オメガ転生。

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学園生活

やばいです(雅貴)

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愛しい者の気配を捉え、自分の元に手繰り寄せるように妖力・魔力を行使し自分の腕の中へ
ほのかに甘く感じる香りが彼から漂い、また身体が少し火照っているように感じた。

番いとなったから、他のものには影響があまりないとは思うが…しかし、香りなどで反応できなくてもこの表情はまずい…

いきなりの転移で驚いたのだろう。私の腕の中で戸惑う姿もまた可愛らしく映す。

「えっと?」
「翔。大丈夫ですか」

そう言って優しく頬を撫でた。
撫でた手を彼の手と重ねる。
少しホッとした表情が見えた。
ものすごく安心されているのか…

しばらくそうしていると、次第に慣れたのか、今の状況を整理し出しているように見えた。
彼にとって見たこともない部屋と寝室のに驚いていた。

「ここ…何処?」
「ここは私の仕事部屋の仮眠室ですよ。身体が火照っていますね。良い匂いもするし…ヒートまではいっていないようですが、もしかして私の事を考えてくれてましたか?そうだと嬉しいのですが、もし違うのだとしたら、この反応は許せませんね」

私の事を少しでも思っての反応ならものすごく嬉しく思う。だが、あり得ないと思っているが、世の中人工的に作られた媚薬というのもあるし…
優しく抱きしめていたつもりが、少し腕に力が一瞬こもり、一瞬「うっ」となってしまった。慌てて力を緩めるも、拘束を外す気にはなれなかった。


愛しい者の表情がくるくると変わるのをただ見つめてみた。
愛おしさが増すのは仕方がないだろう?

「翔、少し水飲みますか?」

そう言いながら、無理やり身体の向きを変え、彼の唇を覆い、口移しに水を流し込んだ。
少しふわふわポヤポヤしているようだ。
これは側で触れられるチャンスだ。
翔はされるがままという感じで、あまり抵抗という抵抗をせず素直に応じてくれた。
ものすごく嬉しいが、違う意味で心配だ。


「ん…」

幾度か飲まし、口角から垂れてしまったのを舐め取る。そして「もう少し飲みますか?」と聞き、素直に頷き、されるがままに応じてくれたのには感極まった。
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