた ジュディオン•オーベルムハイム王太子殿下が、学園に帰って来る頃です。
留学生として学園生活を送っているのですが、何度か母国の方に呼ばれて帰国してるのです。
今度は卒業まで呼び出しがなければ良いのですが…。
彼の方もお忙しいのですね…。
我が家に来たいと以前言われて、招待する予定ではあるのですが…。
自分にあてがわれている寮内の部屋に戻り、私は予習復習をしながらそんな事を考えていたのです。
「レイチェル様?」
私にお茶の準備ができたからと、マグオートが呼びに来たのです。
この時間はいつもなら休憩時間で、ヴィルと一緒にいるはずなのですが?
「ヴィルはイルと共にダンジョン内に潜ってますから、今日はまだ私もお世話させていただきます。」
「そうなの?」
「はい。」
マグオートが嬉しそうにそう頷いた。
あの時、ダンジョンで色々あったから…。
まだダンジョンは、学生の利用は再開されていないのです。
もう少しだと言っていたと思うのだけど…。
「ダンジョンはかなり安全性が確認されてきていますが、少し…」
「ん?」
「いえ、大丈夫です。」
「今、『少し』って言いましたよね?何かあったの?」
「まだ未確認ですから…。」
何か起こったんだ…。
『ダンジョンは生きている』とも言われているから?
わからないけれど、きっと調査が終われば教えてくれるだろう…。
だけど…。
イルとヴィルの実力なら大丈夫だろうけれど…絶対とは言い切れない事も起こったりするから…。
ポーションとかいつも多めに作って持たせているから、大丈夫だと思うのですが…。
心配…。
うん、無事に帰ってきてくれたら、それで良い…。
戻ってきたら、休暇でもあげようかな…。
マグオートと同日で…。
テーブルに置かれたお茶を飲みながら、少しホッとして…。
そうだ…。
「マグオート、ブルース子爵領の事とか知っている?」
「今日揉めていた令嬢の…でしょうか?」
「そう…。卒業後にエル兄様がアシュ兄様と一緒にアルガスト領に行かれるでしょう…。その近くだと訊いたから…。アシュ兄様と一緒に行かれた時、領地経営者として付き合っていく必要性があるでしょうし…。そうなると、今は父親が領主として治めているだろうけれど、やがてはあの時の女子生徒…エマニエル様と婚約者である男子生徒のエドウィン様とも仲良くしておいた方が良いだろうし…。」
「そうですね。時と場合においては協力する事も出て来るでしょうから、少し調べておきます。お任せください。」
「うん、よろしくね。」
私はマグオートにそう言ってお願いしておいたんだ。
多分、エル兄様もオーキッドにお願いしていると思うけれど…。
揉め事が起こらないのが一番良いんだけれどもね…。
うん、揉め事が起こりませんように…。
私は強くそう願ったのです…。
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