104 / 250
悪役令嬢回避
学園生活スタートです。
しおりを挟む
ついに、今日からエル兄様と私は学園生となります。
朝早くから起きて、ピカピカの制服に袖を通してウキウキです。
制服に着替えて、鏡の前でターンしながら見てしまう。
ゲームの中。エル兄様の前世の知識で見たあの制服に袖を通したんです。
あのゲーム設定からしたは早い時期で、思ったよりも制服に着られた感が有りますが、可愛いです。
そう、エル兄様はゲームの中の登場人物と同じ名前、エドワルド・フィンレイ。しかも悪役令息設定。私もそのゲームや小説などに出てくるレイチェル・フィンレイと同じ名前です。私の方は悪役令嬢設定ですが、それを回避すべくエル兄様と頑張って、ゲーム内の登場人物よりもかなり早く学園に入学なんですよ。
制服は同じですけれどね。
エル兄様が前世でされていたという知識と私のスキル。そして双子としてリンクしたことによって得た情報からすれば、この世界で聖女と呼ばれるヒロインが来られるのですが、来られる予定がギル兄様とアシュ兄様が高等部学園生の時。そう、ギル兄様が三年生で、アシュ兄様が一年生なんです。
私とエル兄様は、今と同じようにスキップ試験を合格して、予定よりも早く入学しましたが、ここまで早くないんです。
今のギル兄様は高等部一年生。アシュ兄様は中等部の二年生。私とエル兄様は中等部の一年生です。
だから、このまま頑張れば、今後も大きく変わってくると思うんです。
現に、ゲームでは存在しなくなっているアルも無事に生まれてお屋敷でスクスク育っていますし、アルが生まれて直ぐにいなくなってしまい、命を落とす母様も、すこぶる元気で、私やエル兄様のお洋服をどうしようかと悩んだりしている可愛い女性なんですよね。
私として一番違うと考えれる事は、ゲームで悪役として育ってしまったせいもあると思いますが、その二人。私とエル兄様の見た目が違う。ゲームの中のエル兄様は前髪を伸ばしてやや猫背。
自分自身に自信が持てずにそんなお姿です。私も自信が持てないせいで、派手な服装で、高飛車。相手にして欲しいからと躍起になり変な方向に進んでしまう。結果、養子養女として受け入れてくれた侯爵家では厄介者の嫌われ者ですが、実際は家族に愛され、私達ももちろん大切な大好きな家族なんです。しかも、ギル兄様と私、アシュ兄様とエル兄様が婚約者同士って。もう嬉しすぎです。優しいく頼もしい友人達にも恵まれて、幸せすぎる。
でも、ここまで来るのに嫌な事件もいくつかあり、思った以上に早く訪れて、何故かヒロインではなく私達の方にその出会いがあったりしたんです。
エル兄様が言われるには、まずエレインの存在がゲームではなかったらしい事。次はもしかしたら前後間違ってお伝えしてしまうかもしれませんが、アル事アルベルト・ダルク・フィンレイ。私達の弟です。
『妖精のイタズラ』で連れ攫われる実質上はフィンレイ家三男ですが、エル兄様が養子で三男ですから四男ですね。
母様と同じ白金のふわふわした髪に、父様と同じ蒼瞳の我が家の天使は無事に生まれて、『妖精の愛し子』として元気なんです。妖精や精霊とも契約。私はオマケですがエル兄様は精霊王様ともお知り合いのなりました。名前を教えてもらったんです。それも三人も。
他には~。サーカスで知り合った二人の獣人ですね。エル兄様が言うのは、一人はお亡くなりになって、もう一人の方のみがヒロインと出会予定だったそうですが、そのお二人も元気で我が家でお仕事してます。契約を私とエル兄様が交わして、絆の深い主従関係。
素晴らしいです。
ですが、エル兄様はまだまだ不安がいっぱいで、そうなると私も不安なんです。
『聖女』というヒロインとい存在がこの世界に来て、今の幸せ全てが覆されるんじゃないかって…。
いえいえ、せっかくのこの幸せ、このまま続行できるように頑張るだけですね。エル兄様。
真新しい制服であるから、着られた感じがするけど、それは徐々にいい感じになるんじゃないかなかとも思うのと同じだと考えたいです。
でも、私の不安というか、寂しさは…
そう、仕方ないんですけれどもね、ギル兄様が高等部に進学されて、寮生活になったんです。
ですので、お隣のお部屋は主人不在。
いつもある温もりがなくて、寂しいんです。
ギル兄様は心配されて、長く屋敷にいてくださいました。高等部に進学になったから、三日前から寮生活になっていますが、本来ならもっと早くから寮内に入られるんだそうです。
兄様の侍従は護衛も兼ねて随行してるから、兄様はお困りになる事はない?と思うんだけど、でも寂しい。
ギル兄様からお守りだとか、ぬいぐるみだとか、色々ともらったり、注意もされたんですけどね…。
知らない人には付いて行かない。常にエル兄様と友人の誰かと一緒に行動。
エル兄様と二人きりは、安全面で危険だからって…
確かに、二人がスキルなど発動したら、助けてくださる人がいませんからね。
友人の男子生徒以外は近づくのもダメ。
お菓子などももらわないように。もらったら友人に確認する事。
兄様とに連絡手段はあるから、毎日報告。なんでも構わない。
悩みは速攻教えて欲しい…。
後もいくつかありますが…。
エル兄様がくださった箱は早速使用してギル兄様にお手紙を送りました。
私達四人の間で文通の物のやり取りもできる小型版転移送魔道具。
付いている魔石はギル兄様のお色。
ギル兄様は私のお色のを持ってるんです。
早速手紙を何度も送って直ぐに返事が来たので嬉しすぎです。ついつい舞い上がってしまいました。
学園の敷地内は広くて、何度もお弁当をお届けしたり、学園祭で観に行ったりして散策しましたが、あの時は中等部の方。高等部と中等部とは少し離れてるんです。
中等部と高等部の間に食堂やカフェテリア。研究室とか、講師の…いわゆる職員室みたいな建物がある。
よって、一番会える場所は食堂とカフェテリア、後は休憩などで過ごす庭園なんですけど、そこで疑問に思ったんです。悪役のエル兄様と私、そう言う場所で攻略対象者の邪魔だてをするんですけど距離ありすぎで難しいのでは?って。何せ、攻略対象者は高等部の一年生と三年生。よって寮生活。
対するエド兄様と私は中等部生なんです。
今更であるけれども、この設定でよく攻略対象者の邪魔ができたと思うのです。物理的にも結構厳しいと思う。
授業サボってたのかしら?
思わずこてんと首を傾げてしまうけれど、まぁ気にするのは今はやめましょう。
「レイチェル様、よくお似合いですよ。」
「そろそろ皆さんがお待ちですから行きましょう。」
そう言って侍女達に促されて部屋から出て階段を降り食堂に向かった。
エル兄様はまだのようです。
「おはようレイン。」
「おはよう」
「おはようレイン。可愛いわね。」
「ねえたま、ここ。」
そう声をかけられて、席につきます。
いつものお隣は…
仕方ありません。
「おはようございます。父様、母様、アシュ兄様、アルもおはよう。」
そう言っていつもの席につき、待つと直ぐにエル兄様が来られて、先ほどと同じ挨拶を、今度は私含めてしました。
エル兄様は可愛らしく微笑まれて、私も嬉しい。
そうそう、ギル兄様の場合は進級だから、入学式のような式典はないんです。
家族の同席も、もちろんなし。
今日は中等部の入学式があるから、高等部などはお休みで、学園で待ち合わせし、入学式に父兄として参加してくれるそうです。
食事を終えて少ししてから馬車で学園に向かいます。
私達はスキップ合格だけど、壇上の入学の挨拶はしません。第三皇子がされるらしいんです。
ギル兄様やアシュ兄様が第二皇子のお茶会に呼ばれた時、そう聞いたそうです。
ちなみに第三皇子は、姉君とも同じ学年同じクラスになるらしく、「弟と同じだなんて!」と言われ、もう一人の姉君からは、「私の先輩になるって事ですよね!信じられない!」って文句を言われてたらしい。兄姉弟仲が悪い訳じゃないけれど、ちょっとしたプライドで、拗ねてるって事でしょう。
気持ち的にはわかる気がします。
第三皇子の試験希望は、受付ギリギリだったらしいのですが、他の貴族子息達が慌てて提出できるぐらいは猶予はあったみたいですね。
私達が兄様達のお姿を見たく、できたらと思ったのと同じ気持ちで受けられたかどうかは、わかりません。単なる実力確認、『腕試し』だったのかもしれませんから、「同じ考えですか?」なんて事は絶対に聞いてはいけない事だと確信してます。
私達の場合はゲーム上の設定もあるんですけどね…。
実際にそれが起こらない事を今は期待しているんです。
ギル兄様を取られたくないし、悪役になりたくない。家族みんなや友人、領民達と幸せが希望なんですから…。
第一皇子は既に卒業されて、皇太子としての公務をされているようだし…。
そんな事を考えながら来ました学園です。
他の人よりも早く来たから、正門前で降りて…
「あっ、兄様。」
私は父様に降ろしていただいた後、ギル兄様を見つけて駆けて行ってしまったの。
淑女教育がどこかに逃げていきました。
先生御免なさい…。
ですが、ギル兄様が嬉しそうな笑顔で抱き止めてくださって、「入学おめでとう。とても似合ってて可愛いよ。」って抱きしめてくださり、優しい魔力を流してくださりながら、頬などにキスを送ってくれたので、嬉しすぎでドキドキしています。
髪留めにも気がついてくれて、嬉しい。
家を出られる時にくださったんです。私のお気に入りの宝物の一つになりました。
エル兄様はアシュ兄様に手を引かれて、嬉しそうに微笑まれて、私達の方に歩いてこられました。
そこには悪役なんていません。天使ですよ。
「くくくっ、私にとってはレインが天使だ。どこかの誰かに奪われないように気をつけないといけないね。」
そう言われてしまえば、恥ずかしくて頬が火照ります。
高等部の制服は少し貴族って感じのスーツに近いんですね。大人っぽいです。
中等部はエル兄様が言うには、前世の高校生の制服って感じらしいのですが、似合ってますよ。
女子の制服も、中等部はどちらかと言えば甘い感じがします。レースが多めです。向こうに見える高等部の女生徒の制服は、あの時見た感じで、少し大人っぽくてスカート丈は意外と短めなんですね。
屋敷できていた服の中で一番短いです。
エル兄様の知識で、制服着用だけど、前世と違うのはアクセサリーがつけれる事。
元々付けてるからね。魔力属性検査の時にもらってつけてるんだ。それが最低限みんな付けているもの。後は、私達がつけているようなネックレスやピアスやイヤーカフなど色々もつけれるんです。貴族は早く婚約することもあるからですね。後、貴金属をつける事で、多少の経済効果もあるそうです。
誰かが付けているのと同じ物を求める心理だと読んだことがあります。本ですけどね。
それにしても、ギル兄様の制服姿。あのイラストと同じお姿。
うん、かっこいい。
「レイン、みんなもう行ってるよ。」
そう耳もとで呟かれてドキッとしながら、ギル兄様に手を引かれてクラスの方に向かいます。エル兄様はアシュ兄様と仲良く行きながら近道を教えてもらったりしました。
私達はBクラス。
今回は、成績で振り分けられたわけではないらしいです。
従来ならAクラスは成績優秀者。エル兄様が言われるには『特進クラス』だそうです。
勉学も魔力操作、剣術といった分野の優秀な成績を収めた者が集まるんだけど、今回は第一皇女殿下と第三皇子が進学されるから、皇族と補佐候補の人達及び婚約者候補の令嬢らでクラスが編成されてるんだそうです。
皇族が二人もいるから同じクラス?警備の関係?そう思って入学式前に父様にエル兄様と一緒にお聞きしたら、「そうだって」言われました。
納得です。
合格通知の後、クラス編成のための試験があったあの後に、入学案内書と一緒にクラスが書かれた物も同封されていたんですよ。だから友人達と同じクラスだと喜んでお祝いしたんです。
誰がどのクラスかは公表はされないんだけど、皇族の事は上位の貴族には伝えられることもあるからね。ウンウンなるほど~。
「じゃあ、入学式でね。」
そう言って、アシュ兄様と別れ、ギル兄様は父様達の所に戻って一緒に家族席から見守ってくると言ってくれたんです。「頑張って」って。
そうそう、家族写真はレイがいつもと同じく撮ってくれて、録画もバッチリみたいだから、帰って見るのが楽しみ。
帰りはギル兄様も一緒に帰ってお祝いしようってなっている。ギル兄様は明日の朝一番に屋敷から寮に戻って、学園に行くとも言っていたからね。
帰ったら、新たな写真立てが増えるんです。
「おはようエド、レイ。」
「おはようございます。エド、レイ。」
リヒテル辺境伯爵家のルーノとリチェが一番にクラス入りしていたみたい。
「おはようルーノ、リチェ。早いね~。僕とレインが一番かと思ってたんだけど。」
「おはようございます。ルーノ、リチェ。」
そう言いながら、自分の席を確認しました。エル兄様とはお隣同士の窓側で嬉しい。前の席も後ろの席もお友達で囲まれていました。
そこに取り敢えずメモと筆箱だけ置いて二人の側に行ったんでず。二人は年齢が私達より上だからか少しだけ離れてました。がっかり…。
「ほら、俺達辺境伯だから、早く来たんだ。領地ではないけれど、こっちの屋敷も少し離れてるから。親とか護衛とかで来る時がどうしても時間かかる時もあるしな。早めに出てきたんだ。」
「それもあるけれど、早く皆さんに会いたかったからですよ。私達の方がエドやレイ達より年上ですからね。同じクラスですけど、ちょっと『受け入れ側』みたいな事をしたかっただけです。特にルーノがね。」
そう言ってリチェは笑っていた。
ルーノは頭をポリポリ描きながら「それは言うなって言ったのに!」って言いながら笑ってた。
確かに普通の入学なら私達も受け入れてもらう側だ。なんとなく気持ちがわかった…。
そのあと少し話していたら、みんな揃ったよ。友達だけだけど…。
ルシル、ロイド、アル、ヴァン、アンナ、ティア、ピア達だ。
「みんな揃ったから、先に写真撮ろう。持ってきたんだ。」
そう、兄様と父様の友人と一緒に作ったエル兄様イメージ通りのカメラです。
勿論魔道具。それを今回から新たに作ったバッグに入れていたんですね。
ウエストポーチとは違って、ベルトに通す小さな物なんだけどね、中はまずまずの空間属性設定にしてあるんですよね。私もお揃いです。同じように中にはポーションが多く常備されてるんだけどね…。そのアイテムバッグから取り出してみんなに見せて喜んでいました。イメージは某カメラらしいです。某カメラが私にはわからないですが、きっといい物なんでしょう。エル兄様が喜んでいるから。
「それなんだ?」
「これ?ふふふっ、これはね、兄様達と一緒に作ったポラロイドカメラなんだ。」
兄様はこれを作られるのに結構苦戦されてました。それでも作り上げたんですよね。カメラに少し空間属性を付与させて、撮った写真が希望枚数出てくる機能には驚きました。
一枚から最大詰め込んで二十四枚まで。
空間属性の所に写すための特殊用紙を二十四枚詰め込んで撮っていくんだそうです。
「みんな集まって…、えっと…。」
「お任せください。」
いつの間に現れたのか、オーキッドが姿を現せたんだ。
そして、ポラロイドカメラを受け取って、私達みんなが揃った写真を撮った。そのあと、男子と女子にグループ分けのようにして撮ったんだ。
写し終えたら、スッと消えた。忍者?って一瞬思ったが、口には出してないよ。
オーキッドは私達より年上で、侍従クラスに入学していたんだ。
兄様の合格通知が届いた後に、そのクラスの試験を受けたんだって。
マグオートも一緒に姿を見せて、私達が写真を撮る時、立ち位置をそっと調整してくれていたんだ。
ほら、離れ過ぎていたり、妙に斜めとか背の高さとか、色々バランスがあるからね…。
勿論マグオートもオーキッドと同じく姿を消した。
彼もオーキッドと同じクラスなんです。
「お二人の侍従は、素晴らしい技術持ちだね。ほんといつも驚かされるよ。」
そう言って手渡した写真二枚づつを、みんな喜んで受け取ってくれたんだ。
勿論、白黒でなくてカラー写真でね。
ポラロイドの形にするのも大変だったけど、写真を白黒でなくカラーにするのも大変だったそうですよ。
この辺りは父様の友人のおかげらしいです。
案はエル兄様けどね。「こんな機能がのが欲しい。あったら嬉しいのに」って言ったのをたまたま訪れていて聞いてくれたんだよね。
お城の方では地方視察に使えるって言っていたから、一部使っているかも?
その辺りは知らない。
「綺麗に写ってるね。でも、他の生徒に見られるのもどうかしそうだから、大切にしまっておこう!」
リチェがそう言って、ルーノが「そうした方がいい。」って言ってくれたから、みんなそれぞれのアイテムバッグにしまってくれたんだ。しっかりとお礼を言われてね。
その後から数人のクラスメイトが入ってきんです。
廊下側から何か聞こえたような気もしたけれど、友人としばらく会話して席につく。もうすぐで担任の講師が来るからね。
さっき鐘が鳴ったから…。
朝早くから起きて、ピカピカの制服に袖を通してウキウキです。
制服に着替えて、鏡の前でターンしながら見てしまう。
ゲームの中。エル兄様の前世の知識で見たあの制服に袖を通したんです。
あのゲーム設定からしたは早い時期で、思ったよりも制服に着られた感が有りますが、可愛いです。
そう、エル兄様はゲームの中の登場人物と同じ名前、エドワルド・フィンレイ。しかも悪役令息設定。私もそのゲームや小説などに出てくるレイチェル・フィンレイと同じ名前です。私の方は悪役令嬢設定ですが、それを回避すべくエル兄様と頑張って、ゲーム内の登場人物よりもかなり早く学園に入学なんですよ。
制服は同じですけれどね。
エル兄様が前世でされていたという知識と私のスキル。そして双子としてリンクしたことによって得た情報からすれば、この世界で聖女と呼ばれるヒロインが来られるのですが、来られる予定がギル兄様とアシュ兄様が高等部学園生の時。そう、ギル兄様が三年生で、アシュ兄様が一年生なんです。
私とエル兄様は、今と同じようにスキップ試験を合格して、予定よりも早く入学しましたが、ここまで早くないんです。
今のギル兄様は高等部一年生。アシュ兄様は中等部の二年生。私とエル兄様は中等部の一年生です。
だから、このまま頑張れば、今後も大きく変わってくると思うんです。
現に、ゲームでは存在しなくなっているアルも無事に生まれてお屋敷でスクスク育っていますし、アルが生まれて直ぐにいなくなってしまい、命を落とす母様も、すこぶる元気で、私やエル兄様のお洋服をどうしようかと悩んだりしている可愛い女性なんですよね。
私として一番違うと考えれる事は、ゲームで悪役として育ってしまったせいもあると思いますが、その二人。私とエル兄様の見た目が違う。ゲームの中のエル兄様は前髪を伸ばしてやや猫背。
自分自身に自信が持てずにそんなお姿です。私も自信が持てないせいで、派手な服装で、高飛車。相手にして欲しいからと躍起になり変な方向に進んでしまう。結果、養子養女として受け入れてくれた侯爵家では厄介者の嫌われ者ですが、実際は家族に愛され、私達ももちろん大切な大好きな家族なんです。しかも、ギル兄様と私、アシュ兄様とエル兄様が婚約者同士って。もう嬉しすぎです。優しいく頼もしい友人達にも恵まれて、幸せすぎる。
でも、ここまで来るのに嫌な事件もいくつかあり、思った以上に早く訪れて、何故かヒロインではなく私達の方にその出会いがあったりしたんです。
エル兄様が言われるには、まずエレインの存在がゲームではなかったらしい事。次はもしかしたら前後間違ってお伝えしてしまうかもしれませんが、アル事アルベルト・ダルク・フィンレイ。私達の弟です。
『妖精のイタズラ』で連れ攫われる実質上はフィンレイ家三男ですが、エル兄様が養子で三男ですから四男ですね。
母様と同じ白金のふわふわした髪に、父様と同じ蒼瞳の我が家の天使は無事に生まれて、『妖精の愛し子』として元気なんです。妖精や精霊とも契約。私はオマケですがエル兄様は精霊王様ともお知り合いのなりました。名前を教えてもらったんです。それも三人も。
他には~。サーカスで知り合った二人の獣人ですね。エル兄様が言うのは、一人はお亡くなりになって、もう一人の方のみがヒロインと出会予定だったそうですが、そのお二人も元気で我が家でお仕事してます。契約を私とエル兄様が交わして、絆の深い主従関係。
素晴らしいです。
ですが、エル兄様はまだまだ不安がいっぱいで、そうなると私も不安なんです。
『聖女』というヒロインとい存在がこの世界に来て、今の幸せ全てが覆されるんじゃないかって…。
いえいえ、せっかくのこの幸せ、このまま続行できるように頑張るだけですね。エル兄様。
真新しい制服であるから、着られた感じがするけど、それは徐々にいい感じになるんじゃないかなかとも思うのと同じだと考えたいです。
でも、私の不安というか、寂しさは…
そう、仕方ないんですけれどもね、ギル兄様が高等部に進学されて、寮生活になったんです。
ですので、お隣のお部屋は主人不在。
いつもある温もりがなくて、寂しいんです。
ギル兄様は心配されて、長く屋敷にいてくださいました。高等部に進学になったから、三日前から寮生活になっていますが、本来ならもっと早くから寮内に入られるんだそうです。
兄様の侍従は護衛も兼ねて随行してるから、兄様はお困りになる事はない?と思うんだけど、でも寂しい。
ギル兄様からお守りだとか、ぬいぐるみだとか、色々ともらったり、注意もされたんですけどね…。
知らない人には付いて行かない。常にエル兄様と友人の誰かと一緒に行動。
エル兄様と二人きりは、安全面で危険だからって…
確かに、二人がスキルなど発動したら、助けてくださる人がいませんからね。
友人の男子生徒以外は近づくのもダメ。
お菓子などももらわないように。もらったら友人に確認する事。
兄様とに連絡手段はあるから、毎日報告。なんでも構わない。
悩みは速攻教えて欲しい…。
後もいくつかありますが…。
エル兄様がくださった箱は早速使用してギル兄様にお手紙を送りました。
私達四人の間で文通の物のやり取りもできる小型版転移送魔道具。
付いている魔石はギル兄様のお色。
ギル兄様は私のお色のを持ってるんです。
早速手紙を何度も送って直ぐに返事が来たので嬉しすぎです。ついつい舞い上がってしまいました。
学園の敷地内は広くて、何度もお弁当をお届けしたり、学園祭で観に行ったりして散策しましたが、あの時は中等部の方。高等部と中等部とは少し離れてるんです。
中等部と高等部の間に食堂やカフェテリア。研究室とか、講師の…いわゆる職員室みたいな建物がある。
よって、一番会える場所は食堂とカフェテリア、後は休憩などで過ごす庭園なんですけど、そこで疑問に思ったんです。悪役のエル兄様と私、そう言う場所で攻略対象者の邪魔だてをするんですけど距離ありすぎで難しいのでは?って。何せ、攻略対象者は高等部の一年生と三年生。よって寮生活。
対するエド兄様と私は中等部生なんです。
今更であるけれども、この設定でよく攻略対象者の邪魔ができたと思うのです。物理的にも結構厳しいと思う。
授業サボってたのかしら?
思わずこてんと首を傾げてしまうけれど、まぁ気にするのは今はやめましょう。
「レイチェル様、よくお似合いですよ。」
「そろそろ皆さんがお待ちですから行きましょう。」
そう言って侍女達に促されて部屋から出て階段を降り食堂に向かった。
エル兄様はまだのようです。
「おはようレイン。」
「おはよう」
「おはようレイン。可愛いわね。」
「ねえたま、ここ。」
そう声をかけられて、席につきます。
いつものお隣は…
仕方ありません。
「おはようございます。父様、母様、アシュ兄様、アルもおはよう。」
そう言っていつもの席につき、待つと直ぐにエル兄様が来られて、先ほどと同じ挨拶を、今度は私含めてしました。
エル兄様は可愛らしく微笑まれて、私も嬉しい。
そうそう、ギル兄様の場合は進級だから、入学式のような式典はないんです。
家族の同席も、もちろんなし。
今日は中等部の入学式があるから、高等部などはお休みで、学園で待ち合わせし、入学式に父兄として参加してくれるそうです。
食事を終えて少ししてから馬車で学園に向かいます。
私達はスキップ合格だけど、壇上の入学の挨拶はしません。第三皇子がされるらしいんです。
ギル兄様やアシュ兄様が第二皇子のお茶会に呼ばれた時、そう聞いたそうです。
ちなみに第三皇子は、姉君とも同じ学年同じクラスになるらしく、「弟と同じだなんて!」と言われ、もう一人の姉君からは、「私の先輩になるって事ですよね!信じられない!」って文句を言われてたらしい。兄姉弟仲が悪い訳じゃないけれど、ちょっとしたプライドで、拗ねてるって事でしょう。
気持ち的にはわかる気がします。
第三皇子の試験希望は、受付ギリギリだったらしいのですが、他の貴族子息達が慌てて提出できるぐらいは猶予はあったみたいですね。
私達が兄様達のお姿を見たく、できたらと思ったのと同じ気持ちで受けられたかどうかは、わかりません。単なる実力確認、『腕試し』だったのかもしれませんから、「同じ考えですか?」なんて事は絶対に聞いてはいけない事だと確信してます。
私達の場合はゲーム上の設定もあるんですけどね…。
実際にそれが起こらない事を今は期待しているんです。
ギル兄様を取られたくないし、悪役になりたくない。家族みんなや友人、領民達と幸せが希望なんですから…。
第一皇子は既に卒業されて、皇太子としての公務をされているようだし…。
そんな事を考えながら来ました学園です。
他の人よりも早く来たから、正門前で降りて…
「あっ、兄様。」
私は父様に降ろしていただいた後、ギル兄様を見つけて駆けて行ってしまったの。
淑女教育がどこかに逃げていきました。
先生御免なさい…。
ですが、ギル兄様が嬉しそうな笑顔で抱き止めてくださって、「入学おめでとう。とても似合ってて可愛いよ。」って抱きしめてくださり、優しい魔力を流してくださりながら、頬などにキスを送ってくれたので、嬉しすぎでドキドキしています。
髪留めにも気がついてくれて、嬉しい。
家を出られる時にくださったんです。私のお気に入りの宝物の一つになりました。
エル兄様はアシュ兄様に手を引かれて、嬉しそうに微笑まれて、私達の方に歩いてこられました。
そこには悪役なんていません。天使ですよ。
「くくくっ、私にとってはレインが天使だ。どこかの誰かに奪われないように気をつけないといけないね。」
そう言われてしまえば、恥ずかしくて頬が火照ります。
高等部の制服は少し貴族って感じのスーツに近いんですね。大人っぽいです。
中等部はエル兄様が言うには、前世の高校生の制服って感じらしいのですが、似合ってますよ。
女子の制服も、中等部はどちらかと言えば甘い感じがします。レースが多めです。向こうに見える高等部の女生徒の制服は、あの時見た感じで、少し大人っぽくてスカート丈は意外と短めなんですね。
屋敷できていた服の中で一番短いです。
エル兄様の知識で、制服着用だけど、前世と違うのはアクセサリーがつけれる事。
元々付けてるからね。魔力属性検査の時にもらってつけてるんだ。それが最低限みんな付けているもの。後は、私達がつけているようなネックレスやピアスやイヤーカフなど色々もつけれるんです。貴族は早く婚約することもあるからですね。後、貴金属をつける事で、多少の経済効果もあるそうです。
誰かが付けているのと同じ物を求める心理だと読んだことがあります。本ですけどね。
それにしても、ギル兄様の制服姿。あのイラストと同じお姿。
うん、かっこいい。
「レイン、みんなもう行ってるよ。」
そう耳もとで呟かれてドキッとしながら、ギル兄様に手を引かれてクラスの方に向かいます。エル兄様はアシュ兄様と仲良く行きながら近道を教えてもらったりしました。
私達はBクラス。
今回は、成績で振り分けられたわけではないらしいです。
従来ならAクラスは成績優秀者。エル兄様が言われるには『特進クラス』だそうです。
勉学も魔力操作、剣術といった分野の優秀な成績を収めた者が集まるんだけど、今回は第一皇女殿下と第三皇子が進学されるから、皇族と補佐候補の人達及び婚約者候補の令嬢らでクラスが編成されてるんだそうです。
皇族が二人もいるから同じクラス?警備の関係?そう思って入学式前に父様にエル兄様と一緒にお聞きしたら、「そうだって」言われました。
納得です。
合格通知の後、クラス編成のための試験があったあの後に、入学案内書と一緒にクラスが書かれた物も同封されていたんですよ。だから友人達と同じクラスだと喜んでお祝いしたんです。
誰がどのクラスかは公表はされないんだけど、皇族の事は上位の貴族には伝えられることもあるからね。ウンウンなるほど~。
「じゃあ、入学式でね。」
そう言って、アシュ兄様と別れ、ギル兄様は父様達の所に戻って一緒に家族席から見守ってくると言ってくれたんです。「頑張って」って。
そうそう、家族写真はレイがいつもと同じく撮ってくれて、録画もバッチリみたいだから、帰って見るのが楽しみ。
帰りはギル兄様も一緒に帰ってお祝いしようってなっている。ギル兄様は明日の朝一番に屋敷から寮に戻って、学園に行くとも言っていたからね。
帰ったら、新たな写真立てが増えるんです。
「おはようエド、レイ。」
「おはようございます。エド、レイ。」
リヒテル辺境伯爵家のルーノとリチェが一番にクラス入りしていたみたい。
「おはようルーノ、リチェ。早いね~。僕とレインが一番かと思ってたんだけど。」
「おはようございます。ルーノ、リチェ。」
そう言いながら、自分の席を確認しました。エル兄様とはお隣同士の窓側で嬉しい。前の席も後ろの席もお友達で囲まれていました。
そこに取り敢えずメモと筆箱だけ置いて二人の側に行ったんでず。二人は年齢が私達より上だからか少しだけ離れてました。がっかり…。
「ほら、俺達辺境伯だから、早く来たんだ。領地ではないけれど、こっちの屋敷も少し離れてるから。親とか護衛とかで来る時がどうしても時間かかる時もあるしな。早めに出てきたんだ。」
「それもあるけれど、早く皆さんに会いたかったからですよ。私達の方がエドやレイ達より年上ですからね。同じクラスですけど、ちょっと『受け入れ側』みたいな事をしたかっただけです。特にルーノがね。」
そう言ってリチェは笑っていた。
ルーノは頭をポリポリ描きながら「それは言うなって言ったのに!」って言いながら笑ってた。
確かに普通の入学なら私達も受け入れてもらう側だ。なんとなく気持ちがわかった…。
そのあと少し話していたら、みんな揃ったよ。友達だけだけど…。
ルシル、ロイド、アル、ヴァン、アンナ、ティア、ピア達だ。
「みんな揃ったから、先に写真撮ろう。持ってきたんだ。」
そう、兄様と父様の友人と一緒に作ったエル兄様イメージ通りのカメラです。
勿論魔道具。それを今回から新たに作ったバッグに入れていたんですね。
ウエストポーチとは違って、ベルトに通す小さな物なんだけどね、中はまずまずの空間属性設定にしてあるんですよね。私もお揃いです。同じように中にはポーションが多く常備されてるんだけどね…。そのアイテムバッグから取り出してみんなに見せて喜んでいました。イメージは某カメラらしいです。某カメラが私にはわからないですが、きっといい物なんでしょう。エル兄様が喜んでいるから。
「それなんだ?」
「これ?ふふふっ、これはね、兄様達と一緒に作ったポラロイドカメラなんだ。」
兄様はこれを作られるのに結構苦戦されてました。それでも作り上げたんですよね。カメラに少し空間属性を付与させて、撮った写真が希望枚数出てくる機能には驚きました。
一枚から最大詰め込んで二十四枚まで。
空間属性の所に写すための特殊用紙を二十四枚詰め込んで撮っていくんだそうです。
「みんな集まって…、えっと…。」
「お任せください。」
いつの間に現れたのか、オーキッドが姿を現せたんだ。
そして、ポラロイドカメラを受け取って、私達みんなが揃った写真を撮った。そのあと、男子と女子にグループ分けのようにして撮ったんだ。
写し終えたら、スッと消えた。忍者?って一瞬思ったが、口には出してないよ。
オーキッドは私達より年上で、侍従クラスに入学していたんだ。
兄様の合格通知が届いた後に、そのクラスの試験を受けたんだって。
マグオートも一緒に姿を見せて、私達が写真を撮る時、立ち位置をそっと調整してくれていたんだ。
ほら、離れ過ぎていたり、妙に斜めとか背の高さとか、色々バランスがあるからね…。
勿論マグオートもオーキッドと同じく姿を消した。
彼もオーキッドと同じクラスなんです。
「お二人の侍従は、素晴らしい技術持ちだね。ほんといつも驚かされるよ。」
そう言って手渡した写真二枚づつを、みんな喜んで受け取ってくれたんだ。
勿論、白黒でなくてカラー写真でね。
ポラロイドの形にするのも大変だったけど、写真を白黒でなくカラーにするのも大変だったそうですよ。
この辺りは父様の友人のおかげらしいです。
案はエル兄様けどね。「こんな機能がのが欲しい。あったら嬉しいのに」って言ったのをたまたま訪れていて聞いてくれたんだよね。
お城の方では地方視察に使えるって言っていたから、一部使っているかも?
その辺りは知らない。
「綺麗に写ってるね。でも、他の生徒に見られるのもどうかしそうだから、大切にしまっておこう!」
リチェがそう言って、ルーノが「そうした方がいい。」って言ってくれたから、みんなそれぞれのアイテムバッグにしまってくれたんだ。しっかりとお礼を言われてね。
その後から数人のクラスメイトが入ってきんです。
廊下側から何か聞こえたような気もしたけれど、友人としばらく会話して席につく。もうすぐで担任の講師が来るからね。
さっき鐘が鳴ったから…。
97
あなたにおすすめの小説
私は5歳で4人の許嫁になりました【完結】
Lynx🐈⬛
恋愛
ナターシャは公爵家の令嬢として産まれ、5歳の誕生日に、顔も名前も知らない、爵位も不明な男の許嫁にさせられた。
それからというものの、公爵令嬢として恥ずかしくないように育てられる。
14歳になった頃、お行儀見習いと称し、王宮に上がる事になったナターシャは、そこで4人の皇子と出会う。
皇太子リュカリオン【リュカ】、第二皇子トーマス、第三皇子タイタス、第四皇子コリン。
この4人の誰かと結婚をする事になったナターシャは誰と結婚するのか………。
※Hシーンは終盤しかありません。
※この話は4部作で予定しています。
【私が欲しいのはこの皇子】
【誰が叔父様の側室になんてなるもんか!】
【放浪の花嫁】
本編は99話迄です。
番外編1話アリ。
※全ての話を公開後、【私を奪いに来るんじゃない!】を一気公開する予定です。
バッドエンド予定の悪役令嬢が溺愛ルートを選んでみたら、お兄様に愛されすぎて脇役から主役になりました
美咲アリス
恋愛
目が覚めたら公爵令嬢だった!?貴族に生まれ変わったのはいいけれど、美形兄に殺されるバッドエンドの悪役令嬢なんて絶対困る!!死にたくないなら冷酷非道な兄のヴィクトルと仲良くしなきゃいけないのにヴィクトルは氷のように冷たい男で⋯⋯。「どうしたらいいの?」果たして私の運命は?
男として王宮に仕えていた私、正体がバレた瞬間、冷酷宰相が豹変して溺愛してきました
春夜夢
恋愛
貧乏伯爵家の令嬢である私は、家を救うために男装して王宮に潜り込んだ。
名を「レオン」と偽り、文官見習いとして働く毎日。
誰よりも厳しく私を鍛えたのは、氷の宰相と呼ばれる男――ジークフリード。
ある日、ひょんなことから女であることがバレてしまった瞬間、
あの冷酷な宰相が……私を押し倒して言った。
「ずっと我慢していた。君が女じゃないと、自分に言い聞かせてきた」
「……もう限界だ」
私は知らなかった。
宰相は、私の正体を“最初から”見抜いていて――
ずっと、ずっと、私を手に入れる機会を待っていたことを。
ヤンデレ王子を闇落ちから救ったら愛執まみれの独占欲に囚われました
大江戸ウメコ
恋愛
幼い頃に精霊の祝福である未来視の力が開花し、「夫である第二王子ナハルドに殺される」という己の運命を知った伯爵令嬢ツィーラ。この悲惨な未来を変えるべく、ツィーラは彼を避けようとしたが、ひょんなことから婚約者に選ばれてしまった! ならば、ナハルドが将来闇落ちしないよう、側で彼を支えることを決意する。そんな努力の甲斐あって、ツィーラへの好意を隠さず伝えてくるほど、ナハルドとの関係は良好になった。だけど、彼の並々ならぬ執着心のすべてを、ツィーラはまだ知らなくて――
義兄に甘えまくっていたらいつの間にか執着されまくっていた話
よしゆき
恋愛
乙女ゲームのヒロインに意地悪をする攻略対象者のユリウスの義妹、マリナに転生した。大好きな推しであるユリウスと自分が結ばれることはない。ならば義妹として目一杯甘えまくって楽しもうと考えたのだが、気づけばユリウスにめちゃくちゃ執着されていた話。
「義兄に嫌われようとした行動が裏目に出て逆に執着されることになった話」のifストーリーですが繋がりはなにもありません。
私の息子を“愛人の子の下”にすると言った夫へ──その瞬間、正妻の役目は終わりました
放浪人
恋愛
政略結婚で伯爵家に嫁いだ侯爵令嬢リディアは、愛のない夫婦関係を「正妻の務め」と割り切り、赤字だらけの領地を立て直してきた。帳簿を整え、税の徴収を正し、交易路を広げ、収穫が不安定な年には備蓄を回す――伯爵家の体裁を保ってきたのは、いつも彼女の実務だった。
だがある日、夫オスヴァルドが屋敷に連れ帰ったのは“幼馴染”の女とその息子。
「彼女は可哀想なんだ」
「この子を跡取りにする」
そして人前で、平然と言い放つ。
――「君の息子は、愛人の子の“下”で学べばいい」
その瞬間、リディアの中で何かが静かに終わった。怒鳴らない。泣かない。微笑みすら崩さない。
「承知しました。では――正妻の役目は終わりましたね」
【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041
世間知らずな山ごもり薬師は、××な騎士団長の性癖淫愛から逃げ出せない
二位関りをん
恋愛
平民薬師・クララは国境沿いの深い山奥で暮らしながら、魔法薬の研究に没頭している。招集が下れば山を下りて麓にある病院や娼館で診察補助をしたりしているが、世間知らずなのに変わりはない。
ある日、山の中で倒れている男性を発見。彼はなんと騎士団長・レイルドで女嫌いの噂を持つ人物だった。
当然女嫌いの噂なんて知らないクララは良心に従い彼を助け、治療を施す。
だが、レイルドには隠している秘密……性癖があった。
――君の××××、触らせてもらえないだろうか?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる