兄様達の愛が止まりません!

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悪役令嬢回避

アシュ兄様学園へ

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家族の控え室で、ある程度の時間まで滞在した後会場に入り、家族席に向かったんだ。

父様が、アルの声で他の方々にご迷惑にならない様にと、アルと母様の周辺に結界魔法をかけられたんだ。
アルと母様の声がここにいる私達家族以外には聞こえない様にする魔法結界だけど、結構高度な技術がいるとも聞いていた。
それを最も簡単に成し遂げる父様はさすがだって思ったのよね。

私達には普通に聞こえるのに、周りの者には聞こえないなんてすごいね。

ちなみに、父様のお声は他の人にも聞こえる様にしないと、ひょっと他の貴族の方から声をかけられた時、返事の声が聞こえなかったら、今後のやり取りに支障が来たりするんだって。貴族って大変だと思ったよ。
私も貴族なんだけど、まだそこまでの気遣いは不要らしい。
子供だから…。

「少しづついろんな事を覚えていけば良いよ」とも教えてもらったんだ。

で、あの時、そうギル兄様の入学式と同様に一瞬周りが暗くなり、パイプオルガンの演奏が始まると、新入生が入場し出したんだ。
在校生であるギル兄様の姿を見つけて、確認しあったんだけどね。
始まる前に目があって、ちょっとだけ手を振ってみたら、嬉しそうに手を振替してくれたの。
私とエル兄様に。
ギル兄様の周辺の生徒が私とエル兄様の存在で一瞬ざわついたけど、直ぐに静かになった。
さすが中等部高学年だとも思ったんだ。
前の時と同じようにね…。

入場した生徒の中にアシュ兄様のお姿を見つけて、私もエル兄様も、ものすごく嬉しくなったんだ。
レイがしっかりカメラで写真に収めてくれたりと魔道具で録画してくれたりしているから、帰ってからもう一度確認できるけれど、やっぱり映像と生は違うと思う。
前のギル兄様の時も、母様とエル兄様に見せるためにレイが色々と撮ったり録画したりして、後日見たんだけどね。家族みんなで…。
エル兄様が体調が戻ってからね。

あららっ、エル兄様は瞳をキラキラさせて嬉しそうです。
私もとても嬉しい。
あら?向こうのほうでこちらを見ている人がいる。
エル兄様のお可愛らしい姿にときめいていたりして。
ダメですよ。兄様にはアシュ兄様がいるんですから。
ちなみに私も、ギル兄様が~。
うん、照れてしまいます。

そんな私達は置いておいて、粛々と式典は進み、あの時はギル兄様が壇場の上で読み上げたものは、今回第二皇子が男子生徒ではあるけれど良く通ったお声で読み上げられていた。
聞いていると、決まった文面もあるように思えた。でも、途中から個人で考えられ内容であったから、規定のに付け足されて講師が確認したのを壇上で読むのかなって思ったんだ。
ギル兄様の時は、私は初めて参加だから、そんな事も知らず、文章考えるのも大変ぐらいに思っていたんだ。

規定の文に個人の意見を載せるのって大変だと思う。バランスもいるしね…。
第二皇子の話されたお言葉も素晴らしいけれど、
私的には、やっぱりギル兄様の時の方が素晴らしい内容だと思ったんだ。
エル兄様もそうだねって同意してくれたんだ。

終わった後、新入生達は退場。その後、私達家族はあの噴水のある場所で待ち合わせの約束をしていたから、そこで待っていたの。
アルが噴水に喜び、庭園の花々で喜んでいたのよね。
母様が優しく微笑んで見守っていたんだ。

我が家の噴水も庭園も素晴らしいけれど、見慣れていない場所だから、興奮度が高いんだろうね…。

ギル兄様とアシュ兄様が連れ立って来られて、あの時出来なかった家族写真や録画を一通り行ってから、屋敷に帰って来たんだ。
エル兄様も母様も、アルだって一緒に撮れてなかったもにね。
これでまた写真立てが増える。嬉しい…。

帰りの馬車で、私達二人は、うつらうつらしながら兄様達にもたれかかってしまい、最後は寝てしまっていた。
アルは馬車に乗る前にはもう夢の中で、母様の胸の中に収まって、父様が嬉しそうに微笑んでいる表情までは、私も確認したんだけどね。
睡魔には勝てませんでした…。


気がつけば、私は屋敷の部屋のベッドの中だったんだもの。
侍女達がいつもの洋服に着替えさせてくれていたから、お礼を言っておいたんだ。
ほら、寝てしまって脱力状態って、動かしたり持ち上げたりの動作に対して重たいし、脱がせるのも着せるのも大変だと思うのよね…。

「お礼なんているませんよ。」って笑われてしまったんだけれどもね…。
でも、気持ちを伝えるのは良いとも思うのよ。
時と場合もあるけれど…。

「レイン、目が覚めた?」

そう言って、ギル様が私の頬をそっと撫でた。

私はいそいそと起き上がり、多分兄様がここまで運んでくれたんだと思ってお礼を言ったの、
「重かったでしょ。ごめんなさい」って…。
「レインは羽のように軽かったから、大丈夫」って言われたけれど、そんな事は絶対ありませんからね。

ギル兄様はすでに制服から普段着に着替えられていて、私の部屋のベッドの横に椅子に腰掛け手を握って魔力を流してくれていたんだ。

「昼食の準備ができてるみたいだから行こう。食べれそう?」
「はい、だいじょうぶです。」

そう言ってベッドから降りたんだ。
ギル兄様と一緒に家族が待つ食堂に行き、今日の入学式の感想を言い合いながら美味しくいただいた。
入学式であったからと、昼食は豪華にしたと教えられたのもあるのよね。
さすがです。

父様は、相変わらずの仕事で忙しいみたいで、「この後少ししたら残っている分を頑張る」とも言われたんだ。

食事の後は、入学式の映像をみんなで楽しみ、レイが約束通り三枚入れれる写真立てに、私達五人の子供だけと、アシュ兄様との二人、真ん中に父様達も含めた家族写真を入れて渡していた。エル兄様とアシュ兄様のはお揃いだからね。その後、私とギル兄様のは、私とギル兄様が写っているのと、後はエル兄様と同じだったんだ。
ちなみに、父様と母様のは、二人写真が夫婦の写真なんだ。
父様も母様も仲良しだからね。微笑ましい写真の出来上がりでした。

父様は早速執務室に持って行っ行かれたのよ。
これで頑張れるってね。
レイも、父様の仕事がスムーズに運べると、ホクホク顔だった。

もらった写真立てを先に部屋にある勉強机の上。前回の写真立ての横に置いたんだ。
うん、やっぱり良い写真だと思う。

エル兄様が写真を見ながら時々絵を描かれて、それがまた素晴らしく、父様の執務室や書斎。玄関の所などに飾っていた。父様や兄様達が画材を送ってあげたりしていたのよね。
ちなみに、私は絵は苦手で、エル兄様の絵を鑑賞する係です。うふっ…。
そんな係はないですけどね…。

兄様達のお部屋にも同じように置いてあるよと見せてもらい、さらにホクホクです。
だって、エル兄様はアシュ兄様のお部屋に入られました。
私はギル兄様のお部屋に興味があったからついて行ったんだ。
兄様と婚約した妹だと言っても、そう何度も入るわけには…ね…。

「ん?どうしたの?」
「えっと、兄様のお部屋を堪能してて…兄様?」

いつのまにか兄様に抱き上げられてしまった。

「うん、レインも大きくなったね。」
「兄様?」
「もっとしっかり鍛えないと、可愛い婚約者をいつまでも抱っこできる男でいたいからね。」
「……でも、私重いですから…」

背も伸びたので、この屋敷に来た頃よりは大きくなったんですよ。
多分もう少しだけ伸びたりしそうなんだけどね…。

「兄であるし、婚約者である私がそうしたいんだ。レインが結婚可能な年齢になったら直ぐにしようね。大切にする。絶対守ると誓うよ。ただレインが離れたいと言っても離してあげれないし、逃しもしない。こんな重い愛情でごめんね。愛してるよ。」

そう言うギル兄様はいい笑顔だ。輝かしいし、目元もとろけてます。
思わずボボボボって顔が火照って…。

「ん?どうしたの?」

そう言って私をぎゅっと抱きしめて…。

「あぁ~。なるほど。ふふふっ、嬉しいよ。まだ待たないといけないけれど、大丈夫。ゆっくり待つけど嫌じゃないのか。嬉しい。レイン、逃がしてはあげれないけれど、幸せになろうね。そのために私は頑張るよ。」

そう言って、両頬にチュチュとキスされて、そっと唇同士が合わさったんだ。
兄様の柔らかい…。

私はそれだけで、ふにゃふにになってしまった。

「先は長そうだけど、覚悟してね。」

そう言って、さらにぎゅーっとされたんだ。
嬉しいけど、恥ずかしいです。今更だけど…。




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