兄様達の愛が止まりません!

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悪役令嬢回避

初めてのお茶会

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お茶会当日。
今日は雲ひとつない晴天と言って良いぐらい、天気が良い。
侯爵家自慢の庭園に、侍女や侍従達がバタバタしながら準備していた。
アシュ兄様の指示で。

テーブルなどは全て白色に統一して、庭の花々の景色を邪魔しない配置に置いていたんだ。
庭師もいつも以上に張り切ったらしく、庭師自慢のお花がテーブルの上を彩ってもいた。
私達は部屋の窓から覗いていたんだ。
側で見ていたら邪魔になるからね。それに、私達主催でお茶会をするようになれば、アシュ兄様がしている事と同じ事をする必要性があると思うんのよね。
まぁ、侍女達や侍従達が張り切って手伝ってくれそうだけど…。

予定時間よりも前に、向こうのほうに見える数台の馬車が、我が家に来ていた。乗って来たのは…、兄様のお友達…。
兄様よりも背の高そうな人やがっしりしてそうな人とかいて、私やエル兄様がいても良いの?って思ったら、私達とよく年齢が似た子供も乗って来たようだった。

弟や妹様だろうか?

「レインもエルも、今日もかわいいね。」

そう言って迎えにきてくれたのはギル兄様。
私の頬をそっと撫でて、エル兄様の頭を撫でていた。
エル兄様はギル兄様より先にこの部屋に来ていて、一緒に覗いていたんだよね。
お洒落していて、ついつい可愛いと思ったんだ。
まだ六歳だからね。男の子でも可愛い見た目だもの。私から見ても。
二人だから、よく似ているとも言われるけれど、そうかなぁ?
エルは髪がぐしゃぐしゃになるって文句言っていた。
可愛いよりカッコいいがいいとも言って…。


「母様が張り切って作ってくださった服だよ。兄様達がくださったカフスもつけてるんだ。レインも可愛いイヤリングだね。」

エル兄様がそう言って、ギル兄様とアシュ兄様が下さったイヤリングを褒めてくれたんだ。
エル兄様からは、今髪につけている紅のリボンをもらったんだ。リボンの先にはキラキラした石が付いていた。小さいもので、光に反射したら石の色が違って見えたりもするんだ。それを侍女が髪に編み込むように付けてくれたんだ。本当に器用だと思う。私一人では無理だ。

三人揃って庭園入り口。本日の会場に入る。
アシュ兄様は、すでにホストとして友人達の対応をしていたんだ。

「あぁ、レインもエルもよく来てくれた。兄上もありがとうございます。」
「お呼び頂いて有難うございます。」と挨拶を交わし、兄様方に友人の方々を紹介された。
第二皇子は来られていない。皇族であるから、友人だと言っても無闇に招待をしたらいけないんだって。ただし、拗ねると面倒だから、今回は招待状だけ渡しておいたと言っていた。
これで文句は言われないだろうって…。

今回のお茶会は、あの時のお城のお茶会と同じ立食だけど、座れる場所も作っているから、そこで食べても良いらしい。

「こんにちは。君が例の…ギルとアシュの妹と弟か。うん、可愛いね。」
「本当、この子達が例の…。よろしくね。」

そんな感じでお名前を教えてくださり、一緒に来られた弟君や妹君を紹介してもらった。
ただ、首を傾げるような紹介をされて、ん?って思ったんだ。

「この屋敷の秘宝だから、友人なら良いけど、手を出したらダメだよ!」って。「もう決まってるからね」って。
連れてこられた弟君や妹さんは、わかっていますという顔をしていたんだ。
どういう事?

そうやって開催されたお茶会。
時間がたてば話す相手は決まってくる。

私は現在テーブルで女の子達とお話ししていたんだ。
話しているのは、兄様達のお友達の妹さん達。

テーブルの上にはあの時兄様が買われた紅茶だ。

「この紅茶。本当にチョコレートの香りと味がします。見た目はしっかり紅茶なのに…。」
「本当。不思議。でも美味しい…。」

兄様があの時面白いだろうって買ったやつだ。

どこで買ったのか聞かれたから、あの時行ったお店の場所と店名を教えたんだ。
隣のカフェの事も。
そこから色々と花が咲いたようにお話が進んでいった。

同年代なら怖くない。
楽しく話す相手は、宰相をされている公爵子息がお兄様のお友達で、その妹さん。名前はジョアンナ様。アンナと呼んでくださいと言われて、私もついついレインと…って言いそうになり、たまたま視線にギル兄様が見えて、その視線でその呼び方をお願いする事はやめた。家族だけってお約束だから、レイと呼んでもらうことにしたんだ。もう一人はティアルース様。ティアって呼ぶことになったんだ。

エル兄様は向こうでお話中。何を話しているのかはわからない。

「どう、楽しんでる?」

アシュ兄様とギル兄様が来られて、友人となった二人は「わぁ~っ」ってなっていた。
兄様達素敵だものね。

またねと離れて行くと、「やっぱり素敵ね」って言っていた。
兄様達は時々お茶会や子供も参加できるパーティー(ただし、年齢制限はあるのよ。走り回る幼い子供は連れてはいけないからね)に参加されていて、この二人は家で主催したお茶会などで見かけていたらしい。
兄様の年代あたりの女性達が狙っていたと言っていた。

「皇太子殿下の年代や他の皇子殿下の年代はお子様が多いのよね。」
「それは、良ければご縁を結びたいからですよね。たまたまという事もありますけれど…。学園卒業までに婚約者を決められたり、側近の方を決められたりするんですから。お兄様達は第二皇子のご友人。後に側近ともなりうる方々ですものね。」

そうだよね…。あの時私に絡んできた方達もそんな事を言っていた。
そして…。

「そうそう、今度この街にサーカス団が来るみたいなんですよ。」

私が表情を暗くしそうになったのを気にしてか話題を変えてくれた。
でも、サーカス団って何??

「ふふふっ、レイは思った事がお顔に出るのですね。可愛らしいですが…まぁ、私達がどうにかしたらいいでしょう。」
「そうですね。ふふふっ…。」

ん??

こてんと首を傾げてしまう。

「他のご子息がいる場所では特に注意ですわね。可愛らしすぎる。」
「本当、サーカス団はね…。」

どうも、何年かに一度この国に訪れる団体で、動物達が芸をして見せてくれたり、楽しそうに見せてくれる者や、驚く技を見せてくれたりするらしい。街に外に大きなテントを張って、その中に観客席を設けるのだとか。

面白そう。兄様や父様達に聞いてみようかしら…。
ちょっとウキウキしながら、その後も楽しいお話をして、兄様のお友達とも、エル兄様のお友達になった方達ともお話しして、気がつけば時間は結構経っていたみたい。

少し寂しいけれど、また今度とお別れしたんだった。

「エルもレインも楽しめたようだね。お友達もできたようだし。うん、良かった。」
「そうだね。彼女達や彼らを呼んでお茶会をしたらいいよ。時々人数も増やしたり、呼ぶ人を変えたりね。今度は父上が呼ぶ者を考えられると思うけど、多分あの子達も来ると思うよ。」

そう言って、笑顔でさぁ部屋に戻ろうと言っていた。
会場後は屋敷の者達がいつの間にか片付けて、いつものお庭になっていた。
いつの間に?って感じで驚いてしまったんだ。
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