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学園生活
学園祭準備(雅貴)
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迎えの車に乗り込み城に向かう。
帰ったら仕事が山積みだろう。
だが、有意義な時間だった。
彼にとって必要であろう場所を準備して、護衛もつけた。
あの2人は一族の者で、かなりの使い手だ。
一見弱々しく見られるかもしれないが、見た目で判断してはいけない。
本当は私自身が常に側に寄り添っていたいが…いっその事そうしてしまおうか…
「殿下、ダメですからね」
「ん?何がだ?」
「番様の側にいたいから、仕事を投げ出す…という事はダメですよ。殿下の代わりはいないのですからね!!」
幼馴染であり、側近でもある日嗣(ひつぎ)に釘を刺される。
この男、葛城 日嗣(かつらぎ ひつぎ)
白金の髪に蒼瞳の男性で、身長は自分より少し高めだ。
同じ妖だが、異国、北欧系の血が混じっている。
かれこれ数百年の付き合いだ。
私の事を自分以上に理解してるかもしれない…
「番様が見つかって嬉しいのは理解できますが、それはそれ、これはこれです。防衛面や、国際問題、その他、書類は溜まっていますからね、さっさと済ましてください。そうしたら、数日は休みが確保出来ますから。」
「わかっている。だがな…」
「私も付き合っているのですから、さっさと済ませましょう。私もいい加減、家に帰りたいですからね」
「すまんな…」
そんな話をしていたら、城内の入り口に着いた。
運転手がドアを開け、そのまま降りる。
カツカツと靴音を響き渡しながら、執務室に向かった。
「お帰りなさい。閣下」
そう言って、数名の側近の者が書類は整理をしながら、声かけて来た。
「閣下の裁可が必要な物は、分けて置かさせていただいております」
「あぁ、ありがとう」
「撮り急ぎの物はこちらです。こちらの書類はまだ……」
頼んでいた仕事以外も頑張ってしてくれる。頼もしい者達だ。
執務机の椅子に腰掛け書類を確認する。
書類内容を確認し、サインしていった。
「日嗣、この件はどうなっている?」
そう言いながら、日嗣に書類を渡す。
「この件に関しての報告は………」
書類と格闘しながら、いつしか深夜になっていた。
愛しい者に会うために無理矢理時間を割いたがためであるから、あまり苦にはならなかった。
周りを振り回したかもしれないが…
一通り仕事を終え、ペンを戻す。
「お疲れ様です」
「日嗣、帰っても良かったんだぞ?」
「殿下を残して帰ったら、後どうなることやら…そうそう、例の件はある程度拘束できたようですが、例の者は上手くかわしてるようですね。なかなかシッポが掴めないとボヤいてましたよ」
「そうか…どうするか…」
頭の中で色々と策を巡らす。
「今、かなり悪い顔になってましたね」
「彼が巻き込まれたのであれば、どんな手を使っても…だな」
「勿論、協力させていただきますよ。」
「あぁ、頼む」
そんな会話をしながら、執務室の明かりを消し、部屋を出た。
帰ったら仕事が山積みだろう。
だが、有意義な時間だった。
彼にとって必要であろう場所を準備して、護衛もつけた。
あの2人は一族の者で、かなりの使い手だ。
一見弱々しく見られるかもしれないが、見た目で判断してはいけない。
本当は私自身が常に側に寄り添っていたいが…いっその事そうしてしまおうか…
「殿下、ダメですからね」
「ん?何がだ?」
「番様の側にいたいから、仕事を投げ出す…という事はダメですよ。殿下の代わりはいないのですからね!!」
幼馴染であり、側近でもある日嗣(ひつぎ)に釘を刺される。
この男、葛城 日嗣(かつらぎ ひつぎ)
白金の髪に蒼瞳の男性で、身長は自分より少し高めだ。
同じ妖だが、異国、北欧系の血が混じっている。
かれこれ数百年の付き合いだ。
私の事を自分以上に理解してるかもしれない…
「番様が見つかって嬉しいのは理解できますが、それはそれ、これはこれです。防衛面や、国際問題、その他、書類は溜まっていますからね、さっさと済ましてください。そうしたら、数日は休みが確保出来ますから。」
「わかっている。だがな…」
「私も付き合っているのですから、さっさと済ませましょう。私もいい加減、家に帰りたいですからね」
「すまんな…」
そんな話をしていたら、城内の入り口に着いた。
運転手がドアを開け、そのまま降りる。
カツカツと靴音を響き渡しながら、執務室に向かった。
「お帰りなさい。閣下」
そう言って、数名の側近の者が書類は整理をしながら、声かけて来た。
「閣下の裁可が必要な物は、分けて置かさせていただいております」
「あぁ、ありがとう」
「撮り急ぎの物はこちらです。こちらの書類はまだ……」
頼んでいた仕事以外も頑張ってしてくれる。頼もしい者達だ。
執務机の椅子に腰掛け書類を確認する。
書類内容を確認し、サインしていった。
「日嗣、この件はどうなっている?」
そう言いながら、日嗣に書類を渡す。
「この件に関しての報告は………」
書類と格闘しながら、いつしか深夜になっていた。
愛しい者に会うために無理矢理時間を割いたがためであるから、あまり苦にはならなかった。
周りを振り回したかもしれないが…
一通り仕事を終え、ペンを戻す。
「お疲れ様です」
「日嗣、帰っても良かったんだぞ?」
「殿下を残して帰ったら、後どうなることやら…そうそう、例の件はある程度拘束できたようですが、例の者は上手くかわしてるようですね。なかなかシッポが掴めないとボヤいてましたよ」
「そうか…どうするか…」
頭の中で色々と策を巡らす。
「今、かなり悪い顔になってましたね」
「彼が巻き込まれたのであれば、どんな手を使っても…だな」
「勿論、協力させていただきますよ。」
「あぁ、頼む」
そんな会話をしながら、執務室の明かりを消し、部屋を出た。
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