兄様達の愛が止まりません!

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悪役令嬢回避

悪役令嬢回避です。…その家族は

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レイに指示を出して、今ある仕事を急いで片付けていた。
すると、息子達からの連絡が届いたんだ。

「今からギルとアシュが来るらしい。」
「かしこまりました。」

レイが直ぐに私の仕事で他の者に任せれる物を割り振って、屋敷の文官達に渡していた。各部署長で確認して、決済だけで良いようにと。手抜きや誤魔化しなどは、レイには直ぐにバレるし、我が家の者達は優秀であるから、その点は気にしていない。一部、紛れ込んでうる者は監視がついているしな…。多少は泳がせておかないといけない事もある。
やり過ぎれば処分するが…。

我が侯爵家の執務室は屋敷に増築したように見える別館の方にある。
一階の廊下から繋がっているんだ。

地下には各種倉庫。書類が家事などで燃えてはいけないからね。一階が我が領内で雇っている文官達の仕事室。二階が各部署長の執務室。三階が私の執務室だ。直ぐに調べれるように図書室もあるし、極秘の会議室もこの階にある。弟が残してくれた転移の魔法陣も設置してあるから、特には問題ない。使用できる者は設定されている者だけ。特殊な者で変更もできる優れものだ。あの子が残してくれたものの一つ…。

ノックの音がして、レイが対応する。
息子達が何とも言えない顔をして入ってきたんだ。
二人があの子達から聞き出した情報のせいだろう。ここに来るまでは平常心を保っていたのだろうが、本当なら貴族の子息として、もう少しそのままの状態でいるようにしないといけないけれど…まぁまだ良いか…。

ソファーに座るよう促し、いつもの位置に着く。
レイは私の背後に位置し、息子達の護衛達は一旦外で待機するように命じた。
レイが指示を出していたから、大丈夫だろう。彼らも慣れたもので、直ぐに出ていった。

しっかりと結界を張り巡らせて…。

「で、どうだった?」

そう促したんだ。

先に話し出したのはギルの方。後からアシュが話し出したが、やはりアシュの方の話が重要度が増す情報が多かった。
エルはレインを庇う事が多い。よって、レインに伝えていない事も多いのだろう。ただ、二人は双子でリンクして情報を得たり、スキルで情報を得たりするから、レインの話した内容も聞き逃すことはできないんだ。

結果的にはとんでもない内容が多すぎた。
皇族主催のものに、まさか手を出す不届者が居たのもだが、禁忌の魔道具が使用される恐れがあった事もだ。皇子にエルと同じ魔力操作が出来ることは把握していたが、見られた事も問題だ。
あの皇子がそれを利用して子供達を取り込む事は無いと思うが、絶対とは言い切れない。それに、我が家に迎えたあの子に対して、そのような事を平然と言っている貴族達がまだいると言う事も、それを子供達に何らかの形で知られ、伝えたのかもしれないが…我が子として迎えた子供達が傷つく事になった…。
まだまだ私の力不足と言うことか…。

当時、好き放題言っていた者達は、この子達の祖父である父が密かに粛清していた。
父の友人達も協力していたと思うが…。

義理の妹となった彼女に多くの婚約を望む者がいた事は知っていたが、それは当時の伯爵が蹴っていた。あの家は、皇族が降下して嫁いできた事もある家柄だ。古くからある貴族の一つでもある。伯爵は娘を溺愛し、本人を心から大切にし、二人の意思を尊重した形で選びたいと言い続けてきた方だった。あの二人は我が家の血は引いていないが、一緒に育ったせいか、彼女に執着心を燃やして頑張って努力していたんだ。彼女もあの子に恋をして結ばれた。

私達兄弟も応援したけれどな…。

それを悪く言い、この子達までも…。
これは、我が家に対して喧嘩を売ってきたのと変わりない。

その結果が、我が家から出ていく選択であり、学園に早期に入ると言い出したんだ。
多分、あの子達なりに、私達家族のことを思ってだろうが…
しれをこの子達二人が許すはずもない。

一度定めた者達だ。決して離す事は無い。
あの子達のことを考えて、外堀を埋めようとしていたんだ。横槍が入って憤慨しているのがわかる。
これはかなり荒れそうだ…。

だが、先に動くのは大人の私達だ。

「わかった。まずはそのご令嬢方の家に侯爵家から抗議を入れておこう。皇子が家族と言われたのなら、私が直接皇王にお伝えする。おおやけにして、皇族の権威が揺るぐ事になればいけないだろうし、それを誘導したのが我が家だと言われても困るからね。ギルとアシュの気持ちはどうなんだ?変わらない?」
「はい。私達の気持ちは変わりません。」
「変わるはずありません。僕達の伴侶と求めるのはあの子達ですから。」

「ふむ…。なら、あの子達の気持ちを確認しておきなさい。無理強いはダメだ。ギル達の婚約の打診も、エル達の打診も全て受け付けない事にしておく。学園在学中は全て断り、卒業後は本人の意思としておこう。それで良いかな?」
「はい。あの子達が受け止めてくれたら、直ぐに父上達にご報告いたします。その際は最速で婚約•婚姻を望みます。」
「私もアシュと同じです。父上、よろしくお願いします。」

二人が同時に頭を下げるので、直ぐに了承を伝えた。
この子達に譲る爵位はある。だから時には問題はない。
皇族からの横槍はさせるきはない。
いざという時は、この国から出ても良いし、独立もいいだろう。
良い加減飽き飽きしてきた。

それも踏まえていっても良いだろう。多少の言葉を変えながら…。

「話はわかった。戻って良い。また何かあれば教えて欲しい。こちらからもわかった事を伝えよう。あの子達の幸せのために、父様と同盟を結ぼう。」
「「はい。ありがとうございます。」」

そう言って出ていく息子達を見送る。
また仕事が増えたが、これは最重要だ。

レイもかなり怒っている。

「直ぐにでも…」

そう言っていた。

「とりあえず、酒でも飲もう。少し落ち着きたい。」
「そうだな、付き合うよ。」

友人として付き合うよう頼み、了承を得て、とりあえず二人で酒を交わしたんだ…。


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